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  「年始」 京太郎「ったく、どーして俺まで手伝っているんだ?」 憧「いやー、丁度良かったわ。アルバイトに来るはずだった人が風邪を引いちゃってね。私まで駆り出されちゃった」 京太郎「しかも、すごい人だかりだし」 憧「そりゃあ、この辺に神社なんて幾つもないからね。ここに集まるわよ」 京太郎「へえ、意外とありそうなのにな」 憧「それでもピークは過ぎたのよ。良かったわね」 京太郎「む、感謝の言葉はないのかー?」グリグリ 憧「や、やめて。髪が乱れるーっ!」 京太郎「……せっかく、彼女のところに遊びに来たのによ」 憧「それについては何度もごめんって言ってるじゃない」 憧「(大体、親御さんのところに帰省しに行くと思ったから私も帰ってきたのに……)」 京太郎「いや、まああれは不幸な出来事だったさ」 京太郎「まさか、見事なまでに入れ違いになるとはなー。びっくりしたんだぞ、お前の部屋を尋ねたら留守で一日中待ってても帰ってこなくて」 京太郎「やっと、出た電話が奈良の阿知賀からだなんて」 憧「ばっかじゃない? 京太郎が風邪引いたらどうするのよ」 京太郎「何度目だ、それ? ……憧に何かあったときのほうが大変に決まってるじゃないか。女性の一人暮らしは怖いんだぞ」 京太郎「この前一緒に見てたテレビで小鍛治プロもそういうのに危険があるから一人暮らしはしないって言ってたし」 憧「いや、あれはあれで嘘の臭いがしたような……」 憧「まあ、確かにその辺は気をつけるわ」 京太郎「最悪俺のとこにくれば問題ないと思うけどな」ボソッ 憧「えっ、そ、それって…………」カアー 京太郎「ま、まあそういうことだ」 憧「………………………………………………」 京太郎「………………………………………………」 憧「……………………………………な、なんか言いなさいよ」 京太郎「あー、じゃ、じゃあ今のなしで」 憧「な、なんで!?」 京太郎「のわっ!? いきなり耳元で大声出すなよ」 憧「だ、だって、だって……ううー」 京太郎「そう唸るなって、ほらよーく考えてみろ」 憧「?」 京太郎「はあ、普段は何をやらせても卒なくこなす秀才さんなのにどうしてこういうのは駄目かな?」 憧「むう、京太郎の癖にもったいぶらないでよ」 京太郎「じゃあ、」クイクイ 憧「何? 顔を近づけて?」スー 京太郎「これ以上一緒にいる時間を増やしたら子供ができちゃうぞ。ただでさえ憧はねだってくるのに」ボソボソ 憧「っ!? ☆#%〇▼♪ーー~~っ!!???」ボンッ 京太郎「付き合って何年経っても初心なリアクションだなー」シミジミ 憧「な、にゃにを、い、てぎゅのよ~~?」 京太郎「HAHAHA、お前こそ何を言っているんだー?」 憧「すーはーすーはー、……あ、あれは仕方ないのよっ」 京太郎「ほうほう、仕方ないとは? 初めては涙出して背中に引っかき傷、肩には噛み傷まで残したのになあ。今は俺の上でロデオだもんなー」ニヤニヤ 憧「っ~~!? だって、………………だもの」ボソボソ 京太郎「ん? 何か言ったか。さすがに今のはこの距離でも聞こえないぞ」 憧「(だって、京太郎が予想以上にうまくてどんどん深みにはまっていったんだもん。なんて大きな声で言えるかー!!)」 憧「そ、それよりも京太郎こそ女慣れしすぎなのよ、フン」 京太郎「それは何度も言っただろ。手先と相手の表情を見て最善の手を尽くすのは昔からうまかったから、きっとそれのせいだろ」 憧「でも、麻雀には反映されていないわよね」 京太郎「ぐっ、痛いとこつくなよ。麻雀はどうも駄目なんだ。不思議なことに」 憧「そんなんだから高校で三年間びみょーだったんでしょ。私がちゃんと指導しなかったらどんどん深みにはまってっただろうし」 京太郎「咲にも教わってたんだけどなー。それでどうも結果が実らないから二人して頭を悩ませたけど」 憧「当たり前じゃない」 京太郎「でも、それがあったから俺らが付き合えるきっかけだったんだしいいんじゃないか?」 憧「ま、まあ、そうだけど」 京太郎「しっかし、あれからもう3年かー」 憧「そうね。