441 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:07:00 ID:tuqWvsZ30
京太郎「今日はバレンタイン・・・しかし俺は日曜だし家でゴロゴロ。むなしいぜ」
プルルルルル
京太郎「お、携帯が・・・あれ? 部ちょ・・・じゃなかった、竹井先輩から?」
ピッ
京太郎「もしもし須賀です」
久「須賀クン! 突然だけど今暇かしら?」
京太郎「退屈で死にそうだったトコロですよ」
久「丁度良かったわ。じゃあ今すぐ駅前集合!」
京太郎「へ? 一体なんで」
久「いいからいいから。待ってるからね!」
京太郎「ちょっと部ちょ・・・」
ツーツーツー
京太郎「・・・仕方ねーなあ。・・・しかし今日集合ってことは、上手くすれば和からチョコ貰えるかも・・・うへへ」



久「ああ! 須賀クン遅いわよ!!」
京太郎「仕方ないでしょ、急な集合だったから・・・って、アレ? 他のみんなはまだですか」
久「今日は須賀クンしか呼んでないわよ」
京太郎「え! そうなんですか・・・」 ガックリ
久「なんでそこでガックリするのよ」
京太郎「だってバレンタイン・・・和から・・・」
久「はあ。しょうがないわね須賀クンは。ほらほら、途中・・・そうね、コンビニでチロルチョコでも買ってあげるから。行くわよ」
京太郎「チロル・・・まあ貰えるだけマシか。って、行くってどこにです?」
久「家具の下見よ」
京太郎「はあ。家具ですかなるほど・・・・・・家具?」
久「そうよ・私、県内の大学に進学するんだけど、社会勉強も兼ねて一人暮らしすることになったの。で、その家具」
京太郎「・・・・・・なんで俺も?」
久「バレンタインデーに女の子一人で街中歩くなんて、寂しい女だと思われちゃうでしょ」
京太郎「そ、そうですかあ?」
久「そうよ!」
京太郎「・・・ま、どうせ暇だったからいっか」
久「さすが須賀クン! さ、行きましょ!」
京太郎「んー。俺って一体・・・」

442 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:08:57 ID:tuqWvsZ30
久「・・・家具見る前に、ちょっとお腹すいちゃったわね」
京太郎「もう昼ですからね」
久「須賀クンはランチまだ?」
京太郎「はい、まだ食べてないっす。さっきのチロルチョコくらい」
久「じゃあさ。あのレストランとか入っちゃおうか?」
京太郎「って、あそこ結構高いですよ。俺そんな金ないし」
久「ランチくらい奢ってあげるわよ」
京太郎「マジっすか! さすが元部長。じゃあ遠慮なく」
久「うふふ。美人で気前のいい先輩に感謝しなさいよ」


久「美味しかった?」
京太郎「はい、最高っす! ・・・しかし、やっぱり日が日だけにカップルばかりでしたね」
久「そうねえ。・・・わ、私達も? そんな感じで見られてたんじゃないかしら?」
京太郎「へ?」
久「な、なんてねー! 冗談冗談! あははははは!! さ、行くわよー!」
京太郎「あ、先輩待ってくださいよ」

443 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:10:21 ID:tuqWvsZ30
京太郎「この机なんか、一人暮らしに丁度いいんじゃないですか?」
久「・・・」ジーー
京太郎「冬にはコタツになるし。あ、麻雀やるのにも丁度いいし!」
久「・・・」ジーー
京太郎「足も丈夫そうだし・・・先輩?」
久「・・・」ジーー
京太郎「竹井先輩。俺の顔になにか付いてます?」
久「へ!? あ、ああいや違・・・ちょ、ちょっと考えごとしてただけ!」
京太郎「考えごと?」
久「・・・・・・なんでもなーい。個人的なことよ」
京太郎「そうですか。じゃあともかく家具の下見を続けましょ」
久「うん・・・・・・ねえ、須賀クン」
ワハハ「あれれー! 清澄の!! 奇遇だなー」
久「!」
京太郎「あ。鶴賀の・・・妹尾さ~ん!」
佳織「お久しぶりです。須賀君、竹井さん」
久「あ、あら。久しぶり」
京太郎「いやあ、会えて嬉しいですよ、妹尾さん!」
ワハハ「ワハハ。かおりんだけじゃなくて私達もいるんだけどな~」
睦月「うむ」

