1年生集合、もとい3年生集合の続きっぽいものです
全員はいません
豊音「ねーねー宮永さん」
照「なに?」
豊音「なんで宮永さんは須賀君のこと「京ちゃん」って呼んでるの?」
照「!?」ブーッッ
豊音「わわっ!?だ、大丈夫!?」
照「な、なんで…?」ゴホッゴホッ
怜「なんでも何も自分で呼んでたやん」
菫(まあばれるだろうとは思ったよ)
照「よ、呼んでる…けど」
怜「どういう経緯でそう呼ぶようになったん?」
豊音「やっぱり、と、特別な関係とか…?」
照「ぜ、全然そういうんじゃない!(そうだったらどれだけいいか!)」
照「えっと、その…」チラッ
菫(助けて、とでも言いたげな目線だな)
菫「……そういえば、妹の咲ちゃんもその呼び方をしていたな」
怜「咲…ああ、清澄の大将やったっけ」
照「そ、そう!咲がうちによく彼を連れてきたから、その、親しくなって…妹が呼ぶから、つい私も…」
照(咲のせいにしてしまった。ゴメン、咲)
豊音「そっか~。姉妹ぐるみの仲なんだねー、いいなー」
菫(…咲ちゃんにそんな勇気あったのか?)ヒソヒソ
照(…無い。ちょっと嘘ついた…)ヒソヒソ
霞「でも、あだ名っていいわよね。親しみが増すというか」
塞「距離が縮まる感じがするよね」
照(集まってきた…)
菫「もう諦めろ」
エイスリン「アダナ?」
由子「皆があなたを呼ぶ「エイちゃん」と同じなのよー」
霞「ふむ、少し面白そうね。じゃあ、皆も今度須賀君と会ったときあだ名で呼んでみない?」
豊音「わ、それいいなぁ!」
照「え、なんでそうなるの…」
宥「あだ名かぁ…ちょっと恥ずかしいな」
塞「須賀君びっくりするんじゃないかな」
霞「それもまた見物じゃない?」
怜「なんて呼ぼかな…」
由子「うーん」
霞「あ、あと1つルール。「須賀(君)」「京太郎(君)」は無しよ。「あだ名」だからね♪」
菫(そ、そんな!?)
エイスリン「須賀君ノアダナ~♪」カキカキ
コンコン
霞「はーい」
京太郎(ドアの外)「須賀です。かき氷器取りに来ました」
霞「え」
京太郎「こないだ照さんに貸して…今日は照さんこっちの部屋だって聞いたので」
怜「ちょ、もう来たん!?」
宥「ま、まだ考えてないよ~!」
霞「えっと、須賀君。すこーしだけ待ってくれる?」
京太郎「はい(もしかして着替え中だったとか…うっかり入ってしまえばよか…って、バカか!)」
霞「皆、早く考えて!」
菫「これはハプニングだろう!?また別の機会をうかがって…」
霞「これもまた一興よね!」グッ
怜「言うてる場合かー!」
京太郎「なんだかバタバタしてる…ホントに着替え中だったんじゃないか?危ねえ危ねえ…」
ガチャ
由子「ようこそなのよー」
エイスリン「ウェルカム!」
京太郎「そんな招かれるほどじゃないすけど…あ、かき氷器あった」
?「ありがとな、京ちゃん」
京太郎「いえいえ。例には及びませんよ照さ…」
怜「…」
京太郎「あれ?」
怜「人の顔見て「あれ?」は失礼やない?」クスッ
京太郎「あ、いや今確かに京ちゃんと呼ぶ声が…」
怜「ふふふ、実はさっきの「京ちゃん」は私や」
京太郎「そ、そうですよね!照さんにしては声が違うと…」
怜「どや?京ちゃん」
京太郎「な、なんだか恥ずかしいですね」
怜「そう?京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃんky…」
京太郎「恥ずかしくないけどなんか怖い!」
怜「京ちゃん…っていいあだ名やな」
京太郎「そう、ですかね。自分ではよくわからないす」
怜(照ちゃんの特権奪ってゴメンな。一度呼んでみたかってん)
照(フクザツ…)
京太郎「あ、そうだ。かき氷器を…」
霞「まあまあ、ゆっくりしていって?「京さん」」ギュッ
京太郎「!?」
宥「そ、そうだよ~。きょ、きょきょ、「京くん」…」ギュッ
京太郎(「京さん」に「京くん」…だと…?俺の中の「こんな呼ばれ方してみたいベスト5」の2つだ…!そ、それよりも!)
