ピンポーン

京太郎「はーい、今開けまーす」

ガチャ

京太郎「って……」

憧「」チョコン

京太郎「憧?」

憧「……どーも」

京太郎「おー。ウチに来るなんてすげー久しぶりだなぁ、どうした?」

憧「これ、夕飯のおすそ分け。お姉ちゃんが持って行けって」

京太郎「マジで!? てことは望さんの手作りだよな、やったー!!」

憧「……ばか、喜びすぎ」ボソッ

京太郎「え? なんだって?(難聴)」

憧「べ、別に。確かに渡したから、あたし帰る」ソソクサ

京太郎「あ、ちょっと待てよ憧!」

憧「なに?」

京太郎「折角だから上がってけよ。母さん今ちょっと出てるけど、多分すぐ帰ってくるから」

憧「え、ゃ、いいってそんな……」

京太郎「そう言わずにさ。玄関先で帰したりしたら俺が母さんにどやされるんだよ。な、頼む!」

憧「………………なら、ちょっとだけ、お邪魔します」


――

憧「リビング……」ボソッ

京太郎「ん?」

憧「リビング、ちょっと感じ変わった?」

京太郎「あぁ、去年模様替えしたんだよ」

憧「ふーん」

京太郎「憧は知らなかったっけ?」

憧「知らない。小学校卒業してから来てないもん」

京太郎「そんなになるのか……。……ていうかさ」

憧「なに?」

京太郎「なんでお前そんなテンション低いの? そういうキャラだっけ?」

憧「ほ、放っといてよ。違う学校の男子となんて、なに話していいかわかんないのよ」

京太郎「そこまで気負うことないだろー。幼馴染みなんだし、昔はよく一緒に遊んだじゃねーか」

憧「中学に上がるまでの話でしょ、もう3年も前だよ」

京太郎「そんなになるのか……そうだよなぁ、憧も昔はあんなにちんちくりんだったのに」

憧「ちんちくりん言うなっ。……だったのに?」

京太郎「今じゃすっかり女の子らしくなったなーって」

憧「ふきゅっ!?」


京太郎「なんて言えばいいかな。垢抜けったていうか、色っぽくなったっていうか……?」

憧「な……な……」パクパク

京太郎「とにかく、うん、グッと大人っぽくなったよな!」

憧「そ、そんな……褒められたって、べつに、嬉しくないしっ。うれしくないから、ね? ……えへ、えへへへへへ……」テレテレ

京太郎「でも胸はあんま育ってないのな」

憧「」ビキッ

京太郎「あ、そうそうそうだ聞いてくれよ憧! こないだ外でばったり玄さんと会ってさー! いやぁ昔からお持ちだったなかなかのおもちがこれまたなかなかのなかなかになっててもうすげーのなんのってそりゃすげーわって話で」

憧「バカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」バキィッ!!

京太郎「タコスっ!?」グハッ

憧「ばかばかばかばか京太郎のばかぁ! あたしだってこれでも少しは育ってるもん! ちゃんと見もせずに育ってないなんて信じらんない! もう知らないっ!!」

タッタッタッ...バタン!

京太郎「うぅ……腰の入ったいいぱんつ……じゃない、パンチ……だった、ぜ」ガクッ


~おまけ~

ガラッ!

憧「お姉ちゃーん!!!」

望「あ、お帰りー憧。京太郎君どうだった?」

憧「カッコ良かった!!!」

望「いやそうじゃなくて……ちゃんとおすそ分け出来たの?」

憧「ぁ、う、うんっ。一応、渡せた」

望「そっか。良かったじゃん憧、一歩前進♪」

憧「うんっ!」

望「………………さーて、それじゃあ私達もこの失敗作の山で晩御飯にしようかー」

憧「ぁう……ゴメンナサイ」