948 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:06:40 ID:yb/dkSN3
スレも終盤なので京×咲SSを一つ投下
軽めのノリで、咲・マホ・京太郎が中心です

街の本屋さん
咲(やっぱり大きい本屋さんはいいなぁ)ホクホク

咲(ん?『好きな男の子をゲットする方法』特集…?)

………京「咲、学食行こうぜ」………

咲(京ちゃんが頭に浮かんじゃう…私やっぱり京ちゃんのこと好きなんだ…)

咲(まぁこんなの見ててもしょうがないけど…)ペラペラ

咲 モクモク

マホ「んー?あれは和先輩のお友達の…」

マホ「こんにちはー!」

咲「あ 原村さんの後輩の…」

マホ「夢乃マホです!この前は団体優勝おめでとうございました!」

咲「うんありがとう 私は宮永咲っていうの」

マホ「知ってますよー ところで咲先輩?なかなか乙女な雑誌を読んでますね」

咲「え?あ!いやこれはその…!ちょ ちょっと見てただけだよ!//」アセアセ

マホ「…お相手はあのマネージャーみたいな方ですか?たしか須賀先輩…でしたか?」

咲「!!!」

949 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:11:55 ID:yb/dkSN3
マホ「あ 当たりですね マホ鋭いでしょう?」

咲「…う うん…//」

マホ「もう告白したんですか?」

咲「告白なんてそんな…今の関係壊したくないから…」

マホ「甘いです!」

咲「ひっ!」ビクッ

マホ「他の女の子に盗られちゃったらどうするんですか!?さっさと告白するに限ります!」

咲「でも怖くて…」

マホ「もう~!煮え切らないですね!こうなったらマホがいろいろと教えて差し上げます!」

咲「教えるって…何を?」

マホ「ですから告白が成功するようにさまざまなテクニックを咲先輩に授けるんですよ!
私、月二回とある姉妹に麻雀を教わっているんですが、その合間に恋愛に関することも教わっているんです!
実体験はまだないですけどね」

咲「それは大丈夫なの…?」

マホ「いいですから!とにかく明日駅に来てください!」

咲「わ わかったよ(…うぅ…なんでこんなことに…)」

951 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:17:22 ID:yb/dkSN3

マホ「あ 咲先輩!おはようございます!」

咲「お…おはようマホちゃん」

マホ「まずはこれを差し上げます」

咲「これは…メモ帳?」

マホ「そうです 私が教える一語一語をチェックしていくんです」

咲「はぁ」

マホ「じゃあ早速行きましょう」

咲「え?電車じゃないの?」

マホ「はい 電車じゃなくてバスです」



神社
マホ「着きました~」

咲「ここは…神社?神頼みなの?」

マホ「それはついでです まずは咲先輩、この階段を10往復してください」

咲「じゅっ10往復!?何でそんな…!」

マホ「病は気から 千里の道も一歩からです 何か事をなすには体力と気力が必要なんですよ」

咲「言葉の使い方間違ってると思うけど…」

マホ「メモとってください!」

咲「はっはい!」メモメモ

マホ「じゃあ行きますよ!よーいスタート!」

咲「ひぇ~」

952 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:22:33 ID:yb/dkSN3
咲「も…もうだめ…」ゼーハーゼーハー

マホ「何言ってるんですか!あとたったの1往復ですよ!」

咲「でも…もう…」ゼーハーゼーハー

マホ「須賀先輩が盗られちゃいます!」

咲「!…い…いってきます…!」ゼーハーゼーハー



咲「も…もうだめ…一歩も動けない…」ゼーハーゼーハー

マホ「やりましたね咲先輩!財布の中から五円玉いただきますよ!」ゴソゴソ

咲「…え…何で…?」ゼーハーゼーハー

マホ「恋が実るようにお願いするんですよ!私がお賽銭入れてきますから咲先輩はそこから祈ってください!
神様もそれくらい大目に見てくれるはずです!」ダー!

