京太郎「え?」
小蒔「もう指の腫れも完全に収まったみたいですし…左手なら麻雀出来るんじゃないでしょうか?」
京太郎「いや…そうかもしれないけど…」
小蒔「大丈夫ですよ」

心の中はまだ迷っているのにも関わらず、スラスラと飛び出す私の言葉。
それに言い淀むのは京太郎君が麻雀で二人の女性を傷つけたと思っているからなのでしょう。
しかし…私にとってはそれこそが目的なのです。
上重さんに負けない為に…同じ領域に立つ為に…私もまた京太郎君の被害者にならなければいけない。
そう思う私は口篭る京太郎君に向けて、ゆっくりと口を開きました。

小蒔「私は『巫女』で、ここは神様のお膝元なんですから、京太郎君の力は私には通用しません」
京太郎「そう…なのか?」
小蒔「はい」

勿論、そう言い切る私の言葉に何か確信があった訳ではありません。
いえ、寧ろ元々の理由から考えるに、そうであったら私が困ってしまうのです。
それでもこうして口にしたのは…それが京太郎君の言い訳になると思ったからに他なりません。
例え確証がない言葉でも、それが京太郎君の背を押してくれれば…私にとって望む結果を得られるのですから。

小蒔「それに…何時までも特訓の成果を確かめないままじゃ、京太郎君も麻雀に向き合えないですよね?」
京太郎「まぁ…そうだな…」

それをどうしようかという気持ちは京太郎君にもあったのでしょう。
指の腫れが引いた京太郎君は昨日から特訓を再開していましたが、その成果を確認する事は出来ていません。
本当に集中出来ているか否かなんて、本人には分からない事なのですから。
それに今、こうして行なっている能力の制御法も本当に効果があるかは分かりません。
それを確かめるためにも…誰かが犠牲になる必要があるのです。

小蒔「何より…京太郎君もそろそろ麻雀したいんじゃないですか?」
京太郎「う…」

京太郎君がそう口篭るのはそれが事実だからなのでしょう。
実際、牌を弄る京太郎君の目には物足りなさが宿っていました。
あんなおかしな能力が出来てしまうくらいに京太郎君は麻雀が好きなのです。
それをこれまでずっと我慢出来ている事の方が不思議なくらいでしょう。

京太郎「でも…良いのか?」
小蒔「何がですか?」
京太郎「もし、俺の能力が発動して…小蒔に効果があったら洒落にならないじゃないか」

そう言って俯く京太郎君は本当に怯えていました。
やっぱり彼にとって自分の能力と言うのは恐怖の対象以外の何者でもないのでしょう。
実際…その存在の所為で京太郎君の生活は大きく変わり、こうして鹿児島までやって来ているのですから当然です。
しかし…それは私にとって京太郎君との出会いのキッカケでもあるのでした。
大事な大事な…最高のお友達と引きあわせてくれたその理由に、恐れる必要なんてありません。

小蒔「大丈夫ですよ。例えそうでも…受け止めてくれる人に心当たりはありますから」

それに…例えそうなっても京太郎君は上重さんのように、私の事を案じてくれるでしょう。
どんな影響を受けたとしても…京太郎君は私を見捨てず、治そうとしてくれるはずです。
それを願う私の心に怯えるような感情は、何処を見渡してもありませんでした。
ただ、あるのは…これから先に起こるであろう事への期待と京太郎君を一時的に傷つけてしまうかもしれないという申し訳なさだけです。

京太郎「あ…そ、そう…なのか」
小蒔「??」

そう思う私の前で京太郎君がそっと表情を曇らせました。
まるで誰よりも親しかったお友達が自分よりももっと親しい何かを見つけてしまったような…そんな肩透かしさえ感じる顔です。
見ているだけで何処か胸が痛くなるそれに私は首を傾げますが、京太郎君がどうしてそんな風になるのかまったく分かりませんでした。
流石に喜んでくれるとまでは思っていなかったものの、気恥ずかしそうにするくらいだと思っていたのです。

小蒔「(折角…ちょっと勇気を出してみたのに…)」

勿論、そうやって暗喩する人物なんて私にとって一人しかいません。
私の最高のお友達である京太郎君に受け止めて、そして傷つけて欲しいが故にこんな事を言い出したのですから。
しかし、それが京太郎君には伝わってはおらず、寧ろ、何か誤解されている可能性がある。
それに肩透かし感を味わう私がそれを訂正しようするよりも先に、京太郎君の顔がばっと上がり、その表情を明るくするのでした。

京太郎「んじゃ、お言葉に甘えて…やろうか?ルールはどうする?」

ニコリと笑うそれは何時も京太郎君が浮かべるものよりも明るいものでした。
それはさっき表情が曇っていたことが見間違えにも思えるほどの明るさです。
しかし…だからこそ、その不自然なくらいの明るさに私は強いぎこちなさを感じるのです。
まるで無理して明るく振舞っているようなそれに、見ているこっちの胸が痛くなるくらいでした。

小蒔「そう…ですね…」

しかし、こうして気勢を制するように先に言われて、訂正する勇気は私にはありませんでした。
さっきの言葉は告白じみたものでもあり、具体的に解説すると私の心に気づかれてしまいそうだったのです。
いえ…それだけならまだしも…私の浅ましい企みにまで気づかれ、京太郎君に幻滅されるかもしれません。
そう思うとどうしても私の中で勇気が出ず、逃避のように言葉を交し、そして準備を進めてしまうのでした。

京太郎「うし…それじゃ…よろしくお願いします」
小蒔「よろしくお願いします」

そう二人で頭を下げ、私たちはテーブルの上に敷いたマットから麻雀牌をとっていきます。
ルールは変則的ではありますが、久しぶりの麻雀に京太郎君の顔はキラキラとしていました。
その表情にはまだ暗いものが混ざっていますが、今は麻雀を純粋に楽しんでいるのでしょう。
それを思うと私も少し嬉しくて…そして何より…私の考えが許されたように思ってしまうのです。

小蒔「(そんなの…ただの思いこみにしか過ぎないのに…)」

私が今からやろうとしている事は京太郎君の傷に塩を塗りこむような事なのです。
どれだけ言い訳したって…それは変わりません。
勿論…その分、京太郎君のケアをするつもりではありますが、それは免罪符にはならないでしょう。
どれだけそれっぽい事を口にしても…私が自己満足の為に京太郎君を傷つけようとしている事に変わりはないのですから。

小蒔「(でも…私は…)」

それでも…私は京太郎君が欲しいんです。
上重さんに…いいえ、他の誰にだって…その気持ちが負けているつもりはありません。
どんなものだって…私は京太郎君の中で一番で居たい。
霞ちゃんにも…巴ちゃんにも…初美ちゃんにも…そして…春ちゃんにも勝てない私だけど…でも… ――

小蒔「(負けたくない…その気持ちには…嘘はないんです…っ)」

それはきっと愛ではないのでしょう。
自己中心的で、破滅的で…そして、貪欲なそれが愛であるはずがありません。
だけど…もう私は…その感情を認めてしまっていました。
それがどれだけ醜く…責められるようなものであったとしても…それが私の恋であると。
私の大事な初恋であると…もう…認めてしまっていたのです。

小蒔「……」スッ

そう思いながら、私が打ったのは危険牌でした。
あまり雀士として強くない私でもはっきりと分かるほど濃厚な聴牌気配。
しかも、それは河を見る限り、特徴的な手 ―― 恐らく混一色…もしくは緑一色辺りなのでしょう。
それに振り込むのは私でもそれほど難しい事ではありません。
実際、京太郎君はそんな私にニヤリと笑って、自信あり気に牌を倒していくのですから。

京太郎「ロン。緑一色でドラなし。親倍で…48000だ」
小蒔「んきゅぅっ♥」

その宣告を聞いた瞬間、私の身体がビクンと跳ねました。
まるで身体全部が一斉に目覚めたようなそれに思わず身体が硬くなります。
しかし、そんな中で轟々と何かが吹き荒れ、痺れに似た感覚が四肢の端で弾けました。
バチバチとまるで電流が流されているようなそれに私は耐え切れません。
正座した姿勢をグラリと倒して、畳へと倒れこんでいくのです。

小蒔「(これが…京太郎君…の…ぉっ♪)」

ドサリと畳に倒れ込んだ私の胸に浮かんだのはまず嬉しさでした。
大丈夫だとは思っていたものの、やっぱり私にも問題なく京太郎君の能力は発動したのですから。
まず第一関門を超えられたと言う事に安堵し、期待が報われていくのを感じます。
しかし…それも長くは続きません。
ビリリと痺れ…全身がひくつく私のお腹から、ドロリとした熱が持ちあがってきたのですから。

小蒔「(こ、これ…なん…ですかぁ…っ♥)」

それは私が今まで感じたことのない感覚でした。
熱くてドロドロで…そしてとても暴力的な感覚の塊。
さっきの痺れを何倍にも熱く、そして強くしたようなそれはまるで蛇の化け物か何かのようでした。
そんなものが自分の中に居ただなんて想像もしていなかった私の心が恐怖に強張り、倒れこんだ身体が震えるのです。

京太郎「小蒔!?」

そんな私の身体を京太郎君がそっと抱き起こしてくれます。
肩や腰に感じるじっとりとしたその熱に私の身体からさらに力が抜け、脱力感に満たされていきました。
しかし、そんな事はお構いなしに私の中の化け物はどんどんと大きくなり、とぐろを巻いていくのです。
まるで…もうすぐお前を丸呑みにしてやると言うような…嗜虐的な仕草。
それに恐ろしさを感じた私の手は、京太郎君の浴衣を握りしめてしまいました。

小蒔「ふあ…あぁぁっ♪」

ですが、そんな京太郎君に『助けて』と言おうとした言葉は声にはなりませんでした。
代わりに私の口から出てきたのは甘い吐息に似たものであり、到底、言葉とは言えません。
それに不満を感じるものの、それで良かった…と思うのは京太郎君の心を案じたからでしょう。
ここで私が『助けて』と言ってしまったら…京太郎君はさらに自分を責める事になるのです。
それを考えながらも計画を実行に移したとは言え…下手に京太郎君を傷つけるのは私にとっても本意ではありません。

小蒔「ひぅ…ぅぅううっ♪」

ですが、その間も私の中の怪物はどんどんと膨れ上がり、その大きさを増していきます。
ただでさえ、暴力的だったそれが…本当に私を丸呑みにしてしまいそうなほど大きくなっていく様に私は声をあげて身悶えました。
しかし、脱力感に身体の殆どを支配された今の私にはそれから逃れるなんて出来るはずがありません。
どれだけ必死になっても精々が京太郎君の腕の中で身体を揺するくらいでしかなく…それに私が声をあげた瞬間、蛇の怪物が一気に弾けて私の身体中へと広がったのです。


小蒔「あっぁ…ぁあああああぁぁぁぁぁっ♪♪♪」

その激しさを牙に変え、私の身体へと突き立てようとするような感覚。
それに私は叫ぶような声をあげてしまいました。
しかし、幾ら叫んでも、身体の中を駆け抜け、四肢へと絡みつくドロドロとした蛇の力は弱まりません。
ジュルリと甘い汁を滴らせながら、私の神経へと絡みつき、その心臓にドキドキを流しこんでくるのです。
決して収まる気配のないそれに私の身体は戦慄くように震え、京太郎君へと縋り続けていました。

小蒔「(これ…これ…おかしい…です…っ♪♪)」

弾けるような蛇の感覚はとても激しく…まるで身体の内側が滅茶苦茶にされているように思えるのです。
私の中を何かが這いずり、暴れ、締め付けるように感じるのだから当然でしょう。
しかし…それなのに…私の身体はとても…気持ち良いんです。
本当は…そんなの気持ち悪いはずなのに…決して喜んで良い事じゃないはずなのに…今の私は信じられないほど…気持ち良い感覚の中にいました。

小蒔「(こんな…こんなの…私…知りません…っ♪♪)」

今までの人生の中であるだなんて想像もした事がない気持ち良さ。
被虐感すら伴ったそれに…私の心は否定するようにそう叫びました。
それはきっと…それを受け入れてしまったら私はもう元には戻れないと分かっているからなのでしょう。
しかし…私の中で暴れる嗜虐的な蛇は決して容赦しません。
そうやって拒絶する私の心にも牙をつきたて、ドロドロと甘い汁を注ぎ込んでくるのです。
それに心の言葉も少しずつ弱まり、私の意識がふぅっと遠くなるのを感じました。


小蒔「ふあ…あぁ…♥」

しかし、それも数分もした頃には下火になり、私の中から去っていきます。
今の私の中に残るのは余韻にも似たビリビリだけで、さっきのような激しい感覚はありません。
それに安堵するようにため息を吐く一方で…私は物足りなさを感じてしまっていました。
だって…私はもう…覚えてしまったのです。
あんなに甘美で…気持ち良いそれがあるという事を…京太郎君に教えてもらったのですから。
それを知って…今まで通りに振るまい…感じる事なんて出来ません。
あの気持ち良さが…もっと…もっと欲しいと言う気持ちが湧き上がってくるのです。

小蒔「(私…もぉ…ダメになっちゃいました…ぁ…♪♪)」

確かに今までの私も…はしたない思考を端に登らせる事がなかったなんて言いません。
さっきお風呂で見せた醜態も、そもそもはそれが端を発している訳なのですから。
しかし、今の私の中にあったのは…それよりももっと強く、激しい希求です。
お風呂で感じたそれがまだ弱々しく思えるほど…私の身体は京太郎君を求めていました。
お腹の奥が熱くて…太ももの間がキュンキュン疼いて堪りません。
そして、それが私の手に力を込め、京太郎君に縋るのではなく…逃がすまいとしていたのです。

京太郎「小蒔…大丈夫か?」
小蒔「ふぁう…ぅ…♥」

そんな浅ましい私に…京太郎君が泣きそうな声をくれました。
心配を多分に含み…悲しみに震えるそれは…京太郎君の苦しみを私に教えてくれます。
やっぱり私の自分勝手な行動で京太郎君を傷つけてしまったのでしょう。
そう思うと胸の奥が痛みますが…今の私にはそれさえも疼きのように思えて仕方がないのでした。


京太郎「待ってろ。今、小蒔の大事な人の所に連れて行ってやるからな…!」

そう言って京太郎君は私の身体を抱き上げてくれました。
利き腕に罅が入っているのにそんな事をすれば…傷んで仕方がないでしょう。
しかし、京太郎君はぐっと歯を食いしばり、痛みに耐えていました。
さっき泣きそうな声を紡いだ人とは到底、思えない…力強いその姿。
それに私の目尻が熱くなり…そして、堪らなく…胸が疼いてしまうのです。

京太郎「さぁ、どっちに行けば良い?」
小蒔「ここで…良いです…っ♥」
京太郎「い、いや…でも…!」

そう言う京太郎君の顔には申し訳なさが浮かんでいました。
私もまた能力の被害者としてしまった京太郎君にとって、それだけが今出来る贖罪の方法なのでしょう。
けれど…もっと簡単で…そして気持ち良い償い方が…世の中にはあるのです。
それを肝心な所で察しの悪い愛しい人に伝えようと…私はそっと唇を動かしました。

小蒔「それより…私を…抱いて…下さい…っ♪」
京太郎「っ!?」

吐息で途切れ途切れになった私の言葉に京太郎君は驚愕の表情を浮かべました。
それと同時にぐっと歯を噛み締めたのは…自分への怒りの為なのかもしれません。
けれど、京太郎君がそんな風に思う必要なんてまったくないのです。
だって…私はこうなる事を予想していただけじゃなく…期待していたのですから。


京太郎「いや…でも…小蒔には好きな人が…」
小蒔「ふふ…♪本当に…鈍い人なんですから…♪それとも…そんな振りをしているだけなんですか…?」
京太郎「っ…!」

何時もの京太郎君はとても気遣いに長け、人の心を優しく受け止めてくれる人なのです。
そんな京太郎君がこんなにも鈍感になるなんて、私には二つくらいしか思いつきません。
気づいていないふりをしているのか…或いはそれだけ自己を信じていないのか。

小蒔「(後者ならば…良いと思うのは流石に自分勝手が過ぎるでしょうか…♪)」

しかし…それなら私とお揃いなのです。
私もまた自分を最後まで信じきれず…自信を持つ事が出来ない女なのですから。
そんな私達が一緒になれば…二人共変われるかもしれません。
ずっと一緒に居て…笑い合って…愛しあっていけば…お互いに自分の唯一無二の価値を見いだせるかもしれないのです。
そう思うのは少し私に都合の良過ぎる未来でしょう。
しかし、私は…そんな事を思ってしまうほどに… ――

小蒔「私は…京太郎君が…好きです…♥大好き…なんですよぉ…♥」
京太郎「こ、小蒔…」

好き。
その感情がそのまま漏れ出すような告白は…私が夢見ていたものではありませんでした。
ロマンチックな場所で…ムードに包まれて…好いた殿方から…甘く囁かれるようなものではなかったのです。
しかし…それでも私は…自らの告白に甘く胸が疼くのを感じました。
そうやって…彼に思いの丈を伝える事が出来た事に…強い感動と…そして心地好さを覚えたのです。

小蒔「好きじゃなきゃ…一緒に…お風呂なんて入りません…っ♥大好きじゃなかったら…抱きついたり…しないですもんっ♥♥」

その心地好さに背を押されるようにして私の口から声が漏れ出しました。
今までの自分の行動の真意を京太郎君に伝えると言う事はとても恥ずかしいものです。
しかし…京太郎君はずっとコレを私にしてくれているのですから、逃げる訳にもいきません。
それに、そうやって思いを伝える度に胸の奥が暖かくなっていく私にとって…逃げるつもりもなかったのです。

京太郎「…ごめんな」
小蒔「あ…ぁ…♥」

そんな私を畳へと下ろしながら、京太郎君はひとつ謝罪をくれました。
そっと目を伏せたそれは突然、告白してきた私ではなく、自身を責めているのでしょう。
しかし、そうと分かっても、私は京太郎君に何も言えません。
本当はそんな事ないと…謝る必要なんてないんだと…言ってあげるべきなのです。
ですが、京太郎君が私の頭を撫でる度にそんな意思がふっと和らぎ、意識が溶けてしまうのでした。

京太郎「もっと色んな事に気づいてやれば良かったな…」
小蒔「んふ…ぅ♪」

優しく告げる京太郎君の愛撫。
私の髪一つ一つを丁寧に梳くようなそれに…私の口から吐息が漏れ出します。
それほどまでに優しい仕草から京太郎君が私の事を大事に思ってくれているのが伝わって来ました。
それがまだ…私と同じように異性としての好意なのかは分かりません。
しかし、決して私の告白が嫌がられている訳じゃないという実感に…胸が震えて止まりませんでした。

京太郎「でも…俺はまだ小蒔の気持ちには応えられない。ここでそう言うのは卑怯だし…何より俺は今、答えが出せる状況じゃないんだ」

その気持ちは京太郎君の返事を聞いても収まる事はありませんでした。
そもそも…私は京太郎君に今すぐ答えてもらおうと思っていた訳ではないのです。
それよりも…二人の間で確固としたものを求めて…こうして告白したのですから。
勿論、そうして愛を交わすのを期待していなかったと言えば、嘘になりますが、京太郎君の今の状況を思えば、責める事は出来ません。
その程度の事は幾ら私にだって分かっていました。

京太郎「控えめに言っても…俺は最低な事を言っていると思う。それでも…俺で良いのか?後悔…しないか?」
小蒔「好きな人に身を捧げて…どうして後悔するんですか…ぁ♥」

確かにこれが京太郎君が酷い人であれば、そんな気持ちになるかもしれません。
しかし、私が知る京太郎君はとても暖かで、そして私に良く似ている人なのです。
そんな人に初めてを捧げて…後悔なんてするはずがありません。

京太郎「分かった…。それなら…俺も小蒔としたい。正直…俺ももう我慢出来ないんだ…」
小蒔「ふ…わぁ…っ♪」

瞬間、私の身体に襲いかかってきたのはぎゅっと抱きしめるような強い束縛でした。
その逞しさで締め付けるそれに私の口から甘い吐息が絞り出されてしまいます。
けれど…私はそれが決して嫌じゃありません。
こうして私を閉じ込めているのが京太郎君だと思えば…一生、そうやって閉じ込め続けて欲しいとさえ…思ってしまうのです。

小蒔「(それに…熱い…ぃ♪)」

私のお互いの浴衣越しに伝わる熱はドンドンと強いものになっていました。
まるで重石をなくしてしまったように高ぶり続けるそれは京太郎君もまた強く、興奮しているからでしょう。
そう思っただけで私の身体が蕩け、その身を預けてしまうのです。
京太郎君の興奮に私もまた蕩けさせられている。
そんな錯覚を覚える甘い熱の中、私はうっとりとした気持ちを強めていきました。

京太郎「小蒔、目を閉じて…」
小蒔「は…ぁい…♥」

そんな私の耳に届く優しくて落ち着いた声。
私の身体を抱き締め、肌が焦がれそうなほど興奮しているとは到底、思えない優しい声音は私の事を大事に思ってくれているでしょう。
ただ…興奮に身を任せて、身体を重ねる人では決して紡げないそれに…私の陶酔は強くなり、言われるままに瞼も落ちて行きました。

小蒔「んぁ…あ…♪」

それが閉じきった瞬間、私の唇に柔らかいものが押し当てられました。
少し表面がカサカサして…けれど、ぷにぷにしている不思議な感触。
今まで感じたことのないそれは、しかし、キスによるものだと私に教えてくれるのです。

小蒔「(私の…ファーストキス…ぅ…♥)」

少女漫画では…ファーストキスはレモンの味だって言っていました。
しかし、こうして触れ合う唇からはただ柔らかい感触だけしかなく、味なんて何も感じません。
ですが…それは決してキスが甘美ではないという事には繋がらないのです。
こうやって京太郎君に…初めてのキスを捧げていると思うだけで…私の胸は蕩け、陶酔が強くなっていくのですから。

小蒔「(甘い…とっても…甘いです…♪)」

その気持ちの所為でしょうか。
味なんて感じるはずのないキスがとても甘く思えてくるのです。
その素晴らしさに私の腕が勝手に動き、京太郎君の背中にそっと回ってしまいました。
まるで…キスを強請るような…はしたないその仕草。
しかし、そう思っても私の腕は止まらずに…その背中でお互いに結び合うのです。

