……
※屋根から降りてきた
憧「見た?」
京太郎「な、なにが?」
憧「スカートの中」
京太郎「み、見てない…」
憧「本当に?」
京太郎「悲鳴聞くまで存在にすら気付かなかったなー!」
憧(悲鳴の前に目が合った気がするんだけど…?)
憧「…」ジトー
京太郎「…」ダラダラ
憧「はぁ、見られないで良かった…。今はいてないから」
京太郎「えっ!でもピンク…」
憧「ん?ピンク?」ニコニコ
京太郎「…」
憧「…」ニコニコ
京太郎「…」
憧「はいてないのは嘘だけどさ。マヌケは見つかったようね…」ゴゴゴゴ
京太郎「はっ!」ビクッ
……
京太郎「サーセンッシタ…」ヒリヒリ
憧「ま、いいわ、あたしも不注意だったし」
京太郎(じゃあぶつなよ…)
憧「で、でさ、なんで京くんがここにいるの?」
憧「まさか、あたしに逢いに…?///」
京太郎「いや、違うけど。憧がここにいるなんて知らなかったし」
憧「ですよねー…」
京太郎「いやあ、昔ここに来た事あってさ」
憧「へぇ」
京太郎「十年ちょい前かな?祭りの日にここの社の上に登った事があって」
憧「えっ」
憧「じゃあ、あの時の忍者君って、もしかして…」
京太郎「へ?忍者?」
憧(う、運命…?///)
京太郎「つーか、憧こそなんでこんな所に居るんだ?」
憧「え、だってあたしここに住んでるから」
京太郎「へ?」
京太郎「この神社に?」
憧「うん」
京太郎「住んでるの?」
憧「そうだよ」
京太郎「…」
京太郎「ホームレス女子高生…?」
憧「ぶつよ?」
……
京太郎「え、じゃあここの神社の娘さんってこと?」
憧「そうだけど?」
京太郎「なんか見た目が全然神社の娘っぽくねーな」
憧「うっさいなぁ…」
京太郎「ふむ…じゃあもしかして、昔一緒にここの上に登ったのって」
憧「多分あたしだよ。あれでしょ?迷子になってて、上からナントカちゃんを探してた」
京太郎「そうそう!まあ、迷子じゃなくってちょっとはぐれただけだけどな」
憧「そこ、こだわるんだ…」
……
憧「で、でも、なんか運命感じちゃうよねー///」
京太郎「そうだな。偶然ってあるものなんだなあ」
憧(む。そういえば、灼も昔会ったとか言ってたような…)
京太郎「そういや、昔お世話になった人が居てさ」
憧「!」
京太郎「是非会いたいと思ってるんだけど」
憧「…」
京太郎「ここら辺にボウリン」
憧「あ、あのさ!」アワワ…
京太郎「グ…?」
憧(えーっと、えーっと!)
京太郎「どしたー?」
憧(そうだ!)ピコーン
憧「暇だったら温泉行かない!?」
京太郎「へ?温泉?」
憧「うん、混浴だよっ!」
京太郎「こ、混浴…?」ゴクリ…
憧「うん」
京太郎「どーせあれだろ?おばあちゃんしかいないとかそういうオチだろ?」
憧「若い人も結構居るよ?」
京太郎「マジで!」
憧「うん、あたしも入るし…///」
京太郎「憧も…?」
憧「うん」
京太郎「あ、あれだろ?水着着用とかそういうオチだろ?水着なんか持ってきて無いし…」
憧「水着着てる人なんて見たこと無いけど…」
京太郎「え、マジか…」
憧「うん、それに玄とか宥姉もたまに来るよ」
京太郎「…」ゴクリ
憧「行かない?」
京太郎「行く」
そういうことになった
~道中~
憧「ここの道をちょっと行くと到着だよ」
京太郎「おう」ワクワクテカテカ
憧「うわわ!」ズルッ
京太郎「うおっと」ガシッ
京太郎「あぶなかったなー」
憧「あ、ありがとう…///」ドキドキ
モブ代「あら、憧ちゃんじゃないの。こんにちは」
憧「あ、O山さん、こんにちは」
モブ代「おや、こちらは見ない顔だねえ?」
モブ代(って、抱きついてるー!)キュピーン
モブ代「憧ちゃんの彼氏かい!?」
京太郎「いや、ちが…」
憧(いたずらしちゃえ♪)ニヤッ
憧「そうでーす♪」ギュッ
京太郎「お、おい…」
憧「なーん…」
モブ代「あらあらそうなのー!」
モブ代「ついに憧ちゃんにも彼氏がねー!」
モブ代「もうお年頃ですものねー!」
モブ代「じゃあ若い二人を邪魔するわけにはいかないわよねー!」
モブ代「おばさんは退散するわねー!」ウフフフ
ダバダバダバ
憧「ちゃって♪」
憧「…あ、あれ?」モーイナイ
京太郎「あれ、まずいんじゃないのか?」
憧「…」
憧「ま、まあ大丈夫でしょ…」タブン…
~温泉~
カポーン
憧「湯加減どう?」ヌギヌギ
京太郎「おーちょうどいいぞー」
憧「じゃあ、あたしも入るね」
京太郎「おーう」
チャプ
憧「ふー」
京太郎「…」
憧「…」
京太郎「…」
憧「あったかいねー」
京太郎「おう…」
憧「…」
京太郎「…」
憧「あのさ…。こんな美少女と混浴してるんだから、もっと喜んでよ」
京太郎「わーいうれしーなー」
憧「もう、感情こもってないなあ」
京太郎「…」
憧「…」
京太郎「ていうかこれってさ…」
京太郎「足湯じゃねーかー!」ネーカー!ネーカー!
……
京太郎「よくもだましたアアアア!!だましてくれたなアアアアア!!」
憧「てへっ♪」
京太郎「大体、最初のカポーンはなんだ!桶なんてないぞ!なんの効果音だ!」
憧「フェイク?」
京太郎「くそ~!そりゃ足湯じゃ水着なんて着ないわな!チクショウ!」
憧「何も嘘はついてないでしょ♪」
京太郎「はぁ…そっすね…」
憧「…」
京太郎「…」
憧「えいっ」バシャ
京太郎「わぶっ」
憧「えへへ」
京太郎「やったな!」バシャバシャ
憧「キャッ」
キャッキャ アハハー ウフフー ←周囲から見た様子
通りすがりの老人1「若いもんはええのう」
通りすがりの老人2「ほんにのう」
……
カタッ
憧「ん?」
京太郎「うりぃぃ」バシャバシャ
憧「あ!京くんストップストップ!」
京太郎「なんだ?降参か?」
憧「いや、ケータイ落ちたよ」
京太郎「へ?」キョロキョロ
京太郎「うお、あっぶねー水辺ギリギリだ!」
憧「あぶなかったねー」
京太郎「おう、ありがとう」
憧「いえいえ」
京太郎「落ちそう落ちそう…慎重に…慎重に…」
メールガキタヨー
ヴヴヴヴヴ
カタタタタ…
ポチャ
メールガボガボガボ
京太郎「」
憧「」
京太郎「うわああああああ!!」
つづく
最終更新:2013年04月13日 23:04