444 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:12:47 ID:tuqWvsZ30
ワハハ「ところで今日はお二人デートかな~? ひゅーひゅー妬けるな~! ワハハ」
久「べべべ、別にデートじゃないわよ!」
京太郎「そうですよ! 今日は買い物の下見っていうか・・・とにかくデートじゃないです」
久「・・・!」
ワハハ「ワハハ。バレンタインに男女二人で歩いてるのに、何言ってるんだか」
睦月「先輩。そのセリフ、バレンタインに女3人で遊び歩いてる私達には・・・」
佳織「おふたり、そういう仲だったんですね!」
京太郎「だから違・・・そうだ! なんならこっちの用事が終わった後にみんなで一緒に遊びましょうよ!」
久「!?」
ワハハ「ワハハ。別に私たちはいいぞ!」
佳織「そうですね~。暇だったし」
睦月「うむ」
京太郎「竹井先輩。そういうことだから家具の下見をパッパと終わらせて・・・」
久「・・・帰る」
京太郎「・・・はい?」
久「ごめんね。ちょっと別の用事思い出しちゃったから帰るわ。気にせずみんなで遊んでていいわよ」
京太郎「え? いや先ぱ・・・」
久「じゃあね!」
タッタッタッ・・・
京太郎「・・・一体どうしたんだ?」
佳織「・・・・・・」
睦月「あの人、泣いてた・・・」
京太郎「へ? 竹井先輩が? そんなまさか」
睦月「いや、ホントに泣いてはいなかったけど、その、心で泣いてたとか・・・なんかそんな感じで」
ワハハ「京太郎君! 追いかけてやれ! そしてとりあえず謝っとけ!」
京太郎「心で泣いて・・・? お、俺なんかマズいこと言ったかも・・・」
ワハハ「あれ? 私のセリフは無視? いや気のせいかな。ワハハ」
佳織「須賀君、彼女を追いかけてあげるべきですよ」
京太郎「妹尾さん・・・」
ワハハ「おーい。それ私のセリフだったぞー。ワハハ」
睦月「うむ。早く追いかけて・・・とりあえず謝るとか」
京太郎「津山さん・・・」
ワハハ「あれ? それも私が言ったぞー? ワハハ」
京太郎「妹尾さん、津山さんありがとうございます! 俺行きます!」
タッタッタ・・・
ワハハ「・・・・・・いや、気のせいだよなー。うん。別に無視とかじゃないよな。うん。ワハハ・・・」
睦月「先輩。私達も遊びに行きましょうよ」
ワハハ「おっけー・・・・・・モモが移ったかな? ワハハ」

445 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:14:20 ID:tuqWvsZ30
久「・・・・・・須賀クン・・・ばーか・・・」
京太郎「誰が馬鹿ですか」
久「へ?・・・須賀クン!! 追ってきたの!? どうして・・・」
京太郎「どうして、ってのはこっちのセリフですよ。どうして急に・・・」
久「う、うるさいわね! 用事があるから帰るっつってるのよ!」 ダッ・・・
京太郎「先輩!」
がっ
久「なによ! 離して!!」
京太郎「嫌です! ちゃんとした理由を聞くまで・・・」
久「うっさいわね! 生理よ!!」
京太郎「嘘つかないでください!」
久「・・・・・・」じわ・・・
京太郎「・・・先輩?」
久「う・・・うう・・・ぐすっ」ぽろぽろぽろ
京太郎「・・・!? せ、先輩泣いて・・・」
久「泣いてなんかないわよ!! もういいでしょ! 離してよ!! 帰る!!」
京太郎「先輩・・・」

ぎゅっ

久「ふぇ!? ちょ・・・須賀クン!」
京太郎「すいません。なんか俺が先輩を傷つけちゃったみたいで・・・もう理由も聞きません。俺が謝りますから・・・」
久「・・・・・・うん」
京太郎「ごめんなさい・・・先輩。ごめんなさい」
久「うん・・・うん・・・・・・ひっく・・・」

446 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/02/14(日) 22:16:39 ID:tuqWvsZ30
京太郎「コーヒー買って来ましたよ」
久「うん・・・ありがと」
京太郎「落ち着きました?」
久「ええ・・・あのさ。私、今の清澄麻雀部が大好きで・・・もうホント、留年してでも居座っていたいくらい」
京太郎「はい・・・俺も好きですよ」
久「・・・ま、いつかは絶対去らなきゃいけない時が来るのは当たり前なんだけど・・・それでも、みんなに会えなくなるのが辛くて・・・」
京太郎「県内の大学に進学するんでしょ? いつでも会えますよ」
久「それはそうなんだけど・・・寂しくてさ」
京太郎「先輩・・・」
久「ごめんね、須賀クン。今日も本当は家具なんてどうでもよかったの」
京太郎「・・・」
久「ただ、高校時代の最後の思い出に・・・一緒に並んで歩いて、一緒に食事して、一緒に・・・須賀クンと一緒に・・・」
京太郎「・・・先輩、俺・・・」
久「そうだ、須賀クン! 今日のお礼も兼ねて・・・」
ゴソゴソ
久「はい、バレンタインチョコ! ・・・一応手作り」
京太郎「へ? でも朝チロルチョコを・・・」
久「あれは義理チョコ! こ、こっちは・・・義理じゃないほうのチョコ!」
京太郎「義理じゃな・・・ああありがたくいただきます!」
久「うふふ。本当はこれ渡すのも目的で呼んだのよね。でも須賀クン、口を開いたら和ってさ。だから私も意地張ってチロルチョコなんか」
京太郎「す、すみません」
久「・・・ねえ、須賀クン。私のワガママで鶴賀の人達は呼ばないけど、今から二人でどっか遊びに行こっか」
京太郎「はい。喜んで!」
久「えへへへ。腕組んでもいいかしら?」
京太郎「よよよ喜んで!」

 ぎゅっ

久「うふふ」
京太郎「あの、先輩! 俺、いつでも先輩に会いに行きますから!」
久「・・・・・・あら、明日もフツーに学校で会うでしょ。そういうセリフは卒業式に言うものよ?」
京太郎「あ! そ、そうですよね~。あはは」
久「・・・でも、嬉しい。ありがとね、須賀ク・・・京太郎。うふふ」


おわり

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