小蒔「ふぁぁ…あ…♪」

そんな私の唇にチュッチュと断続的に唇が降ってくるのです。
繰り返し…愛を確かめ…想いを伝えようとするようなそれに私の身体は喜びました。
まるで全身が幸せな気持ちで満たされるようなそれは、いっそ気持ち良く感じるのです。
しかし、それはさっきのものとは違い、激しさはありません。
ただ、荒れた私の内側を癒すように…優しく、溶かしてくれるのです。

小蒔「あ…ん…♪」

それが嬉しくて…そして気持ち良くて…私もまた唇を突き出してしまいます。
最早、言い訳の出来ないそのオネダリに…京太郎君は幾度も答えてくれるのでした。
まるで親鳥が雛鳥に餌を渡すような…優しくて甘いキスで。
休む事も飽きる事もなく…強請るだけの私に…幸せをくれ続けたのです。

小蒔「(こんな…幸せがあったなんて…っ♪)」

創作の中ではキスは素晴らしいものだと描かれていました。
そして…私もまたそうだと思っていたのです。
だって…それは大好きな人と愛を交わすとても甘美な行為なのですから。
しかし、今の私の中にあったのは、私が想像していたものとはまったく違いました。
夢見がちな私が想像していたよりも甘く、優しく…暖かで…幸せだったのです。
どれだけ今の私が説明したとしても…恋を知らない私には理解できないだろうその感覚に…私はもう完全に虜になってしまったのでした。

小蒔「はぅ…は…ぁ♥」
京太郎「はぁ…」

それが止んだ頃には私たちの呼吸は胸を揺らすほどになってしまいました。
呼吸するのも惜しいと言わんばかりに口づけあっていたのだから当然でしょう。
お互いの顔に吐息が振りかかるのもお構いなしにはぁはぁと酸素を求め合っていました。
そして、それが今の私にはとても甘美な状況に思えるのです。
もう離れても良いはずなのに、お互いに顔を近づけたまま…生きるのに大事なものを仲良く分け合うような関係。
それに胸の奥で熱いものを感じた瞬間、京太郎君の口が私の前でそっと開いていきます。

京太郎「もっと激しく…良いか?」
小蒔「もっと…激しく…?」

それは私にとって想像が及ばないものでした。
勿論、性教育の一環として性行為くらいは教えられていますが、激しいキスと言うのは教えられていませんし、思い浮かびません。
しかし、その一方で私の中には期待と…そして不安が入り交じっていました。
ただでさえ、虜になるほど気持ち良かったキスがさらに激しくなったら…きっと素晴らしさも増す事でしょう。
ですが、私はさっきのものでも満足出来るくらいに、身体が蕩けていたのです。
そんな私がさらにその上を知ってしまったら…どうなる事か。
それに対する不安はどうしても消えず、私の胸を逡巡させるのです。


小蒔「はぃ…♥」

しかし、それが私の期待と拮抗していたのは数秒の事でした。
確かに…それを知った私はおかしくなってしまうかもしれません。
毎日、京太郎君にキスをオネダリしてしまうようなはしたない女になったとしても不思議ではないでしょう。
ですが、だからと言って、私の興奮はもう収まるものではないのです。
もっと京太郎君とキスしたい。
もっと京太郎君に淫らなものを教えて欲しい。
もっと京太郎君と深いところで繋がりたい。
そんな気持ちで一杯になった私にとって…それはもう怯えるようなものではなくなっていたのです。

京太郎「小蒔…」
小蒔「ふぁ…ぁ…♪」

そんな私にそっと近づき、ちゅっと唇を触れ合うのは同じでした。
さっきと同じように甘い感覚がジィンと胸を震わせ、甘い吐息を漏らしてしまうのです。
しかし、その瞬間、私の中にヌルリとした感触が分け入ってくるのでした。

小蒔「んんっ♪」

まったく知らない…ドロドロで熱いその感触に私はびっくりして一瞬、身を固くしました。
肩を強張らせ、足を縮こませるそれはさっきまで脱力していたとは思えないほどに力が入っています。
しかし…それでもキスを止めようと思えないのは、京太郎君が私に酷い事をするとは思えないからでしょう。
京太郎君が何をしようとしているのかは分からないものの…これは恋人同士がやるような甘い交歓には他ならない。
そう信じているからこそ、私の腕は京太郎君を突き放す事はなく、ぐっとその背中に回ったままでした。


小蒔「(それにこれ…暖かくて…甘いです…♪)」

そうしている間に驚きの波が引き、私はその感触を受け止める事が出来ました。
最初はとてもびっくりしましたが、そのヌルヌルした何かは暖かく、また甘いのです。
例えるならシロップのようなすっきりとしたそれに私の味覚は刺激され、もっとそれが欲しくなってしまうのでした。

小蒔「(でも…どうしたら良いのか…)」

自分の口の中を、私とは違う何かが這いまわり、甘い汁を塗りたくる。
その感覚はさっきよりも強く私をドキドキとさせてくれました。
しかし、その一方で…あのうっとりするような甘い陶酔は足りなかったのです。
勿論、その気持ちがある事はあるのですが…口腔を這いまわる感触が刺激的すぎて、それに浸る事が出来ません。

京太郎「ちゅ…小蒔…舌を出して…」
小蒔「ふぁぃ…♥」

そのもどかしさに震える私の耳に、京太郎君の囁きが届きました。
低く声を抑えながら、次にするべき事を教えてくれるそれに私の胸はトクンと熱を放ちました。
勿論、それに抗う理由はなく、私は従順に京太郎君へと従うのです。

小蒔「んぁっ♪」

瞬間、ねっとりと私の舌にさっきのヌルヌルした何かが絡みついてくるのを感じます。
まるで私が歯茎から出てくるのを待ち構えていたようなそれに私は小さく声をあげました。
しかし、もう私はさっきのように身を固くしたりはしません。
そうやって舌で触れた事により…私はそれがようやく京太郎君の舌である事に気づいたのですから。


小蒔「(あぁ…♥こんな…とっても…エッチ…です…♪)」

舌を他人の口へと入れて…中を味わうだなんて一体、誰が考えだしたのでしょう。
こんな変態的でエッチなキスなんて…普通じゃありません。
そう思いながらも…私の胸には陶酔が呼び戻され、思考がうっとりとしていくのが分かりました。
まるで…身体がそうやって舌を絡めるキスが幸せなものだと知っているような感覚に私の思考は身悶えするのです。

小蒔「(でも…止まりません…っ♪キス…気持ち…良い…♥)」

そんな私の中に広がるのはさっきよりもはっきりとした気持ち良さでした。
ペロペロと舌同士が触れ合う度に私の胸の奥で官能が高まり、興奮が神経を伝わっていくのです。
その何とも言えない気持ち良さに私の身体は喜び、強張っていた肩からもすっと力が抜けて行きました。

小蒔「(しかも…本当に甘くて…ぇ♥)」

その上…それは本当に甘いのです。
さっきのように私の心が創りだした幻覚的な甘さではなく…本当に私の味覚を刺激してくれているのでした。
かと言って、勿論、さっきの心で感じる甘さがなくなった訳ではありません。
京太郎君とキスしているだけでも私の心はそれを感じ…そして満たされてしまうのですから。

小蒔「(こっちのキスの方が…素敵…ぃ♪)」

そう思う頃には私の中にさっきの緊張はありませんでした。
寧ろ、ファーストキスの頃よりも遥かに骨抜きにされ、虜になっていたのです。
最初、あんなにも緊張していたとは思えないそれに自分が現金に思えました。
ですが…そうなっても仕方ないくらい…京太郎君のキスは心地良いものだったのです。


小蒔「(もっと…もっとしたい…っ♪こっちのキス…もっと下さい…っ♪)」

しかし、そんな欲求が湧き上がるものの、私の身体からどんどん力が抜けていくのです。
夢中になってキスすればするほど…身体に陶酔が満ち、その代わりに力が追い出されていくのでした。
それはさっきよりも遥かに強く、今や私の腕さえも京太郎君の背中から離れそうになっていました。
そんな状態でも舌だけは必死に突き出しながら、私は甘い交歓を楽しんでいます。

小蒔「ふう…ぅ…♥」

何時までも…何時までも浸っていたくなるような甘いぬるま湯。
しかし、私の意識はあくまで肉体に繋がれており、ずっと動かし続ける訳にはいきません。
実際、私の舌の付け根はビリリとした痺れを発し、そろそろ限界だと脳に訴え始めていました。
ですが、それでも私は京太郎君と離れたくはありません。
例え、限界でも…もっとキスしたくて…仕方がないのです。

京太郎「はい…お預け」チュッ
小蒔「はにゅぅ…♪」

そんな私から京太郎君がそっと口を離しながら、甘く囁きました。
最後にチュッとキスをしてからのそれに私の口は不満気な声を漏らします。
それが言葉にならなかったのは私の中の脱力感と痺れが大きくなりすぎたからでした。
まさかそこまで自分が限界だったとは思っていなかった私の意識が微かな驚きを感じるものの、不満はなくなってはくれません。


京太郎「また今度、キスするから…な?」
小蒔「ふぁぅ…♪」コクン

私を虜にした…あの甘いキスがまた欲しい。
それを言葉ではなく仕草で表現しようと唇をつきだした私に京太郎君が言い聞かせるように言いました。
それに私の中の不満がゆっくりと引いていき、冷静さを取り戻す事が出来たのです。
とは言え、それはまだまだ微かで…陶酔とは比べ物にならないもの。
しかし、それでも萎んでいく不満を抑える事は出来…私は京太郎君の胸の中で小さく頷きました。

京太郎「それに…もっとエッチな事したくて堪らないんだ…」
小蒔「…あぁ…っ♪」

絞るような声に私の背筋はゾクリとしたものを感じます。
だって、それはキスに夢中になっていた私が完全に忘れていた事だったのです。
これはまだ序の口で…私達がしようとしている事はまだ先にあるという事を…私はすっかり忘れていたのでした。
それをこうして京太郎君から告げられた瞬間に背筋を駆け抜けたのは甘い期待でしょう。
キスでさえこんなにも凄かったのに…これよりもっと淫らな事となると一体、どうなってしまうのか。
不安混じりのそれが甘い余韻を残して背筋を登り、私の脳へと突き刺さったのです。

京太郎「小蒔…脱がすからな…」

そんな私の前で京太郎君はぐっと私の浴衣に手を掛けました。
ぐいっと脇から引っ張られるようにも感じるそれは京太郎君が強く興奮しているからなのでしょう。
実際、私を見下ろすその目にも強い力が宿り、京太郎君が決して平静ではないのが伝わって来ました。
ですが…それは私も同じなのです。
だって…こうして脱がすと京太郎君に言われた私は…それに胸をときめかせてしまっているのですから。


小蒔「(私の裸…見られちゃうのに…っ♪)」

お風呂に入った時のような水着ではありません。
この浴衣の下にあるのは正真正銘…私の裸体なのです。
今まで霞ちゃんたち以外には滅多に晒した事のないそれを…今、大好きな殿方に見られてしまう。
そう思っただけで、私の胸は壊れそうなほどに高鳴り、ゴクリと生唾を飲み込んでしまうのでした。

小蒔「ふぁ…ぁ…♥」

そんな私の前で京太郎君の右手が右へと離れ、浴衣が開けていきます。
それに私が甘く声を漏らした瞬間、京太郎君の視線が露出した谷間へと突き刺さるのを感じました。
ただ、見るのではなく…見抜く…と言った表現の方が正しいその強い視線に…胸に根ざしたあの疼く熱がまた大きくなっていくのです。

京太郎「小蒔…下着は…?」
小蒔「お風呂上りに…しょんなの…着けません…♪」

そんな私が京太郎君の問いに応える言葉は舌足らずではありながらも、しっかりとしたものになっていました。
少なくともさっきのように舌が痺れてろくに動かせないというような状況ではないようです。
それに一つ安堵しながらも、私の胸の興奮は止まる事はありませんでした。
だって…京太郎君の手は途中で止まっているとは言え…後少し動けば乳輪まで見えてしまいそうなのですから。
最早、裸と殆ど変わらないその露出度に私のドキドキはさっきから強くなっていく一方なのです。


京太郎「…すまん…っ!」
小蒔「きゃんっ♪」

そう言いながら、京太郎君はグワッと浴衣を引っ張り、私の肩までを露出させるのです。
勿論、片側だけとは言え、そこまで肌蹴てしまっては、最早、視線を隠す事など出来ません。
実際、残った左側も協調を崩された所為で、ズルズルとズレ落ちていっていました。
流石に今すぐどうこうなるという訳ではないですが、それでも遠からず裸にさせられるのは目に見えています。

京太郎「はぁ…っはぁ…!」
小蒔「(だって、こんなに…激しく私の乳房を見てくれているんです…♥)」

ケダモノのような熱い吐息を漏らしながら、京太郎君は私の胸を見つめていました。
ただでさえ興奮の色が強かったそれは今、私の乳房の頂点に向けられています。
そこには勿論…桃色に尖った私の乳首があって… ――

小蒔「(こんなの…私…知らないのに…ぃ♥)」

今まで私が生きてきた中で、乳首がそんな風に固くなった事なんてありませんでした。
京太郎君といてドキドキしていた時だって、多分、そんな事にはなっていなかったでしょう。
私の身体は今…主である私でさえも知らない変化を見せているのです。
けれど…それに私は恐怖を覚える事はありませんでした。
だって…目の前で興奮に飲まれつつある京太郎君には、きっとそれがどういう事なのか分かっているのですから。


京太郎「小蒔…綺麗だ…」
小蒔「んふぅ…♪光栄…です…♪」

それを感じさせる甘い褒め言葉に私の口から満足気なため息が漏れました。
はふぅと白いもやを作るそれが京太郎君の首元に掛かります。
けれど、それを厭う事なく、京太郎君は変質した私の乳房をじっと見つめていました。
それはきっとそうやって変異した姿が、京太郎君の興奮を擽るものだからなのでしょう。

京太郎「触っても…良いか?」
小蒔「もう…一々…そんなの聞かなくても良いですよぉ…♪」

そう思う私におずおずと伸ばされる京太郎君の手。
それに拗ねるように返すのはそんな事はとっくの昔に覚悟しているからです。
見られるのも触れられるのも、それ以上の事をされるのも…覚悟して私は身を捧げているのですから。
そうでなければ…少なくとも、自分の方から告白するだなんて…はしたない真似はしません。
だからこそ、私は… ――

小蒔「ほら…ぁ♪」
京太郎「お…ぉ…」

キスから一段落して少しずつ力が入るようになった腕で私は京太郎君の手を掴みます。
そのまま乳房へと導き、ふにょりとそれを柔肉へと押し付けるのでした。
瞬間、京太郎君の口から感動したような声が漏れ、その目に浮かぶ興奮も一気に強くなります。
それに意識が喜ぶ一方で…私はそれに浸ることが出来ません。
乳房に京太郎君が触れた瞬間、ビリリとした感覚が胸の奥へと伝わって来たのですから。


小蒔「(これ…さっきの…っ♪♪)」

私がこうして床へと倒れ込む原因になった激しい痺れ。
それには及ばないながらも、かなり近い感覚が私の胸を騒がせていました。
ざわざわと神経を焦がすようなそれは京太郎君が触れている箇所から沸き上がって来ているのでしょう。
しかし、そうと分かっていても私にはどうする事も出来ません。
だって、その痺れのような激しい感覚は途切れる事はなく…京太郎君が触れている限り、ずっと私に襲いかかるのですから。

小蒔「(今なら…これも…ぉ♪)」

最初はおっかなびっくりで訳が分からなかった痺れ。
ですが、京太郎君とキスをして身体が蕩けていたからでしょうか。
恐怖を感じたり身体が強張る事はなく、ただ気持ち良さとして受け止める事が出来るのです。
きっとおっぱいのように目に見える部分だけじゃなく、私の内側でも色々なものが変わっているのでしょう。

小蒔「(でも…京太郎君になら…良いです…♥)」

そうやって見知った自分が別の何かへと変質する感覚。
それはとても恐ろしく、震え上がってもおかしくはないものなのでしょう。
しかし、私の中にはどれだけ探してもそんな感情はありませんでした。
寧ろ、そうやって京太郎君の手で変わっていくのであれば…そんなに素晴らしい事はないと思えるのです。
だって…京太郎君は私のヒーローで…大好きな人なのですから。
そんな人が…私を悪いように変えるはずがありません。
きっと今よりも素晴らしい私に…京太郎君好みの私に変えてくれるのでしょう。

小蒔「ふぅ…んっ♪」

そう思った瞬間、京太郎君の手が私の胸をもみ始めます。
周囲の肌をゆっくりとなぞり、指先を埋め込むそれはちょっと擽ったいものでした。
しかし、かと言って、それが不快と言う訳ではありません。
寧ろ、興奮している表情からは想像も出来ないくらい優しい愛撫にビリビリが強くなり、私の口から甘い吐息が漏れたのです。

京太郎「小蒔のおっぱい…凄い柔らかいな…」
小蒔「そぉ…なんですか…?」
京太郎「あぁ。こうしてるだけでもすげぇそそられる」

そうやって京太郎君が私を褒めてくれますが、その実感は私にはありませんでした。
私にとって乳房はいずれ出会うべき最愛の殿方と赤ちゃんのもので、あまり自分で触ったりしなかったのですから。
とは言え、そうやって京太郎君に褒められると嬉しいのは変わりません。

小蒔「もう…ぅん…っ♪おっきしちゃいました…?」
京太郎「さっきからもうガチガチだって」

私の言葉に京太郎君は自嘲気味に笑いました。
恐らくですが、そうやって堪え性のない自分を恥じているのでしょう。
ですが、私にとって、それは嬉しい事柄でしかないのです。
だって…私たちはこれから性交をしようとしているのですから。
ましてや…愛する殿方が興奮しているのを見て、私が厭うような気持ちになるはずないでしょう。


京太郎「小蒔ももう…乳首勃っちゃってるな」
小蒔「勃つ…?」
京太郎「あー…そうか。そういうのも知らないんだよな」

そう言って京太郎君は手を止めて、思考に耽りました。
きっとそれはどうやって私に説明するかを考えてくれているのでしょう。
それをありがたく思う反面、私は少し寂しい気持ちになっていました。
京太郎君の手は変わらず、私に触れているので…ビリビリは決して消えている訳じゃありません。
しかし、あの独特のくすぐったさはなく…私の乳房は物足りなさを覚えていたのです。

小蒔「(こ、こんな…はしたない…♥)」

もっと京太郎君に愛撫して欲しい、そう訴えかけるような胸の反応に、私はそう言葉を紡ぎます。
ですが、そんなものは…もう今更でしょう。
私はもうとっくの昔にキスのオネダリどころか、性交の懇願までしているのですから。
そんな私がこうしてはしたないと思う事の方が多分、間違っているのでしょう。
ですが、そう思っても、私の中で羞恥心はなくならず、私の興奮に彩りを加えていたのでした。

京太郎「女の人も興奮って言うか欲情すると乳首が勃つんだよ」
小蒔「乳首が…?」
京太郎「そう。まぁ、どれだけ膨張するかは個人差があるみたいだけどな」

そんな私に一つ淫らな知識をくれながら、京太郎君の手が再び動き始めました。
それに私の胸は歓喜を沸き上がらせ、ドロドロとした熱を強くするのです。
そんな中、駆け抜ける気持ち良さはさっきよりも強いものでした。
それは多分、京太郎君の手がさっきよりも力強くなっているからなのでしょう。

京太郎「…そろそろ慣れてきたか?」
小蒔「はう…ぅ…♪何を…ですか…ぁ?」
京太郎「おっぱいの刺激って言うか、愛撫って言うか」

確かめるようなその言葉に私の頬はぼっと赤くなりました。
だって、それは京太郎君にとって、私が感じ始めている事に確信めいたものがあると言う事なのですから。
それが事実と即していないのならばともかく、私にとってそれは事実以外の何物でもありません。
それに…まるで自分のはしたなさを見抜かれたように感じて…私は強い羞恥心を抱いてしまうのです。

京太郎「はは、気にするなって。俺はそうやって慣れてくれた方が嬉しい」
小蒔「でも…ぉ♪」
京太郎「それに男は少しくらいエロい女の子の方が好きなもんだぜ?」
小蒔「ふぁ…わ…♪」

何処か悪戯っぽく笑いながらも京太郎君は私の心を正確に感じ取ってくれたのでしょう。
優しいフォローの言葉は、自分のはしたなさに強張る私の心を溶かしてくれました。
ジュンと心が甘い感情へと変わっていくそれは、胸の愛撫よりも、キスの時にも感じた甘い心地好さに似ています。
身体ではなく、心で感じるそれに私は思わず声をあげて肩を震わせてしまいました。

京太郎「それに小蒔は誰相手にもこうならないだろ?」
小蒔「そ、そんなの当たり前ですっ!!」

そんな私が声を荒上げて反論したのは、あまりにも不名誉な事だったからです。
確かに私は少しずつ転がり落ちるように淫らではしたない女性になっているのかもしれません。
少なくとも、私が目指していた淑女と呼ばれるものからは大きく引き離されている事でしょう。
しかし、それでも私は誰彼かまわずこんな風になるような女性では絶対にないのです。
こんな風になるのは愛しい京太郎君だけだからこそ、私はそれを受け入れつつあったのですから。

京太郎「だったら…気にする事なんてないって。好きな人の前でエロい気分になる方が健全だろ」
小蒔「そう…でしょう…か…?」
京太郎「そうそう。だから、もうちょっと我慢しないで色々と言ってくれて良いんだぜ?」

京太郎君の言葉に私のタガがガリガリと音を立てて、歪んでいくのが分かります。
誰よりも認めて…愛して欲しい殿方からの許しの言葉に…私はまた一つ道を踏み外そうとしているのでしょう。
しかし、そうと分かっていても、私は踏みとどまる事が出来ませんでした。
そうやってまた一つ理性から足を離した私を受け止めると言われて…我慢なんて出来ないのです。

小蒔「じゃあ…もっと…激しく…乳房を弄って下さい…っ♪」
京太郎「なんだ…物足りなかったのか?」
小蒔「やぁ…ぁ♪」

揶揄するように言う京太郎君の胸の中で身を捩りながら、私は拗ねるような声をあげました。
それに京太郎君の笑みが強くなり、興奮とはまた違った色を強くしていくのが分かります。
それが一体、何なのか私には分かりませんが…そんな京太郎君を見ていると…背筋がゾクリとしてしまいました。
さっきのような甘い陶酔混じりのものではなく…冷たく鋭いそれに私が背筋を震わせた瞬間、京太郎君の手が私の乳房をぐっと掴むのです。

