28 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/24(火) 05:01:40 ID:gen4Aztj
11月23日 清澄高校麻雀部

京太郎「今日はみんな遅いな」

優希「咲ちゃんとのどちゃんは図書館に寄るから遅れるって言ってたじぇ」

京太郎「ふーん、それにしても寒い」

優希「タコスを食えば体が温まるじょ少年。一個しかないからやらんけどな!」

京太郎「へいへい。まだ時間あるようだし学食でアツアツのRMTでも買ってくるか」

優希「ついでにタコスも買ってこい!」

京太郎「ちょっくら行って来るわ」

優希「無視するなー!」

学食の自販機
自販機「ピピ・・ロン!リャンペーコー」

京太郎「お、儲け!アタリで一本無料」

京太郎「タコスも買ったし戻るか」

(ん、あれは・・?)

京太郎(咲と・・イイ嫁さんだなァの奴か)
楽しそうに話してる2人。

京太郎「ま、いっか」

廊下で重そうに本の山を抱えて運ぶ和。

和「須賀君。麻雀部はどうしたんですか?」

京太郎「まだ人少ないから時間潰してたんだ。重そうだし手伝おうか?」

和「大丈夫です。それより早くそれを届けないとまた優希に怒られますよ」
京太郎が持つタコスを見つめながら微笑む和。

京太郎「はは、そうだな。じゃ悪いけど先にいってるわ」

和「はい。これを届けたら私も向かいます」

和「あ、宮永さんは大事な用があるので今日は参加できないそうです」

京太郎「(?)そっか、ブチョーに伝えておく」

(なんだ、咲の奴サボリか?)

目がキラキラリン。
京太郎「怪しいな。さては咲のやつ何か企んでるな」

京太郎「よーし!どこから探そうか」

~30分後~

京太郎「ぜーはー・・ぜー・・はっは。後はこの体育館裏だけ」

京太郎(本当にいるし)

京太郎「おーい、さ・・」

声をかけようとした瞬間、京太郎は思わずタコス袋とRMTを落としてしまう。
そこにいたのは咲とイイ嫁さんだなァの2人。
背伸びしながらイイ嫁さんだなァの首の後ろに手を回す咲。
遠目から見ても、どこからどう見てもラブラブに見える二人。

京太郎(なんだ、そういうことかよ)
落としたタコス袋と中身がこぼれてしまったロイヤルミルクティーのほうを見つめる。
(こりゃもう駄目だな。はは、馬鹿みてー・・)

タコス袋を拾ってとぼとぼ部室へ向かう京太郎。
・・残ったのは地面を転がる紅茶の缶と漂う甘くて切ない香り。

部室

優希「おっそーい!なんでタコス買うのに1時間もかかるんだ!」

京太郎「悪い悪い。アタリで出たタコス_ミ_ジュースサービスするから」

優希「話がわかるじゃないか坊主。今日のところは勘弁してやろう!」

京太郎「元気いいのな」

京太郎「あ、部長。宮永は大事な用があるので今日来れないみたいです。

部長「和から聞いたわ」

優希「そうだじぇ。とっくに聞いたじょ」

染谷「さあ、始めようかのう」

その後はいつも通り負けて、
いつも通りタコスとじゃれて、
いつも通りの道を歩いて帰る。
いつも咲と通ってきたその道を。

京太郎ん家 夜

中学時代のアルバムを見つめる京太郎。
京太郎「あのおっちょこちょいの咲がねぇ・・。立派になったもんだ」

カピバラ「カピー」

京太郎「おっと、すまん。飯やってなかったか」

・・・咲が中学の時初めて京太郎の家に来た時の事を思い出す。

京太郎「ようこそお嬢様」

咲「何がお嬢様だ」

ヤングカピバラ「カピー」

咲「わー、大っきい!頭撫でていい?」

京太郎「噛まれるぞ」

咲「ええ~。じゃ、やめる」

京太郎「はは、冗談だって。ほれ」
・・手本を見せる京太郎。

咲「もう、京ちゃんったら。あ、カピちゃん嬉しそう」

ヤングカピバラ「カピー」

・・・

カピバラ「カーー!!」
いつまでも思い出に浸って飯をくれない京太郎に頭突きするカピバラ。

京太郎「どわー!!」

11月24日 教室

京太郎(いてて・・カピの奴いつの間にあんなに強くなったんだ)

教師「須賀君~プロジェクター忘れちゃったから宮永さんと一緒に運んで来て」

京太郎(よりによってこんな時に・・でも)

京太郎「あれ車輪ついてるし一人で持ってくるっす」

廊下

咲「待って京ちゃん。私もいくよ」

京太郎「そうか」

無言が続き廊下がどこまでも伸びてるような錯覚が生じる。

咲「・・今日の京ちゃん元気ないけど、どこか具合悪いの?

