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   咲「きょ、京ちゃん? 突然どうしたの?」

    京太郎「咲のことだから可愛いなんて言い慣れてるか。ハハ」

    咲「な、ななな、何言って」

    京太郎「あ、寝癖あるぞ。 動くな」スッ

    ナデナデ

    咲「ふぇ」

    京太郎「これでよし、と」

    咲「あぅ、あうぅ」

    京太郎「どうした? そんな可愛い顔して」

    咲「あぅ!」

    京太郎「……うん」


    京太郎「やっぱ咲は可愛いな」

    咲「ふぇぇ」


    京太郎「和って綺麗だよな」

    和「え? な、なんですか突然」

    京太郎「いや、先週の休みに出かけてた時に偶然和の姿見たんだけど」

    京太郎「フワフワの洋服がすっごい似合ってた」

    和「そ、そんな。 誰だってあれくらい……」

    京太郎「いや。 あれが着こなせるのは和だからだよ」

    和「う……」

    京太郎「今度休みの日、また着てくれないか? もう一度見てみたいんだ」

    京太郎「今度は、もっとしっかりと」

    和「ふぁ」

    和「……」

    和「い、一回だけなら……」


    京太郎「優希って見てて心が明るくなる」

    優希「じぇっ!? なんだイキナリ!」

    京太郎「元気いっぱいで、いつも俺に元気をくれる」

    優希「や、やめっ」

    京太郎「それでいて一緒にいると楽しいし」

    優希「……て、照れる……」

    京太郎「その照れ顔も可愛い」

    優希「うぎゃー!」

    京太郎「ハハ。 ホント、お前って」


    京太郎「抱きしめたくなる可愛さ」

    優希「 」


    優希「……あ、ありがと……」


    京太郎「まこ先輩って母さんみたいですよね」

    まこ「なんじゃ藪から棒に」

    京太郎「面倒見の良さといい、器量といい。 なんかお母さんっぽくって」

    まこ「ほぅ? それはあれか」

    まこ「わしが婆臭いってことか? え?」

    京太郎「いやいやいや。 そうじゃないですって」

    京太郎「……ただ、こんな人が嫁さんだったら、幸せだろうなって」

    まこ「……嘘つけ」

    京太郎「ホントですって。 それに……ちょっと失礼」スッ

    まこ「な、なんじゃっ。 ちょっ」


    京太郎「メガネ外した先輩。 むっちゃ可愛いです」

    まこ「 」


    まこ「……か、返せ!」


    京太郎「部長みたいなお姉さんが欲しかったなぁ」

    久「は? なに、突然」

    京太郎「頼り甲斐があって、いつも堂々としてて」

    久「……む、むずむずするからやめて頂戴」

    京太郎「部長にパシられるのも悪くないなって感じになります」

    久「あ、あら殊勝ね。 だったら早く止めて……」

    京太郎「そういう焦り顔も好きです」

    久「うっ……ホントになんなの……」

    京太郎「でも……」スッ


    京太郎「やっぱり、笑顔が一番好きです」

    久「 」


    久「……馬鹿」ペシッ

    京太郎「あイテっ」


    …
    ……
    ………


    ハギヨシ『あれからどうですか? 周りの皆さんの様子は』

    京太郎「最近はよく話しかけてくれるようになりました。 効果抜群ですよ!」

    京太郎「些細なことでも相手を褒める。 まさかこんなに効果があるとは……」

    ハギヨシ『なに、褒められて嬉しがるのは人として当然のことですよ』

    ハギヨシ『具体的には、【明るい】や【服が似合ってる】といった言葉がいいです。【可愛い】や【綺麗】なんてのはむしろタブーですね』

    京太郎「えっ」

    ハギヨシ『その反応、言っちゃったみたいですね』

    京太郎「ど、どうしよう……」

    ハギヨシ『会話の内容、覚えてますか?』

    京太郎「あ、はい。 咲には――――」


    京太郎「―――ってな感じです」

    ハギヨシ『…………』

    京太郎「だ、大丈夫ですかね……?」

    ハギヨシ『……須賀くん。 君はどうも【褒める】の意味を勘違いしてますね』

    京太郎「えっ」


    ハギヨシ『君の言い方はどう考えても【口説く】言い方ですよ』

    京太郎「え゛っ」


    『京ちゃん……寝ぐせが直らないから……あ、頭撫でてほしいな?』

    『あの、須賀くん……新しい衣装なんですけど……どう、ですか?』

    『おらー!京太郎! アタシを無視すんじゃないじぇー!』ギュゥゥ

    『こ、コンタクトにいたんじゃが……どうかのぅ……?』

    『ほら!須賀くん! 長電話してないでさっさと買い出し行って来なさい! ……わ、私も着いてくからっ!』


    京太郎「……」

    ハギヨシ『……御武運を』ピッ


     
     
     
     