京太郎「い、石戸さん!その、む、む、胸の方が私の腕にその!」
霞「きゃっ!御免なさい…もう、京さんたら、意地悪なんだから」
京太郎(なんで意地悪なのかよくわかんないけどヤバい!彼女からの「京さん」は…)
京太郎(いやいや、クールになれ京太郎。ここは紳士的に乗り切らなければ)
京太郎「「京さん」なんて、からかわないでくださいよ~。松実さんもいつもの呼び方で…」
宥「ダ、ダメかな?京くん…」フルフル
京太郎「……ダメじゃないです」
霞「ずるいわ~私はダメで宥ちゃんはいいのね?」
京太郎「誤解を招くような発言をしないでください!」
菫(ハードルがぐんぐん上がっていく…)
京太郎「早くかき氷器持って帰ろう…」
由子「京様…」
京太郎「は」
由子「行ってしまわれるのですか、京様…」
怜(な、なんか「入った」で!?)
豊音(ま、まさかの「様」だよ~!)
由子「由子は寂しいです…京様」
京太郎「行くもんですか!!」ガシッ
由子「きゃっ」
京太郎「おお!?す、すみません…」
由子「…」
京太郎「…?」
由子「……京、様。」スッ
京太郎「由子ぉ!!」
塞「そこまでにしときなさい!!」
怜「なんの時代劇やねん!!」
京太郎「は!わ、我を見失ってた」
由子「大成功なのよー」ブイ
塞「はいはい、こっち来なさい。君なんて「スーちゃん」で十分だよ」
京太郎「すんません、調子乗りました…でも、スーちゃんも悪くないっす…」ズリズリ
塞「どうもね。じゃあスーちゃん、後3人残ってるから、変な気起こさないように」
京太郎「ラ、ラジャー!」
塞「まったくもう」
由子「名前で呼ばれちゃったのよー…///」ポソ
塞「……(結構策士…でも、最後のは予想外だったみたいだね)」
照「菫、まだ?」
菫「あ、焦らすな!今考えてるから…」
照(別にかぶってもいいのに)
霞(真面目ねぇ)
エイスリン「ネエ」クイッ
京太郎「エイスリンさん。(まあこの人なら普通のあだ名で…)」
エイスリン「ダーリン♪」
京太郎「」
照「」
霞「エ、エイちゃん!それあだ名じゃないわよ!」
エイスリン「ソナノ?」
宥「宮永さんも固まっちゃったよ~!」
怜「なんちゅう爆弾発言を…」
京太郎「……はっ!今、世界の男の夢が叶ったように思えたんだが、気のせいか…」
霞「そ、そうよ~気のせいだったのよ!」
京太郎「はは、ははは。そーですよねー」
エイスリン「「あだな」ッテムズカシイ…」
豊音「あ、あのね!」
京太郎「は、はい、姉帯さん」
豊音「私もね、いろいろ考えたんだけどね、皆と被らないようにとか…」
豊音「でもね、私は「京くん」って呼びたいって思ってたんだ~」
豊音「だから、「京くん」って呼んでいいかな!」
京太郎「あはは、もちろん良いですよ」
豊音「えへへ、嬉しいな。きょーくん♪」
京太郎(やっぱりちょっと恥ずかしい)
霞「うんうん、豊音ちゃんに合ってるわね」
宥「自分の呼びたいように呼べばいいんだよ弘世さ……聞いてない」
菫「」ブツブツブツブツ
怜「じゃ、菫さんに大トリを飾ってもらうでー」
菫「はっ!ま、待ってくれ、もう少し…」
由子「京さ…彼もう帰っちゃうのよーこれ以上引き留めるのも悪いのよー」
菫「た、確かに…うう…」
京太郎(すっげえ考え込んでるけど大丈夫なのか?)
塞「頑張って弘世さん」
霞「さあ、準備はいいかな~?3、2、1…」
エイスリン「キュー!」
菫「………」
菫「京!!!!」
「・・・・・」
菫「呼んだぞ!呼んだからな!では!」
ダダダ バタン
京太郎「……」
怜「最後はただのコードネームやったね」
照「京ちゃん、引き留めてゴメン。もう大丈夫だよ」
京太郎「ははは、色々ビックリしましたけど、いろんな呼び方されて新鮮でしたよ」
照「良かった。かき氷器、ありがとう…京ちゃん」
京太郎「どういたしまして、照さん。それじゃ失礼します」
スタスタスタ
京太郎「……あだ名って、イイ!」グッ
カン!