甘やかし(?)ネタで一つ。



京太郎「…俺が部の皆をダメにしているですって?」

ハギヨシ「そういう噂を聞いたのですが、何か心当たりはございませんか?」

京太郎「いい、全く」

ハギヨシ「左様でございますか」

京太郎「噂って…出所は何処なんですか?」

ハギヨシ「インターネットなどの媒体ではないようですね」

京太郎「となるとやはり学校からですか」

ハギヨシ「そうなります」

京太郎「俺はそんな噂、一度だって聞いた覚えはないですよ?」

ハギヨシ「本当ですか?」

京太郎「ええ」

ハギヨシ「この話は数ヶ月前から広まりだしたようなのですが…それはどうも不自然ですね」

京太郎「かといって、俺がとぼける理由なんてないですよ。当然得だってしない」

ハギヨシ「確かに」

京太郎「…そういえば、ハギヨシさんも結構噂されてましたね」

ハギヨシ「はて…私には皆目見当もつかないのですが」

京太郎「ちなみに内容はこっちと似たり寄ったりでした」

ハギヨシ「恐らく、噂を流した人物は同一犯なのかもしれません」

京太郎「どうしてそんなことを?」

ハギヨシ「私とあなたは所詮裏方ですし、恨みを買われるようなことはないはず」

ハギヨシ「ですが主達が皆見た目麗しい故、それでで妬まれたのかもしれないですね」

京太郎「俺は従者じゃないんですけど…まあ、そんな所でしょうね」

ハギヨシ「…よろしければ、護身術の手ほどきをさせていただきますよ?」

京太郎「是非お願いします!」


咲「ねえ優希ちゃん。京ちゃんは部室に来てないの?」

優希「…京太郎ならハギヨシさんの所に行っちゃったじぇ」

咲「え”っ」

優希「だから今日はアイツお手製のタコスを食べられないじょ」

咲「そ、そんなぁ」

ガチャッ

和「おつかれさまです。須賀君はまだ来てませんか?」

咲「あ、和ちゃん」

優希「多分今日は来ないんじゃないかな?」

和「困りましたね…エトペンの修繕をお願いしようと思ったのですが」

優希「のどちゃんが自分でやっちゃダメなのか?」

和「そうではありませんが、彼にやってもらった方が綺麗になるんですよ」

咲「京ちゃん、ハギヨシさんに会う度多芸になっていくよね」

和「それでも麻雀には手こずってしまうようですが…どうしてでしょうね?」

優希「…きっとそれがヤツの宿命なのだろう」

咲(どうしよう)

和(否定の言葉とか、全く思いつかないんですけど)



まこ(何を話しとるのかと思えば…三人とも京太郎に強く依存しとるのう)

久(優希や咲だけじゃなくて、私達全員が彼の作るタコスの虜になっちゃったし)

まこ(というか、アンタら全員アイツに頼りすぎなんじゃ。さながら亭主関白みたいにふるまいおって)

久(あら…まこだって時々雀荘の手伝いをさせてるじゃない)

まこ(それはそうじゃが、京太郎がいない時にグータラしたりはせんぞ…まかない出してやったりもするし)

まこ(部長…いや前部長も少しはアイツを労ってやらんといかんぞ?)

久(…そうしたいのは山々だけど、今になってそんなことしようとしても失敗しそうで怖いの)

まこ(とんだヘタレじゃのう)


透華「ハギヨシ?ハギヨシ?」

一「ハギヨシさんなら今はいないよ」

透華「その…彼に会いに?」

一「うん」

透華「私や衣を差し置いてですか?」

一「そうだね」

透華「須賀京太郎…原村和に続き、私が倒すべき相手ですわね!」

一「透華、その言い方じゃ高鴨さんの」

透華「だまらっしゃい!」



衣「…ハギヨシはいつになったら帰ってくるんだ?」

歩「えと、日が沈むまでには戻ると聞きました」

智紀「衣。あまり気落ちはしないで」

衣「うん…正直かなり心細いが」

純「よっしーはウチの守り神みたいなモンだからな…気持ちは分かるよ」

智紀「呼べば来てくれるって、何だかヒーローみたい」

歩「ですねえ」

純「…歩がよっしーを呼ぶのって、大体ドジった時だよな」

衣「確かにそうだな」

智紀「歩は、もう少し堂々と振舞う度胸を持つべきだと思う」

歩「あはは…気をつけます…」



裏方二人は今日も皆の為に尽くしている。

こき使われたりしなくても、それが彼らの性分だから。

…けれど、それが必ず皆の為になっているとは限らない。

そのうちうら若き乙女が、要介護ヒロインと化してしまうかもしれないのだから。



「…そのポジションは私一人で十分だし…ダルい…」



カン!