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男京太郎 おもち巡りの旅~第一部?その2
――阿知賀出張4日目
In 部室
京太郎「…誰も来ないな」
京太郎「ちょっと早く来すぎたか…」
京太郎(ここに来てもう4日目か…皆優しい人たちで助かったよ)
京太郎(…約二名すばらしいものをお持ちの人がいるしな!)
京太郎(まさにパーフェクト姉妹だな、うん)
京太郎(憧は普通サイズだけど、それはそれでいいもんだ)
京太郎(しかし穏乃と灼さんは…咲より無いんじゃないのか?)
京太郎「…さて、妄想はさておき、皆のためにお茶でも入れておくかな~」
灼「こんにちわ」ガチャ
灼「…誰もいない?」
京太郎「あ、こんにちわ灼さん」
灼「京太郎いたんだ」
京太郎「ええ。30分ぐらい前にはもう。お茶淹れますね」
灼「別に、お茶ぐらい私が…」
京太郎「大丈夫ですって、こういうのは俺の仕事ですよ」
京太郎「(ズズ…)ふぅ…」
灼「(ズズ…)…おいしい」
京太郎「そりゃ良かったです」
灼「そういえば、穏乃のジャージの刺繍…京太郎が?」
京太郎「そうですよ。はは、男なのに変ですかね?」
灼「いや、変じゃない。そういうスキルがあるのは良いと思う」
京太郎「へへ、ありがとうございます」
灼「自己紹介の時聞いたけど、不満とか、無かった?」
京太郎「何がですか?」
灼「雑用ばかりだったって」
京太郎「いや、ちゃんと麻雀の練習もしてましたよ?」
灼「でも、麻雀部員なら練習に集中したいって思うんじゃ」
京太郎「まぁそうですけどね」
京太郎「でも灼さん、そこで俺は発想の転換をしたんですよ!」
灼「発想の転換?」
京太郎「結局誰かが雑用をしてなきゃ部が回らないんなら、俺がもっと早くテキパキやれればいいんだって!」
灼「うん?」
京太郎「そこで長野にいる凄腕の執事さんに特訓してもらって…様々な雑用のスキルアップを図ったんです!」
京太郎「師匠の教えもあり、雑用の処理速度が上がって、俺も部員の皆もより麻雀に集中できるようになったというわけです」
京太郎「…どうです?」ドヤッ
灼「…ふふ、そんな威張るようなことじゃない」
京太郎「あ、やっぱそうっすかね。ハハ…」
灼「でも、そういう努力、好きだな」
京太郎「あ、ありがとうございます」
京太郎(…ちょっとドキッとした。近くで見るとやっぱり小さくて可愛いな、灼さん)
京太郎(…おもちの方もちいさ)
ベシッ
京太郎「あいてっ!」
灼「…なにか失礼な目線を感じた」ムッ
京太郎「ぎくっ」
灼「他の皆はどうか知らないけど、私は知ってるから」
京太郎「な、何が…」アセ
灼「京太郎が宥さんや玄の胸をチラチラ見てるの」
京太郎「あ~いやいや、それは~その~」
灼「否定しないんだ」プン
京太郎「…」
灼「フンッ」
京太郎「否定はしませんけど…ちゃんと灼さんの事も見てますよ!」
灼「…え?」
京太郎「…ん?」
灼「…何言ってるのっ」カアァ
京太郎「あ、あれー?そういうことじゃない?」
灼「そんなすけこましはこうする!」コチョコチョ
京太郎「わひゃ!や、やめてください!わ、脇は、弱いっす!ひぃ~~!」
灼「ダメ、あと10分!」
京太郎「わ、笑い死ぬぅ!ぎゃははははっ!!」
灼「…」
――灼の回想
久『…そういうわけで、私たちの自慢の部員をそちらに出張させますので、よろしくお願いします』
灼「はぁ、わかりました。そこまで出来るなら…」
久『後、注意事項が一つありまして…』
灼「?なんでしょう」
久『不思議な魅力のある彼なので…落とされないように♪』
灼「は?」
――
灼「…大丈夫。まだ大丈夫///!」コチョコチョ
京太郎「だ、大丈夫じゃなひ~!!許して~!!」
つづく…?