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    某日
    月齢ー 三日月


    京太郎「よし、ツモだ」バラッ

    優希「うぉー、犬のくせに!」

    和「ゆーき!もう、でも須賀君理想的な両面待ちですね、牌論理はもう言うことなしです」

    咲「うん、上手になったよねー京ちゃん」

    京太郎「んー、でも安定しないんだよなー、バカヅキする日もあれば大負けする日もあるし」

    和「須賀君の打ち方なら大きく負けることが連続することは少ないはずですが」

    京太郎「いやぁ、最近も運は落ち目だぞ?おとといなんかはもうやばかった。ネト麻で七連トップだった」

    和「うーん、なんなんでしょう」

    優希「まぁきにしたって、運次第もあるからしかたないじぇ……そうだ!京太郎、日曜日暇か?」

    京太郎「いや、暇じゃないな」

    優希「えー」

    京太郎「悪いな、優希」

    咲(日曜日京ちゃん暇じゃないんだ、ざんねーん)


    某日日曜日
    月齢ー 十日夜の月


    京太郎「また送ってもらってすいませんハギヨシさん」

    ハギヨシ「気になさらず、間もなく私は送迎マシーンと成り果てますので」

    京太郎「え?」

    ハギヨシ「おっと、気になさらず」

    京太郎「こんにちはー」

    衣「む、京太郎か」

    純「お、そういやー今日くるとか言ってたな」

    一「ていうかさ、女子高に通い詰める男子ってどうよ」

    智紀「ない」

    京太郎「」

    透華「おやめなさい!お客様にそのような態度をとってはいけません!」

    衣「そんなことはどうでもいい!」

    透華「」

    衣「この前のように苦戦はしないぞ!京太郎、さぁ卓につけー!」

    京太郎「え、あ、はい」

    京太郎「おれあんまり歓迎されてないのかな?」

    透華「……でも、どう……」ブツブツ



    衣「ぬぅぅっ!」ゴッ

    京太郎「んー、これかな」ヒラリ

    衣「海底牌!……また、だめか」がっくり

    純「不思議だよなー、万全じゃない衣に俺たちじゃ圧倒されっぱなしだってのに、俺等より弱い京太郎がそれと渡り合うって」

    一「ホラーに片足突っ込んでるよねー」

    京太郎「カンッ!」

    衣「やめろぉぉぉおおぉお!!!」

    衣「ゼーッゼーッ」

    京太郎「勝てないかぁ……対局ありがとうございました」

    純「あーっ、このふたりに挟まれると辛いぜ、なんだかいつもより支配されてる感じが強くてさ」

    一「わかるよー、京太郎君いがいと衣と同じ能力だったりしてー」

    京太郎「ありえません」キリッ

    智紀「やけに、キッパリ」

    京太郎「だとするとなぜおれだけあの時アガれなかったのかわかりませんから」

    衣「確かに、な。ふう疲れた」パチン

    ハギヨシ「紅茶です」

    衣「うむ」

    京太郎「いまどこから来た!?」

    衣「衣は少し休むぞー、みんなで打ってくれ、見学するー。」ピョンピョン

    透華「なら、普段はいない須賀君を皆で鍛えてあげましょう!」(一度きりの復活)

    智紀「いいね」

    一「私はもうクタクタだから休むよー」

    純「俺もー」

    透華「む、ではハギヨシ、卓に入ってくださいな」

    ハギヨシ「かしこまりました。僭越ながら、お相手させていただきます」

    京太郎「うっわー、勝てる気しねー」

    透華「さぁ!コテンパンにして龍門渕透華の名を脳裏に刻み込んで差し上げますわ!オーッホッホッホッ!!」



    京太郎「先日から下がり調子のままだなぁ」タン

    ハギヨシ(この前と同じく河はバラバラですね)タン

    透華(あの運の悪さからして、張るのはまだまだ先でしょう)タン

    智紀(なんだろう、何か、違和感)タン

    京太郎「チー」カシャ

    タンッ
    タン
    タンッ

  衣(以前と同じく、アガらず振らずの一人沈みか、わからん)

  衣(なぜ、衣と渡り合える腕を持っているのにこうも極端に負けるのだ)

    オーラス

    京太郎「親か、この前と一緒でいいとこなしだな」ションボリ

    智紀「運が悪いのなら、仕方ない」

    透華「麻雀とはそういうものですし、この私とうったのなら、それは恥じることではないのですよ」

    ハギヨシ(……違和感が残る)

    ハギヨシ(少し前に須賀君とネット麻雀をした時圧倒的大差で勝っていた)

    ハギヨシ(何が違うのでしょう、あの日と…)


    少し前の事
    月齢ー繊月

    ハギヨシ「また須賀君のアガりですか」

    立直
    一発
    端ヤオ
    平和
    三色同順
    一盃口
    ドラ2
    ☆倍満

    ハギヨシ「すごい」



    ハギヨシ(そうだ、他を寄せ付けない圧倒的な力、あの日と何が違う)

    京太郎(悔しいな)

    京太郎(龍門渕の人たちと打てるってのはすごい事だ。みんな、俺より何倍も努力して、この強さにたどり着いたんだ)

    京太郎(俺なんかまだまだだ、それはわかる。でも、一度もアガれず終わるっていうのは違う。いいとこ無しなんてかっこ悪いじゃねーか)


    京太郎「負けたくない」

    ゴッ!

    透華「……え?」

    純(なんだ!?卓の流れが一気に変わった!)

    衣「!!!」

    京太郎「ぁ、すいません、ぼーっとして、サイコロは、8か。ハギヨシさん」

    ハギヨシ「おっと。はいはい」カシャカシャ

    衣(今のは、闇、か?)

    京太郎「じゃあ」タンッ

    透華(何なんでしょう、この感覚)

    透華(体が、重い。今まで背負っていた荷物が急に重くなったような)タン

    智紀(手が重い。軽い手でアガって流したいのに)タン

    ハギヨシ「ふむ」タン

    京太郎「……あれ?」タン

    衣(引っ張る力が、運が、なくなった。重い闇がのしかかり、体に絡みついていく)

    京太郎「おぉ」タン

    衣(そんな絡みつく暗闇を一人だけ友遊と歩いている)

    京太郎「立直!」

    衣(そうか、今わかった。京太郎は牌に嫌われていたんじゃない、それどころじゃないんだ)

    京太郎「ツモ、リーチ一発三暗刻三色同刻ドラ3!裏ドラ3!三倍満!」

    衣(牌に恐れられていたんだ。牌は、京太郎から逃げていたんだ)