小蒔「ひぅぅっ♪」
京太郎「悪かった。これからは…手加減なんてしないからな」

そう強く言いながら、京太郎君の手は私の乳房を弄びます。
さっきのように周囲をなぞりながら、指先に力を入れていくようなものではありません。
ぐにぐにと指を埋め込み、私の柔肉を玩具にするような嗜虐的な行為。
最早、愛撫であるのかすら定かではないそれに私の胸は震えていました。

小蒔「(なのに…気持ちイイんです…っ♥)」

さっきの優しいものから一転、意地悪で力強い手の動き。
刺激的と言う言葉でさえも生温く感じるそれに…しかし、私の身体は反応していました。
ピンと張った乳首の奥まで甘い痺れが走り、気持ち良さが心を突き刺してくるくらいに。
本当にさっきのそれが手加減されていたのだと私に知らしめるその強さに私の身体はさらなる変質を迎えようとしていました。

小蒔「(あ…ぁ…♪乳首…がぁ…♥)」

そうやって鷲掴みにするような京太郎君の指の間で乳首はピンと勃っていました。
私が興奮している事を…京太郎君に教えるその淫らな部位は…それだけではなかったのでしょう。
今の私は乳首の根本からズキリと走る疼きに悩まされていました。
まるで…そこがもっと気持ち良いのだと私に教えるようなその感覚に私は恐怖を感じます。
だって、今でさえ私は気持ち良すぎて…おかしくなってしまいそうなのですから。
勿論…そうやって淫らに変質しても…京太郎君が受け止めてくれるでしょうから恐怖を感じる必要はありません。
ですが、それでも思わず二の足を踏んでしまうくらい…それは大きなものだったのです。

京太郎「小蒔どうだ?満足してくれてるか?」
小蒔「し…して…ます…ぅ♪」

瞬間、私の身体に強い疼きが走りました。
まるでそうやって嘘を吐く事がスイッチだったように…私の身体が疼くのです。
特に乳首は根本から先っぽまで痛いくらいに疼いて、今すぐ触って欲しくて堪らなくなりました。
それに肩を震わせて、吐息を漏らす私のお腹にもジュンとした熱が湧き上がりつつあるのです。

小蒔「(お腹も…なんで熱いんですかぁ…♪)」

さっき私をアレだけ虐めた怪物の寝床。
そこはもう熱く蕩けて…トロトロの粘液を滴らせ始めていました。
それがトロリと私の肌へと染み出し、下着を濡らしているのを感じます。
いえ…それは今まで自覚出来ていなかっただけなのでしょう。
既に粘ついた染みは下着を超えて、私の太ももまで濡らしているのですから。


小蒔「(何時から…こんな風に…ぃ♥)」

こんなおもらしをしてしまったような状況になっていただなんて私は夢にも思っていませんでした。
しかし、衣服が張り付く感覚は決してなくなりません。
私にこれが現実なのだと無慈悲に突きつけるそれに私は困惑を覚え、記憶を遡ろうとします。

小蒔「はう…ぅ♪♪」

ですが、それすら許さないほどに京太郎君の愛撫は巧みでした。
乱暴に私の乳房を弄んでいるようにしか思えないのに、私の神経をこれでもかと刺激しているのですから。
まるで気持ち良いツボを全部、押さえられているような感覚に私の口から声が漏れ、思考が遮られるのです。
しかし、それでもそれを邪魔だと思う事が出来ないのは、それが京太郎君の手だからなのでしょう。
愛しい人の硬くて逞しいものだからこそ…私はそれを拒めないのです。

京太郎「小蒔が喜んでくれて俺も嬉しいよ」
小蒔「私も…です…ぅ♥」

そんな私を見て京太郎君も喜んでくれている。
それに私は甘い陶酔を沸き上がらせ、乳房を震わせました。
だって…それは一方通行のものではないのです。
私がただ気持ち良くなっているのではなく、そんな私の姿を見て、京太郎君もまた喜んでくれているのですから。
まるで心通わせ合った恋人のようなその昂ぶりに、幸せを感じないはずがありません。

京太郎「でも…それじゃあ乳首はイジらなくて良いかな」
小蒔「う…ぅ…ぅ♥」

しかし、その喜びは京太郎君の次の言葉であっさりと下火になってしまいます。
それは勿論…私がそうされる事を内心、望んでいるからなのでしょう。
そしてまた京太郎君もそんな私を見抜いているからこそ、そう言っているのです。
さっきとはまた別の意味で心通わせ合ったそれに、しかし、私は喜ぶ気持ちにはなれません。
だって、それは…私を辱める為の言葉なのですから。

京太郎「小蒔はどうだ?乳首…触って欲しくない?」
小蒔「そ、それは…ぁ…♪」

ここで触って欲しくないと言えば、京太郎君は本当に触ってはくれないでしょう。
普段の意地悪な彼の姿を思えば、その未来を思い浮かべるのは容易い事でした。
ですが、逆に触って欲しいと言えば、きっと私が身悶えするくらい気持ち良くしてくれるはずです。
それもまた普段の優しい京太郎君を想像すれば、簡単に思い描く事が出来る未来でした。

小蒔「(どっちも凄い…ドキドキします…けど…っ♪)」

私の中に疼いた熱はもう意地悪されたくないとばかりにズキズキと訴えてくるのです。
早くそこを京太郎君の逞しい指で弄って欲しいと、弄んで欲しいと私の心へ叫んでいるのでした。
勿論、そんな…はしたない言葉を躊躇なく言えるほど、私は恥じらいのない女ではありません。
幾らその先に待っているのが期待している以上の気持ち良さだとしても…そんな風に応える訳にはいかないのです。


小蒔「(あぁ…♪なのに…なのに…ぃ♥)」

そうやって拒絶すればするほど…私の中で期待が沸き上がってしまうのです。
こんなに私が拒絶しなければいけない気持ち良さって言うのは一体、なんなんだろう?
どれだけ淫らで…そして魅力的な感覚なんだろう?
さっきもうオネダリしちゃったんだから…今更じゃないだろうか?
そんな疑問が…さっきから胸を突いて止まりません。
それを封じようと私は身体を強張らせましたが、あまり効果があるとは言えません。
そうやって硬くした四肢からも…興奮の熱が伝わり、私の心を揺らしているのですから。

小蒔「触って…ぇっ♪触って…欲しい…です…っ♥」

結局、私はそれに抗えませんでした。
ぎゅっと握り拳を作って、足の先にぐっと力を込めても…私は欲望に屈してしまったのです。
どれだけ理性がそれっぽく取り繕っても…結局、私は自分の欲望には勝てませんでした。
そんな自分に自嘲を浮かべた瞬間、目の前の京太郎君はふっと優しげな微笑みを浮かべます。
まるで安心して綻んだような暖かなそれに…私の胸も興奮とは違うもので、じっと暖かくなってしまいました。

京太郎「小蒔がまたオネダリしてくれて嬉しいぜ」
小蒔「う…ぅぅぅ…っ♪」

しかし、その口から飛び出してくるのはやっぱり意地悪な言葉でした。
私だって…その表情通りの言葉を言ってくれると期待していた訳ではないのです。
そうやって意地悪されるだろうという事くらい予想していたのですから。
ですが…やっぱり完全に望みを捨て切れた訳ではなかったのでしょう。
そんな私の期待をすっぱりと断ち切るようなギャップあるその言葉がチクチクと私の胸を刺すのを感じました。

小蒔「京太郎君は意地悪です…っ♪」
京太郎「俺としては小蒔が可愛いのがいけないと思うんだけどなぁ」

チクリとした痛みと恥ずかしさ、そして微かな興奮に背を押されるようにして、私はそう言い放ちました。
これまで何度も京太郎君に伝え、けれど、開き直られてきたその言葉。
それは今回も届かず、京太郎君の表情を揺るがせる事すら出来ませんでした。
その代わりに告げられる『可愛い』という言葉に…私はドキドキさせられてしまいます。

小蒔「京太郎君の卑怯者…ぉ♥」

私の言葉はまったく聞き届けてくれないのに…その言葉の一つ一つが胸をふるわせるのですから。
まるで私が隷属しているような一方的で…歪なその関係。
しかし、そんな歪みが嫌じゃないのは、きっと京太郎君の本質がとても暖かな人だからなのでしょう。
どれだけ私の言葉が届かずとも…決して吟味していない訳じゃない。
もしかしたら、私以上に私の事を考えてくれていると分かっているからこそ、私はそれが嫌じゃありませんでした。

京太郎「それじゃ卑怯な俺は…こっちを責めてみますか」
小蒔「ひああぁっ♪♪」

瞬間、私の身体にビリビリとした感覚が走りぬけ、神経を焼きました。
さっきよりも遥かに強く…そして激しいその気持ち良さはバチバチと四肢で暴れるのです。
思わずぎゅっと力を込めたくなるほどのそれは乳房のそれとは比べ物になりません。
暖かさを削るようにして、鋭さを強化するようなそれはとても刺激的で鮮烈でした。

小蒔「(ビリビリすごすぎますぅうっ♪♪)」

いっそ被虐的に感じるくらいの気持ち良さ。
それは京太郎君が摘んだ私の乳首から放たれていました。
今までの疼きを全て痺れへと変換するようなそれに私の頭は甘い言葉を漏らします。
気持ち良さに緩むようなそれは…最早、理性の効いた正常なものとは到底、言えないでしょう。
しかし、だからこそ、それだけ思考が蕩けていると言う証のような気がして私の胸を打つのです。

京太郎「はは。摘んだだけなのに凄い反応だな」
小蒔「ひ…ぅ…ぅう♪」

そうして揶揄するように笑う京太郎君に私は反論することが出来ませんでした。
だって、私自身、そんな自分が異常だという意識はあったのですから。
ただ…乳首に触れられただけでこんな風になるだなんて普通はありえません。
そんな敏感な場所を露出していたら、女性は日常生活を送る事なんて不可能でしょう。

京太郎「やっぱり…小蒔も発情してるんだな…」

そのポツリと呟くその言葉には苦々しい感情が混ざっていました。
その『発情』という言葉の意味は良く分かりませんが…きっとそれは今の淫らな私の事を指すのでしょう。
そう思うと顔の芯が焼けるように熱くなりますが、否定出来る要素なんて何処にもありません。
今の私がおかしくて普通ではないのは…きっと誰もが認める事なんですから。

京太郎「だから…せめて…気持ち良くしてやるからな…」
小蒔「にゃ…ひぃっ♪♪」

そのまま摘んだ私の乳首を京太郎君はゆっくりと擦り始めました。
親指と人差指の間でスリスリと刷り込むようなそれに私の口から甘い鳴き声が漏れるのです。
それを恥ずかしいと思った瞬間、彼の顔が少しだけ緩むのが見て取れました。
私を愛してくれている京太郎君に気持ち良さを伝えようとするそれに…きっと京太郎君は… ――

小蒔「(救われて…いるんですね…♥)」

私が気持ち良くなればなるほど…償えたような気がする。
それは勿論…逃避であり、根本的な解決にはなっていないのでしょう。
しかし、こうして人を異常にさせる力を得た京太郎君にとって、それは唯一、縋れるものであったのです。
こんなに気持ち良くしているのだから…責任はとっているんだと…自分を誤魔化し、痛みから護る事が出来るものなのでしょう。

小蒔「(だったら…もう…恥ずかしがる事なんて…ないです…♪)」

そうやって相手が気持ち良さに素直になる事で…胸が救われる。
そう思うのは決して京太郎君だけではないのです。
こうした状況をつくり出した私の方も…そうやって救われる京太郎君を見て…心が軽くなっているのですから。
ならば…さっきまで恥ずかしがっていたそれを…厭う理由はもう私にはありません。
確かに恥ずかしいですし、はしたない事ですが…それで京太郎君が少しでも救われるのであれば…安いものでしょう。

小蒔「私…発情…してます…ぅっ♪京太郎君に愛されて…トロトロになって…ぇぇぅ♥」
京太郎「小蒔…」

そんな私の口から漏れたのは甘く、淫らな言葉でした。
お互いに楽になれるように…淫らな好循環を創りだそうとするそれに京太郎君が驚いたように私を見ます。
私の乳首を扱くその手を止めてのその表情に、私の身体は強い不満を訴えてきました。
ついさっきまで怖がっていたその気持ち良さに…私はもう虜になっているのでしょう。
そんな自分に一つ自嘲を向けながら、私は京太郎君にそっと唇を開きました。

小蒔「発情…良いんです…っ♪凄い…気持ち良くて…抗えなくって…ぇ♪こんなの…知りませんでした…ぁ♥」

今まで恥ずかしくて言えなかったその言葉は…たどたどしくも京太郎君に伝えようとしていました。
つまり…この状況が…とても気持ち良く、そして私にとって恥ずかしいけれど…その分、良いものだと言う事を。
勿論、そんなはしたない言葉を口にするのは恥ずかしいと言う意識は私の中にもありました。
ですが、それは決して避けられるようなものではなかったのです。
こうしてこの状況を作り出そうとした責任として…京太郎君に伝えなければいけない。
それは…勿論、これだけではなく、他にももっと…それこそ思いつくだけで山のようにあるのでした。

小蒔「乳首も…おっぱいも…良かった…です…♪京太郎君の指…魔法使いさんみたいで…♥」
京太郎「はは。魔法使いか」

それを拙い語彙で表現しようとした私の言葉に京太郎くんは小さく笑いました。
でも、そこには馬鹿にしたようなものはなく、単純に微笑ましさに満ちています。
その心の中はどうかは分かりませんが、ふっと穏やかになったそれを見るに『私らしい』と思ってくれているのかもしれません。
それが良い事なのか、悪い事なのか分かりませんが…京太郎君の自責が少し軽くなったのは事実なのでしょう。

京太郎「だったら…もっと掛けてやるよ。小蒔に…快楽の魔法をもっと掛けて…おかしくしてやる」
小蒔「ふわあっんっ♪♪」

瞬間、再開される乳首の動きに私は思わず、そう鳴いてしまいます。
甲高く膨れたその声は再開された指の動きがさっきよりも遠慮の無いものだったからなのでしょう。
ズリズリと交互に動くようにして私の乳首を擦る指はキュッと力が入り、私の乳首を歪ませていました。
その奥にある甘いビリビリのスイッチを弄るようなそれに私の全身は喜ぶようにして、震えてしまうのです。

小蒔「快楽って…ふぁ…ぅ♪なん…ですかぁ?」
京太郎「性的な意味で気持ち良いって事だよ。快感とかが類義語になると思うけど…?」

そんな私の中に浮かんだ疑問は京太郎君の口にした不思議な単語に向けられていました。
聞いた事のない『快楽』という単語は…妙に胸がドキドキする不思議なフレーズです。
きっとエッチな言葉なのだろうと…内心、思いながら尋ねたそれはやっぱり思った通りのものでした。
けれど、それにクイズに正解した時のような達成感が浮かぶような事はなく、ドロリとした興奮…いえ、発情が私の中で強くなるのです。

小蒔「快感…♪これ…気持ち良いじゃない…んですか…ぁ♥」
京太郎「気持ち良いだけじゃないんだろ?」

ニヤリと意地悪く笑う京太郎君の言葉は私の心を見透かしたものでした。
確かに…今の私が感じているのはただ気持ち良いだけじゃありません。
発情と期待が入り混じり…今まで感じた事がないくらいにドロドロになっていました。
まさに欲望と表現するのが正しいそれに…私はもう抗う事が出来ません。
ただ、堕ちて…足を踏み外していくだけのそれは…確かに快楽や快感と表現するべきなのでしょう。

小蒔「そう…です…ぅ♪私は…快感を…感じて…ますぅ…♥気持ち良い…だけじゃなくて…ドロドロで…発情…しちゃってぇ…♪」

そう思って口にした私の言葉にまた私の頭の中がドロリと蕩けるのを感じました。
また一つ足を踏み外し、理性を溶かしてしまったそれに私は思わず笑みを浮かべてしまいます。
そうやって淫らになっていく自分が誇らしく、また喜ばしい。
それが最早、表情が変わってしまうレベルにまで到達しつつある自分に私は微かな驚きを覚えました。
しかし、だからと言って…今の私が感じるそれはなくなりません。
加速度的に転がり落ちていくだけになった私を止めるものはもう何もなかったのです。

京太郎「小蒔は良い子だな」
小蒔「んひぃっ♪」

そんな私を褒めてくれながら、京太郎君の指先がキュッと乳首を締め付けました。
さっきまでのような擦るのではなく、左右から押し潰そうとするようなそれに私の背筋はくっと反り返ります。
ですが、それは苦痛や不快感の為ではありません。
寧ろ、私の頭の中を焼きそうなくらいの快感が私の神経へと流し込まれていたのです。

小蒔「(こんな…酷いことされてるのにぃ…っ♪♪)」

今にも乳首が折れてしまいそうなくらい力強い摘み方。
いっそ暴力的にさえ思えるそれは恐らく普通の愛撫ではないのでしょう。
普段の私であれば、きっと苦痛を感じていたと思うほどなのですから。
しかし…そんな私の思考が嘘のように…それは気持ち良いのです。
乱暴で被虐的なそれにお腹が熱くなるほどの快感を感じていたのでした。

小蒔「あぁぁっ♪これ…クる…ぅッ♥来ちゃいます…ぅ♥」

今までよりもさらに鮮烈でそして激しい快感は二股へと別れ、私の脳をお腹の奥に突き刺さっていました。
私の脳を溶かし、お腹の奥で眠る何かを目覚めさせようとするそれに私の中でムクムクと何かが持ち上がってくるのです。
さっき身体がおかしくなる時にも感じた甘く熱いその感覚に私は恐怖を蘇らせながら、そう叫びました。
その手もまた京太郎君の浴衣をぎゅっと握りしめ、震える指先から怯えを伝えようとしています。

小蒔「これ…これ何ですかぁっ♪お腹からクるビリビリ…ぃ♪熱くて…凄い…んですぅ♥」

その正体も分からず、怯える私の問いは快楽で震えていました。
不明瞭で声音も一定ではないそれは、きっととても聞き取りづらいものだったでしょう。
ですが、それでも京太郎君はそれを聞き取ってくれたのです。
だって、私を見下ろす京太郎君はその顔に浮かぶ興奮を濃くし、意地悪な表情をさらに強くしたのですから。

京太郎「それはな、小蒔がイキそうになってるんだよ」
小蒔「イくぅ…ぅ♪イくって何…ですかぁぁっ♥」

そうやって言葉を交わす間にもドンドンと大きくなっていく快楽の蛇。
それが恐ろしくて…私の上擦った声はさらに大きくなりました。
廊下を歩いている人になら容易く聞こえてしまいそうなそれは、しかし、分かっていても抑える事が出来ません。
まるで早くその正体を突き止めなければ、私が壊れてしまうと言うような強い衝動。
それに突き動かされる私の前で京太郎君がそっと口を開きました。

京太郎「小蒔には性的絶頂とかオルガズムとか…アクメとか…そう言った方が分かりやすいかな」
小蒔「こ、これが…絶頂…ぉ♥」

分かりやすく言い直してくれる京太郎君の言葉はちゃんと理解が出来るものでした。
幾ら性的知識が少ないと自覚していても、それが快感の極地である事くらい知っているのです。
しかし…だからと言って、それがこれほど大きく、そして激しいものだなんて思っていませんでした。
いえ…思えるはずなんてないでしょう。
だって、私のお腹の奥で蠢き、解放の時を今か今かと待ち望んでいるのは、今まで私が味わってきたどんなものよりも刺激的なものなのですから。

小蒔「これ…これ…大丈夫…なんですかぁ…っ♪」
京太郎「大丈夫だって。女の子は皆、それを喜ぶものなんだから」

一度目の絶頂は…私をこうして発情へと追い込みました。
では、二度目のそれは一体、私をどうしてしまうのか。
その正体が理解できて尚、休まず浮かび上がる恐怖に私の心は疑問を止めません。
そんな私に京太郎君は軽く言いながらも、優しい視線を向けてくれました。

京太郎「それに…もし大丈夫じゃなかったら、俺が一生、面倒を見てやるよ」
小蒔「ふぁあぁっ♥」

その瞬間、私の乳首が京太郎君の指で擦られ、その快感を強くしました。
この期に及んでさらに責めを激しくする京太郎君の中で、私はまた鳴き声をあげて、身悶えします。
しかし、それがただ、快楽だけを表現するものではないのは…きっと誰にも分かる事なのでしょう。
だって私は京太郎君に…プロポーズされたのです。
何気なくポンと…くれたものではあるけれど…それは間違いなくプロポーズ以外の何者でもありません。

小蒔「(嬉しい…っ♪嬉しい嬉しい嬉しい…っ♪)」

そうやって告白される事を私は望みながらも、諦めていました。
京太郎君の境遇から、そんな余裕なんてないと理解していたのです。
しかし、そんな私にもたらされた嬉しいサプライズに…私の胸は感動を止めません。
さっき私の中を支配していた絶頂への恐怖を押しのけるようなそれに、私は『嬉しい』という言葉だけをひたすら繰り返していました。

小蒔「ぎゅって…ぎゅってしてくださいぃっ♪私…イきますからぁっ♥京太郎君の前で…アクメしますからぁっ♪♪」

そんな私の口から飛び出したのは淫らで甘いオネダリでした。
私の愛しい婚約者に絶頂をはっきりと伝えるそれに背筋が甘い痺れを覚えます。
無論、羞恥心もゾクゾクと刺激され、顔が赤く染まりますが、もう止まれません。
今にも私を飲み込みそうな大きくて激しいお腹の熱も…私の愛しさも…もう深い深い奈落の底へと堕ちるしかないのですから。

京太郎「それくらいお安い御用だ」
小蒔「あぁ…♪」

そうやって私をぐっと抱きしめなおしてくれる京太郎君の左腕も私にとってはザイルになりません。
寧ろ、それは私をさらに深い所へと引きずり込もうとする魔手なのです。
けれど…それもまた愛しい人のものだと思えば、怖くなんてありません。
どれだけ深く淫らな所に堕ちたとしても…愛しい私の婚約者と一緒ならば…きっと幸せなのでしょう。
そう思った瞬間、お腹のグルグルが一気に縮こまり、身体がすぅっと冷めていくのが分かりました。

小蒔「見てて下さい…っ♪私…イきますからぁっ♥京太郎君の前で…ぇっ♪♪イく…イくイくぅ…っ♪イッく…ぅぅぅぅぅっ♥」

さっきも感じた絶頂の予兆。
それに私が必死に言葉を紡いだ瞬間、それが私の最奥で弾けました。
音もなく、一気に広がり、全身を揺るがせるそれは…さっきよりも激しいものです。
神経一つの例外もなく、キリキリと締め付け…甘い毒を流しこむような快楽の波。
気持ち良すぎて…身体の中がグチャグチャになっていくようなそれに私は全身を震わせ…そして喜んでいました。

