『1名様限定!!黒騎士Kちゃんプレゼント!!』

その話は、唐突にサイトに現れ、多くの人が応募ボタンを連打したり、数えきれないはがきを犠牲にしたりした



恭子「クリック、クリック……ええい、漫ちゃん手ぇ貸しや!」



憩「うーん。100、いや200やなーぁ」



胡桃「トヨネー、はがき後いくつある?」

豊音「まだちょーあるよー。もっと書くどー」



憧「あーもう!こんな時に限ってネット繋がんないしはがき無いし!」



やえ「お見せしよう!王者の応募を!」



哩「……クリックするんと書くスピード落ちてきたね。姫子ー、アレ、叩くやつどこやったっけー?」



淡「ふぇぇ……手疲れたよぉ……」

照「淡、ノルマは後200ね」

尭深「宮永先輩、ネットからは500でよかったんですよね?もう500追加しときますよ」



衣「……またすごいなーハギヨシー」

ハギヨシ「……だから私は1名は止めるよう申し上げたのに」



多くの犠牲を払い、その日(発売日)は来た



鶴賀

睦月「そういえば、Kちゃんぬいぐるみの懸賞の話、知ってます?」

桃子「知ってるっすよ。たった1名様だけのレアものっすよね」

ゆみ「アレか。龍門渕は大変だったらしい」

智美「衣に聞いたぞー。パソコン全部が動かなくなったとか、はがきでハギヨシが埋もれたとか」

桃子「す、すごいっすね」

睦月「今時埋もれるほどのはがきって……」

ゆみ「それでも当たるのはたった1人だからな。その1人は誰なんだろうな」

智美「実はゆみちんとか?」

ゆみ「サイトから1回だけ応募はしてみたが、その話を聞く限り無理だろう」

桃子「そういえばもう発送した、って書いてあったっすね」

睦月「うむ。私もはがき1枚送ったが、駄目だったみたいだ」

智美「誰なんだろうなー、その運がいいのは」

ガチャ

佳織「す、すいません!遅れました!!」

ゆみ「お、来たか」

桃子「遅いっすよ」

睦月「うむ」

智美「しかし珍しいなー。どうしたんだ?」

佳織「智美ちゃん。なんか出がけに宅配の人が来たの。おめでとうございますって言われた」

ゆみ「……ん?」

佳織「で、そのまま荷物持ってきちゃったんだけど、何だろコレ」

桃子「……なんか、ぬいぐるみとかじゃないっすよね?」

睦月「う、む。まさか」

智美「ワハハ。開けてみるといいぞー」

佳織「うん」ビリッ、パカッ

佳織「わ!すごいかっこいいKちゃん!!」黒騎士Kちゃん

ゆみ・桃子・睦月「…………」

智美「ワハハ。いつ応募したんだ?」

佳織「あー、多分アレだと。智美ちゃんがうち来た時会話のついででやったやつだよ」

智美「昔から佳織は運いいからなー」

佳織「えへへ」

ゆみ「……無欲の勝利、か?」

桃子「……かおりん先輩なら納得っす」

睦月「……うむ」

この日、各地で涙を流す女子高生雀士が見られたらしい

その後の要望により、黒騎士Kちゃんは量産型が発売されたとか

そして本物の黒騎士Kちゃんは、相当額で売られるという噂の中

佳織「えへへ……おやすみ」

今日も持ち主の腕の中にいる