咲「あなたはだんだんねむーくなーる、ねむーくなーる……」

京太郎「……5円玉で催眠術ってまた懐かしいな」

咲「おかしいな……本の通りにやったはずなのに」

京太郎「これか?うわ、小学生の時やったわこういうの。今も売ってんのか?」

咲「わ、私のじゃないよ!部室に置いてあった本だよ!」

京太郎「ふーん。にしてもこういうの今でもやるんかね」

咲「だから試してるんだって。ほら、だんだんねむーくなーる、ねむーくなーる……」

咲「ねむーくなーる……ねむ……く……」

京太郎「……ねむーくなーる、ねむーくなーる……」

咲「ねむーく……ねむ……」

咲「……すーすー」

京太郎「……催眠術かけてる方がかかってどうすんだよ」

京太郎「ええと何々、『手を叩いて目を覚ませば相手はあなたの思うまま。ただし3分前後しか効かず、個人差が大きいです』……本当かよ」


京太郎「……起きろ、咲」パンッ

咲「ふぁい」ポケー

京太郎「……とりあえず肩でも揉んでもらおうか」

咲「……うん」ポケー

咲「うんしょ……よいしょ……」モミモミ

京太郎「おいおいマジかよ……昔散々やって成功しなかったぞ」

咲「うんしょ……よいしょ……」モミモミ

京太郎「……肩もみ止め」

咲「……はい」ポケー

京太郎「……思うのまま、ね……」

咲「…………」ポケー

京太郎「さっき、お前が俺に催眠術かけてやらせようとしたことをやってみようか」

咲「……うん」ポケー

咲「まず……恋人握り」ポケー

京太郎「……うん?」

咲「そして次は……抱きしめる」ギュッ

京太郎「おい、なんだこれ?こういうこと?なんかこき使うとかじゃなくて?」

咲「そして……ん」ポケー

京太郎「オイオイオイ抱き着いてきて目つぶってお前これ……」

咲「……きょう、ちゃぁん」ポケー


京太郎「さ、咲……やっぱりやめ…」

ガチャ

優希「優希様登場だじぇ!」

和「ゆーき、もう少し静かにしないと…」

まこ「揃っとるかー?」

久「後は咲と須賀くんだけだし…」

京太郎「あ」

咲「……んー」ポケー

4人「……え?」

優希「……さ、咲ちゃん襲ってんじゃないじょー!!」

京太郎「ちげぇよ!逆だろ!!」

和「須賀くん……多少は仕方ないけど信じていたのに……」

京太郎「多少ってなんだ!?今も信じていいから!!」

まこ「咲?咲!しっかりせぇ!お前さんそういうキャラじゃないじゃろ!!」

咲「……う、うん?あれ、私……」

久「え、これ……催眠術の本?須賀くん……」

京太郎「だから違いますって!!」

咲「……なんかすごく惜しいことした気がする」


カンッ!!