小蒔「(これが…本当のイくなんですね…っ♥)」

さっきのそれは…きっとただの模造品だったのでしょう。
絶頂を模しただけの…ただ気持ち良い快楽の波。
それは私の身体を発情させて、女として目覚めさせてくれたのは事実です。
しかし…今、私が味わっているそれから思えば…さっきのものはただの偽物でしかありません。
私の中を暴れる蛇の激しさは最早、神話のヤマタノオロチもかくやと言う勢いで…私をボロボロにしていくのですから。
しかも、それが怖くないどころか…愛しくて甘い気持ちが幾らでも沸き上がってくるのです。

小蒔「(きっとこれが…京太郎君に貰ったものだから…っ♥)」

京太郎君に貰ったものだから…私はそれに溺れる事が出来る。
京太郎君に与えられたものだから、私はそれを貪る事が出来る。
京太郎君に注ぎ込まれたものだから、私はそれを受け入れる事が出来る。
さっきのような…身体が勝手に至ってしまったものではなく、コレが京太郎君の手によるものだから。
だから…私は今までの価値観全てを揺るがすような絶頂の中、幸せを感じる事が出来ていたのでしょう。

小蒔「(あぁ…もぉ…私の中…ドロドロ…ぉ♥)」

気持ち良くて…幸せで…もうここで死んじゃっても良いと思えるような…快楽の極地。
私の中の筋肉全部を甘い汁に変えて…快感の材料にするようなその熱い波に私は蕩けていきます。
握り締めているはずの京太郎君の浴衣にさえ…指を引っ掛けるような弱々しい拘束へと変わるほどの気持ち良さ。
それに意識の奥まで陶酔に満ちていくのを感じながら、私は二度目の…ううん、最初の絶頂を享受していました。

小蒔「んふぁ…ぁ…♪」

けれど、数分もすれば、それも弱まり、私の中には余韻だけが残ります。
蕩けた身体の中をビリビリと走る快感は気持ち良く、時折、ピクンと身体が反応してしまいました。
ですが、それほどの快楽でも、さっきの絶頂には到底、及びません。
私の中を溶かして、全部、快感で満たすような…被虐的で幸せなオルガズムには敵わないのです。

小蒔「(でも…私…ぃ…♥)」

それほどまでの絶頂を経て尚、私の身体は満足出来ていませんでした。
いえ…より正確に言うのであれば、さっきからずっと疼き続けていたのです。
乳首よりも何よりも…本当はずっと京太郎君を欲し続けていた私の…女の部分。
そのあまりの大きさにずっと意識を逸らしてきましたが…それはもう許されませんでした。

小蒔「(もう…っ♥もう…私…お股の間が…ズキズキってしちゃってます…っ♪♪)」

絶頂を経てより大きくなった私の淫らな疼き。
それは最早、疼きを通り越して、痛みに近いものへと変貌していました。
まるでもう目を背ける事を許さないと言うようなそれに…私の意識は惹きつけられてしまいます。
早くそこを…京太郎君に愛して欲しい。
京太郎君に弄って欲しい。
京太郎君に犯して欲しい。
そんな言葉が渦巻き、絶頂の余韻に浸る私を休ませてくれませんでした。

小蒔「きょぉたろぉ…くぅん…♥」
京太郎「ん…?」

それに突き動かされた私の言葉に京太郎君は優しく問い返してくれました。
さっきの意地悪な表情が嘘のようなその顔には慈愛の色すら見て取れるような気がします。
それはきっと…プロポーズした私をそれだけ愛してくれている証なのでしょう。
それに私の頬が緩み、幸福感が大きくなるのを感じながら、私はそっと唇を動かしました。

小蒔「わらひ…しゅごい…気持ち良かった…れす…ぅ♪ありがとぉ…ごじゃいました…ぁ♪」
京太郎「そうか。それは良かった」

そう絶頂のお礼を告げる私に京太郎君はそっと微笑んでくれました。
その笑みには嘘偽りがなく、本当に京太郎君が喜んでくれているのを伝えます。
ですが…そこにはもう滾るような熱い興奮が滲み出し、京太郎君を苛んでいるのが分かりました。
さっきから幾度となく顔を出しているそれは、京太郎君が我慢している証なのでしょう。
もう我慢出来ない…なんて言いながらも…ずっと自分を御してくれていた理性的な京太郎君。
それも私の事を思ってだと思うと嬉しくなりますが…それと同時に不満を覚えるのです。

小蒔「(一緒に…気持ち良くなる方法はあるはずなのに…ぃ♥)」

勿論、さっきの絶頂が決して不満だったなんて事はありません。
アレは私の人生観を変えるほど大きくて激しいものだったのですから。
正直、今もさっきの絶頂が欲しくて、乳首の先が疼いていました。
しかし、どれだけそれが素晴らしかったと言っても、それは京太郎君の我慢の上に築かれたものならば…素直に受け止める事は出来ません。
ましてや、それが本来であれば不要な我慢だと思えば…尚更です。

小蒔「(だって…私もそれを望んでいるんですから…ぁっ♪♪)」

最初に言った覚悟は決して嘘じゃありません。
京太郎君に初めてを捧げる覚悟なんて、もう私はとっくの昔にしているのです。
それなのに…こうして過保護にされて…自分だけ我慢されるのは正直、辛い事でした。
それよりも…私の欲望を京太郎君が受け入れてくれたように…私にもその欲望をぶつけて欲しい。
絶頂という節目を迎え、思考が蕩けた私にとって、それは何よりも大きな感情でした。

小蒔「だから…もぉ…良いれすから…♥」
京太郎「え…?」
小蒔「わらひ…準備…出来まひた…ぁ♪きょぉたろぉくんと…エッチする準備…出来たんれすぅ…♪」

その感情をぶつけるように私は京太郎君へと告げるのです。
絶頂で蕩けたその言葉は、しかし、私の婚約者にちゃんと届いてくれたのでしょう。
その顔に浮かんだ興奮が強くなり、私の肩に掛かる吐息の熱も大きくなりました。
しかし、それでも京太郎君は答えず、ギリギリのところで踏みとどまろうとしています。

小蒔「私…したい…れす…っ♥きょうたろぉくんと…せっくしゅ…したいんれすよおぉ…♥」
京太郎「小蒔…」

そんな必要はないと…遠回しに告げる私の言葉。
それに京太郎君が私の名前を呼びながら、その手に力を込めました。
ぎゅっと肌に食い込むそれは彼の逡巡の大きさを私に告げるのです。
それに私の口がまた淫らな言葉を紡ぎそうになりましたが、それよりも先に京太郎君がそっと口を開きました。

京太郎「ヘタレでごめんな。でも、ちょっと待っててくれるか?」
小蒔「ふぁう…ぅ♪」

そう言って、京太郎君はそっと私を手放し、畳へと優しく横たえてくれました。
瞬間、私を包んでいた熱がふっと遠ざかり、私の全身が寂しさを訴えます。
まるで一人、暗い闇の中に放置されたようなそれに私の手がそっと京太郎君へと向けて伸びようとしました。
けれど、未だ絶頂の影響から抜け切らない私の腕はろくに動かず、畳の上でズルズルとのたうつだけ。
それに悔しさを感じる私の横に京太郎君がそっと白いものを敷いたのです。

京太郎「ごめん。お待たせ」

そう言って京太郎君が私を運んでくれたのは真っ白な敷き布団の上でした。
畳の上よりも柔らかく、そしてお日様の熱を吸い込んでポカポカしているそれに私の心が揺れ戻ります。
さっき私を京太郎君が手放したのは…私を不必要に傷めつけない為のクッションを準備する為だったのでしょう。
本当は今にもシたくて堪らないでしょうに…私の事を気遣ってくれる京太郎君の優しさ。
それに寂しさや悔しさと言ったマイナスの感情から一気に幸福感へと針が引き戻される感覚に私の胸が大きく震えるのです。

京太郎「俺も腹を括るから…」

そんな私の浴衣に京太郎君がそっと手を伸ばしました。
そのまま京太郎君が肌蹴た浴衣の紐を引っ張るようにシュルリと外していくのです。
勿論、そんな風に紐解かれたところで、私は仰向けになっているのですから今すぐ京太郎君に肌を見られる訳ではありません。
しかし、だからこそ、湧き上がる期待に私の胸はドキドキを強くして行きました。

京太郎「見る…ぞ」
小蒔「ふぁぃ…♪」

そう私に告げる京太郎君に頷きながら答えた瞬間、彼の手は私の浴衣をゆっくりと開きました。
肌蹴させるのではなく、私を脱がせようと明確な意思が篭ったそれに浴衣が抗う事はありません。
唯一、抗う術であった紐を解かれた今、それは衣服ではなく、ただの布なのですから。
まるでクローゼットを開けるような左右への動きに従って…私の肌を晒すのでした。

京太郎「はぁ…ぁ」
小蒔「あ…ぁ…♥」

瞬間、私の前で京太郎君が熱いため息を漏らしました。
欲情を込め、熱情を感じさせる長いそれは私の胸へと降りかかり、乳房をチリチリと焼くようです。
しかし、刺すような視線はさっきと違って乳房だけには収まらず、ゆっくりと下って行きました。
お腹からお尻へのウェストラインにも感じるその力強い視線。
特にそれを強く突き刺さるのは…愛液で濡れたショーツがべったりと張り付いた下腹部です。

小蒔「(見られてます…ぅ♥私の…発情してる女の部分…っ♪)」

さっきの私の言葉が決して嘘ではない事を何より明白に語る股間の様子。
それにねばついた視線がじっくりと見回してくるのでした。
まるで視線で撫で回すようなそれに私のお腹は熱くなり、ジュンと奥を潤ませました。
それが再びショーツへと染み出すのを感じる私の前で、京太郎君がゴクリと喉を鳴らすのです。

小蒔「(京太郎君も…喜んでくれている…っ♥)」

私のそこで京太郎君が生唾を飲むほどに興奮している。
その感覚に私の胸がジィンと震えた瞬間、京太郎君の手が私のショーツへと掛かりました。
そのまま飾り気の無い白い下着の端を掴み、ズルズルと引きずり降ろしていくのです。
勿論…その先にはもう…私を隠すものはありません。
愛液で濡れた陰毛から…微かに飛び出た桃色の粘膜、そしてそこがひくつきながら愛液を漏らす様まで京太郎君に見られてしまうのです。

京太郎「小蒔…可愛いよ」
小蒔「うぁ…ぁっ♪」

そんな私のショーツを足から脱がせ、そっと脇へと置いた京太郎君が私をそう称しました。
勿論、改めて可愛いと言ったのは…私の裸を評価しての事なのでしょう。
ほんのちょっとだけある腰のくびれとか…大きなお尻とか…細くなってくれない太ももとかを…全て評価しての事なのです。
そう思うと自分の裸を京太郎君に見られているという実感が湧き上がり、頬がぼっと赤くなって行きました。

小蒔「(でも…隠したくなんて…ありません…♥)」

だって、目の前にいるのは私の愛する殿方であり、プロポーズしてくれた人であるのです。
そんな人が可愛いと称してくれた身体に私は微かな自信を湧きあがらせていました。
勿論、それは私の胸を支配する羞恥心には及びませんが、それでも…胸に小さな興奮を呼び込むには十分過ぎるものです。
まるで…見られる事が気持ち良いと言うような…トロリとした興奮に…私は何かが目覚めるのを感じながら、裸を晒し続けていたのでした。

京太郎「俺ももう…!」

そう言って京太郎君が左手で自分の浴衣を乱暴に脱いでいきます。
そこで利き腕である右手を使わない辺り、やはり怪我が治った訳ではないのでしょう。
それでも右手を使って、私の事を愛してくれたのは、自分が主導権を握る為か、それとも私の事を気遣っての事か。
何となく…その両方であるような気がする私の前で…京太郎君の肌が晒されて行くのでした。

小蒔「あぁ…ぁ…っ♪」ゴクリ

お風呂場の時にも似た引き締まった細身の身体。
怪我をしてから運動も控えめにしているはずなのに衰える気配のないそれは男らしさに満ちていました。
興奮の所為か、微かな熱気すら感じられるそれは私の愛しい人がどうしようもなく『オトコ』である事を伝えてくるのです。
それに思わず生唾を飲み込みながら、声をあげた瞬間、京太郎君の手が自身の下着へと掛かりました。

小蒔「ひぅ!?」ビクンッ

瞬間、ブルンと音を立てるようにして私の視界に現れたのは浅黒い棒でした。
京太郎君の股間から天井を突くように伸びるそれは私が魔羅 ―― 男性器と呼ばれるものなのでしょう。
しかし、そうと分かっていても…私は驚くような声を漏らす事を自制する事は出来ませんでした。

小蒔「(こ、こんなに…こんなに大きくなるものなんですかぁ…♪)」

私の目の前に突き出すように現れた肉の塊。
それはタオル越しに見てしまった時の数倍近いサイズになっていました。
小さな子どもの手のひらよりも太く、私の手のひらよりも遥かに大きくなっているのです。
あの時、見た大きさが可愛らしく見えるそれはまさに肉の剣と言った言葉が相応しいものでしょう。
それが中に入ってくる未来予想図を私は思い浮かべる事が出来ず、期待の中に怯えが混ざるのを感じました。

京太郎「あ…止めよう…か?」
小蒔「だ、大丈夫…です…っ♪」

そんな私に気遣うように京太郎君が言ってくれますが、ここまで来て止めるような事は出来ません。
私自身…もうさっきから疼きが強くなるばかりで、我慢を続けているくらいなのですから。
京太郎君が目の前にいなければ…もしかしたら一人で女性器を弄っていたかもしれません。
その上、ようやく京太郎君がその欲望を私に向けようとしてくれているのですから、止める理由なんてありません。
しかし、どれだけそう自分に言い聞かせても、目の前の塊が放つ圧倒的迫力には勝てませんでした。

小蒔「あの…ですけど…お願いがあるんです…♪」
京太郎「なんだ?」
小蒔「これから…どんな事があっても…私を…『巫女』じゃない『神代小蒔』を見続けてくれます…か…?」

確かめるようなそれは私の中のふんぎりをつける為のものでした。
勿論、そうやって確かめなくても…京太郎君ならば、そうしてくれると思っているのです。
こうしてプロポーズまでしてくれた覚悟を疑うつもりなんて毛頭ありません。
しかし、ここで改めて言葉にしてくれるなら…私はきっとこの恐怖にも打ち勝つ事が出来る。
自分の中で踏ん切りをつけて…この恐ろしくも逞しいものを受け入れる事が出来る。
そう思っての言葉に…京太郎君は優しく頷いてくれました。

京太郎「あぁ。俺は…誓うよ。例え、この先、どんな事があろうとも…俺は『小蒔』を等身大として受け止めるって」
小蒔「…あぁ…っ♪」

『誓う』と改めて口にしてくれた京太郎君の優しい言葉。
それに思わず陶酔まみれの声を漏らしながら、私の心は固まっていきました。
この人になら…私の意図を察して、望んでいた以上の言葉をくれる京太郎君になら…私は全てを捧げる事が出来るでしょう。
いえ…そうではありません。
私が…神代小蒔が京太郎君に何もかもを捧げたいのです。

小蒔「なら…私も…私も誓います…っ♪私は…京太郎君に…全てを…全てを捧げると…っ♥」

『地位』も『名誉』も『将来』も…私の全ては京太郎君の為にある。
その意思を込めるそれは結婚式で行う誓いの言葉に似ていました。
いえ…実際、私の中ではそうなのでしょう。
病める時も、健やかな時も…私は京太郎君の傍にあって…彼を愛してあげたいのです。
私の全てを使い果たしてでも…京太郎君を癒し…包み込んであげたいのですから。

小蒔「だから…私に…教えてください…っ♪とびきり…エッチなオネダリを…貴方の小蒔に…教えこんで下さい…♥」
京太郎「小蒔…っ」
小蒔「ふぁあんっ♪♪」

そう言う私に我慢出来なくなったのでしょう。
京太郎君は私の名前を呼びながら、私へとぐっと近づいて来ました。
仰向けになった私の腰を掴み、逃がすまいとするようなそれに思わず甘い声を漏らしてしまいます。
そんな私の前で京太郎君が荒い息を吐きながら、腰をぐっと近づけてくるのでした。

京太郎「これは小蒔の中ではなんて呼ぶものなんだ?」
小蒔「だ、男性器…です…ぅ♪」

京太郎君がそう言いながら私の太ももへと押し付けるものは、とても硬くて熱いものでした。
まるで鋼のように硬く、そして触れた場所が溶けるように熱いのです。
そこだけまったく別の素材で出来ているようなそれに…私は胸をときめかせながらそう答えました。
勿論、その胸中にはもう男性器に対する恐怖はありません。
それもまた愛しい人の一部だと受け入れ…それを待ち望む『オンナ』だけが私の中にいたのです。

京太郎「違う。これからは…オチンポって呼ぶんだよ」
小蒔「オチン…ポぉ…♥」

そんな私に言い聞かせるような京太郎君の言葉に私は従順に繰り返しました。
響きからして…とってもエッチで熱っぽいそれに私の身体はボッと熱くなるのです。
まるで…身体がそれを淫らな言葉だと知っているようなその反応に私は何度も、それを繰り返しました。
オチンポオチンポと…自分の心に言い聞かせるようなそれに私のお腹は潤み、肌の奥で粘膜が疼きを走らせるのです。

京太郎「良い子だ。じゃあ…これが今から入る場所は何て言うんだ?」
小蒔「ひ…あ…ぁ♥」

そう言いながら、京太郎君はゆっくりと腰を動かし、私の股間へとその矛先を合わせました。
そのまま腰を微かに揺するようなそれにオチンポはクチュクチュと音を鳴らしています。
それは勿論、私から染みだした愛液が京太郎君のオチンポに絡みついているからなのでしょう。
それほどまでに私の入り口に近い場所に…オチンポがある。
そう思うと私の身体が熱くなり、ドロドロになっていってしまいます。

小蒔「女性器…っ♪女性器ですぅ…っ♪」
京太郎「それも違う。今日から小蒔のココはオマンコだ」
小蒔「オマンコ…オマンコ…ぉ…♪♪」

その響きもまた特別エッチで…私の身体を強い興奮へと押し上げます。
それは勿論、私のオマンコから熱い汁になって染みだし…京太郎君のオチンポへと絡みつくのでした。
まるでオマンコが早くオチンポ欲しいとオネダリしているようなそれに…私のドキドキはぐっと高まっていきます。
もう今にも胸が破裂してしまいそうな…期待と発情。
それに我慢出来なくなった私の手はすっと股間へと伸びていくのです。

小蒔「小蒔の…小蒔のオマンコ…もう準備出来ましたぁ…♪京太郎君のオチンポ欲しくて…ドロドロ準備しちゃったんです…ぅ♥」

そう言って私がオマンコを広げた瞬間、くぱぁと糸を引く音が鳴りました。
私の言葉の中でもはっきりと聞こえてくるそれは、私がそれだけ発情し、愛液を滴らせている証なのでしょう。
そして…それほどまでにドロドロになった私の粘膜を…京太郎君に見られている。
そう思っただけでも私のお腹はキュンと疼き、オネダリするように粘膜がくぱくぱと開閉するのが分かりました。

小蒔「だから…早く…ぅっ♥私に…京太郎君のオチンポ…早く…ぅぅぅぅぅううぅっ♪♪♪」

そこまで言った瞬間、私の中にグッと何かが押し当てられ、そのまま押し込まれてくるのを感じます。
蕩けて潤みきったオマンコをグイグイと広げ、抉るように入ってくるその硬さに私の声は一気に上擦りました。
けれど、それを厭うほどの余裕は私にはありません。
だって、その硬いものは…愛液なんてお構いなしだと言わんばかりに私の中を熱くし、燃えるような熱をくれるのですから。

小蒔「ひぅ…ぅううぅぅっ♪♪」

しかも…それは私のお肉が引き裂かれるように感じるほど太く、そして大きい。
それに悲鳴のような声を漏らしながら、私は初めて感じるその感覚に身悶えしていました。
右へ左へと頭を振りながら、ぎゅっと浴衣を握り締めていたのです。
けれど、それは決して苦痛や不快感からなどではありません。
寧ろ…信じられないほどの快感が私の中を駆け巡っていたのです。

小蒔「(か、身体の中が…蕩ける…ぅぅっ♥♥)」

そうやって身体の中を押し広げられる感覚に痛みがない訳ではありません。
そこは私でさえも触れた事がない場所であり、異物感には慣れていないのですから。
しかし、その痛みは微かなものであり、決して大きなものだとは言えません。
少なくとも…オチンポで直接、神経を扱かれているような快楽に比べれば遥かに小さいものなのです。

小蒔「(ビリビリ凄い…ぃっ♥グイグイ来ちゃいますぅ…っ♪♪)」

乳首を弄ばれている時よりも遥かに大きくそして激しい快感の波。
それはオマンコを伝うようにしてビリビリと子宮へと伝わっていくのです。
その最中、未だ殿方を知らない私のオマンコが疼きを覚え…そして期待を湧きあがらせるのでした。
早く私もその硬さで犯して欲しい。
オチンポの熱で溶かして欲しい。
その大きさで押し広げて欲しい。
そう訴える無数の言葉に、私のお腹を潤み、そして揺れていくのです。
満足と欲求不満を同時に感じる不可思議で…あり得ないそれに私は甘い鳴き声を漏らし続けました。

小蒔「ひあ…あぁっ♪♪」

そして、それは私の中でグイと何かが引っ張られるような感覚が沸き起こった後、さらに強くなるのです。
微かにプツンと何かが千切れるような音がしたのはきっと破瓜の音なのでしょう。
それを身体も分かっているのかゾクゾクとドキドキがまた一つ強くなり、私のオマンコがキュッと締まりました。
まるで…純血の証を奪った私の愛しい人を覚えようとするようなそれに快感もまた大きくなっていのです。

小蒔「(ゆっくり…ぃっ♥奥…来てます…ぅ…♪♪)」

そんな私の中をグイグイと進む硬くて逞しいオチンポ。
その速度はナメクジが這うような遅々としたもので、乱暴なものは一切ありませんでした。
恐らくそれは私を不必要に傷つけないように気をつけてくれている為なのでしょう。
しかし、それを嬉しく思う一方で私のお腹の中で不満の色が強くなっていったのです。
破瓜の瞬間から、一気に貪欲になった私の最奥が…早くオチンポと触れ合いたくて仕方なくなっていたのでした。

