京太郎(まさか俺まで全国に同行させてもらえるとは思わなかったぜ)

京太郎(ただ、嬉しさのあまり張り切りすぎたかな。雑用のし過ぎで身体がクタクタになっちまった)

京太郎(うん、ぶっちゃけ体中が痛くて動けねえ。どうすりゃいいんだこれは)


「お兄さーん。そんな所で蹲っていたら邪魔になっちゃいますよーぅ?」


京太郎「…どうもすみません。お陰で助かりました」

憩「いえいえ、ウチは自分に出来る事をしただけですからー。それにしても、随分身体を酷使なさってますねーぇ?」

京太郎「それが…かくかくしかじかで」

憩「なるほど…貴方って馬鹿なんですねーぇ」

京太郎「うっ、事実なんだけど貶されるのは堪えますね」

憩「人に気遣いするのなら、まずは自分の面倒くらい見れるようになって貰わなきゃ困りますーぅ」

憩「医者も周りの人も迷惑しますからー。何より、親切がただの自己満足になってしまいますよーぅ?」


京太郎「あー…確かにそれは嫌ですね」

憩「でしょ?」

京太郎「でも雑用を止めたら、何の為に俺が全国に同行しているか分からなく…」

憩「…止めぇ言うとるやん!」

京太郎「ひっ!」

憩「さっき言うたやないか…アンタに何かあったら皆が迷惑するんや。せやからまず、アンタは自分の身体を労わらなあかんよ」

憩「あとウチは、雑用自体は止めろやなんて言うてへん。無理せえへん範囲で、自分の出来る事をやったらええねんで」

京太郎「荒川さん…」

憩「…んん。言い方が荒っぽくなったけれど、決してあなたを貶める意志はありませんよーぅ」

憩「むしろ、もっと上手に出来るんじゃないかと思って言ってるんですからねーぇ」

京太郎「…ありがとうございます(ああ…こんな風に褒められたのって初めてかもしれない)」



憩(また一人、悩める患者を笑顔にする事が出来た…ウチはこういうんに幸せを感じるんやで)

終わり