きょうちゃんのおもしべちょうじゃ


インターハイも団体戦が終わり個人戦までの選手たちには休憩の日々

そんなある日、京太郎君がお散歩に行こうとした日のことです

意地悪な部長さんからお使いを頼まれました

久「じゃあここにあるの買ってきてくれるかしら?」

渡されたメモには日用品などの他に、生理用品、化粧品などがありました

それだけでなく少し離れた街のデパートで売っている最近評判のスイーツも書いてありました

どうやら大変なお使いになりそうだ

そう思っていたら・・・

咲「大変そうだから私もついていくよ?」

かわいい幼馴染の宮永咲ちゃんが手伝ってくれることになりました

そのおもちはとても貧相なものです


2人で暑い東京の街を仲良く並んで歩いていました

咲「京ちゃんとこうして歩くのも久しぶりだね…」

仲良く話をしながら歩いていたら見たことのある制服の集団がなにやらあわただしくしていた

菫「A班は駅の周辺をくまなく探せ!B班は商店街の周りを!特にケーキ屋などお菓子の周りは隅々まで調べろ!」

淡「テルーはまた迷子になって…しょうがないんだからっ!」

…どうやら咲のお姉さんの照ちゃん…宮永照さんが迷子になっているようだ

咲「あの…」

淡「サッキーじゃん!はぁい!」

菫「ああ、照の妹の…」

咲「お姉ちゃんまた迷子になったんですか?」

淡「そうなんだよ、だから今みんなで探してるとこなんだ!」


咲「まったくお姉ちゃんは…」ヤレヤレ

…お前がいうなと言いたくなったが話を止めるのもアレなのでスルーした

咲「私もお姉ちゃん探してきます…見つけたら淡ちゃんにメールしますね!」

そういって咲は止める暇もなく何処かへ走っていき…迷子が1人増えてしまった

仕方ないので俺も探すのお手伝った

そして数分後…

菫「…ああ、そうか…ならホテルまで戻しておけ…」

どうやら無事見つかったようです…お互い迷子ってのは手のかかるものですね

菫「無事に見つかったようだ…ありがとう…」

とりあえず迷子の照ちゃんの捜索が終わったところで俺は咲に電話してみた

咲『京ちゃん…ここどこぉ…』

やっぱり迷子になっていたようだ…どうやら話を聞くと宿泊場所の近くだったので和に電話して迎えに行ってもらった


無事もう一人の迷子の保護が終わり一段楽したところで菫さんが話しかけてた

菫「ところで君達は何をするところだったんだ?」

俺は正直に買い物に行く途中だったことを話した

何を買うんだといわれたので部長に渡されたメモを見せてみた

菫「…これを男が買うのは…大星、ちょっと手伝って来い」

淡「えぇ…こんな暑い中面倒だよ…」

菫「手伝ってもらったんだからこっちも御礼はしないとな…帰りに適当にみんなのお菓子を買って来い、好きなものでいいから」

そういって菫さんは財布から諭吉さんを1枚取り出して渡していた…強豪の部費ってすごいのか?それとも菫さんのポケットマネー?

淡「了解しました!ほらっ、早く行くよ!」

お金を受け取った淡ちゃんは一転やる気を出して俺の手を取り歩き出した

咲の代わりに淡ちゃんと買い物に行くことになりました

淡ちゃんのそのおもちは標準のものより少し小さかったです


淡「それでねーテルーってばギュルギュル腕回してねー」

俺が照ちゃんのことを聞いたら淡ちゃんはうれしそうに白糸台での日々を話してくれている

全国トップともなると規律や練習は厳しいかと思っていたがどうやらかなり好き勝手やっているようだ

なんか菫さんの苦労する姿が眼に浮かぶなぁ…

淡「それが私の髪の毛に絡まって…」

ずっと楽しそうに話す淡ちゃんに思わず「なんかかわいいな」って言ったら

顔を真っ赤にしながら「なっ!何言ってるかな?高校100年生なんだからあたりまえだよっ//」って言われた

恥ずかしかったのか?