小蒔「(早く奥ぅ…っ♪奥…ください…ぃ♪♪)」

恐らく初めてでそんな風に思うのは特殊な事なのでしょう。
私がどれだけ性知識が少ないといっても、女の子の最初が痛い事くらい知っているのですから。
それから思えば…殆ど痛みを感じないどころか、早く奥に来てほしい私は異常と言っても良いかもしれません。
しかし…そう思っても私の欲望はもう止まってはくれません。
オチンポに処女膜が触れ合ってから破瓜までに引っ張られるような感覚を感じるくらい遅い挿入ではもう満足出来ないのです。

小蒔「(でも…気持ち…良すぎて…ぇ…言えません…っ♥)」

そうやって早い抽送をオネダリするのは私だってやぶさかじゃありません。
そもそもさっきだってセックスのオネダリをしてしまいましたし、今も京太郎君が挿入しやすいようにオマンコを広げているのですから。
もっと早く奥に来て欲しいと言うのは恥ずかしいですが、今更以外の何物でもありません。
しかし…私が今、それを出来ないのはあまりにも大きな快楽に声が止まらないからです。
お腹で渦巻く快楽の殆どは子宮へと向けられ、口にはその余波しか届いていないはずなのに…私の口は嬌声を止めません。
それほどまでにオチンポでオマンコを広げられる快感は大きく、不慣れな私を弄ぶように襲い掛かってくるのです。

小蒔「(子宮が…ぁ子宮が降りて…ぇ♪♪)」

それに甘くも冷たい快感を背筋が覚えた瞬間、私のお腹の奥がズルリと滑るように降りるのを感じました。
まるで疼きの源がオチンポを求めて動き出すようなそれに私の肩がビクンと跳ねるのです。
今までそんな風になるだなんて…想像もしていなかった身体の反応に私は驚いていたのでした。
とは言え、その一方で私は強い歓喜の感情を感じているのです。
それは、また一つ京太郎君のオチンポで淫らに変わっていく自分を誇らしく思えるからなのでしょう。

小蒔「んひぃ…いいっ♪♪」

それに私が頬を緩ませた瞬間、私の奥にゴツンと何かが押し当てられました。
ぐいっと奥を抉るようなそれはビキビキに張っているのに、少しだけ柔らかく、私の最奥をブニュリと押し込むのです。
勿論、それは私の愛しい愛しい殿方の……オチンポ以外にあり得ません。
お腹の中一杯に感じる圧迫感も、広げた指先から感じる京太郎君との密着感もそれを肯定していました。

小蒔「(私…奥まで…京太郎君のものを…ぉ♥)」

最初は本当に挿入出来るのか不安で仕方がなかった肉の塊。
それが今、自分の最奥まで突き刺さっていると言う実感に私の肌がブルリと震えました。
勿論、それは恐怖でもなんでもなく…ただただ、嬉しいからです。
そうやって『オンナ』としての勤めを一つ果たす事が出来たと思うと…目尻から熱いものが零れてしまいそうなほどに。

小蒔「(ちょっとだけ余っちゃってるのが不満ですけど…♪)」

やっぱり京太郎君のオチンポは大きすぎるのでしょう。
指先から感じる密着感はその全てが私の中に入っている訳ではない事を教えてくれました。
でも、それはきっと慣れていく内に少しずつ改善されていくものなのでしょう。
少しずつ…京太郎君のオチンポに慣らされ…オマンコがその形になっていけば、自然と受け止めきれるはずです。

小蒔「(あぁ…その日が…楽しみ…です…♥)」

これから京太郎君と愛を深めていけば、いずれは訪れるであろう運命の日。
私が京太郎君専用の『オンナ』として経験を積めば、必ず迎えられるそれに私は胸を疼かせました。
だって、それは私が京太郎君のモノになったと言う何よりの証明なのですから。
『オンナ』としての部分まで…京太郎君に捧げきったという実感が欲しいと淫らな私はそう思ってしまうのです。

京太郎「小蒔…大丈夫か?」
小蒔「はぁ…ぃ…♥」

そうやって優しく尋ねてくれる京太郎君に私は甘い吐息と共にそう答えます。
京太郎君の挿入が落ち着いた所為か、あの私を何処までも甘くするような快感は大分マシになっていました。
恐らくそうでなければ、こうやって肯定を示す事すら私には難しい事だったでしょう。
オチンポ一つでそこまで身を崩す自分に私は自嘲とも誇らしさとも言えない感情を向けながら、胸を上下させていました。

小蒔「動いて…大丈夫…ですよ…っ♪♪」

それでも震える声を紡いだのは、こう言っておかないと京太郎君がまた我慢をしそうだからです。
いえ、まず間違いなく、私が大丈夫だと伝えるまで京太郎君は動かずに欲望を抑え続けたでしょう。
ですが、殿方は動かないと絶頂出来ないと聞きますし、それでは京太郎君が気持ち良くなれません。
それは私の本意ではなく、だからこそ、私は多少無理をしてでもそうやって言葉を紡いだのでした。

京太郎「本当に…良いのか?」
小蒔「はいぃっ♪だって…私…今、すっごくお腹ドロドロでぇ…♥」

それに…私もそうやって京太郎君に犯されるのを望んでいる。
そう思うのはこうやって動かなくなった肉棒にオマンコが強い疼きを感じているからなのでしょう。
中で触れ合う熱くて硬い感触に幸福感を感じる一方で、私はそれに満足できなくなっていたのです。
そうやってずっと私の中に留まるよりも…早くさっきみたいに犯して欲しい。
欲求不満と充足感が入り混じりあの不思議で魅惑的な快感が欲しいと…私に訴えていたのでした。

京太郎「じゃあ…動く…ぞ」
小蒔「んひぃっ♪♪♪」

そんな私に応えるようにして京太郎君の腰がゆっくりと動き出しました。
しかし、それでもジュルリと音を立てて、私の中から引き出されていく硬いオチンポの感触はとても魅力的です。
膣内を引っ掻くように淫肉を掻き出されそうになる度に私の神経がビリリと震え、子宮が揺れ動くのでした。
まるであまりの感動に震えが止まらない子宮から甘い汁が止まらず、私のオマンコに滴り落ちていくのです。

小蒔「は…ぁあぁっ♥」

それを一つ一つ確かめるように先端へと絡ませるオチンポがまたゆっくりと私の中へと入ってくるのです。
足りなかった部分をズッポリと埋めていくその充足感はとても幸せで私の口から甘い吐息が漏れるのでした。
気持ち良さでは引き抜かれる時には及びませんが、それでも堪らなく幸せなそれに私の視界は揺らぎます。
まるで身体の内に収まりきらなかった感情が視界へと滲み出しているような感覚に私は陶酔を覚えました。

小蒔「(しかも…それが幾つも重なって…っ♪♪)」

似ているようでまったく違う挿入と引き抜きの感覚。
けれど、その気持ち良さは甲乙着け難く、私の意識をグラグラを揺れ動かすのです。
あっちが終わったら今度はこっちと言うようなそれに私は慣れる事すら許されません。
それどころか前の快楽が収まる前に次の快感が注がれるので、お腹の奥にドンドンと気持ち良さが重なっていくように思えるのでした。

小蒔「(あぁ…っ♪これ…これ…来ちゃいます…っ♪♪)」

そうやって私の中に生まれつつあるのはさっきの絶頂にも似た快楽でした。
ひたすら高まっていくだけのようなその感覚に私の子宮は再びあの蛇を生まれさせようとしています。
いえ、その表現はきっと正確ではないでしょう。
だって、私の中で今にも産声をあげようとしているそれはさっきよりも遥かに大きく激しいものだったのですから。

小蒔「(嘘…ぉ…っ♪まだ…まだ大きくなっちゃうんですかぁ…♥♥)」

グルグルとお腹が鳴るようにしてトグロを巻く快楽の塊。
それは私のオマンコから生まれるそれを飲み込み、ドンドンと大きくなっていくのです。
その速度は乳首で感じた絶頂とは比べ物にならないほど早いものでした。
早くもさっきの絶頂を超えた快楽の昂ぶりに私の肌がビリビリと戦慄き、鳥肌を浮かべます。

小蒔「(イく…っ♪私イく…っ♥これ…またイっちゃいますから…っ♥♥)」

けれど、そこにあったのは勿論、恐怖ではありませんでした。
甘い期待と陶酔、そして発情を混じらせるドロドロとした感情が今の私の全てなのですから。
例え、それが私をおかしくしそうなほど大きくなっていても、それに恐怖は感じません。
もう淫らに堕ちていくだけの私にとって、それは喜ばしい事以外の何物でもないのです。
そう思った瞬間、オチンポがゴツンと私の奥へと辺り、子宮をグラリと揺らしました。

小蒔「ん…ふゅ…ううぅぅぅぅうぅ♥♥」

瞬間、ドロリとした熱が一気に弾け、私の意識を快楽へと押し流していきます。
ドロドロで甘くて…そして激しいそれに身体中から意識がふっと薄れていくのでした。
まるで私の支配を薄れさせ、代わりにオルガズムを流し込もうとしているようなそれに全身が震えながら喜ぶのが分かります。
まるで私の意識ではなく…快楽の方が嬉しいと訴えるようなその反応。
それにまた一つ淫らなに変わった実感を得る中、私の奥が再びオチンポに突かれたのです。

小蒔「きゅぅぅうううぅんっ♪♪♪」

勿論、私はまだ絶頂の余韻から回復していないどころか、オルガズムが続いているままです。
あの全身に甘い猛毒を流しこみ、私をおかしくしようとする蛇が暴れまわっているままなのでした。
しかし、京太郎君はそんなものお構いなしと言わんばかりに私を犯し、子宮を突いている。
それに私が甘い鳴き声をあげましたが、京太郎君は止まってはくれません。
寧ろ、その抽送の速度を少しずつあげ、私の媚肉をかき回していたのです。

小蒔「(あぁぁ…っ♪嘘…ぉっ♥こんなの…嘘ですぅ…っ♪♪)」

ただでさえ、大きくて激しくて…おかしくなりそうだった絶頂の波。
しかし、それが今、また一つ私の中で沸き起ころうとしている感覚に私は思わずそう呟いてしまいました。
だって、それは今、私が感じているアクメを貪欲に飲み込んで…さっきを遥かに超えた速度で大きくなっていくのですから。

小蒔「(こんなの…こんなの止まるはずないじゃないですか…っ♥♥)」

そして、その絶頂はきっとこれで終わりではないのです。
恐らくこれが終わっても、すぐさま次の絶頂が私の中で生まれ、また私の意識を揺らすのでしょう。
それが終わるのはきっと、京太郎君が満足した時。
京太郎君が…自分の欲望を完全に発散した時だけなのです。
そして…それはきっとまだ遠く、私がおかしくなるのには十分過ぎる時間があるのでしょう。

小蒔「(イく…っ♥私…またイきます…ぅうっ♪♪)」

しかし、それに何かを思うよりも先に私の奥で絶頂が弾けました。
未だ絶頂が続く中で弾けるそれは快楽でドロドロになっている意識をさらに薄れさせていくのです。
ふわりという浮遊感と共に私の意識を身体から引き離そうとするそれはいっそ心地良いくらいでした。
しかし…その中でバチバチと電流が弾け、私の身体が悶えているのがはっきりと伝わってくるのです。
被虐感すら感じないほど遠いはずなのに…快楽だけはしっかりと伝わってくるその感覚に私は足を痙攣させながら、イき狂いました。

小蒔「あ゛あああぁっ♪♪んあ…ああぁっ♥」

そんな私の口から飛び出るのはケダモノじみた叫び声だけです。
淫らな陶酔を混じらせるそれは艷やかで、自分の口からそんな声が出ているとは到底、信じられませんでした。
しかし、どれだけ意識が揺らいでいると言っても、自分の口や喉の動きを誤解するはずがありません。
どれだけ信じがたい事であったとしても…それは間違いなく私の口から漏れているものなのです。

京太郎「小蒔…もう少し声を抑えて…」
小蒔「無…理ぃっ♪無理れ…しゅよぉっ♥」

勿論、そんなに大きな声を出しては他の皆に気づかれてしまう恐れがある。
それは京太郎君に言われずとも私も分かっている事でした。
しかし、今の私の意識は身体から遠ざかり、ただ、そこから受け取る快楽に身悶えしているだけなのです。
そんな状態で声を抑える事なんて出来るはずがありません。
今の私にとっては、そうやって京太郎君に無理と伝える事さえも、かなりの気力を使う事だったのですから。

京太郎「でも…声を抑えないと石戸さんたちに見られるぞ。小蒔がイきまくって…アヘってる顔まで全部…っ」
小蒔「ひ…ぃううぅぅぅ…ぅんっ♥♥」

そうやって必死に紡いだ私に対する返事はとても意地悪なものでした。
私にその光景を想像させるような…淫らでエッチな言葉だったのです。
私がさっきからイっているのを知っているのだと付け加えるそれに私の背筋はゾクゾクと寒気を走らせました。
それが私の中で止まないアクメのアクセントとなり、私の意識をより高いところへと押し上げるのです。

京太郎「それとも…小蒔は見られたいのか?」
小蒔「み、見られひゃくなんかないれふぅっ♪♪」

だって、これは本来、秘めるべき事なのですから。
恥ずべきことではないにせよ、他者には出来るだけ隠し通さなければいけない甘い睦事なのです。
そんなものを霞ちゃんたちに見られたら…私、もう恥ずかしくって生きていけません。
京太郎君のオチンポが動く度にアクメして…涙すら出そうになっているイキ顔なんて…京太郎君以外には晒したくないのです。

京太郎「その割りにはさっきから小蒔の中がキュンキュンって喜んでるぞ?」
小蒔「あ…あぁぁっ♪うしょぉっ♥そんなの嘘れすぅ…っ♥♥」

そう京太郎君に返すものの…私のそれは隠せるようなものではありませんでした。
だって、私は京太郎君に言われた時から…キュッとオマンコを締め付けて、オチンポに絡みついていたのです。
きゅっと甘えるように抱きつくそれは京太郎君を誤魔化せるものではないのでしょう。
そうは思いながらも、蕩けた声で嘘を告げるのは見られる事への期待を覚え始めている自分を認めたくなかったからです。

小蒔「(こんな…こんなの…私じゃないです…っ♥)」

確かに私は淫らに変わる事を許容し、受け入れる事にしました。
しかし、かと言って、私は変態になりたい訳ではないのです。
そんな風に痴態を…誰かに見られたいだなんて露出狂みたいになりたいだなんて欠片も思ってはいません。
ですが、それだけそう胸中で叫んでも…どれだけ否定しても…私の胸から湧き上がる微かな期待は消えてはくれませんでした。

京太郎「じゃあ…声のトーンを落とせるな?」
小蒔「ふゅぅ…♪ふぅ…ぅぅぅんっ♪♪」

そんな私に言い聞かせるように告げる京太郎君に私はきゅっと歯を食いしばりました。
恥ずかしさと期待への否定を込めたそれは私の身体の中でも最も力の篭っている部分でしょう。
しかし、それでもそれは平常時の半分も力が入っていません。
身体中から絞り出しているはずなのに、その程度でしかない自分に私は不安を覚えながら、荒い鼻息を漏らすのです。

京太郎「小蒔は良い子だな…っ」
小蒔「きゅう…ぃぃい…♪♪」

その瞬間、京太郎君は私を褒めてくれながら、私の最奥にグイッと肉棒を押し付けました。
下から上へと子宮口を擦り上げるようなそれに私の背筋がふっと浮き上がります。
勿論、そこを通り抜けるのは嗜虐的で激しい快楽でした。
子宮口を抉るように擦るその一撃だけで…私はアッサリとイッてしまったのです。

京太郎「もう少しだけ…我慢しててくれよ…俺ももうすぐ…イきそうだからさ…!」
小蒔「くぅ…ぅううぅぅぅん…っ♪♪」

そのままグチュンと私のオマンコをかき回すように京太郎君が腰を振るい始めます。
今までのものよりも遥かに激しいその抽送は『オトコ』の強い欲望を感じさせるものでした。
私を慣れさせ、感じさせる為のものではなく、ただ、快楽を求め、射精へと突き進もうとするピストン。
それでも微かに私を気遣う色を残している辺り、京太郎君の優しさが並大抵のものではない事を私に教えてくれます。
ですが、そんなもの…私にとっては何の救いにもなりませんでした。

小蒔「(お腹熱いぃっ♥♥熱くてドロドロがイくぅっ♥またアクメすりゅ…ぅ♪♪)」

そう。
例え、どれだけ京太郎君が私の事を想ってくれていても、その快楽は止まりません。
歯の根が緩み、思考が蕩け、視界さえバチバチと白く弾けるようなオルガズムは…決して容赦してくれないのです。
いえ…寧ろ、そうやって京太郎君が私を気遣ってくれればくれるほど…それは甘い色を強くして、私に襲い掛かってくるのでした。
ただ、嗜虐的なだけではなく…甘い陶酔を混じらせるそれを私は拒み切る事が出来ず、頭の中のドロドロが強くなっていくのです。

小蒔「(これ無理ぃっ♪♪耐えられる訳ない…ぃっ♥)」

勿論、まだ耐えなければいけないという意識は私の中にも残っていました。
こうしてケダモノのような姿を見られるのは恥ずかしいと言う感情もまた私の中にあったのです。
ですが、それは溢れるような快楽の中で私を繋ぎ止めるのに精一杯で歯の根を抑える事さえ出来ません。
こうして京太郎君のピストンを受け止め、グラグラと揺れる度に少しずつ緩み、奥から嬌声が漏れてしまうのでした。

京太郎「う…くぅ…っ!」
小蒔「ひあ…ああっ♪♪」

そんな私の中でドクンと肉棒が脈動しました。
まるで根本から先端までを震わせるようなそれに私のオマンコは悲鳴のような快楽を湧きあがらせるのです。
それはきっと京太郎君のオチンポが私の中でさらに大きくなり、媚肉が押し広げられているからなのでしょう。
そう認識した瞬間…私の口から嬌声が飛び出していました。
もう抑えるものが何もなくなってしまったそれは、淫臭混ざる部屋の空気を震わせてしまいます。

京太郎「小蒔…俺ももうイくから…っもう少し…だけガマンン…っ!」
小蒔「ふああぁああぁぁっ♥♥」

京太郎君の熱に浮かされたような言葉に私はさっきの変化が射精する為のものなのだと悟りました。
確かに幹のような部分からカサのように広がった部分まで全部を一回り大きくするそれは、出来るだけ『オンナ』の奥で射精する理に適っているのでしょう。
しかし、それが分かった所で、私に我慢なんて出来るはずありません。
膨れ上がったオチンポが私のオマンコをより大きく押し広げ、カサの部分がゴリゴリと中を激しく抉ってくるのですから。
私を休まずにイかせ続けているオチンポがさらに大きくなった事で快楽も膨れ上がり、オルガズムの色も濃くなっていくのです。
その上…それが京太郎君が射精する為のものだと聞いて、堪えきれるはずがありません。
私の愛しい『オトコ』が射精しようとしているのを感じて…胸をときめかせないほど私は薄情な『オンナ』ではないのですから。

小蒔「(私が…京太郎君をイかせるんですね…っ♥)」

ただ、イかせられるだけではなく…京太郎君をちゃんと気持ち良くする事が出来ていた。
それに『オンナ』としての達成感を感じる心が甘く蕩けていくのを感じます。
まるで身体中を駆け巡る血液がシロップになってしまったような甘い陶酔に身体中が湧くような熱い歓喜。
その二つが混ざり合う私の足はふっと動き、京太郎君の腰を捕まえました。

京太郎「こ、小蒔…!?」
小蒔「ひゃうぅううっ♪♪♪」

それに焦ったような声をあげる京太郎君の前で私は鳴き声をあげながら身体を震わせます。
その震えに筋肉が振り落とされるようにして、私の中からまた力が抜けていくのでした。
しかし、それでも私の足はぎゅっと力を込めて、抽送を繰り返す京太郎君から離れません。
まるで私とは違う別のものに突き動かされているようなそれは、京太郎君を必死に逃がすまいとしていたのです。

小蒔「(だって…だって…ダメですぅ…♪♪ちゃんと膣内ぁ…♪膣内射精…ぃ♥♥)」

だって…京太郎君は私の婚約者なのです。
その子種を外に放って、無駄にさせるような真似は許せません。
ちゃんと全部、私の奥で射精して…気持ち良くなって貰わなければいけないのです。
勿論、今日は安全日でも何でもないので…もしかしたら妊娠の可能性だってあるかもしれません。
ですが…私たちはいずれ結ばれる運命にあるのです。
それを思えば、今日ここで妊娠したとしても、遅いか早いかの違いだけでしょう。

小蒔「(それに…私も知りたいです…っ♪感じたいんです…っ♪♪)」

愛しい『オトコ』の射精が…一体、どんなものかを。
子宮で…オマンコで…頭で…心で…魂で。
私の全身全霊を尽くして、味わいたいのです。
その為ならば…妊娠のリスクくらい何でもありません。
それよりも今は京太郎君の、そして私の欲求を満たしたい。
そう思う私の中でオチンポがビクンとまた大きく跳ねました。

京太郎「小蒔…離してくれ…!じゃないと…俺…っ!」
小蒔「ふあ゛あ゛あああぁっ♪♪♪」

さっき私の事を意地悪く責めていた人とは思えない切羽詰まった声。
それに私は甘いものを感じながら、甘い鳴き声を漏らすだけでした。
勿論、その足は京太郎君の腰から離れず、ガッチリとそれを捕まえたままです。
そんな拘束の中、京太郎君の腰は止まらずにグチュグチュと私の粘膜をかき混ぜてくれていました。
きっと京太郎君も射精したくて堪らずに…もう止まる事が出来ないんでしょう。

小蒔「(だから…私があげます…っ♥♥最高の射精…っ♪♪京太郎君に…生だしぃ許可しますぅっ♥♥)」

そう私が胸中で呟いた瞬間、京太郎君の腰がグイッと後ろに大きく引きました。
まるで私のオマンコから必死に逃げようとしているようなそれを私の足が食い止めます。
それにふと笑みを浮かべた瞬間、京太郎君がその顔に強い逡巡の色を浮かばせました。
今にも弾けそうな興奮とせめぎ合うそれは…とても苦しそうで…でも…とても可愛らしく見えるのです。
まるで小さな子どものような…愛らしささえ覚えた瞬間、京太郎君の腰はグッと進み、私の中を滑っていくのでした。

