清澄一年4人組で一つ

京太郎「こんちわー」

咲「こ、こんにちは……」

和「こんにちは……ってどうしたんですか須賀君。 咲さんをお姫様抱っこなんてして」

京太郎「いや、旧校舎に入ってすぐ咲が転んで足捻っちゃったんだよ」

咲「わ、私は恥ずかしいから嫌だって言ったのに京ちゃんが聞いてくれなくて……」

優希「まさか入り口からここまでそれで来たのかー?」

京太郎「とりあえず部室で応急手当てしないとって思ったからな」

咲「ううっ、絶対注目されてたよ……京ちゃんのバカー」ポカポカ

京太郎「いてて……なんて乱暴なお姫様だ。 和、早く手当てしておとなしくさせてやってくれ」

和「あっ、はい……それでは咲さんをベッドの方まで運んであげてください」

京太郎「了解」

優希「……」ジー

京太郎「咲、降ろすぞ」

咲「う、うん……」

京太郎「よいしょっと……足痛くないか?」

咲「だ、大丈夫だよ」

京太郎「そっか、じゃあ帰りは背負ってってやるから帰る時は声かけろよ」

咲「ええっ、帰りもそんな風にしなきゃいけないの!?」

京太郎「当たり前だろ、もし帰りに転んだりしたらどうすんだよポンコツ娘」

咲「むうう、私ポンコツじゃないもん!」

京太郎「ポンコツだから今こうなってるんじゃありませんかね咲さん?」

咲「うっ……」

京太郎「はは、まあこういう時は素直に甘えとけよ」ポンポン

咲「……あ、ありがとう京ちゃん」

京太郎「いいって事だ。 じゃあ和、手当てお願いな」

和「わかりました。 咲さん、足を見せてくれますか?」

咲「うん」

優希「それにしても、人1人抱えてここまで来たのに息一つも切れてないなんて京太郎は体力あるんだな?」

京太郎「まあ咲は軽いほうだし……なにより誰かさんに走り回されて鍛えられましたからねぇ」ジトー

優希「確かに京太郎は部長によく買い出し行かされてたな……同情するじぇ」

京太郎「お前の事だよこのタコス娘があ!」

優希「なぬうっ!?」

京太郎「マジで自覚なかったのかよ……」

咲「きょ、京ちゃん落ち着いて……」

京太郎「……まあそれはともかく、たぶん麻雀部の面子なら余裕で抱き抱えられるんじゃねぇかな?」

優希「ほほう……なら試してやろうか!」

京太郎「うおっ!? いきなり抱きつくなよ、危ねえな!」

優希「さあ京太郎、私を好きなだけお姫様抱っこするといいじぇ!」ギュッ

京太郎「なんで俺がお前をお姫様抱っこしなきゃいけねえんだよ……」ギュッ

咲(京ちゃんったらそう言うわりには……)

和(ゆーきが落ちないように支えてあげるんですね……ふふ)

優希「うーん、いい気分だじぇ。 よし京太郎、褒美にお前には1日一回こうやって私をお姫様抱っこする権利をやろう!」

京太郎「い・ら・ねー」

優希「なんだとー!」

京太郎「いいからさっさと降りろっつうの。 このままじゃ何もできないじゃねぇか」

優希「むう、しょうがないな……まあ、お姫様気分は味わえたしよしとするじぇ!」

京太郎「そうそう、そうやって素直にしてりゃ顔は可愛いんだから俺の評価も高くなるぞ」

優希「えっ」

京太郎「ん?」

優希「……う、うるさい! 京太郎のバカ!」

京太郎「なんだよ、褒めたのにバカはないだろ……」

咲(いや、自業自得だと思うけど)

和「はい咲さん、とりあえず応急処置は終わりました」

咲「ありがとう和ちゃん」

優希「よし、じゃあ次はのどちゃんの番だな!」

和「何の話ですか?」

優希「京太郎にお姫様抱っこされる話に決まってるじぇ」

和「えっ、私もですか!?」

優希「当然! 京太郎の話が真実か確かめるためにはのどちゃんの協力が不可欠だじょ!」

和「えっと、その……」

京太郎「別に嫌なら断っていいんだぞ和。 優希の話に一々つきあってたら疲れちまう」

優希「お前はさっきから失礼な奴だな!」

京太郎「事実だろうが!」

和「あ、あの……別に嫌、というわけでは」

優希「ほら見ろ、のどちゃんだって結構乗り気じゃないか!」

京太郎「……いいのか?」

和「別に少し抱き上げられるだけですから……私は構いませんよ」

咲「実際にやられたら結構恥ずかしいけどね……京ちゃん、和ちゃんもこう言ってるんだからやってあげたら?」

京太郎「じゃあ失礼して……」

和「きゃっ……」

京太郎「大丈夫か?」

和「は、はい大丈夫です……お、重くありませんか須賀君?」

京太郎「はは、余裕余裕、まるで羽毛を抱き上げてるみたいだぜ」

京太郎(和の胸が当たって役得だしな……くうう、生きててよかった!)

咲「京ちゃん、それは大げさだよ……」

優希「というか京太郎、なんか顔がにやけてないか?」

京太郎「そ、そんな事ないぞ!?」

和「……」

和(お姫様抱っこ、というのは初めての経験ですけど……なんででしょうか、とても落ち着きます……)

優希「どうせのどちゃんのおっぱいに反応してたんだろ、そうなんだろ!」

京太郎「ち、ちげえし! 俺、そんなやましい気持ち持ってねえし!」

咲「嘘だね京ちゃん、なんとなくだけど私にはわかるよ」

京太郎「それなりに長いつき合いって不便だ、ちくしょう!」

和(こういうのも……ふふ、悪くありませんね)ギュッ……