清澄、部室にて。

京「んしょっ、んしょっ」

久「あら、須賀君? なにやってんの?」

京「あ、部長。いや、ちょっと仮眠を取っていたら見事に寝違えちゃいまして。最近身体も鈍ってきてるみたいだし、柔軟体操してるんですよ」

久「仮眠って、どうせ授業中に居眠りじゃない? それにしても、へぇー。柔軟ねぇ。ふーん」

京「いやまぁ、へへっ、そういうことです。では……んしょ、んしょ」

久「…………。んー。…………」

京「よいしょよいしょ。あの、どうかしました? じっと見てますけど」

久「ん、別に。意外と柔らかいんだなぁ、と思って」

京「そうですかね? でも実際に筋違っちゃってるし」

久「長時間無理な姿勢でいたら誰だってそうなるわよ。さーて、私はどうかな。流石に須賀君よりは柔らかいと思うんだけど」

優「おーっす、きたじぇ!」ガララ

和「今日もよろしくお願いします」

ま「やれやれ、みんな元気じゃのぅ。……さて、京太郎と久、二人で何をしとるんじゃ?」

久「ただの柔軟体操よ?」クッシンー

京「ちょっと最近身体が固いかなぁと思いまして」

ま「なんじゃそりゃ。麻雀に全く関係ないじゃろ、それやるくらいだったら久、京太郎に指導の一つくらい」

久「甘いわねまこ! いくら麻雀部だからと言って麻雀以外を切り捨てるなんて自ら選択肢を狭めるようなものよ!」

和「そうだとは思いますがだからと言って柔軟は違うんじゃ」

久「それにこうやって身体が柔らかくなればパフォーマンスの幅が広がるってもんよ」

優「むむ! それは重要だじぇ」

京「んなアホな……」

和「麻雀にパフォーマンスは必要ありません」

久「む。……それに、少しでも運動しておけば着れる服も増えるし」

和「なるほど……もっともです」

ま「そこ重要なんか?」


久「そういうわけで! みんな、身体の柔らかさを調べるわよ!」

京「なんて強引な流れ。そこに痺れないが憧れる」


優「一番! 先鋒、私がやるじぇ! ぃやっ」グイーーン

京「おぉ! 身体が床に付いている」

ま「ペターンと付いたな」

久「ぺたーんね」

和「見事なペタンです。さすが優希です」

優「他意を感じるじぇ」

京「素直な感想だ。言った意味以外のものを感じるのはお前の中に疚しいものがあるからだ」

優「凄く納得いかないじぇ……」

ま「さて、次は儂かのぅ。あんまりこういうのは得意じゃないんだが……ん、くっ」ググイ

京「俺と同じくらいか?」

優「普通だじぇ」

和「普通です」

久「取り立てて言うことはない」

ま「おい! 儂のことぞんざいに扱いすぎじゃろ!」

久「はいはい。省略されなかっただけ破格の扱いだと思いなさい。さーて、次は私ねぇ。片岡さん並じゃないけど、結構いけるわよ?」グッ

久「……」

京優ま和「…………」

久「……」

久「嗤えよ」


ま「い、いやほら、三年生って受験に向けて体育の授業少なくなるって聞いたし」

優「染谷先輩の言う通り! ぶ、部長だって少し運動すればすぐにググイッっといけますって!」

京「学生議会で忙しかったでしょうし、まぁ、多少の運動不足は仕方ないですよ」

和「かったいですね部長。今まで部室一人で何してきたんですか?」

優ま京(空気読めよーーーーーっ!!)

優ま京(てかもうちょい言い方があるだろっていうか古傷抉んな鬼!)

久「……」

久「……あっ」

優ま京「?」

久「見て! ちょうちょ! あはは、あのちょうちょきれー」

ま「ひ、久お前……」

久「あはは、ちょうちょ! ラララララ、ちょうちょ、ちょうちょ! ラララララ」

優「うっ……! 何だか一瞬、目が真っ赤に光る中世騎士に大量に襲われる幻覚が……」

和「優希は相変わらず感受性豊かですね……さて、次は私ですか。私は自分がいかなるものかちゃんと把握してます。まぁ……かなり、固いでしょう…ふっ!」ググ

優「ま、まぁ確かに固い方だじぇ」(乳圧すごい……)

ま「見るからに運動系じゃないしのぅ」(正面から見るとすごそう)

京「ま、予想通りかな」(やべー目に毒だってこれ!)

久「お母さん、お母さんどこ? ごめんなさい、ぶたないで、いい子にするから」

京「くっ! 部長が巨大化して世界を崩壊させる幻視が」

ま「それ以上いけない」

咲「ふー、遅れてすみません! 委員会が延びちゃって」


京「あれ、咲お前今日委員会はいやなんでもないごめんな」

咲「ななななな何言ってるの京ちゃん!? 緊急で呼ばれたんだよ!?」

京「そうか……悪いな咲、先に部室に行っちまって。今度からはちゃんと一緒に行こう」

咲「京ちゃん……」

久「ちょうちょが笑った。ちょうちょは笑うよ」

京「咲……」

咲「あの、京ちゃん、あの、部長は、あの部長は一体どうしたの?」

京「咲! いいから早く柔軟をするんだ!」

咲「えぇ!? 何、どうしていきなり!? というか部長は!?」

京「咲。この中で一番付き合いが長いのは俺だ……だから分かる。お前ならやれる。咲なら部長を救える。早くやるんだ! 部長が危ないんです! オナシャス!」

咲「わけが分からないよ!」

ま「咲。全てを元通りにするには柔軟をする必要があるんじゃ。やってくれまいか」

優「咲ちゃん、お願いだじぇ。部長を元に戻してあげて」

和「何か流れで大会オーダー通りにやってるので、最後は咲さんですね」

咲「何この温度差……。柔軟なんてやだよ、どうしてそんな酷いこというのぉ」

久「グヴェーゲェーヴェ、ゲゲ ヴォ ヴォゲェゲゲ」

ま「い、いかん! もう時間がない! さぁ、咲早く! 早くするんじゃ!」

京「咲、頼む。お願いだ……」

咲「うぅ、早く麻雀やりたいんだけど……これやらなきゃ出来ないみたいだね。分かった、やるよ……」ヒ

優「……咲ちゃん?」

ま「咲? どうしたんじゃ、早くやりぃ」

和「咲さん、緊張してるんですか?」

京「みんな……もう、許してやってくれ。咲は。咲は……」


咲「ううぅぅぅぅ~~もぅやってるよおぉぉぉぉぉ」ヒ

優「はぁ!? これで!?」

ま「ヒか……」

和「ヒですね」

久「この形……むしろ芸術すら感じるわ」

京「あ、戻った」

優「あーSAN値回復してきたー」

ま「世界は救われたな」

和「何言ってんですかもぅ」

久「まぁ何はともあれこれで全員ね。宮永さん、麻雀関係なしにもう少し運動というか、せめてストレッチした方が良いわよ、健康のためにも」

優ま京(おまいう)

咲「えー、私だけみんなの見れてないんですか?」

久「ま、それは遅刻したから、残念賞ってことで」

咲「むー。部長はどうだっ

京「咲、ほら、来いよ。柔軟手伝ってやるから」

咲「わぁ、何よ京ちゃんいきなり! もー、本当に今日はわけが分からないよ!」


リザルト
京太郎・男にしては柔らかい
優希・とても柔らかい
まこ・平均的
久・かなり固い
和・結構固い
咲・ヒ

終わり