あと高校100年生っていったいなんなんだろうか…

その後も色々と話してくれてたけど顔は赤いままだった

そうして淡ちゃんと歩いていたら…この前うちに遊びに来た阿知賀の女の子達が向こうから歩いてきた


穏乃「あれ?大星さんに京太郎?」

憧「大星さんに京太郎じゃん、やっはろー!」

淡「やっはろー!」

…なんか頭の悪そうな挨拶だな

玄「おお!同士京太郎君よ!今日はどうしたんですのだ?」

どうやらみんなは荒川憩さんという去年個人2位の人に呼ばれ練習に付き合うとのことだった

淡「えーっ!テルーみたいな人と打てるの!?」

穏乃「なら大星さんも来る?」

淡「いいの!もちろん行くよー」

この子は買い物のことを忘れているのだろうか?

淡「こうしちゃいられない!走っていくよ!」ダッ

穏乃「おおっ!なんか燃えてきたっ!」

憧「ちょっ!急に走らないでよっ!」

3人は元気に走って何処かに行ってしまった…買い物忘れてて怒られるんだろうな


玄さんは残っていたので行かないのかと聞いたところ…

玄「まだ決勝で捨ててからドラが来ないから…私なんて役立たずなのです…」グスッ

そう言って涙目になってしまった

別に行かなくても良いとのことだったので俺は買い物に誘ってみた

そうすると玄さんは携帯を取り出し何処かへ電話していた、おそらく穏乃あたりに連絡しているのだろう

玄「それじゃあ行こっか?」

玄さんは俺の手を取って歩き出した

淡ちゃんの代わりに玄さんと買い物に行くことになった

道中はおもち談義に花を咲かせるとしよう

玄さんのそのおもちはなかなかに立派なのです


おもち談義をしながら歩いていたら急に玄さんが…

玄「むむっ!おもちセンサーに反応が…こっちなのです」

そういって近くの公園に入っていった

玄「このあたりに反応が…おおっ!あれはっ!」

日陰のベンチに白髪のすばらなおもちを持った人が座っていた

なんか見覚えがある人と思ったら2回戦で戦った宮守の小瀬川白望さんだった

白望「だる…」

まただるそうにベンチに座って動こうとしない…そんなところに

玄「おもちおもちおもちっっっっ!!」

白望「っっ!」

小瀬川さんのすばらしいおもちに暴走した玄さんが襲いかかろうとしていたので…

玄「おもっ…あべしっ!」ドゴッ

とりあえず背後から首筋に一発…気絶させておいた


玄「」

白望「ありがと…」

とりあえず連れが迷惑かけたことを謝ったら…

白望「ならちょっとここまで連れてって…ダルいけど買い物しないといけない…」

そういって地図を渡してきた…どうやら幸いにも目的地は同じようだ

なので言われたように一緒に行くことになった

…いや、正確に言うなら白望さんを運ぶことになった…背負って

大変ですが…背中に当たるおおきいおもちを考えればそんなものは安いものだ

道中はおもちマイスターとしてそのおもちを堪能させてもらおう

玄さんの代わりに白望さんと買い物に行くことになった

白望さんのおもちはかなり立派です



ちなみに玄さんはその場に捨てておいた


白望さんを背負いながら歩いていると周りからの視線が痛かったです

でもそんな視線をものともしない白望さんは俺の背中ですぐに眠ってしまった

ふぅ…まったく無用心ですね

俺はとりあえず寝たのを確認すると起こさない程度におしりを触っておいた

ただ…おもちに触れないのがとても残念だ…くっそおぉおぉぉ!!

そんなこんなで色々とあったけど目的のデパートに到着した

なのでとりあえず白望さんを起こした

白望「んっ…着いたの?」

ダルそうに目を擦りながらそう聞いてきた

白望「ならまず…このお店に…」

ここで分かれるものと思いきやどうやら買い物に付き合わされるようだ

でもこのおもちを少しでも長く味わえるなら喜んで付ききあいますぜ


…名残惜しいがついにも白望さんの買い物が終わり俺も最後のスイーツを残すのみとなった

ついに白望ともお別れだというときに巫女服を着た女の人がこっちに歩いてきている?