小蒔「んあ゛あ゛あぁあぁぁぁぁっ♥♥♥」

ジュルンと音を立てるようにして一気に私の中を抉る肉の塊。
それに媚肉が快楽を訴えた瞬間、ズンっと奥に衝撃は響きました。
間違いなく…今までで一番、激しくも力強い抽送。
それに私の子宮が弾け、十何度目かのオルガズムをまき散らした瞬間、私の奥に熱い粘液が放たれるのです。

小蒔「(クる…ぅっ♥クるクるクるクる…ぅぅっ♪♪♪)」

ドピュドピュとそんな音さえ聞こえてきそうな京太郎君の射精。
それに私の身体は内側から燃え上がっていました。
まるで注ぎ込まれる粘液を燃料にしているような激しくも強い興奮に私の全身は震えます。
しかし、どれだけ震えても、それは収まる気配を見せません。
今まで溜め込んだ精液を全て放つようなオチンポの蠢きと同じように何時までも何時までも私の中を駆け巡るのです。

小蒔「(あ゛うぅぅうっ♪♪これ熱いぃっ♥♥熱くて…気持ち良いですぅ…っ♪♪♪)」

勿論、それは興奮だけではありません。
京太郎君に熱い粘液を注がれる度に、私の子宮は弾け、アクメしていたのですから。
密着したまま繰り返される絶頂は途切れる事なく私を襲い、身体をビクンと跳ねさせるのです。
さっき私が期待していた通り…いえ、それ以上の快楽に私の意識が歪んでいくのを感じました。

小蒔「(私もぉ…これなしじゃいられません…っ♥♥)」

そう思うのは今、私が感じているそれがただ激しいだけの絶頂ではないからなのでしょう。
『オンナ』としての義務を果たし、愛しい『オトコ』に種付けされている実感にそのオルガズムはドロドロに蕩けていたのです。
それが甘い汁で満たされた私の身体にゆっくりと染みこみ、混ざっていく感覚。
それは途方もなく心地良く、幸せに満ちた甘いものだったのでした。

小蒔「(そぉ…とっても…甘くて…ぇ…♪♪♪)」

子宮で感じる精液の味はとても甘いものでした。
陶酔混じりの心で…ううん、魂で感じるそれは素晴らしいと言う一言に尽きます。
精神的に感じている為、上限がないそれはきっとこの世の甘味料全てを集めたところで敵わないでしょう。
それほどに甘い感覚が…私の身体の中に染み込んでいるのですから…私は平気でいられる方がおかしいのです。

小蒔「あ…ふあ…ぁ…♪♪」

そんな私の中でゆっくりと精液の勢いが落ち始めていました。
最初は子宮口にぶつかるようだったそれがゆっくりと漏れるものへと変わっていくのです。
それは…今、私が感じるこの艶やかなオルガズムの終焉も意味するのでした。
しかし、それが無性に寂しくなったオマンコはその肉襞を蠢かすように這わせ、オネダリするように動き出すのです。

小蒔「ふう…う…あぁ…ん…♪♪♪」

ですが、どれだけオネダリしたところで射精の勢いは戻りません。
今ではもう精液が染み出す事すらなく、私のオルガズムもゆっくりと下火へと向かいつつありました。
意識も身体へと戻り始め、四肢に感覚が行き渡り始めます。
しかし、それは絶頂で蕩けきった身体をより強く感じさせ、私の意識をビリビリと震えさせるのでした。

京太郎「ごめん…俺、小蒔の中で…」

そんな私の前で京太郎君がそう謝罪の言葉を口にしました。
きっとその表情は今、申し訳なさそうにしているのでしょう。
しかし、そう分かっていても、私は京太郎君の顔を見る事が出来ませんでした。
視界は真っ白く霧がかったようなものになっていて、ほんの数センチ先でさえ朧気なのですから。

小蒔「(でも…黙ったままじゃいられません…っ♥♥)」

だって、これは私が望んだ事なのですから。
京太郎君は最後の最後まで欲望に抗おうとしていたのを私が引きずり込んでしまったのです。
それを後悔してはいませんし、したいとも思いません。
それは、京太郎君に対しても同じで…彼が自分を責めるような真似なんてさせたくないのです。

小蒔「らいじょうぶ…ですよ…♪♪」

そんな私が必死に紡いだ言葉は意外としっかりとしているものでした。
意識が身体へと戻りつつある所為か、舌足らずではありますが判別できないほどではありません。
それに一つ安堵を覚えながら、私はその手をそっと上にあげ、お腹へと添えるのです。

小蒔「だから…もっと…もっろ…ここにしぇえき…下さい…っ♥♥」

そう言って私が両手を添えるのは子宮の真上でした。
今も尚、熱くて甘い精液がグルグルと渦巻き、幸福感の源となっている場所のすぐ近くなのです。
そして…その下には今も萎える様子がない京太郎君のオチンポがありました。
射精直後のあの大きさから一片足りとも衰えないそれは、一度きりの射精では京太郎君が満足していない事を私に伝えているのです。

小蒔「(それは…私も同じです…♥♥)」

私もまた…京太郎君と同じようにまったく満足してはいません。
一度、絶頂すればそれで終わると思っていたのが間違いのように…私の身体はさらなる射精を求めていたのです。
子宮からは今も甘い感覚が沸き上がっているのに…あのドロドロで…何もかも混ざり合うような絶頂が欲しくて堪りません。
いえ…あんなものを教えられて…一度きりで満足しろと言う方がきっと無茶な話なのでしょう。
私の魂まで潤ませて、蕩けさせるようなそれは最早、快楽と言う括りで縛って良いかさえ疑問を感じるものだったのですから。

小蒔「(まるで…人を堕落させる為の猛毒みたい…っ♪♪♪)」
京太郎「小蒔…っ」
小蒔「きゃうぅっ♪♪」

けれど、それが良い、と私が思った瞬間、京太郎君の腰がゆっくりと動き始めます。
愛液でぬかるんだオマンコをグチュリと引き離そうとするそれに私の肉襞がギュッとオチンポを締め付けました。
まるで京太郎君を必死に逃がすまいとしているようなその拘束に、しかし、オチンポは決して怯みません。
寧ろ、そんな肉襞を弄ぶようにグリグリと亀頭を押し付けてくるのです。

京太郎「良いのか…?俺…本当に止まらなくなるぞ…?」
小蒔「もぉ…っ♥しょんにゃの…オチンポ動かしへる人のセリフじゃないでしゅ…っ♪♪」

京太郎君の確かめるような言葉に応える私の口はさっきよりも明瞭なものになっていました。
それはさっきまで気持ち良すぎて鳴くしか出来なかった私からは想像も出来ない変化でしょう。
勿論、気持ち良いのはまったく衰えていません。
いえ、寧ろ、一度、射精を受け止めたオマンコはより熱く、そして敏感になっていました。
それなのにこうして言葉を紡ぐ事が出来るようになったのは私がそれよりも遥かに素晴らしく、そして気持ち良いものを知ったからなのでしょう。

京太郎「それも…そうだな。小蒔の言う通りだ」
小蒔「んふぅ…♪♪」

クスリと穏やかに笑いながらも、京太郎君はその腰の動きを止めません。
私の奥で身動ぎするようにオチンポを僅かに動かしてくるのです。
そして、そうやって動く度にコンコンと子宮口が叩かれ、奥からブジュリと甘い粘液が漏れだしてしまうのでした。
まるで私の淫らな愛液の源泉を弄ぶようなその攻撃に敏感な私はアッサリとアクメし、熱い吐息を漏らします。

京太郎「なんだ小蒔…もうイッたのか?」
小蒔「ふぁぁい…♪わらし…イきました…ぁ♥♥」

それを京太郎君も敏感に感じ取ってくれたのでしょう。
意地悪そうにそう言いながら、腰を揺すって私に新しい快楽を与えてくるのです。
それに絶頂がより高くなるのを感じながらも、私はそう返す事が出来ました。
今までやりたくても…中々、する事が出来なかった快楽の肯定。
それがこうして出来た事に満足感を得る私の視界がゆっくりと晴れて行きました。

京太郎「小蒔はこっちの方、鈍いと思ってたけどそうでもないのか?」
小蒔「ふぅんっ♪♪こっちって…どこですかぁ♥」

そんな私がまず最初に見たのは愛しい愛しい殿方の姿です。
射精を経た後、幾分、冷静さを取り戻したのでしょう。
その顔には興奮の色は薄く、疑問を多分に表していました。
それでも汗で髪が張り付いた姿は色っぽく、その吐息も私を無性にドキドキさせるのです。
いっそ卑怯だと思うくらい…私の心を掴んで離さないその姿に私の胸はときめいていました。

京太郎「子宮口とか…ボルチオ?って言えば良いのか?」
小蒔「子宮口…ですか…ぁ♪♪」

そう自信無さ気に京太郎君が言うのは私の最奥の事なのでしょう。
今もズリズリとオチンポが這いずりながら叩かれる私の淫らなお口なのです。
恐らく、京太郎君がそう言うという事は普通の女性はそこが弱点なのでしょう。

小蒔「気持ち良い…ですけど…ぉ♥特別…敏感じゃ…ないれす…♪♪」

しかし、私は別段、そこが敏感という訳じゃありませんでした。
勿論、気持ち良いのは確かですが、肉襞のそれと大差あるかと言えば、決してそうではありません。
寧ろ感じる面積が圧倒的に違う分、後者の方が大きいかもしれないくらいなのですから。

京太郎「って事は小蒔は激しく動かれる方が好みなのか?」
小蒔「えへ…♪そうかも…しれないです……♥♥」

そんな私の前で意地悪く言う京太郎君に私は笑みを浮かべながら、そう答えました。
だって、それは私の好みを京太郎君が把握してくれているという事なのですから。
恥ずかしくはありますが、厭うはずなどないのです。
寧ろ、その顔に抑えきれない歓喜と欲情を混じらせながら、私の口がゆっくりと動くのでした。

小蒔「さっきの最後の…一ちゅき…♪♪しゅごかったれすもん…っ♥♥」

射精の瞬間、私が感じていたオルガズムが今までとは比べ物にならないくらい大きかったのは射精の感覚が素晴らしいだけではないでしょう。
まるでケダモノのように理性を振り落とした一撃に…オマンコはこれまで以上に喜んでいたのですから。
それをストレートに伝える私に京太郎君がそっと笑みを浮かべました。
何処か優しげで冗談めかしたその笑みは…意地悪な京太郎君ではなく…何時もの彼を彷彿とさせるのです。

京太郎「あのレベルのものを毎回、求められたら俺の腰がすぐに疲れて動けなくなるって」
小蒔「その時は私が動きましゅ…♪♪」

そんな彼に間髪入れずに返した言葉は勿論、本心でした。
とは言え、それが実現可能かと言えば、決してそうではないでしょう。
こうして言葉を紡げるようになったとは言え、私の身体はまだ射精の余韻から回復してはいないのです。
多少、動けるようにはなりましたが、だからと言って、決して普段通りではありません。
未だに根強く脱力感が絡みついている中、不慣れな私が京太郎君を気持ち良くするというのは難しいでしょう。

京太郎「なんだ?そんなに激しくして欲しいのか?」
小蒔「違いましゅぅ…♪♪それも…ありますけれど…ぉ♥♥」

そう言葉を紡ぎながら、私は胸のトキメキにそっと意識を向けました。
さっきから止まらないそれは…私が心から…ううん、魂から京太郎君に恋しているからなのでしょう。
自分勝手なそれを私は未だ愛とは呼べませんが…何時かはそうなってくれるかもしれない。
そんな未来予想図に少しでも自分を近づける為に私はそっと唇を開くのです。

小蒔「きょうたろぉ君の事が好きだから…ぁ♥らから…気持ち良くなって欲しいんれす…ぅ♥♥」
京太郎「…健気な奴め…!」
小蒔「ふぁ…ぁああぁっ♪♪♪」

そう言った瞬間、私の奥をズンっとオチンポが飛び込んでくるのです。
さっきのような叩くものとはまったく違う…体当たりのようなその衝撃。
子宮に溜め込んだ精液を揺らす力強いその一撃に私の口から嬌声が飛び出しました。
けれど、京太郎君はそんな私を逃しません。
そうやって私が甘い鳴き声をあげている間にぐっと腰を引いて、再び奥を突いてくるのです。

小蒔「ひぅっ♪うぅぅうっ♪♪ふあぁぁっ♪♪」

中腹から私のお腹に掛けて、ズンズンと突いてくるそれに私は細かく声を途切れさせてしまいます。
それは私が一回ごとに絶頂し、オルガズムを感じているからなのでしょう。
肉襞を擦られ、子宮を突かれる度に…甘い熱が私の全身を襲い、締め付けてくるのです。
私の肺まで震わせるようなその激しい快楽に私の呼吸は途切れ、吐息混じりの嬌声もまた消えていってしまうのでした。

京太郎「どうだ?小蒔が欲しがってた激しいの…だぞ…!」
小蒔「しゅごいれすぅっ♪♪気持ち良いっ♥♥絶頂良いのぉっ♪♪♪」

そんな私に尋ねてくる京太郎君の言葉に私は媚と共にそう答えました。
幾ら膣内射精の快楽を覚えたと言っても、そう言って連続でイき狂う快楽が減った訳ではないのです。
何処までも昂って、意識が浮いていくようなそれに私は肌を震わせるのを止められません。
あっという間に射精前の状態へと再び連れ戻された私の身体にはあの被虐感を感じるほどの激しい快楽が暴れまわっていたのですから。

京太郎「そんなにイッてまだ満足出来ないなんて…小蒔は淫乱だな…!」
小蒔「やぁ…ぁっ♪♪違いましゅぅっ♥私…淫乱なんかじゃありましぇんんっ♥♥」

確かに私は京太郎君の言う通り、こうしてイキ狂っても決して満足出来てはいません。
いえ、それどころか頭を揺さぶるほど激しいアクメの中で…私はさっきの癒すような絶頂をより強く求め始めていたのです。
しかし、だからと言って、それは私が淫乱である証にはならないでしょう。

小蒔「こんにゃの知ったら皆こぉなりますぅっ♥♥膣内射精されたらぁっ♪♪皆、メスになっちゃうんれすぅ…っ♥♥」

そう。
きっと…皆は知らないだけなのです。
本当に愛しい人に膣内射精されて…人間の『オンナ』ではなく…ケダモノの『メス』になっちゃう感覚を。
きっと霞ちゃんだって、初美ちゃんだって…巴ちゃんだって…それに…春ちゃんだって…。
皆…京太郎君の精液の味を知っちゃったら私みたいになっちゃうのです。
だから、私は淫乱なんかじゃありません。
私はただ…京太郎君専用の『メス』に…膣内射精専用の『メス』になっちゃっただけなのですから。

京太郎「じゃあ…小蒔は今、メスなんだな…?」
小蒔「はい…っ♥はいぃ…っ♪♪私…京太郎君のメスでしゅ…っ♥京太郎君専用のぉっ♪京太郎君だけのぉ…お♥♥」

そう口走る私の中でオチンポがビクンと跳ねました。
そうやって淫らな肯定をされた事で京太郎君の興奮も強くなっていっているのでしょう。
その実感に胸を跳ねさせながら、私のアクメは色めきます。
心どころか魂まで染められ始めている私にとって、それは堪らなく甘美で嬉しい事でした。

京太郎「だったら…『君』づけはおかしいだろ?」

そうやって私の何もかもを虜にしている唯一の『オトコ』。
そんな京太郎君が私の前で優しく笑いながら、私に呼び名の変更を迫ります。
何処か意地悪な色を混ぜたそれは…私の意識から『京太郎』と言うかつての呼び名を捨てさせました。
あんなに甘美で…何時か呼んで見たいと思っていたそれ。
しかし…今の私には、それよりも遥かに魅力的で甘い呼び名が脳裏に浮かび上がっていたのです。

小蒔「京太郎…様…ぁ♥♥」

そう私が漏らすように京太郎君を…いいえ、京太郎様を呼んだ瞬間、背筋がゾクゾクしました。
今までのものよりも数段強いそれはまるで背中に氷でも突きつけられたようにも感じます。
しかし、決してそうではないのは…私の背中が布団へと預けられているからではありません。
そのゾクゾクは肩をお尻から肩までを震わせるほどの強いものでありながらも、とても甘いものだったのです。
まるで…私がまた一つ足を踏み外した事を祝福するようなそのドロリとした感覚に私は我慢出来なくなって何度も口を動かしました。

小蒔「京太郎様ぁっ♥京太郎様…っ♥京太郎様ぁ…ぁぁっ♥♥」
京太郎「あぁ…俺はここにいるよ」
小蒔「ふあ…ああぁっ♪♪♪」

まるで壊れた蓄音機のように京太郎様の名前を呼び続ける私の頬を京太郎様の左手がそっと拭ってくれました。
汗と火照りでグチョグチョになったそこを優しく拭うようなそれに私の心のタガがまたグラリと外れていくのを感じます。
それはきっと私がまた一つ京太郎様の事を好きになってしまった証なのでしょう。
私はもう京太郎様が好きで好きで堪らないと言うのに…まだこの人は足りないとばかりに私の心を奪っていく。
こんなにも幸せで気持ち良くて…ドロドロになった私の魂をさらに蕩けさせようとしていく。
その感覚に被虐感とも歓喜とも言えない感覚を湧きあがらせながら、私の口は甘い叫びを漏らすのでした。

小蒔「京太郎様…ぁ♪♪大好きです…っ♥らいしゅき…ですぅっ♥♥愛してましゅぅ…♪♪♪」
京太郎「小蒔は甘えん坊だな…」
小蒔「そぉれすっ♪♪小蒔はぁ…♥京太郎しゃまの小蒔は…甘えん坊でドロドロなんれすよぉっ♥♥」

呆れたように、しかし、確かに愛しさを混じらわせながら京太郎様はそう言ってくれました。
もう声を抑える事も考える事も出来ず、ただ快楽を貪るだけの私を愛しいと思ってくれていたのです。
それに私の胸が弾け、甘い陶酔と多幸感を身体中にまき散らしました。
まるで身体ではなく、心で感じるオルガズムに…私の脳髄がジィンと痺れます。
もう甘いもので満たされきった私のドロドロの頭をクラクラさせるくらいに…それは心地良い感覚だったのでした。

小蒔「らから…ずっとじゅっと傍に居てくらしゃい…っ♪♪わらひもう…きょぉ太郎様なしじゃ生きてけないれす…ぅ♥♥」

それがもっと欲しくて、叫ぶようにオネダリした言葉は決して嘘じゃありません。
こんなに気持ち良くて泣きそうなくらい幸せな感覚を知って…私は以前の神代小蒔になんて戻れないのですから。
以前のようにただ純粋に京太郎様を慕い、想うだけのオンナなんて…私はもうとっくの昔に投げ捨ててしまっているのです。
今、私の身体の中に宿っているのは…京太郎様に見えない首輪を着けられ、愛しい『オトコ』に隷属する事に悦びを見出す一匹のケダモノだけなのでした。

京太郎「違うだろ」
小蒔「おほぉおおおぉぉっ♥♥♥」

しかし、それが京太郎様には不満だったのでしょう。
短く、けれど、冷たく突き放しながら、私の奥をゴンっと突くのです。
布団に横たわった私の身体を揺さぶるような強いそれに私は間抜けな声を漏らしながら、オルガズムを湧き上がらせました。
その脳裏でバチバチと白い電撃が弾け、私の思考を淫らに焼いていくのを感じます。
ですが、それでも京太郎様に拒絶されたという寂しさは私の中にはなくならず、熱い身体をすぅっと冷ましていくのでした。

京太郎「俺が小蒔の傍にいるんじゃない。小蒔が俺の傍にいるんだ」
小蒔「あぁ…あぁぁぁ……ぁっ♥♥♥」

そんな私に対して付け加えるその言葉は…とても暖かなものでした。
こんなに淫らでどうしようもない私を受け入れ…許容してくれるそれにさっきの冷たさが一気に陶酔へと転じるのが分かります。
転落から一挙にして…天国へと突き上げられるような急激な自分の変化。
それについてこれなくなったのか、私の目尻から涙が漏れだし、頬を覆う京太郎様の指先に触れるのです。
しかし、京太郎様はそれでも私の頬から手を離しません。
寧ろ、腰の動きを止めてまで私の涙を拭い続けてくれるのでした。

小蒔「良い…れすからぁっ♪♪動いて…くらしゃい…っ♪♪」
京太郎「ん…良いのか?」
小蒔「はい…ぃ♥♥」

勿論、それが不満な訳ではありません。
寧ろ、私にとって、そうやって頬を愛撫するような手先は信じられないほどの多幸感を呼んでくれているのですから。
ですが、だからと言って…京太郎様が腰を止めるのは許容出来ません。
そうやって腰を止めてしまえば、私はともかく京太郎様が満足出来ないのです。
それは…京太郎様のメスとして私も望むところではありません。

小蒔「私…幸しぇらから…♥幸せだから…泣いてるんでしゅ…っ♪♪」

それに何より…それは決して悲しみの涙ではないのです。
ぐしゃぐしゃになった私の感情が溢れてしまった涙なのですから。
プラスの感情で強く彩られたそれは京太郎様とセックスしている限り、収まる事はないでしょう。
それを思えば、ここで休止して、興奮を冷めさせるなんて無駄以外の何者でもありません。

小蒔「わらひ…ちゅかいます…からぁ…っ♪♪これからもじゅっと…京太郎様のお側におちゅかえするって…誓いますから…っ♥♥だから…ぁっ♪♪♪」
京太郎「ご褒美が欲しい…ってか?」
小蒔「はい…っ♪♪精液…また私にご馳走して欲しいんです…ぅ♥♥」

それを必死に伝えようとする私の前で京太郎様の手がそっと離れて行きました。
それに一抹の寂しさを覚えながらも、私は制止の言葉を口にしません。
だって、この後に待っているのは…それよりももっと甘美で素晴らしい感覚なのですから。
それを思えば、今、この場での別離を悲しむ必要などなく、寧ろ喜ぶべきなのです。

京太郎「小蒔…布団をぎゅって握ってろ」
小蒔「こぉ…れすか…?」
京太郎「あぁ…それで…出来るだけ自分の身体が動かないようにするんだ」

そんな私に指示を飛ばしながら、京太郎様がぐっと私の腰を掴みました。
さっきとはまるで違い、しっかりと力が篭ったその拘束は京太郎様に痛みとなって返っているのでしょう。
それは微かに苦痛を滲ませるその表情から見て取る事が出来ました。
しかし、それでも京太郎様は力を緩める事はありません。
私が動かないようにぐっと力を込め、その場に固定しようとするのです。

