咲「ねぇ…京ちゃん」

咲「京ちゃんは最近、勘違いしすぎだよ」

咲「私、前から言ってるよね?京ちゃんには何の魅力もないって」

咲「スケベでだらしなくて気が多くておもちが好きで…惚れっぽい男の子なんだもん」

咲「女の子からすれば軽蔑の対象以外の何物でもないよ」

咲「それでも皆が京ちゃんと仲良くしてくれてるのは、京ちゃんがホイホイ言うこと聞いてくれるから」

咲「後は家が立派でお金持ちだからだよ」

咲「京ちゃん自身には何の魅力もない…ただの雑用道具の一種としか見られてないんだよ?」

咲「否定出来る?出来ないよね?」

咲「だって、京ちゃんはずっとずっと雑用ばっかりだもん」

咲「染谷先輩だって、口では色々と言いつつも止めたりなんかしない」

咲「和ちゃんだってそうだし、優希ちゃんなんて進んで雑用やらせようとするじゃない?」

咲「京ちゃんは部活仲間だと思っているかもしれないけど、皆にとってはただのお手伝いさん」

咲「普段だって皆から距離を感じる事があるでしょ?」

咲「それは別に京ちゃんが男の子だからじゃないよ」

咲「ただの道具としか思ってないから、話に入って来られると困るだけ」

咲「あぁ…泣かないで、京ちゃん」

咲「私は別に意地悪したい訳じゃないんだから」

咲「ただ、最近…色んな女の人と仲良くなってきてる京ちゃんに釘を差したかっただけ」

咲「そのままじゃ騙されちゃうよって教えてあげたかっただけだもの」

咲「うん…そう…私だけ」

咲「京ちゃんみたいな何の魅力のない人にこんなに優しくするのは私だけだよ」

咲「違うよ。優しいだけじゃとっくに京ちゃんに愛想を尽かしてるもの」

咲「私が私だから…私の事を京ちゃんが助けてくれたから…こうして私は京ちゃんに尽くしていられるの」

咲「私がどれだけ京ちゃんの人生で得がたいものか…それで分かるよね?」

咲「ただ、優しいだけじゃ、恩義があるだけじゃ愛想を尽かされる」

咲「その両方がある女の人なんて京ちゃんの人生でこれから会えるかどうか分からないんだよ?」

咲「…うん。そうだよ。京ちゃんが間違ってたの」

咲「京ちゃんは私だけを見ていれば良いの」

咲「他の人の事なんて気にしなくて…ううん。怖がってしかるべきなの」

咲「京ちゃんを癒してあげられるのは私だけ」

咲「京ちゃんの本当の居場所は私だけ…」

咲「だから…ほら…私を見て…」

咲「私だけを…ずぅっと見ていてね…」

咲「そうしてくれないと私……」








咲「何をするかわからないから」

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