白望「……ねぇ、京太郎」

京太郎「あ、はい、どうしました?」

白望「疲れた」

京太郎「学校帰りですしね」

京太郎「今日もお疲れ様でした」

白望「……」

京太郎「……」

白望「……なんか、体がだるい」

京太郎「そうですか、お体はお大事に」

白望「……」

京太郎「……」

白望「体が重い」

京太郎「ええと、つかぬ事をお聞きしますが太っ――」

白望「――そういうことじゃなく」

白望「……重い」

京太郎「そうですか」

白望「……」

京太郎「……」

白望「……ねぇ」

白望「これだけいっても、わからない?」

京太郎「わかってるからあえてスルーしてるんです」

白望「……ひどい」

京太郎「ひどくないです」

白望「今まであんなにたくさんしてくれたのに」

京太郎「今まではそうでしたけど、今日は違います」

白望「……なんで?」

京太郎「なんででも」

白望「……疲れた」

京太郎「家までちょっとですから」

白望「おんぶして」

京太郎「嫌です」

白望「……嫌」

京太郎「嫌に嫌と返されても」

白望「もう無理、一歩も動けない」

京太郎「歩いてるじゃないですか」

白望「じゃあ止まる」ピタッ

京太郎「……」

白望「……立つのだるい、座る」

京太郎「都合よくベンチがあってよかったですね」

白望「ん」

白望「……」

京太郎「……」

京太郎「それじゃ、疲れ取れるまでゆっくり休んでてください」

京太郎「先帰ります」スタスタ

白望「……あ」

白望「……」

白望「……」ゴロン

白望「……」グテー

白望「……だる」

京太郎「何やってるんですか」

白望「……帰ったんじゃないの?」

京太郎「様子見に帰ってきましたよ」

京太郎「ベンチ占有してるとは思いませんでしたけど」

白望「休めっていったから」

京太郎「他の人の事を考えてください」

白望「……私だけ……じゃなくて、京太郎と私だけ」

京太郎「そうですけど」

白望「人が来たらどくから」

京太郎「……じゃ、まだここにいるんですか?」

白望「早く帰りたい」

京太郎「帰りましょうよ」

白望「疲れた」

京太郎「……」

白望「……」

京太郎「……どうぞ」

白望「……いいの?」

京太郎「気が変わらないうちに早くのってください」

白望「……ん」

白望「……」

京太郎「はぁ……」

白望「……何か疲れることあった?」

京太郎「現在進行形で」

白望「大変」

京太郎「ええ」

白望「……」

京太郎「……」

白望「……迎えに来てくれてありがと」

京太郎「別に、あのまま放置するのも気が引けただけですし」

白望「……」

京太郎「……」

白望「……背中、あったかい」

京太郎「太陽に焼かれてましたからね」

京太郎「正直、その暖かさを感じるほど押し付けてほしくないんですけど」

白望「力入らないし」

京太郎「そうですか」

白望「うん」

京太郎「……」

白望「……この背中、好き」

京太郎「……そりゃどーもありがとうございます」

白望「……あんまり反応しなくて残念」

京太郎「背中だけ褒められても」

白望「……」

白望「京太郎、好き」

京太郎「そりゃどーもありがとうございます」

白望「……なんで?」

京太郎「何がですか」

白望「反応」

京太郎「あのあとからかわれることなんてすぐに予想つくことですし」

白望「……ふーん」

京太郎「……」

白望「……」ギュ

京太郎「力、戻ったんですか」

白望「落とされないように」

京太郎「降りては?」

白望「嫌」

京太郎「……わかりましたよ」

白望「……」ギュ