京太郎「ちょっと本気で腰使うから…振り落とされんなよ…っ!!」
小蒔「ひゃううううぅぅぅんっ♥♥♥」

瞬間、ズンと私の頭を揺さぶるような衝撃が一気に通り抜けました。
精液に満ちた子宮だけに収まらず、蕩けた頭にまで届くそれに私は声を上ずらせながら叫びます。
ここから一番、近い春ちゃんの部屋くらいなら微かに届いてしまいそうなくらいの…大きく強い声。
ですが、京太郎様はもうそれを抑えろ、とは言いません。
寧ろ、そんな私の声を聞きながら、その顔に浮かべた興奮を強くするのです。
まるで私の痴態が淫らで仕方がないと言うようなそれに私のオマンコはキュンキュンしてしまいました。

小蒔「やうぅ…ぅっ♪♪イくぅ♥♥イクイクイクイクぅぅうぅんっ♥♥」

そんな私のオマンコを京太郎様は構わず抉ってくるのです。
愛液を潤滑油にして奥をかき混ぜようとするようなそれに私は幾度となくイッてしまいます。
最早、一突き毎ではなく、オチンポが肉襞を揺らす度にイくほどの激しさ。
それに絶頂を伝えながら、私は布団を握り締める手にぐっと力を込めるのです。

小蒔「(でも、これ…振り落とされちゃいそぉ…ぉっ♥♥)」

本気で腰を使うと言ったのは嘘ではなかったのでしょう。
まるで私に力強さを見せつけようとするそのピストンは激しく、こうやって布団を握りしめても尚、微かにズレてしまうくらいでした。
それだけならばまだしも…オチンポによって与えられるオルガズムの波はさっきから強くなる一方なのです。
射精を経て、成長したはずの私の許容量にまで迫りつつあるそれに私の腕からすぅっと力が抜けていくのを感じました。

小蒔「(それは…それだけはダメ…ぇ♪♪♪)」

今、ようやく京太郎様は本気を出してくれたのです。
本気で私に射精する為に…種付けする為に、自身の痛みも顧みず、私を犯してくれているのですから。
それをオネダリした身で、台無しにするような真似なんて出来ません。
そう必死に言い聞かせながらも、私の指先には脱力感が纏わりつき、今にも布団を手放してしまいそうになるのです。
さっきまで甘美で仕方なかったそれが強大な敵に回ってしまった感覚に私の心は戦慄を覚えました。

小蒔「ふああぁぁああぁっ♪♪ジュポジュポしゅごいぃっ♥♥ジュポジュポぴしゅとんれまたイきましゅぅ♪♪♪」

しかし、そうやって恐れたところで私の身体はもう止まりません。
もう私の身体に刻み込まれてしまった淫欲は、それを喜びこそすれ、厭う事などなかったのですから。
今にも外れそうな指先を意識しながらも、注ぎ込まれる快楽に喘ぎ、絶頂を伝え続けるのです。

京太郎「くぅ…ぅう!」

そんな私とは裏腹に京太郎様の口からは何も言葉が出て来ませんでした。
代わりに出てくるのは苦悶に似た声だけであり、私を微かな心配を抱かせます。
それが決して大きなものではないのは、私が快楽に溺れきっているから…だけではありません。
それも無関係ではないですが、それよりも遥かに京太郎様の顔に快楽と興奮が強く浮かんでいる事の方が大きかったのです。

小蒔「(あぁ…♥♥京太郎様が…こんなに私で感じてくれてます…♪♪♪)」

そうやって本気で抽送するのは京太郎様にとっても強い快楽になって帰ってきているのが一目で分かるその表情。
それに満足感とも陶酔とも言い切れない感情を抱きながら、私の心はまたオルガズムを湧きあがらせました。
オマンコで感じる絶頂をより淫らに、そして艶やかに彩るそれに私の指先がビリリと震えます。
それでも何とか布団を離さずにいる私の前で、京太郎様の腰がさらに激しく、強くなっていくのでした。

小蒔「ひゅるう゛ぅぅぅっ♪♪ゴンゴンイくぅっ♥♥しきぅ揺れながらイきゅぅぅんっ♪♪♪」

中腹から少しずつ入り口へと折り返し地点を近づけるその変化。
より長い時間、長い距離を亀頭が抉ってくれるその変化に私の子宮は喜びました。
その奥まで揺らして震えさせるそれに中の精液をタプタプと動かしながら、アクメを極めてしまいます。
それに淫らな言葉を撒き散らしながら、私の頭は突き刺さるような衝撃と快楽に揺れていました。

小蒔「激し…ひぃっ♪♪ジュポジュポオチンポしゅごくれっ♥♥愛液ぴゅっぴゅしへまふぅ…っ♪♪♪」

最早、愛液を掻きだすような動きへと変わったそのピストンに、私のオマンコは耐えられません。
されるがままに粘液を掻き出され、肉襞からオルガズムを湧きあがらせてしまうのです。
オチンポが動く度に肉襞一つ一つがイッてしまう今の私に、それを止める術などありません。
たった一度の挿入の間に数えきれないほど絶頂しながら、私は淫らな粘液を掻き出されてしまうのです。

小蒔「(でも…出るぅっ♪♪イくと出るんですぅっ♪♪子宮からトロトロなの…一杯…♥♥)」

しかし、それでも私の中から潤滑油がなくならないのはそうやってイく度に私の子宮が粘液を漏らしているからなのでしょう。
トロトロで粘ついたそれは掻き出される量よりも多く、私のオマンコを潤ませていました。
お陰で京太郎様のピストンは衰える事がなく、私を沢山、イかせてくれるのです。

小蒔「ひあ…ぁあ゛っ♪♪何ぃ…っ♥♥これ…なんれすかぁ…っ♪♪♪」

そんな私の下腹部にムズムズした感覚が沸き起こりました。
その…は、排泄欲求にも似たそのムズムズ感は私のオマンコで這いずるのです。
何処か解放を求めて彷徨うようなそれに蕩けた私の頭も困惑を覚えました。
だって、さっきまでそんな気配…何処にもなかったのです。
こ、こんな時に…えっと…お、おしっこがしたくなるなんて、そんな事、あり得ません

小蒔「止まらにゃいっ♪♪むじゅむず止まりませんんっ♥♥京太郎様ぁっ♥♥京太郎様……っ♥♥」

しかし、どれだけあり得ないと言っても、私のムズムズ感はなくなりません。
寧ろ、京太郎様のオチンポが入り口近くを擦る度に、ドンドンと大きくなっていくのです。
雪だるま式に膨れ上がるそれに危機感を覚えた私はそれを必死に愛しいオトコに…ううん…もうオスになった京太郎様に伝えようとしました。
しかし、快楽で蕩けてしまった舌は上手に動かず、また緩んだ頭もどう言えば良いのか分かりません。
結果、私の排泄欲求は警告を伝えるよりも先に、表に出てきてしまうのです。

小蒔「ごめんなしゃ…ぃっ♪♪京太郎様…ぁあっ♥♥」

そう言いながらも私はオマンコから吹き出すそれを止める事が出来ませんでした。
ビュッビュと私の痙攣に合わせて、吹き出すそれは私の前にいる京太郎様へと振りかかるのです。
こうして交歓を繰り返している以上、逃げ場のないそれに京太郎様が穢れていってしまう。
その申し訳なさに私は何度も謝りましたが、京太郎様は腰を止める事はありませんでした。
結果、私の排泄は中々、止まらず、京太郎様がべったりと私の体液に濡れてしまうのです。

小蒔「(あぁ…っ♪♪でも…イケナイ…事なのにぃ…♥♥)」

それは常識から言えば、厭うべき事なのです。
決して…喜んで良いものではありません。
しかし、京太郎様が…愛しい私のオスが、私の匂いをさせていると思うと…堪らなく興奮するのです。
何処か満足感すら伴ったそれは発情とはまた違った意味でドロドロとしていました。
本能めいた色合いの強いそれが一体、何なのか、今のグチョグチョになった私には分かりません。
しかし、それがとても甘美で、背徳的なものだと言う事くらいは察する事が出来るのでした。

京太郎「小蒔…っ!」
小蒔「ひゃう…ぅうっ♥♥♥」

そんな私の中で京太郎様が大きく腰を揺さぶりながら、私の名前を呼びました。
瞬間、ビクンとオチンポが跳ね、私の中でムクムクと大きくなっていくのです。
ただでさえ大きなそれをさらに膨れ上がらせようとするその動きにさっきの興奮は吹っ飛んでしまいました。

京太郎「イく…から…俺…もうイくから…だから…」
小蒔「ふぁい…っ♪♪中で受け止めましゅぅっ♥♥京太郎様の精液ぃっ♪♪らから、じぇんぶ私のしきうにぃ♥♥」」

その代わりに私の胸を満たすのは…期待と陶酔です。
京太郎様が射精しようとしている予兆を感じた私の心にはそれ以外が差し込む余地はありません。
最早、津波に思えるまで成長し、意識と身体を押し流すようになった快楽の波でさえ、そこには入って来れないのです。
さっきの幸せな絶頂をまた味わう事が出来るのだと言う陶酔と…早くそれを味わいたいと告げる期待はそれほどまでに強固なものだったのでした。

小蒔「あひぃぃい゛ぃぃい゛ぃ♥♥♥」

そんな私の中で京太郎様の腰はさらなる激しさを見せました。
膨れ上がったオチンポを入り口まで引き戻し、そして私の奥へと一気に突っ込んでくるのです。
肉襞がゴリゴリと引きずられるような準備から、一転、オマンコを貫くような刺激へ。
しかも、それは私が呼吸する間に幾度となく起こり、私の脳を揺さぶるのです。
間違いなく…今までで最も力の入った…ケダモノのピストン。
それに私の口からケダモノじみた鳴き声が飛び出し、意識がふっと遠のきそうになりました。

京太郎「小蒔っ小蒔…小蒔…ぃっ!」

ですが、その意識を繋ぎ止めるものがあったのです。
それは私を夢中になって呼ぶ京太郎様の声でした。
抽送に合わせて、細かく私の名前を呼ぶそれに意識が踏みとどまるのです。
勿論、それは京太郎様にとって、ただの反応の一種であり、私を繋ぎとめようとしている訳ではないのでしょう。
それは激しくなる一方のピストンや、その顔に欲情しか浮かんでいないオスの表情を見れば分かります。
しかし、だからと言って…私がそれに幸福感を感じないかと言えば、決してそうではありません。
例え、京太郎様が意図していない事であっても、そのお言葉で私が失神しなくて済んでいる。
それだけで私にとっては幸せな事であり、光栄な事なのです。

小蒔「(らから…っ♪♪らからぁぁっ♥♥)」

そう胸中で呟きながら、私は上体をふっと起こしました。
そのまま京太郎様の背中に四肢を回し、胸ごと押し付けるのです。
まるで全身で離れたくないと表現するようなそれは、きっと最奥に射精を乞うメスの動きなのでしょう。
京太郎様の言いつけを破ってまで、そうするだなんてはしたない。
そうは思いながらも、抱きつくのを止められない私の前でオチンポがブルブルと震えながら、一気に引き抜かれていくのです。

小蒔「んきゅぅぅううぅぅう♪♪♪」

それが私の入り口で反転し、再び奥へと突き進む。
それを感じてまた絶頂へと押し上げられた瞬間、私の奥にズンっとオチンポが突き刺さるのです。
まるで後で退く事をまったく考えていない…片道だけの突撃。
決死の覚悟さえ見えるそれに子宮はブルブルと震え、子宮口がチュっとオチンポに吸い付くのが分かりました。
まるで戦場から帰ってきてくれた愛しい人を迎えるような…暖かくも愛情に満ちたキス。
しかし、それに返されたのは…堪らなく熱い奔流でした。

小蒔「(出てりゅぅっ♥♥精液れてるぅぅっ♪♪♪)」

本日二度目の膣内射精。
それを感じた私の身体が歓喜に戦慄き、震えが止まりません。
まるでそうやって種付けされるのが嬉しいと言わんばかりのそれに私の心が多幸感を湧きあがらせます。
さっきからまるで色褪せない…いいえ、それどころかもっと鮮烈に感じられる射精の感覚に私の絶頂も止まりません。
心も身体も…さっきからタガが外れたようにイき続け、私を狂わせていくのですから。

小蒔「(しかも…勢い…がぁぁ…ッ♥♥)」

さっき一度、射精しているというのにその量も勢いもさっきと殆ど変わりがありません。
それどころかドロドロと子宮口に絡みつく濃度までまったく下がっていないのです。
まるで底なしの性欲を表しているようなそれに私の心は陶酔を強めました。
もしかしたら…京太郎様はこれで終わりじゃないかもしれない。
そう思うと…射精の最中だと言うのに…次への期待を湧きあがらせてしまいます。

小蒔「(わらひ…こんな…はした…にゃい…ぃ♥♥)」

今、与えられる多幸感の中で、もう次の事を考えてしまう貪欲な自分。
それをはしたないと罵る言葉は、しかし弱々しいものでした。
理性の殆どを快楽と多幸感に押し流されてしまった今、私にとってそれは体裁を取り繕う為のものでしかないのでしょう。
実際、そう言葉を浮かばせても、私の心も身体も冷める事なく、期待と共にオルガズムを貪り続けるままなのですから。

小蒔「(無理です…ぅ♥♥こんな…こんな幸せなの…逆らえませんん…っ♪♪♪)」

膣内射精抜きでは生きていけなくなる、とさっき思ったのは決して嘘ではなかったのでしょう。
二度目でも色褪せないその感覚は自分の心がバラけてしまいそうなほど甘美で幸せなものだったのですから。
ギリギリのところで身体に繋ぎ止められていた意識もふっと遠のき、さっきと同じく快楽だけを受け取っていました。
そんな私の下でまたピュルピュルと何かが漏れるのを微かに感じますが、それを止める事は出来ません。
私の身体にはもう意識の声は届きませんし、何より、もう三桁に届きそうなほどイき狂っていた私のオマンコに力が入るはずないのです。

小蒔「はひゅぅ…♪♪はわ…ぁぁ…♥♥」

それでも大きく胸を膨らませながら、酸素を求める私の前で京太郎様が幸せそうな表情を見せていました。
ぐっと歯を食い縛りながらも、何処かうっとりとしたものを感じさせるオスの表情。
それを白く霞む視界で捉えながら、私の頬がふっと緩むのを感じます。
京太郎様も…私で幸せになってくれている。
こうして射精を受け止めている今、それは既に分かりきっている事でした。
しかし、それでもこうして自分の目でちゃんと確認すると…やっぱり違うのです。
そう思うのは京太郎様の事ならば…なんでも知りたいと思う貪欲な私がいるからなのでしょう。

小蒔「(エッチしゅれば…落ちちゅくと思っらのに…♪♪)」

京太郎様に向ける初めての感情。
それが暴走するのに任せて、私はこうやって二人が身体を重ねるのに必要な舞台を整えました。
ですが、こうして身体を二度重ねて、はっきりとした証を頂いても尚…私はまったく落ち着かないのです。
いえ、それどころか、こうして交歓を経た事で…より京太郎様への欲求が色めいてしまっている。
そう思いながらも、決してそれが嫌にはなれません。
寧ろ、そうなるのが当然だと言う気持ちの方が強いくらいに、私は京太郎様に恋してしまっているのです。

小蒔「(だいしゅきです…っ♥京太郎様…ぁ♥♥)」

そう言葉を紡ぎながら、私の四肢からふっと力が抜けて行きました。
最初に解けたのは腕で、私の背中がべちゃりと汗まみれの布団へと落ちていきます。
次に解けた足もまた緩やかに布団へと横たわり、ひくひくと痙攣しました。
その中に幾つも折り重なった絶頂が駆け抜けるのを感じながら、私は全身で射精を味わうのです。

京太郎「はぁ……ぁ」

そんな私の上にのしかかるように京太郎様もふっと身体を倒されました。
その射精はもう精液が漏れるような緩やかなものとなり、溶けるような熱も治まりつつあります。
それでもオチンポが萎える気配をまったく感じさせない辺り、まだまだ京太郎様は満足しきってはいないのでしょう。
こうして私に無防備に身体を預ける姿からは想像も出来ませんが…未だ京太郎様の中には一匹のケダモノが住み着き、牙を研ぎ続けているのです。

小蒔「(可愛い…っ♥♥)」

しかし、それを含めて…私は京太郎様が可愛く思えて仕方がありません。
普段の優しい京太郎君も、ちょっぴり意地悪な京太郎様も…そしてケダモノのオスになった彼も…全部全部、私は愛しいのですから。
それに厭うような感情はまったくなく、後者の二つも含めて、今の京太郎様を可愛く思ってしまうのでした。

京太郎「…悪い…無茶しすぎた…」
小蒔「らいじょぶですよぉ…♪♪♪」

そんな彼がポツリと呟く言葉に私も答えます。
それは蕩けてはいたけれども、思ったよりもしっかりとした言葉でした。
未だ意識が完全に身体へと戻れてはいませんが、そうした状態にも身体が慣れつつあるのでしょう。
遠い意思の声を敏感に感じ取り、喉も舌もちゃんと動いてくれたのです。
ある意味で前進、違う意味ではまた一つ堕ちていった私の身体。
それに心が甘い陶酔を漏らした瞬間、京太郎様の頭がポスンと私の胸へと落ちました。

京太郎「少し…休憩させてくれ…」
小蒔「ふぁい…ぃ♥♥」

その首元を胸へと埋めるようにしながら、大きく呼吸を繰り返す愛しいオス。
その重さに頼られていると言う実感を湧きあがらせた私は甘い声で答えました。
私の汗の匂いや、ときめく胸の鼓動まで感じ取られているかもしれないと思うと恥ずかしいですが、それ以上に心地良くて仕方ありません。
頼られているという実感だけでも嬉しくて仕方がないのに、お互いに寄り添い合うような密着感まであるのですから尚更です。

小蒔「(あぁ…幸せ…ぇ…♥)」

さっきのように身体の奥から幸せになるのではなく、肌から幸せが染みこんでくる感覚。
それだけでも素晴らしいのに私の中には未だ種付けの余韻が残り続けているのです。
まるで両方から心を挟みこむようなその感覚に私は抗えず、ポカポカと全身が温まりました。

京太郎「う…」
小蒔「…?」
京太郎「小蒔の膣内…エロ過ぎ…さっきからうねりまくりだぞ…」
小蒔「えへ…♥♥」

それは特に私のお腹の奥で沸き起こっていたのでしょう。
言葉を途切れさせながらの京太郎様の言葉は、私のオマンコがオネダリを繰り返していると訴えるものでした。
でも…仕方ないのです。
疲れ果てた京太郎様とは裏腹に、そのオチンポは未だ滾り続けているのですから。
それを根本まで押し込まれたまま微動だにされないだなんて…今のオマンコには耐えられません。
また中を引っ掻くように、そして抉るようにイジメて欲しいと絡みつき、発情させようとしてしまうのです。

京太郎「仕方ない…もうちょっとだけ頑張るか…っ」
小蒔「んあぁぁっ♪♪」

瞬間、グイッと押し込まれたオチンポに声をあげれば、ズルズルとそれが引き出されていくのです。
その動きはまだ緩やかでさっきのケダモノ染みたそれには及びません。
しかし、未だ絶頂から帰ってこれていない私の肉襞にはそれでも十分過ぎるものだったのでしょう。
望んでいた甘い快楽を優しく注ぎ込まれ、私の膣内に生えた肉襞一つ一つが喜ぶのが分かります。

小蒔「(そしてそれは…私も同じ…♪♪)」

私の心もまた…この交歓の続きを望んでいたのです。
その片鱗を見せられて、期待がムクムクと大きくなっていくのを感じました。
きっと何だかんだ言いつつも…京太郎様はまた激しく私を犯し、種付けしてくれる。
それが後何回続くか分かりませんが、恐らく次で終わりではないでしょう。
何処か確信めいたその思いを抱くのはメスとしての本能なのかもしれません。

小蒔「(この幸せな夜は…まだ続くんです…っ♥♥♥)」

それは最高ではないのかもしれません。
私が夢見ていた殿方との最初の夜には程遠いどころか、ムードもないのですから。
それどころか、まるでケダモノのように求め合い、欲望をぶつけていたのです。
ですが…今の私にとってはそれが堪らなく幸せでした。
変わってしまった後悔はなく、寧ろ変質の喜びに震える私にとって、それは最上の夜だったのです。

小蒔「京太郎様…私…幸せです…ぅ♥♥」
京太郎「俺もだよ」

それを伝えようとする私の言葉に京太郎様もまた甘く応えてくれる。
それに胸を震わせながら、私はまた一つ堕ちていきました。
もう戻れない…戻ろうとも思えない甘い甘い奈落の底。
その中で快楽に溺れる私の前で京太郎様の腰が少しずつ早くなっていき…そして… ――

