誠子「須賀ー茶を頼むー」

淡「こっちもこっちもー!」

京太郎「はい、少々お待ちをー」

尭深「須賀君、手伝うよ」

京太郎「いいんですか?」

尭深「私、暇だから、それに、先輩だし」

京太郎「じゃあ渋谷先輩は亦野先輩の方お願いできますか?」

尭深「うん、おまかせあれ!」

京太郎(かわいいなぁ)

京太郎「ほらよ」

淡「ねぇねぇ京太郎?たかみに任せちゃっていいの?」

京太郎「いや、今日は流石に大丈夫……」


ガッチャーン

尭深「あ……」


京太郎「じゃなかった」

淡「頑張ってね、たかみ係~」

京太郎「はいはい」


尭深「ご、ごめんね、手伝う、よ」

京太郎「拾わないでいいですよ、怪我でもしたら事ですし」サッサ

尭深「だいじょうぶだよ」プチッ

尭深「……あ」

京太郎「あとで絆創膏渡すんでそこで大人しくしていてください」

尭深「ううん、こうすればすぐ止まる」チュゥ

京太郎(指咥えながらこっち見ないで!凄い守りたくなる!)

京太郎「とにかく下がっててください」

尭深「はい……」

菫「須賀、すまないが資料室から牌譜を持ってきてくれないか?今月分を頼む」

京太郎「了解です、鍵は?」

菫「ああ、これだ、よろしく」

京太郎「じゃあ、行ってきます」

尭深「須賀君、資料室行くの?」

京太郎「ちょうどよかった、渋谷先輩ちょっと手伝ってくれませんか?」

尭深「え、私、でいいの?」

京太郎「ぜひお願いします」


尭深「ドアを開けてるだけ?」

京太郎「ここのドア、一回閉まると中からだと開けられないんですよね」

尭深「そう、なんだ」

京太郎「今度修理しようと思ってるんですけどね……っと、あったあった」

京太郎「……っ、ちょっときついな……」グイッ

ガシャッ

尭深「危ない!」ダッ

ガシャッ ガシャガシャ

尭深「だ、いじょうぶ?」

京太郎「は……はい」

京太郎「えっと、渋谷先輩は一体……」

尭深「須賀君が転ばないように、って」ギュッ

京太郎「だから俺を後ろから抱きかかえた、と」

尭深「う、うん」

京太郎(ああ、道理で背中に柔らかいものがー……あれ?)

ドア「」

京太郎「あぁぁぁーっ!」

尭深「」ビクッ

京太郎「ドアが、ドアがぁぁぁあ!」

尭深「ごめん、ね」

尭深「お茶も零しちゃうし、須賀君の邪魔もしちゃうし、ダメだよね、私なんて」

尭深「知ってるんだ、須賀君、たかみ係なんでしょ?」

京太郎「ど、どうしてそれを」

尭深「流石にわかるよ、みんなから迷惑がられてるって」

尭深「……ねえ、須賀君、私って邪魔だよね?いなくなってほしいよね?」

京太郎「…………」

尭深「ごめん、今まで、迷惑かけちゃって」

京太郎「……そんなことないです」

京太郎「渋谷先輩の入れてくれるお茶はおいしいですし、そうやってドジるところも可愛いです」

京太郎「だから、俺は迷惑じゃないです」

京太郎「むしろ渋谷先輩がいてくれて幸せなんです、失敗もあるけど雑用を手伝ってくれて、一緒に残って対局もしてくれて」

京太郎「だから、いなくなってほしいとか考えないでください」

尭深「……ありがとう」ポロッ

尭深「じゃあ、これからもよろしくね、須賀君」ポロポロ

京太郎「なんで泣いてるんですか」

尭深「ごめん、ごめんね」

京太郎「謝らなくていいですよ、まずはここから出る方法を考えましょう」

尭深「……うん」

ガチャ

京太郎「……誰だ?」

照「尭深の匂いがする」クンクン

菫「よし、よくやったぞ照……ふむ」

京太郎「部長……照さん……?」

菫「須賀と尭深が帰ってこないと思っていたら、まさかこんなところで逢引をしているとはな」

京太郎「ち、違う!俺は何もしてない!」

菫「問答無用!シャープシュート!」ドシュン

京太郎「がはっ!」


カン!