和に呼ばれた長野で京太郎と会って迷子になった咲を捜したり、山に駆けてったシズをみんなして説教したり本当にいろいろあったわ」 京太郎「それで俺とであってひょんなことから麻雀を教えてもらって、その後もネットで会って教わったりしてたらいつの間にか彼女になってた」 憧「……まあ、和がつないでくれた縁だもの。無碍にはしないわよ」 京太郎「そうだなー。で、その和はどこに行ったんだ。それにあいつも見えないけど」 憧「和なら麻雀教室で玄と一緒に指導してるわ。玄は子供と仲良くなるのは得意だけどその、ね」 京太郎「ああ、分かる。うん、なんていうか不安だな。子供も玄さんもいろんな意味で」 憧「新年早々、元気なことよ。それと、――」 咲「はあ、はあ。きょ、京ちゃん、憧ちゃん交代だよー、もうだめぇ」 穏乃「いやー、毎年のことながらよく混むよねー」 京太郎「ああ。俺らが休憩の代わりに入ってたのか」 憧「そゆこと」 咲「お、お水~。……巫女の服ってこんなに動きづらいんだね」 穏乃「私はそこまで気になんないんだけどなー」 京太郎「おお、二人ともありがとさん。巫女さん服も似合ってるぞ」 憧「こっちにお茶とお茶菓子が用意してあるからもう適当にくつろいでていいわよ。この後は人がさらに少なくなるから私たちだけでも十分だし」 咲「で、でも、二人は、午前、中ずっとして、たんでしょ?」ハアハア 憧「さすがにこれで私が何もしなかったら駄目でしょ(それにあれを見て手伝わせるのも気が引けるし)」アハハ 穏乃「私はまだまだ頑張れるよ?」 憧「……シズは休み明け提出のレポートがあるでしょうが。そんなんじゃ教師には成れないわよ」 穏乃「うぅっ」 咲「ずずー。……はあ。穏乃ちゃん、私も手伝うから、ね」 穏乃「サキー。ありがとーっ」 京太郎「さて、そろそろ俺たちは行きますか、よっと」 憧「ええ、そう…………ふみゃあっ!?」 咲「ど、どうしたの!?」 穏乃「憧、大丈夫!?」 憧「あ、足が痺れた」 咲「ああ」ズズッ 穏乃「そりゃあ、ねえ」モグモグ 憧「なんでいきなり冷たくになるのよ!?」 咲「だってねえ」 穏乃「うんうん」 京太郎「…………」チョンチョン 憧「みぎゃあっ!?」 穏乃「おお。すごい悲鳴」 咲「はあ、お茶が美味しいなあ。家では三麻でお姉ちゃんが猛威を振るってるのかなー」トオイメ 憧「きょ、京太郎!? 何やってるのよっ」 京太郎「やっぱお約束じゃないか?」ツンツン 憧「んんっ! 知らないわよ!!」 穏乃「そりゃあ足が痺れるよね」 咲「うん、だって恐らく京ちゃんを」 咲・穏乃「ずっと膝枕していたんだろうし」 憧「な、なんでずっとだって分かったのよ!?」 穏乃「いやー、さすがに大学内であんなにいちゃいちゃしてたら未来予知がなくても分かるって」 憧「う、嘘。そんなに主張してないわよっ?」 咲「……京ちゃん、何か一言」 京太郎「ああ、えっとだな、どうやら俺たちはすごいカップルらしいぞ、最近知ったけど」 憧「そ、そんな……」 穏乃「というか気付かなかったの?」 憧「だ、だって京太郎も男だから和みたいな人がいたら目移りするだろうし、それで私を捨てられたら嫌だし」 憧「外見はめちゃくちゃかっこいいし、中身も間違いなく優良物件だろうし」 憧「確かに麻雀が弱いところがあるけどそこがまたいいというか、人間に弱点があるのは当たり前だし……」 咲「うわー、べた惚れだね、京ちゃん」 穏乃「なんとかできないの、きょうたろう」 京太郎「はあ、仕方ない。…………憧」 憧「あと朝起きると後片付けもしてくれ……えっ?」 ぎゅーーー 京太郎「(1、2、3、4、5、6、ななっ)」 京太郎「落ち着いたか?」 憧「…………ぅん」 京太郎「足の痺れもそろそろ治まってきただろうからまだ座ってろ」 憧「ぅん」 京太郎「じゃあ、先に言ってるな」タタタッ 憧「ぅん」 穏乃「手馴れてるなー」 咲「それに私たちも見慣れたねー」 憧「……えへ、えへへ」 穏乃「着替えて行こうか、サキ」 咲「……そうだね。なんか寒くなってきたからね。あ、それと今日は穏乃ちゃんの家に泊まっていい?」 穏乃「あれ、松実館には泊まらなくていいの?」 咲「あそこは、……戦場になりそうだから」 穏乃「?? でも、レポートを手伝ってくれると助かるよ」 という落ちなく終了する京憧でした  

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