ザー ザー


京太郎「せっかくのデート、台風のせいで流れちゃいましたね」

えり「……うまいことを言ったつもりですか?」

京太郎「すみませんでした」

えり「……はぁ」

えり「二人で家で過ごす、っていうのも悪くは無いでしょう」

京太郎「そうは言っても、えりさんずっと仕事してるじゃないですかー」

えり「もう少しで終わりますから待っていてください」

京太郎「アールグレイとダージリン、どっちがいいですか?」

えり「京ちゃんの好きな方で」

京太郎「はーい」


ザーッ ザーッ

京太郎「雨、強くなってんなー」

京太郎「今日は泊まりになりそうだ……」

ピシャッ!

ドォーン

京太郎「うわ、今の近いなー……っと、できたできた」



京太郎「えりさーん、ダージリンできましたよー」

京太郎「……あれ?」

えり「」ガクガク

京太郎「えりさん……?」

えり「あ、ありがとうございま……」

ピシャッ!

ドドォーン!

えり「きゃあっ!」

京太郎「えりさん……もしかして雷が苦手、とかですか?」

えり「いいいいいいいえ、そんなわけななななないですよ」

京太郎(思いっきりビクついてるけどなぁ)

えり「さ、さあ!仕事の続きをしましょう!」

ザーッ ザーッ

京太郎(まだ雷落ちそうだな……)

京太郎「えりさん、お勧めの本ってあります?」

えり「しょ、その二段目のシリーズものは面白かったですよ」

京太郎「ではお借りして……」ポスン

京太郎「お代わりが欲しかったら言ってくださいね」

えり「あ……はい」

えり(背中合わせ……ですか)

えり(確かにこれなら、多少は恐くないですね)




カン