咲「…マホちゃん…」ハーハー



翌日 教室
咲(あ…足が痛い…学校来るのもひと苦労だったよ…)

京「咲、学食行こうぜ」

咲「あ 京ちゃん いいよ行こう」グググ

京「お おい 辛そうだな 大丈夫か?」

咲「た…ただの筋肉痛だよ…ぅぐぐ…」グググ

京「どんだけ動いたんだよ ほれ 肩貸してやるから」

咲「あ…ありがとう…//(…ご利益…かな…?)」



953 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:27:33 ID:yb/dkSN3
宮永家
マホ「ほとんど毎日?結構仲いいじゃないですか」

咲「なんか習慣みたいな感じで…昼ごはんは入学以来ほとんどいっしょに学食なの」

マホ「須賀先輩から誘う形ですか?」

咲「うんいつもそんな感じ」

マホ「…ふむぅ…それって須賀先輩なりのアプローチなんじゃないですか?」

咲「えぇ!?そ…そうなのかな…?//」

マホ「絶対そうですよ!咲先輩はそれに答える義務があります!」

咲「義務って?」

マホ「今度は咲先輩から学食に誘うってことですよ」

咲「それくらいなら…」

マホ「ただしただ誘っても駄目です」

咲「ど…どうすればいいの?」

マホ「ボディタッチです」

咲「ボディタッチ?」

マホ「はい 要するにスキンシップです 異性からのボディタッチは効果大きいですよ
後ろから腕に抱きつく感じで『京ちゃん、学食いこっ!』 これでもうイチコロですよ!」

咲「そ…そんなの恥ずかしいよ…」

マホ「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ですよ!」

咲「マホちゃんそれ全然違う…」

マホ「盗られちゃいます!」

咲「!…はい…」

マホ「じゃ頑張ってくださいね!」

954 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:32:58 ID:yb/dkSN3
翌日 教室
咲(腕に抱きつくかぁ…やっぱり恥ずかしいよぉ…//)

キーンコーンカーンコーン

咲(!…4限終わっちゃったよ…!まだ心の準備できてないのに…!)

咲(でも行かなきゃ…!このタイミング逃したらもう…)

………マホ「盗られちゃいます!」………

咲(うぅ…マホちゃんの声が聞こえる…)

咲(恥ずかしいのは一瞬、一瞬だけ…!)ソォ~

咲(京ちゃん、学食いこっ…京ちゃん、学食いこっ…)ソォ~

京「お?咲どした?」

咲「ぅひゃあっ!?」バシーン!!

京「いってえ!何すんだよ!?」

咲「ごっごめん京ちゃん!大丈夫!?」

京「大丈夫だけど…なんだよ急に」

咲「いや…うん…(はぁ…もう私ってば…)」

955 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:38:13 ID:yb/dkSN3
宮永家
マホ「家庭的な女の子です」

咲「家庭的な女の子…?」

マホ「そうです 家庭的な女の子に男は魅かれるんです 特に料理ができるといいそうです」

咲「でも私料理なんてそんなにできないよ…?」

マホ「この際料理ができるかどうかなんてどうでもいいんです 要は料理ができるように見えればいいんです」

咲「どういうこと?」

マホ「ふむぅ…咲先輩は須賀先輩がよく行くお店とかご存知ですか?」

咲「?えぇと…この辺はスーパーが一軒あるだけだからそこでよくお菓子とか買ってるみたいだけど」

マホ「じゃ明日の放課後一緒に私とそこに行きましょう あと須賀先輩にも適当に『お菓子の特売だ』とか言って来るように仕向けてください」

咲「?…うんわかった」

スーパー
マホ「あ 須賀先輩お店に入って行きましたね」

咲「ど…どうすればいいのマホちゃん…!」

マホ「落ち着いてください!店に入ったらまずじゃがいも人参豚肉をかごに入れてください
そのあと須賀先輩に近づいて今日は肉じゃがを作るというんです いいですか?絶対に肉じゃがですよ?」

咲「わ わかった…!」

マホ「そうすれば咲先輩が肉じゃがを作るように見えます 頑張ってください!」

咲「うん…!」

956 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:43:36 ID:yb/dkSN3
咲「京ちゃん!偶然だね」