京太郎「全然。ほら、この通り元気」
左手で二の腕をパンパンと叩いてきんに君のものまねをする京太郎。

咲「嘘・・。普段の京ちゃんはそんなつまらない事言わないよ」

京太郎「悪かったな。本当に一人で大丈夫だから宮永は先に戻ってろよ」

咲「・・! やっぱり変だよ。急によそよそしく苗字で呼ぶなんて」

京太郎「親しくしてる所(あいつに)見られたら嫌だろ?」

咲「そっか・・そうだよね」

教室に戻った咲はドアの前で呟く。
咲「私は嫌じゃないよ」

11月27日 部室 
部室で麻雀を打つ和、まこ、優希と京太郎の4人。

京太郎「ロン。終わりだな・・」

優希「な~に1000点でかっこつけてるんだ!ビリなのにその手はありえないじぇ」

まこ「わしは初心者のいいデータが取れて助かるけどな」

和「・・・」

まこ「おっと、いけん。店の手伝いがあるから先に帰る。戸締り頼んだけんの」

京太郎「おつかれーっす」

和「お疲れ様です」

優希「またねい」

優希「最近咲ちゃん来ないけど京太郎何か聞いてないか?」

京太郎「さあ、何も」

ドン!と卓を叩く和。
和「須賀君は宮永さんと同じクラスですよね!?様子おかしかったらすぐ分かりますよね?」

京太郎「そう言われましても・・(やべ、和こえー)常に見てるわけじゃないし」

京太郎「あいつはあいつでいろいろあるんじゃねーの?」
そう言ってポッキーを口に咥える京太郎。

和「悔しいけど・・悔しいですけど彼女はあなたが声をかけるのをずっと待ってるんじゃないですか?!」
京太郎が咥えてるポッキーを左手で奪って拳で砕く和。

京太郎「それはない。断言できる」

和「彼女の気持ちも知らないで・・知ろうともしないで無責任な事言わないでください!」

京太郎「何も知らないのは和だろ」

京太郎「あいつは今頃イイ嫁さんだなァの奴と仲良くやってるよ」

パチィンという音が部屋内で轟く。

和「最低・・もういいです。私が明日確認します」

京太郎(よりによってカピバラにやられたところを)
「いてて、最初からそうしてくれ」

優希(空気重すぎるじぇ・・)

11月28日 部室

昨日の事を優希に密告され、全てを話すように問い詰められた京太郎。
部長「そう、そんなことがあったのね」

京太郎「ええ、さ・・あいつに声かけられる状況じゃなくて」

部長「部内の恋愛禁止ってルール作っておくべきだったかしら」

和(それは困ります)

部長「困ったわねー、和は咲と話したの?」

和「いえ、それが・・学校にも来なくなってしまって」

部長「あらら、それじゃ今から皆で行きましょうか」

優希「どこへ?」

部長「咲の家よ」

京太郎「え、俺も?」

部長「当たり前よ。咲のこと放っておけないでしょう?」

京太郎「そりゃそうですけど、あいつは」

部長「ごちゃごちゃ言わないの。へこむのは本人から聞いてからにしなさい」

いよいよ真実が明らかに。

(初投稿なのに無駄に長くてすみません)

11月28日 宮永家 夜

ピンパーン

部長がインターホンを押してみたものの誰も出てこない。

京太郎「留守みたいだし帰りましょう」
(二度も落ち込みたくないしな・・)
優希「お前の目は節穴か!電気ついてるじょ」

和「二階の窓から入りましょう」

ピピピピピンパーン。大人げなくインターホン連打を始める部長。

京太郎(親がいたらどうすんだよ)

