菫「さて、麻雀の特訓の名目で京太郎を部屋に呼んだ。それはいい。だから」

菫「これを隠しておくか」Kちゃんぬいぐるみ王子様バージョン

菫「隠したくないが、普段私はカッコイイなんて言われているしな」

菫「そんな私がこんな趣味なんて、笑われるだけか……おっと、クローゼットに入れておくか」

京太郎「すいませーん」

菫「来たか。上がっていいぞ」



菫「で、ここはこれを切るんだ」

京太郎「なるほど。でもここがこうなった場合はどうするんですか?」

菫「ああ、それか。その牌譜もあるから見せよう。確か…」

菫(クローゼットだったな……あまり扉を開けなければいいか)

菫「ここにある。今取ろう」

菫(開けるのは最小限でいけば……ん?)

京太郎「どうしたんですか?」

菫「いや、なんか開かないんだ」

京太郎「扉が固くて、とかじゃないんですか?」

菫「今朝は開いたから、それは無いと思うが」

京太郎「こういう場合は、どこかがずれている場合があるから…」

京太郎「ああ、すこし金具がずれてますね。少しずらして、開けますよ?」

菫「え?ま、待て」

京太郎「え?」ガチャ

菫「あ……」

京太郎「これは……」Kちゃんぬいぐるみ王子様バージョン

菫「ち、違うんだ!」

京太郎「え?いやでも」

菫「これはだな、その……趣味だ!」

菫「……って駄目だろ本当のこと言ったら!」

京太郎「あー、その、趣味でぬいぐるみを?」

菫「……そうだよ、悪いか」

京太郎「先輩?」

菫「こういうの、好きで悪いか。かっこいいとかクールとか言われてるけど、私だって女だ」

菫「かわいいものとか、本当は好きなんだよ」

菫「……幻滅したろ?私に。こんなものに憧れてて、かわいいものなんて似合わないのに」

菫「私も、かわいくない女なのに」

京太郎「そんなことないですよ?」

菫「……嘘だ。だって」

京太郎「先輩はかわいいです。照さんや淡にからかわれて怒ったり、お菓子食べて笑ったり」

京太郎「俺や部員の成長を喜んだり、実は小さい小物がかわいいデザインだったり」

菫「し、知っていたのか!?」

京太郎「充分かわいいじゃないですか。先輩だって女の子なんですから」

菫「……でも」

京太郎「いいじゃないですか。王子様に憧れても」

京太郎「それとも、俺じゃ不満ですか?」

菫「……京太郎が、いい」

京太郎「はい」抱きしめる

菫「……ありがとう。大好きだ、京太郎」