京「おお咲 お菓子の特売なんてやってないぞ」

咲「ごめんね 私の勘違いだったみたい」アハハハ

京「まぁいいけどさ 咲も買い物?」

咲「うん 今日は肉じゃが作るの」

京「おぉ~肉じゃがかぁ いいなぁ」

咲「(あ ほんとに好感触…)京ちゃんはお菓子目的?」

京「それもあるけどさ 今日両親いないから弁当でも買おうかと思って」

咲「そうなんだ 大変だね じゃあまた明日ね」ポトリ

京「おう じゃあな」

京「ん?これ咲が落としたのか?おい咲」

咲 タッタッタッ

京「行っちまったよ なんなんだこれ」



咲「マホちゃん!ちゃんと言えたよ!」

マホ「よかったです!『お菓子特売』だなんて嘘ついた甲斐がありましたね!」

咲「うん!でも京ちゃんち今日両親いないからお弁当も買いに来てたんだって!」

マホ「は…?」

957 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:48:23 ID:yb/dkSN3
咲「え…だから京ちゃんち今日両親いないからお弁当も買いに来てたんだって だから無駄足じゃなかったみたい」

マホ「…」プルプル

咲「マホちゃん…?」

マホ「ばか先輩!!」

咲「ひっ!!」ビクッ!!

マホ「そこは『よかったら私が晩御飯作りに行こうか?』でしょ!?なんでそこであっさり引いちゃうんですか!?」

咲「そ…そうなの?」

マホ「当然ですよ!!あーもうこんなチャンス滅多にないのに…もったいなさすぎです!」

咲「ご ごめん…」シュン

マホ「だめです許せません 咲先輩に罰を与えます」

咲「ば…罰…?」

マホ「罰として明日須賀先輩に告白すること」

咲「えぇっ!?そんな急に言われても…!」

マホ「急じゃありません!今までいろいろアプローチしてきたじゃないですか?
そろそろ頃合いです 罰としてでなくてもじきに告白させるつもりでした」

咲「でも…」

マホ「大丈夫です咲先輩 もっと自信持ってください 後悔しなくて済むように」

咲「……………わかった 告白するよ」

マホ「はい 頑張ってくださいね」

958 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/02(水) 23:54:06 ID:yb/dkSN3
翌日 教室
咲「京ちゃん ちょっといいかな?」

京「おぉ咲 俺もお前に話があるんだ」

咲「屋上に来てくれる?」

屋上
咲「京ちゃん話って?」

京「お先にどうぞ」

咲「…うん あのね」

京「ああ」

咲「ずっと言いたかったんだけど…私…私ね…!」

京「!ちょっと待った!!やっぱ俺からでいいか?」

咲「え…あ…うん」

京「これなーんだ?」

咲「!それっ…私のメモ帳…!」

京「やっぱりか 昨日落としたみたいでさ ただのメモ帳だと思って中まで見ちまった」

咲「!」

京「最近様子がおかしいと思ってたんだ」

咲「………////」

京「こんなの見なくてもいつか言おうと思ってたんだ でもおかげで踏ん切りがついた 卑怯かもしれないけどな」

咲「…?」

京「咲 俺はお前が好きだ 付き合ってほしい」

咲「!!!////」

京「…できれば返事はいま欲しい」

咲「…うん…私も…私も京ちゃんのことが好きだよ…」ジワ

959 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2009/09/03(木) 00:06:19 ID:Q+qZNzVU
エピローグ
マホ「きゃー!ほんとですか!?よかったですね!!」

咲「うん マホちゃんのおかげだよ//」

マホ「何言ってるんですか!頑張ったのは咲先輩ですよ!」

咲「ううん ほんとに感謝してるよ 原村さんにこのこと言ったらね 『あとでしっっっかり褒めてあげないといけませんね』だって」

マホ「!和先輩が私のことをですか!?きゃー!」

プルルル プルルル

マホ「私の携帯ですね あ!和先輩からです!」

咲「早速お褒めの言葉だよ」

マホ「もしもし和先輩!?聞きましたか私の活躍!」

マホ「え…?」

マホ「ひゃー!ごめんなさいごめんなさいぃぃ!!」

咲「???」


おわり

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最終更新:2012年06月23日 09:37