白望「神代さん?」

小蒔「小瀬川さん…そちらの殿方は?」

白望さんはこの人と知り合いなようで2人で話を進めていく

小蒔「そうでしたか…あっ!そうだ1つお聞きしたいことが…このお店がどこにあるのかわからなくて…」

そういって店のパンフレットを見せてくれた、どうやら部長に言われたスイーツのお店のようだ

話を聞くとどうしても食べてみたくて個人戦前の練習を抜け出して1人でここまで来たらしい

…きっと後ですごく怒られるだろうな

白望「ああ…ここか…京太郎も行くし一緒に行けば?」

小蒔「よろしいのですか?」

なんか俺の意見なんてなく話が進んでいる…おもちっ子と一緒にいられるなら文句はないけど

白望「ダルいけど仕方ないから自分で帰る…知り合いが困ってるのに何もしないほうがダルい…」


小蒔「小瀬川さん…」

ああ…すごい白望さんすごいいい人なんだな

白望「じゃあそういうことだから京太郎は神代さんをよろしく…ダル…」

白望さんはそういって自分の足で帰って行きました

なぜだかそれがすごく立派に見えていました…普通のことなのに

小蒔「えっと…不束者ですがよろしくお願いします!」ペッコリン

頭を下げるときに巨大なおもちがぶるるんと揺れる

おもちマイスターとしてその光景は脳内に永久保存します

小蒔「……?」

白望さんのかわりに小蒔さんと買い物することになった

そのおもちはとてつもなくおおきいです


小蒔「あっ!このお店ですね!」

店に着いたのは良いけどさすがは人気スイーツ、結構な人が並んでいた

なので俺たちもその行列に並ぶことになった

並んでいる間は小蒔さんに巫女服着ている理由を聞いたら家のことなど色々と教えてくれた

小蒔「神代の家では…神様に仕える身として…」

だけど難しくて何を言ってるのか…

小蒔「そしてこの身に神様を降ろして…ですが暴走すると日本が危機に…はっ!」

あれ?なんか色々と壮大な感じに…冗談だよな?

小蒔「わっ、わすれてくださいっ!今のは神代家の機密で…」

…なんか冗談じゃないっぽい?

小蒔「うぅっ…殿方に機密を聞かれるなんて…これはもう婿入してもらうしか…はぅっ…//」


小蒔「うぅっ…運が悪いです…」

10分くらい経っただろうか…ついに俺たちの番になったのだが…売り切れた

いや、運が悪いことにちょうど俺たちの分はなくなってしまった

小蒔「ですが少し待てば出来立てが手に入ると考えれば良しとしましょう!」

後1時間もしたら次の分ができるようなので2人で隣のフードコートでコーヒーでも飲んで待つことにした

そうしたらなんと…

咲「和ちゃんどこぉ…」プルプル

淡「まったく菫ってばあんなに怒らなくても…」

玄「おもち!おもち!おもち!」

白望「塞ってばメモに書き忘れるとか…ダル」

回りに見覚えのある顔が沢山…

『あっ!』

今日会った女の子たちが大集合だ…こんなオカルト…


淡「サッキーちょっとケーキ1口交換しよ!」

咲「あっ!ちょっと1口が大きいよっ!」

玄「おおっ!大きいおもちが2つもあるよっ!」

白望「ダル…京太郎食べさせて…」

小蒔「あっ!京太郎様のほっぺにクリームが…」フキフキ

俺たちは次の分ができるまでの間仲良くフードコートでだべっていた

今日はいろいろな人と過ごしたなぁ…

咲、淡、玄さん、白望さん、小蒔さん…だんだん大きいおもちになっていった

いやぁ部長のお使いにも困ったもんだけど…

白望「んっ…おいしい…もう1口…」

小蒔「ずるいですっ!京太郎様!私にもしてください!」

こんなおもち少女とお近づきになれたのだから今回は感謝していいのかもしれない

カン!