部室
ガチャ
京太郎「こんにちは~」
灼「お疲れ、京太郎」
京太郎「あれ?灼さんだけですか?」
灼「うん。まだ誰も来てない。」
京太郎「んじゃ、みんなが来るまで待ちましょうか」
京太郎「紅茶でも淹れますよ。灼さんも飲みますか?」
灼「うん、よろしく」
京太郎「了解です!ちょっと待って下さいね」
~5分後~
京太郎「お待たせしました~」カチャ
灼「ありがとう」
灼「相変わらず京太郎の淹れる紅茶は美味しい」アッタカアッタカ
京太郎「やだな~褒めても何も出ませんよ~」アハハ
灼「ただ麻雀も同じように頑張って」ヤレヤレ
京太郎「うぐっ!痛いとこ突いて来ますね…」ナンカササッタキガ
京太郎「今の俺の気持ちは、ボウリングで最後の1投なのに残りのピンがスネークアイだった時の気持ちですよ…」
灼「何でボウリング…?」
灼「だけどスネークアイを知ってるとは中々」
京太郎「散々灼さんのところに通いましたからね」
京太郎「だいぶ上達しましたよ!」
灼「そっか」
灼「私もボウリング仲間が増えるのは嬉しい」
京太郎「そ、そうですか?」
京太郎「………」
灼「………」
京太郎(会話が途切れしまった…)
京太郎(普段2人だけで話ことが少ないからなぁ…)
灼(どうしよう…会話が途切れちゃった)
灼(でも憧や穏乃みたいに話せる話題があるわけでもないし…)
京太郎(そういえば憧や穏乃に隠れてるけど灼さんの髪も触り心地良さそうだよなぁ)
京太郎(頭とか撫でたら気持ち良いんだろうな~」
灼「//////」
京太郎「あれ?どうしたんですか灼さん?顔真っ赤ですよ?」
灼「あ、あの、その京太郎…///」
灼「私の頭撫でたいって言うのは本当…?」
京太郎「え?」
灼「わ、私の髪の触り心地が良さそうって言ってたから///」
京太郎「」
京太郎(や、やっちまったあああああああ!?)
京太郎「い、いやあのですね灼さん!これは何というかその///」
灼「そうだよね…」
京太郎「え?」
灼「私の髪なんて撫でても気持ち良くなんかないよね…」
灼「憧みたいに女の子っぽくないし…」
灼「玄や宥さんみたいに胸があるわけじゃないから…」
京太郎「灼さん…」
灼(自分で言ってて悲しくなってきた…)
灼(京太郎も幻滅したかな…)
京太郎「あの!灼さん!」
灼「…何?」
京太郎「頭!撫でさせてくれませんか?」
灼「え?」
灼「で、でも私女の子っぽくないし…」
京太郎「そんなことありません!俺は灼さんの頭を撫でたいんです!」
京太郎「お願いします!」
灼「京太郎…」
京太郎「……」
灼「分かった」
京太郎「灼さん!」
灼「気持ち良くないかもしれないけど、ど、どうぞ///」
京太郎「じゃあ失礼して」スッ
灼「ひゃっ!」
京太郎「おお…これは」ナデナデ
灼(きょ、京太郎に頭を撫でられてる///)ナデナデ
灼(何かちっちゃい頃おばあちゃんに撫でられた時みたい…)ナデナデ
京太郎「あの、灼さん」ナデナデ
灼「な、何?」ナデナデ
京太郎「灼さんは女の子っぽくないなんてことはありませんよ」ナデナデ
灼「え?」ナデナデ
京太郎「晴絵さんに貰ったネクタイを大事にしてるところが凄く乙女っぽかったり」ナデナデ
京太郎「みんなをまとめたりするのがお姉さんっぽかったり」ナデナデ
京太郎「凄く女の子らしいことしてるじゃないですか」ナデナデ
京太郎「そんな灼さんが女の子っぽくないなんてこと絶対あり得ませんよ」ナデナデ
灼「京太郎…」グスッ
京太郎「だからそんなに自分を低く見ないで下さいよ」
灼「うん…うん…」ポロポロ
ギュッ
京太郎「あ、灼さん!?」
灼「うるさい…いいからこうしてて」グスッ
京太郎「分かりましたよ、灼さん」
京太郎「ナデナデは続けますか?」
灼「お、お願いします…///」
結局この後みんなが来るまで続けてたとさ
カンッ