    京太郎「……どーしよ……」


    ―――カンッ






    京太郎「でもまぁ皆が笑顔だから【褒め】続けてみよう」

    咲「きょ、きょうちゃぁん……」グイィ

    京太郎「い、今終わったって。 寝癖?」

    京太郎「ああ、可愛いのがあるな」

    咲「!」

    咲「きょ、京ちゃんはどっちがいい!?」

    京太郎「え?」

    咲「こ、この寝癖有る方と……無い方と……」

    京太郎「……ばーかっ」スッ

    ナデナデ

    咲「ふぁ」

    京太郎「あってもなくても、お前はいつも可愛いよ」

    咲「あぅ……」

    咲「……えへへぇ」


    京太郎「おっ、和はドレスか。 似合うなぁ」

    和「ほ、ホントですか?」

    京太郎「本当だとも。 ちょっと歩きづらそうだけど」

    和「じ、実は丈が長かったようで……」スッ

    ズルッ

    和「ひゃあっ!」

    京太郎「おっと」

    ダキッ

    京太郎「怪我無いか? 和」

    和「す、須賀くん……ごめんなさっ」

    京太郎「やっぱ丈調節した方がいいかもな。 仮眠ベッドでちょちょっとやっちまおう」スッ

    和「こ、この状態でですか!? あ、歩けますって!」

    京太郎「また転んだら危ないって。 それに」

    京太郎「お姫様抱っこは嫌いか?」

    和「はぅっ」


    優希「うー」ギュゥ

    京太郎「おお、お前を忘れてた」

    優希「がー!」ギュゥゥゥ

    京太郎「痛い痛い痛い」

    京太郎「どうしたどうした。 そんながっついて」

    優希「が、がっついてねーし!」ギュゥゥゥ

    京太郎「……」

    ギュッ

    優希「!」

    京太郎「んー。 やっぱ抱き心地いいなぁお前は」

    優希「……ふ、ふん! 今日だけはこうしてやっても我慢してやるじぇ!」

    京太郎「俺は毎日してもいいけどなぁ」

    優希「…………」


    優希「きょ、今日だけだし……」ボソッ


    まこ「こ、コンタクトは初めてなんじゃが……どうじゃ?」

    京太郎「うわ、可愛い!」

    まこ「そ、そうか?」

    京太郎「めっちゃ可愛いですよ! ああ、でもメガネの先輩も捨てがたい……」

    まこ「そ、そんな取り合うような……」

    京太郎「可愛いですってホント!まこ先輩めっちゃ可愛い!」

    まこ「うっ……」

    京太郎「赤面してるまこ先輩可愛い! 項垂れながらもこっち見上げてる先輩可愛い!」

    まこ「……っ……」

    京太郎「プルプルしてる先輩可愛い! 髪ワシャワシャして悪戯したいぐらい可愛い!」

    まこ「……っ……っ……」

    京太郎「ちょっと涙目になってる可愛い! 握りこぶしもプルプルしてる可愛い!」

    まこ「……っ……っ……うっ……」


    まこ「うっさいわー!!!」ドゴォ

    京太郎「うぼぉ」


    久「……で? 随分待たせてくれるじゃない……?」

    京太郎「すいやせんした」

    久「誠意が篭ってないように聞こえるけど……まぁいいわ。 行きましょ、須賀くん」

    京太郎「……」ニヤニヤ

    久「……何、そのニヤけ面」

    京太郎「いやぁ。 部長が俺を急かすぐらい一緒に買い出し行きたがってただなんて」

    久「……じ、自意識過剰もいいところね? そんなわけないわよ。 今日はちょっとそういう気分なのっ」

    京太郎「はいっ。 じゃあそういうことにしときますっ」

    久「……」

    京太郎「……」

    久「…………」

    京太郎「……」ニヤニヤ

    久「! ~~!!」

    バシンッ

    京太郎「イデェッ!」


    ハギヨシ『だからそれ【褒める】言わないんですって』

    京太郎「褒めようってポロっと口に出ちゃんですよね」

    ハギヨシ『天性のタラシですか君は』

    京太郎「ハハハ」


    『ハギヨシー! 衣と風呂入るぞー!』

    『こら、衣。 ハギヨシは仕事で忙しいのだから後にゆっくり入るんです。 今はお止めなさい』

    『ですので、ハギヨシの背中はわたくしが責任もってお流ししますわっ』

    『あ! ずるいぞトーカ!』

    『まぁまぁ。 ここは間を取って、同業者のボクが流すってことで』

    『ね? 萩原さん?』


    ハギヨシ『……』

    京太郎「……お互い苦労しますね」

    ハギヨシ『ええ……。 それでは、須賀くん。また後ほど』ピッ


    京太郎「……人のこと言えないじゃねーか……」

 
     
     
     
     
     
    ハギヨシ「人のこと言えませんね……ふぅ」

    衣「ハギヨシー!」

    ハギヨシ「はい、ただ今」








    ――カンッ