長くなったので間隔空けました
続きという名のおまけということで各人の夢の内容を投下します
――Side 泉
泉「くー…」
~~
泉「ロン!これで終いや!」
『決まったー!第○回高校女子麻雀個人優勝は、二条泉に決定しましたー!』
泉「京太郎ー!」
京太郎「泉、どうしたんだよこんなとこに…記者会見は?」
泉「そんなん後回しや。私はいち早く京太郎に報告したかってん」
京太郎「そっか…おめでとう、泉。ついに日本一になったんだな」
泉「ふふ、おおきに、京太郎。……京太郎も頑張ってや。頂点まで、あと一つなんやから」
京太郎「ああ。頑張るよ。男子個人で俺が優勝すれば、「高校麻雀No.1カップル」ってことになるな!」
泉「それええ!記者の前でどーんと発表しようで!」
京太郎「じゃ、行ってくる!」
泉「ファイト!京太郎!」
~~
泉「えへへ…うちらが日本一や…」
写真タイトル(仮):[京太郎、奇跡の役満!]
―――Side 憧
憧「んん…」
~~
憧「もう、参ったなぁ…」
憧(足ひねっちゃった…まだあたしには早かったかなこのブーツ…)
キィ
京太郎「あれ、どうしたんだ憧。そんなとこに座り込んで」
憧「はは…ちょっと、足がね…」
京太郎「捻ったのか?おいおい、それじゃ歩けないんじゃあ」
憧「大丈夫!ちょっと休んだから……あ、っつぅ…」
京太郎「…無理すんなよ。ほら、乗れ」
憧「え?」
京太郎「家まで送ってやるから。後ろ乗れよ」
憧「……ありがと」
京太郎「じゃ、道案内よろしく。って、掴まらないと落ちるぞ!?」
憧(そ、そんなこと言ったって!ど、どこ掴めば…足痛いから立てないし……も~!もうどうとでもなれ!)
ガバッ
憧「こ、これでいい…?」
京太郎「…お、おう。じゃあ出発するぞ」
シャーーー
憧(京太郎の背中大きい…)ドキドキ
憧(ヤバい、すごく、ドキドキしてる…胸の鼓動、伝わっちゃわないといいな)
憧(・・・・・早く家に着きませんように)
~~
憧「………ベタすぎでしょあたし…////」←起きた
写真:[自転車でピース!]
―――Side 春
春「ん…」
~~
春「・・・・・夢なのに布団の中?」
京太郎「……zzz」カー カー
春「!……びっくりした」
京太郎「…」
春「寝てる…」
春「……これは、夢だから…」
ギュッ
春「あったかい…」
クンクン
春「男の人の匂い…」
ジーーーッ
春「…かっこいい」
京太郎「んむ…」ゴロッ
春「ひゃっ…」
京太郎「ううん…」
春「包まれちゃった」
春「……///。…おやすみなさい」
~~
春「……ん」ニマニマ
写真:[居眠り京ちゃん]
―――Side 淡
淡「むにゃむにゃ…」
~~
淡「京太郎!京太郎ー!」
京太郎「お呼びでしょうかお嬢様」ササッ
淡「もー、「淡」って呼んでっていつも言ってるのにー」
京太郎「そんな、私は一介の執事。お嬢様を名前で呼ぶなど、恐れ多い。して、何か御用ですか」
淡「別に。ただ呼んだだけっ」
京太郎「左様でございますか」
淡「…京太郎は、私のお願いなら何でも聞いてくれるんだよね?」
京太郎「お嬢様の望みとあらば」
グイッ
京太郎「!?」
淡「じゃ、さ。こーいうことが、私の望みだとしたら…どうする?」
京太郎「い、いけませんお嬢様」
淡「私は、京太郎が好き…だから、キス、したい…」
京太郎「お嬢様!」
淡「もう…「淡」って呼んでって言ったでしょ…」スッ
京太郎「―――!」
~~
淡「…きょうたろ~、だぁいすき…」
写真:[執事京太郎 In龍門渕]
―――Side 和
和「…」スースー
~~