まこ「いい加減にせい(呆)」

二階から突入した和が降りて来て部長に耳打ちする。

部長「和と二人で話を聞いてくるわ。みんなはここにいて頂戴」

1時間後

部長がようやく出てきてもう大丈夫だと言う。

京太郎「何が大丈夫なんすか?」

部長「さ、みんな帰りましょう。須賀君は咲が出てくるまでそこにいなさい」

優希「腹減ったじぇ・・」

まこ「大丈夫そうだしラーメン食って帰るか」

和「失礼します」

最後に部長が耳打ちして京太郎だけ玄関前に残ることになった。
30分後ようやく咲がパジャマ姿で出てくる。

やや下を向いてる咲は目線だけ京太郎に向ける。
咲「きょんばんは」

京太郎「いきなり噛む奴がいるかよ・・」

咲「ごめんね」

京太郎「別に謝れって言ってるわけじゃ」

咲「外寒いから入って」

京太郎「お、おう」

リビングで咲の親父さんがテレビを見ている。

京太郎(あのピンポン連打に無反応って・・やはり親子か)
軽く挨拶して階段を登って2人は咲に部屋に入る。

咲「麻雀部サボるなって部長に怒られちゃった」

京太郎「みんな心配してたもんな」

咲「京ちゃんも・・?」

京太郎「そ、そりゃあ・・な?」

咲「よかった。京ちゃんに嫌われたと思ったから」

京太郎「なんで嫌いになるんだよ」

咲「あの日、先生にプロジェクター持ってくるように言われた時冷たかったから」

京太郎「あれは咲とイイ嫁さんだなァの奴のために」

咲「どういうこと?」

京太郎「いや、その・・あいつと付き合ってるんだろ?」

咲「え、なんでそうなるの?」

京太郎「俺見たんだ。咲とあいつが体育館裏でキス・・してるところ」

咲「・・バカ。バカバカバカバカ!!」
両手で京太郎に弱弱しい振り下ろしパンチをしまくる咲。

京太郎「?なんだよ」

咲「してない・・してないよ!」

京太郎「いや、首の後ろに手回してたろ?」

咲「あれはマフラーのために長さを測ったの」

京太郎「ええ!言われてみれば。でも、なんであいつに」

咲「京ちゃんに頼めるわけないでしょ。だから同じ大きさの彼に頼んだの」

京太郎「・・・」

咲「・・・」

京太郎「なんて言ったらいいか。悪いな咲」

咲「本当だよ。京ちゃんが苗字で私を呼んだ時心臓がズキンと痛んで」
 「嫌いになった理由聞こうとして、聞く勇気がなくて苦しかった」

京太郎「麻雀部と学校サボってたのってそれが原因か?」

咲「冷たくされて・・これ以上傷つきたくなかっただけ」

京太郎「ごめんな。俺の勘違いでこんな面倒なことになって」

咲「面倒なことじゃないよ。私にとっては大切なこと」

京太郎「・・なあ、咲。麻雀部の帰りにいつも通ってる道あるじゃん」

咲「うん」

京太郎「咲がサボってる間一人であそこ通って帰ってたけど」

咲「だからサボってないって!」

京太郎「何か物足りなくてさ」

京太郎「これからも麻雀部終わったら一緒に・・2人で帰ろう、な?」

咲「やだ」

京太郎「・・冷たくした分、咲が暖かい気持ちになれるように頑張るからさ」

咲は引き出しから手作りのマフラーを取り出して京太郎の首の周りに巻く。
咲「学校休んでた時にこれ編んでたんだ」

咲はマフラーをぎゅーっと締めながら微笑む。
咲「今度泣かせたらこうだからね!」

京太郎「し、締まる・・。しぬー!」

咲「ふふ、最後に何か言う事はない?」

京太郎「最後じゃない!これからもずーっと好きだー!」

咲は更に力を入れてぎゅっと締める。

京太郎「ぐええ、本当に死ぬってー」

咲(泣かせるからだよ・・グス)

咲パパ(さっきからうるせー!!)

11月29日 学食 

咲「はい、レディーズランチ」

京太郎「咲の手作り弁当も食べてみたいな」

咲「調子に乗らないの。いらないなら食べちゃうよ」

京太郎「わ、食べるって!」

イイ嫁さんだなァ「おおう、咲ちゃんはイイ嫁さんだなァ」

咲「嫁さん違います!」

イイ嫁さんだなァ「まっこう否定ですか」

ピピピ

咲「メール?」

京太郎「秘密」

咲「教えてよ~!」

京太郎「逃げるが勝ち!」

今日も京太郎の首には2人を繋ぐきっかけになったマフラーが巻かれている。


ひとまずこれで終わりです。
麻雀の描写込みの話もいつか書いてみたいです

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