― それから三回の射精の後、私はついに耐え切れなくなって気を失ってしまったのでした ――




………



……






― トントン

んあ…なんだ…。
こんな朝早くに…一体、誰だよ…。
昨日、遅かったんだから寝かせてくれって…。

― ユサユサ

あーくそ…。
なんだよ…別にたまに位、寝過ごしても良いじゃねぇか…。
正直、腕と腰が疲れすぎてやばいんだからさ…。
それくらい許してくれよ…。

― ユサユサ

あー…もう分かった…。
分かったから…くっそ…眠いっつうのに…。
これでろくな用事じゃなかったら許さないからな…。
















霞「安心して。とっても大事な用事だから」













京太郎「…あれ…?」

霞「…とりあえず…私のことは認識出来てる?」

京太郎「…うす」

霞「じゃあ、周囲の状況は?」

京太郎「周囲の」グルリ

京太郎「状…況……」ダラダラ

小蒔「うにゃ…ぁ~♪」スヤスヤ

京太郎「……」

霞「……」

京太郎「あの…」

霞「大丈夫よ。安心して。すぐには殺さないわ」ニッコリ

京太郎「ひぃ!?」ビクンッ

小蒔「ふあ…?」

霞「大人しくしなさい。じゃないと横で寝てる姫様が起きるでしょ」

京太郎「えっと…そ、その件に関してですが…」

霞「…大丈夫よ。別に責めるつもりなんてないんだから」

京太郎「…はい?」

霞「寧ろ、分かっていたのに防げなくて…申し訳ない気持ちすらあるのよ…」

京太郎「いや…あの…どういう事なんですか?」

霞「…何?聞いてないの?」

京太郎「そもそも石戸さんが何を言おうとしている事すらさっぱり…」

霞「なるほど…小蒔ちゃん…説明したって言ってたけれど…肝心な部分までは言っていなかったのね…」

京太郎「えーと…」

霞「…あぁ。ごめんなさい」

霞「とりあえず簡潔に言うとね」

霞「今、この日本列島の未来は須賀君、貴方にかかってるのよ」

京太郎「…は?」ポカーン

霞「まぁ…そうなるわよね」

霞「私だって…スケール大きすぎて現実感ないんだから」

霞「でも…本当の話よ」

霞「これから須賀君が姫様をどう扱うかで…日本の未来は決まるわ」

京太郎「あの…関係性が見えなくてさっぱり…」

霞「…そうね。姫様もぐっすり眠っているみたいだし…とりあえずそこだけ話してしまいましょうか」

霞「姫様が過度に落ち込んだり悲しんだりすると悪いものに憑かれやすくなるのは聞いたわよね?」

京太郎「えぇ」

霞「じゃあ、この前のアレが…名前も定かじゃないような低級神だって事は?」

京太郎「…え?」

霞「なるほど…まずはそこからなのね…」

京太郎「あ、あんな滅茶苦茶な力してて、弱い方なんですか?」

霞「弱いとかそんなレベルじゃないわ。ほぼ最低に近いのが降りて、アレなのよ」

霞「それに力だけじゃ被害も知れているし…何よりこの前のは死者も出なかったでしょ?」

京太郎「いや、そんなあっさりと死ぬことを前提にされても…」

霞「実際、出てもおかしくないのよ」

霞「このお屋敷に私達以外に住んでいる人がいないのは日用品の買い出しだけじゃなくって、余計に被害を拡散しない為でもあるんだから」

京太郎「えぇ…そ、それって…つまり」

霞「そう。私たちは捨て駒でもあるの」

霞「もし…『名前つき』が降りた時、それを取り押さえられる力を持つ人たちが連携をとれるようになるまでの時間稼ぎ…と言っても良いかしらね」

京太郎「え…えぇぇ…」

京太郎「な、なんかもう話が突拍子もないレベルを超えてファンタジーなんですけど…」

霞「そうね…春ちゃんも似たような反応をしていたわ…」

霞「外から来た人たちにとってはきっとそうなんでしょう」

霞「でも…少なくとも、これは私達にとっての事実であり…差し迫った危機でもあるのよ」

京太郎「差し迫ったって…」

霞「考えてもみて」

霞「私達が殆ど接点を作らせなかった時点で姫様は一度、暴走しているの」

霞「じゃあ…その……えっと」チラッ

京太郎「??」ハダカ

霞「に、にく…に…にくらい関係をもった後ならどうなりゅかしら?」

京太郎「…」

霞「…」

霞「に、肉体関係をもった後ならどうなるかしら?」カァァ

京太郎「だ、大丈夫です!分かってます!分かってますから!!」

霞「うぅぅ…」

京太郎「つまり…今度はもっとやばいのが降りるかもしれないと…」

霞「少なくとも…下手に引き剥がそうとすれば、まず間違いなく降りるでしょうね…」

霞「それこそ…500年前の再来になってもおかしくないわ…」

京太郎「…500年前?」

霞「えぇ。このお屋敷…500年前に一度、建て替えてるって言ったでしょ」

京太郎「そう言えば…初日にそんな事、聞いた気も…」

霞「その時、建て替える契機となったのは…すぐそこにある御鉢…霧島山の噴火が原因よ」

霞「永禄噴火って聞いた事ないかしら?この辺りでは教科書に載るくらい大量の死者が出たものなんだけれど…」

京太郎「そう言えば歴史の資料集にそんなものもあった記憶があるようなないような…」

霞「それだけ覚えててくれれば十分」

霞「後は…その噴火は当時の神代の巫女が原因だったって事も信じてくれれば100点よ」

京太郎「…え…?いや…幾ら何でも…嘘でしょう?」

霞「嘘だったら…私達としても気が楽なんだけれどね…」フゥ

霞「でも…その時まで…この山は男子禁制でもなんでもなかったの」

霞「普通に山に入れたし、また出る事も出来たわ」

霞「今…それが出来ないのは神様たちが警戒している所為」

霞「500年前のように…結ばれぬ二人が恋に落ち…無理矢理引き裂かれた果てに、巫女が暴走したりしないように」

霞「私達が…須賀君の事を強く警戒していたのもそれが原因なのよ」シュン

京太郎「えーと…何で俺、そんな所にいるんですか?」

霞「そんなの…私が聞きたいわよ…」

霞「まだ姫様にはそういうの早いと思うし…お相手の選定だってしている真っ最中なのに…」

霞「なんで京太郎君が受け入れられたのか…まったく聞いてないんだから」

京太郎「うあー…とりあえず…分かんない事は一杯ですけど…」

京太郎「でも…俺が何とかしないと山が噴火しちゃうかもしれないって事…なんですか?」

霞「…噴火で済めば良いわね…」

京太郎「え…?」

霞「当時の巫女はここで祀っている九体の神様のうち…七体までしか降ろせなかったと聞くわ」

霞「だけど…小蒔ちゃんは限定的ではあれど、九体全てを降ろす事が出来る」

霞「それはつまり…姫様が受け止められるキャパシティが…当時の巫女よりも遥かに大きい事を意味しているの」

霞「多分…同じ状況に陥ったとしたら…500年前の災厄を引き起こした以上の悪神が降りるわ…」

京太郎「つまり…さっき日本の未来が俺に掛かっているって言ったのは…」

霞「…降りてくるものによっては本当に日本列島が地図から消えるかもしれないわね」

京太郎「こういう形で日本の未来を担いたくなんてなかった…!!」

霞「とりあえず…絶対に伝えなきゃいけない事はここまでよ」

霞「何か質問はあるかしら?」

京太郎「ありすぎてもう何が何やら…」

霞「そう…まぁ、質問は何時でも聞くから纏まったら聞いて頂戴」

霞「それと…もう一つ」グイッ

京太郎「え…?」

霞「私たちはいざと言う時…姫様の捨石になる為に集められたわ」

霞「でも…皆、小蒔ちゃんの事を慕っているし…家族だと思っているの」

霞「勿論…それは私も同じよ」

霞「だから…もし…姫様を傷つけるような事があったら…」

霞「私は…一生、須賀君を許さないわ」

京太郎「…分かりました」

霞「…ごめんなさいね、一方的に言うだけ言って」フッ

霞「一番、混乱しているのは須賀君だろうけど…でも、釘は刺しておきたくって」

京太郎「いえ…当然だと思います」

京太郎「俺だって霞さんの立場なら…一発くらいはぶん殴っていたでしょうし…」

霞「そう…そう言ってくれると有難いわ…」

霞「じゃあ…私はもう行くわね」

霞「本当は起きてこない姫様を探してここに来たんだけれど…」チラリ

小蒔「んにゃ…♪」スヤスヤ

霞「まだ起きそうにないし…」ジトー

京太郎「あ、あはは…」

霞「まったく…」フゥ

霞「まぁ…今日くらいはのんびりさせてあげましょう」

霞「今日も学校だから…流石にその前には起こさないといけないけれど…」

京太郎「その辺りは俺がやりますよ」

霞「…お願いね。小蒔ちゃんも起きた時に須賀君がいないと寂しがるだろうし…」

霞「私も小蒔ちゃんの代わりに色々しないといけないから…」

京太郎「分かりました」

霞「それじゃ…また朝食の時に…ね」スクッ

京太郎「(石戸さんも行ってしまった…)」

京太郎「(つーか…まだこんな時間なのかよ…)」

京太郎「(多分、寝てからまだ二時間も経ってねえぞ…)」

京太郎「(皆…こんな朝早くから頑張ってるんだなぁ…)」

京太郎「(六時くらいで早起き気取ってた自分が馬鹿みたいだぜ…)」

京太郎「(にしても…これからどうしよう…?)」

京太郎「(可愛い女の子と一緒に世界の平和を護る…なんて少年誌的展開ではあるんだけど…)」

京太郎「(それがワクワクするよりも先にまったく現実感がない自分がいる)」

京太郎「(正直、こんなに人畜無害な小蒔にそんな無茶苦茶な力があるなんて信じられないんだよな…)」

京太郎「(何より…そうやって構えられるのを…小蒔も望んでいないだろうし)」

京太郎「(小蒔は…確かに日本の未来を左右する力があるかもしれないけれど…それでも普通の女の子なんだ)」

京太郎「(笑ったり、泣いたり、拗ねたり…そして…恋をしたり)」

京太郎「(そんな小蒔に…俺が出来る事…か…)」

京太郎「(んなもん…一つしかないよな)」

京太郎「(今まで通りだ。今まで通り…小蒔に接してやれば良い)」

京太郎「(小蒔が好きになってくれた俺の自然体で小蒔に会えば良いんだ)」

京太郎「(勿論…それはとても難しい事なんだろう)」

京太郎「(さっき知ってしまった事実をなかったことには出来ないんだから)」

京太郎「(だけど…それでも俺はその努力を止めちゃいけないんだろう)」

京太郎「(それが…小蒔の返事から逃げ続けてる俺が出来る唯一の責任の取り方で…)」

京太郎「(俺に出来る唯一の事なんだから)」

小蒔「ふ…ふふ…♪」スヤスヤ

京太郎「はは…まったく…どんな夢見てるんだよ…」

小蒔「京太郎様ぁ…♥」ムニャムニャ

京太郎「あー……」

京太郎「(そう言えば…何故か呼び名がそうなっちゃったんだっけ…)」

京太郎「(俺としては呼び捨てにしてもらいたかったんだけど…どうしよう…)」

京太郎「(最近、自分でも自然体過ぎて忘れがちだけど…小蒔は年上だからなぁ…)」

京太郎「(流石に様づけされるとどうにもむず痒いというか…)」

小蒔「らいすき…です…♥」スヤスヤ

京太郎「……あぁ…もう…一々、可愛すぎだろ…」

京太郎「…俺も小蒔の事、大事に思ってるよ」

京太郎「ちゃんと答えてやれなくて…ごめんな」ナデナデ

京太郎「でも…俺なりに答えは出すから…もう少しだけ待っててくれ」

小蒔「ふあ…ぁ♪」ムニャムニャ

京太郎「…はは、まぁ、聞いてるはずないよな…」

京太郎「(俺も…もう一眠りするか…)」

京太郎「(気持ち良さそうに寝てる小蒔を見てると眠気がまたジワジワと沸き上がってくるし…)」

京太郎「(何より…起きてから色々とやらなきゃいけない事があるんだ)」

京太郎「(だから…今は…)」

京太郎「…おやすみ、小蒔」






………



……






~和~
今日は須賀君が鹿児島から帰ってくる日です。
どうやら旅先で負った怪我も殆ど治ったらしく、荷物も自分で持ち歩けるとの事。
一時期は悪化していたと言う話も聞きましたので心配でしたが、どうやらそこまで酷い状態ではないようです。
それに一つ安堵しながらも、私は怒りを禁じえませんでした。

和「(あんまりにも…あんまりにも長すぎです…!)」

もうすぐ新人戦が始まるという時期に一ヶ月近く鹿児島に居たんですから。
学業の遅れだって大きなものですし、麻雀の特訓だってまったく出来ていません。
途中で怪我を負ってしまったのは仕方ないにせよ、あんまりにも長すぎなんじゃないでしょうか。

和「(そ、それに…須賀君が言った永水にはその…身体的に一部が優れている人たちが多くて…)」

具体的にどうこうとは言いませんが、能力の対象となる人が少なくないのです。
そんな場所に須賀君を入れて、新しい犠牲者が出るのではないかと不安で仕方がありませんでした。
実際、私にメールを打ってくれていると言う神代さんもかなりその…大きな人なのです。
流石に本人も見ている前で聞く事は出来ませんでしたが…急速に須賀君と仲良くなっているのを感じる神代さんが毒牙に掛かったのではないかと思ったのは一度や二度ではありません。

和「(べ、別に嫉妬とかじゃないです…)」

確かに須賀君が長野にいなくて、寂しいと思ったのは事実です。
ですが、それはあくまで部活仲間としてのそれであり、異性としての愛執故ではありません。
ま、まぁ、その…最初に犠牲になった私のケアに努めて欲しいとか…そういうのを思わなくもありませんが、それも当然の思考です。
数週間ぶりに会って話が出来たのは一時間もなく、またそのすぐ後に鹿児島へ飛んでいったのですから。
流石にちょっと私の扱いがぞんざいではないかと思ってしまうのです。

和「(お陰で…身体がまた…)」

そっと私が手を伸ばす下腹部。
そこにはズキリと痛み混じりの疼きが走り、熱い愛液を滴らせていました。
須賀君に会ってから弱まっていたそれが…今、こうしてお腹を潤ませるほどに大きくなっている。
流石に一日中自慰に耽るほどではありませんが…最近は集中力の途切れが目立つようになりました。
しかも、それは日に日に強くなる一方なので…何処まで大きくなるか自分でも分かりません。
今は普通に日常生活が送れても…この先はどうなるのかまでは私にも予想出来ないのです。

和「(私をこんな風にしておいて…)」

勿論、須賀君が鹿児島へと行ったのは私のこの状態をどうにかする為だという事は分かっているのです。
学業も部活も投げ捨て…この現状を打破する何かを求めて、須賀君は鹿児島へと向かった。
それに感謝している気持ちもありますし、申し訳ないと思う気持ちもまたあるのです。
しかし…だからと言って…私の疼きと寂しさは止まってはくれません。
今すぐ須賀君に会いたくて仕方がないと言わんばかりにズキズキと疼き、私がこんなに耐えているのに…神代さんと仲良くなるくらい鹿児島を楽しんでいるなんてズルいと思ってしまうのです。

和「(だ、だから…お説教です!その為に…私はここにいるんですから!!)」

私がいるのは清澄近くの駅でした。
須賀君が帰ってくるのであれば、まず間違いなくここを利用するでしょう。
そして悠々と帰ってきた須賀君を捕まえて、色々とその…お話をしなければいけません。
その後に…えっと…まぁ…お礼をあげるのも良いでしょう。
幸い…いえ…ふ、不幸な事にこの駅の近くには恋人同士が良く利用するホテルが何軒かあるのです。
エッチだけど根が真面目な須賀君はきっと色々と発散出来ずに帰ってくるでしょうし…それを私の手で発散してあげるのも… ――

和「(ち、ちちち違います!そんな期待していません!!)」

た、ただ、まぁ…な、流れ的にそうなったら仕方ないというか…私も吝かじゃないというか…。
と、ともあれ…い、色々と仕方がないから仕方がないのです。
私はそんな事、まったく望んでいませんが、須賀君が望むならば…まぁ…て、抵抗しなくても良いんじゃないでしょうか。
丁度、私のカバンの中にはプリントアウトしたこの駅周辺の地図がありますし…えっと…その…な、な流れです!
流れでそうなっちゃったら仕方ないんです!!

京太郎「あれ?和?」
和「あ…」

そんな事を考えている間に…懐かしい声が聞こえます。
それにバッと視線をそちらに向ければ、そこには大きな荷物を背負い、キャリーバッグを引っ張る須賀君の姿がありました。
当然ですが…その姿は最後に会った時とまったく変わっていません。
怪我をしたと聞いて心配でしたが…どうやら治ったと言うのは本当の事だったのでしょう。

京太郎「今日、学校だろ?お前、部活は…」
和「須賀君!」
京太郎「うぉあ!?」

それを見た瞬間、私は須賀君の元へ駆け出してしまいました。
その頭の中にはもうお説教だとか…そういう大義名分は全部、吹っ飛んでいます。
まるで砂漠でオアシスを見つけた旅人のように…全身が須賀君を求めて仕方ありません。
だからこそ、私は…周囲の目も気にせず、そのまま須賀君の胸へと飛び込んでしまったのです。

和「須賀君…須賀君…須賀君…っ♪♪」

その硬い胸板に顔を押し付けるような私にふわりと須賀君の匂いがします。
あの時も感じた彼だけの体臭は…とても濃厚で、素晴らしく思えました。
もっとこの匂いを感じたい。
もっとこの匂いを味わいたい
もっとこの匂いに包まれたい。
そう思った私の身体はもう止まらず…彼の胸の中でスンスンと鼻を鳴らしてしまうのです。

和「(あぁ…私…今…犬みたいになってます…♪)」

長らく会えなかったご主人様を見つけて、我慢が効かずに駈け出してしまった犬。
それを浅ましいと、恥ずかしいと思う気持ちはあれど…須賀君から離れる気にはなれません。
都合、一ヶ月ぶりに触れ合った彼の身体はとても魅力的で…そして魅惑的なのです。
逞しいその胸板に触れているだけで…私の奥はジュンと蕩け、須賀君を求めてしまうくらいに。

京太郎「あー…禁断症状か…」
和「そぉ…です…っ♪だから…仕方ないんです…っ♪」

そんな私の症状を須賀君は冷静に察知してくれたのでしょう。
ポツリと呟きながら、私の背中をそっと擦ってくれました。
まるで赤ん坊をあやすようなそれに私の身体はゆっくりと蕩け、陶酔を湧きあがらせてしまいます。
うっとりと幸せ心地なそれに…私の目は閉じ、身体が眠りに落ちてしまいそうでした。

??「京太郎様、そのお方は?」
和「…え?」

瞬間、聞こえてきたその声に私は須賀君が一人ではない事に気づきました。
それに驚きの声をあげながら、そちらに目を向ければ、そこには見慣れない制服を来た女性がいます。
けれど…その顔だけは何度か見た記憶がありました。
一度目は雑誌、そして、二度目はインターハイで。
直接的な面識はないけれど…そのプロフィールくらいは知っているその女性の名前は… ――

小蒔「あ、先にこちらが名乗るべきでしたね。初めまして、私、神代小蒔ですっ」
和「あ…初めまして。原村和です」
小蒔「知ってます。清澄の方ですよね」

にこやかな笑みで私に名乗る神代さん。
それに何か得体のしれない迫力を感じるのは…一体、どうしてなのでしょう。
ごく普通の…寧ろ、親しみさえ感じる笑みのはずなのに…ゴゴゴと言う音が聞こえてきそうなのです。
それはいきなり神代さんを無視して須賀君に抱きついてしまった私の後ろ暗さの所為なのかもしれませんが… ――

小蒔「僭越ながら一つ申させて頂きますと、幾ら京太郎様のご学友とは言え…人前でそうやって殿方に抱きつくのは感心しませんよ」
和「あう…ぅ」カァァ

神代さんにそう言われて、私は須賀君に抱きついたままでいたと言う事を思い出しました。
瞬間、沸き上がってきた恥ずかしさにバッと須賀君から離れ、私は小さく唸ります。
その最中、満たされなさがお腹の奥から湧き上がり、また須賀君に触れたくなりますが、流石に神代さんの前では出来ません。
幾ら禁断症状が激しくなってきたと言っても、そうやって忠告してくれた神代さんの前で再び触れてしまうほど恥知らずではないのです。

和「それで…その…神代さんはどうしてここに…?」

神代さんが所属する永水女子は鹿児島にある高校です。
そこからこの長野へは移動だけでほぼ丸一日掛かるくらいの距離がありました。
少なくとも普通の週末 ―― しかも、明日から学校が始まるであろう日曜日に来るような場所ではありません。

小蒔「私、明日から清澄に編入する事になったんです」
和「…清澄に…?じゃあ…麻雀部にも…」
小蒔「えぇ。皆様が宜しければ、是非とも入部させていただきたいと思っています」

ニコリと笑いながら頭を下げる神代さんは、去年のインターハイでシードをもぎ取った永水女子の中核選手です。
時折、不可思議な打ち方をして大きく勝つその打ち筋は不思議ではありますが、心強い事には変わりありません。
特にもうエントリー期間ギリギリとなった秋季大会では人数が足らず、団体戦に出られない状態だったのですから。
それが神代さんの参入という形で解消されるのであれば、この上ない結果でしょう。

和「勿論、歓迎しますよ。次の大会も近いですし…今の私達じゃ団体戦に出られませんから。ただ…どうして清澄に?」

しかし、それがすぐさま納得出来ないのは今の時期が時期だからでしょう。
既に学期も始まってかなりの時間が経ち、年末も程近い今、他校に編入するようなメリットはありません。
ましてや、それが鹿児島から長野と言う大きくかけ離れた場所となるとよっぽどの理由がなければしないでしょう。
勿論、それは私が立ち入って良い理由なのかは分かりませんが…これから麻雀部で一緒にやっていく以上、それから目を背ける訳にはいきません。
もし、永水女子で何か問題を起こしての編入だとするならば…付き合い方も考えなければいけないのですから。

小蒔「私、京太郎様の婚約者ですから」
和「…え?」
小蒔「お側にずっといるって…誓ったんです」ポッ
和「……え?」

そんな私の前で頬を微かに染めながら神代さんが紡いだ言葉はまったく意味が分からないものでした。
まるで大事な理由と経緯が省かれているようなそれに…私の理解は追いつきません。
と言うか…一体、誰がそれをちゃんと把握出来ると言うのでしょう。
信頼していた部活仲間を送り出したら…一ヶ月足らずで婚約者を作って帰ってきたのですから。
しかも、それを理由にわざわざ長野まで追いかけて来るだなんて初見で納得出来る人がいるはずありません。

和「(それに…今、気づきましたが京太郎様って…)」

私の記憶が正しければ、神代さんは私達よりも年上のはずです。
さらに言えば、神代さんは実際に巫女として活躍する良家のお嬢様でした。
二人の間に何があったのかは分かりませんが…様付をするなんてよっぽどの事があったのでしょう。
そう思いながらも、それを認められない私は呆然とした表情のままそっと口を開きました。

和「京太郎様…ですか?」
小蒔「はいっ♪私の大事な大事な人ですからっ♥」
和「婚約者…ですか…?」
京太郎「えっと…まぁ…そういう事になった」

罰が悪そうにそう言う須賀君も、嬉しそうに返す神代さんにも嘘の色は見えません。
それを確認した私はふぅっと意識が遠のくのを感じました。
懸念していた通り…また新しい犠牲者が増えてしまっている。
それに怒りとも呆れともつかない感情が胸中から湧き上がるのを感じながら… ――

和「須賀君の…須賀君の…ぉ」













和「須賀君の…ケダモノぉぉぉ!!」ダッ
京太郎「の、和ぁ!?」















【System】





神代小蒔の屈服刻印がLv1になりました。
呼び名が『京太郎様』に変更されました。
神代小蒔は京太郎に依存しているようです。










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