ザッ ザッ
和「綺麗な桜並木ですね…」
京太郎「花見にはもってこいの場所だぜ。和に、見せたかったんだ」
和「私に…?」
京太郎「俺の勝手な考えなんだけどさ、和って桜が似合うなって思ってたんだ」
和「そんな…嬉しいですけど、こんな綺麗な桜とじゃ私が見劣りしちゃいますよ」
京太郎「そんなことねえよ!和は、本当に、綺麗だからさ」
和「……////」
京太郎「実は、もう一つ目的があったんだ。ここに来たこと」
京太郎「ほら、この二本の桜木…根が絡まって、握手してるように見えるだろ」
和「あ、本当ですね…」
京太郎「知ってるか?二本の木の間…ここで告白して…成立したカップルは、幸せになるって話」
和「……あ、あの、須賀君。それって…」
京太郎「…和、聞いてくれ。俺は――――」
~~
和「須賀君…私、ずっと待って………はっ」パチッ
和(………恥ずかしくて死んじゃいそうです)
写真:[桜吹雪の中の京太郎]
―――Side 優希
優希「…」クークー
~~
優希「京太郎ー」
京太郎「ああ、優希か」
優希「桜の木なんか見つめてどうしたじぇ。ロマンチストか」
京太郎「ちげーよ。今年も桜の季節がやってきたなーって」
優希「今更だじぇ。来年も再来年も変わらず桜は咲き誇るんだじぇ!…ふふん、良いこと言った」
京太郎「別に良い事でもねーよ。…そっか、だけど、ここで優希と見る桜はこれが最後だな…」
優希「え…な、何言ってるんだじぇ京太郎」
京太郎「…俺、転校すんだ。この春で」
優希「え…ちょ、冗談は、よすじぇ…」
京太郎「冗談なんかじゃねえよ。だから、ここの桜、目に焼き付けときたくてさ…」
優希(嘘!嘘だじぇ!京太郎が、いなくなる…!?)
京太郎「じゃあな、優希。もしまたいつか会えたら…タコス、作ってやるからな」
優希(嫌だ!まだ、まだ何も伝えてないのに…!!)
優希「京太郎ーーーー!!」
~~
優希「行っちゃやだじぇ…きょうたろぉ…」グスグス
写真:[京太郎、バイバイ(下校時)]
―――Side 咲
咲「…良い匂い」
咲「この香りは、タコスだね。また優希ちゃんが食べてるのか…な…」
咲「ん、んん?なんか狭いし、べたべたする…」
咲「……えええ!?な、なんで私、巨大なタコスに挟まってるのー!?」
京太郎「あー、腹減ったー」
咲「この声は京ちゃん!た、助けて…」
京太郎「ん?」ヌッ
咲「」
京太郎「お、タコスがあるじゃん」
咲「きょ、京ちゃんがでっかくなっちゃったー!?と、というか私が小さくなってるのこれ!?」
ガシッ
京太郎「うん、美味そうだ。食っちまうか」
咲「え、ちょ、京ちゃん?わ、私の入ったタコスを持って何をしようとしてるのかな…」
京太郎「いただきまーす」
咲「きゃーー!!やめて―京ちゃん!食べないでー!!」
京太郎「あー…」アーン
咲「いやぁーーー!!食べちゃダメーーー!!」
~~
咲「京ちゃん、ダメだよぉ…ダメ、食べないで…」ウーンウーン
泉(さ、咲ちゃん、なんつー夢見てるんや///!!)←たまたま起きてた
写真:[タコスを食す京太郎]
―――翌朝
京太郎(なんだこれは…)
泉「…」ニヤニヤ
憧「…///」
春「…」ホッコリ
淡「~♪」
和「///」プイッ
優希「…」グスッ
咲「!」ビクッ
穏乃「?」
京太郎(憧と和は目が合っても逸らされるし、二条さんからはやたら麻雀の特訓を勧められる)
京太郎(滝見さんと大星はすごい機嫌がいいと思えば、優希はべそかいてるし…)
京太郎(何より、咲が俺を見るたび怯えたように逃げるのは何故だ…)
咲「挟む写真は選びましょう…」
カン!