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  京太郎が黒髪にしてみた ~白糸台編~ ※白糸台高校の細かな様子は想像です 京太郎(髪を黒に染めてみた。我ながらいい感じに仕上がったと思う…けど!) 京太郎「そんなこと言ってる場合じゃない!今日は1限体育なんだった!遅れるー!」ダダダダ 菫「ふぅ、教室に戻ろうか…」トイレカラデテクル 菫「ん?」 京太郎「うおーーー!」 菫「こら、そこの生徒。廊下は走っては…」 京太郎「すいません菫先輩!通ります!!」ダダダッ 菫「わっ!…ん、今の声は…須賀君?しかし、あの髪の色…」 菫「…どうしたんだろうか」 ――3年教室 照「菫、間に合った?」 菫「ああ、それは大丈夫だったが…」 照「…どうしたの?」 菫「…須賀君、最近嫌なこととかあったのか?ショッキングな出来事があったとか…」 照「(なんで急に?)…いや、知らない」 菫「そうか、ならいいんだ…」 照「?」 ――昼 菫「…あ、須賀君」 京太郎「昼飯どうしよう…って、菫先輩!」 菫(間違いない、須賀君だ。髪が、黒い…!) 菫(う~ん、何か深い理由があるのか…?だとしたら先輩としてあまり触れない方が…) 菫「あ、ああ。朝方ぶりだな」 京太郎「朝はすみません、廊下走っちゃって。急いでたんですよ」 菫「廊下を走らなくてもいいようにもっと早く来るべきだな」チラッ 菫(まずい、触れまい触れまいと思うほど気になる) 京太郎「そうですよね~でも昨日はなかなか眠れなくて」 菫(眠れないほど辛い事が…それなのに明るく振る舞うのか君は…) 京太郎「菫先輩、どうかしましたか…ああ、この髪ですか?これはですね…」 菫「ああっ!言わなくていい!そんな自ら傷に塩を塗るようなことはしなくていい!」 京太郎「え、え!?」 京太郎(あれー!?なんか深刻に誤解されてる!?) 照「菫ー。あ、いた」テクテク 照「ん?隣にいるのは…京ちゃん?髪色変わってるけど…なんで二人で廊下に?」 菫「大丈夫だ、誰だって辛い事はある!」 京太郎「あのー、菫先輩?えっと~」 照「…なんか親しげに話してる」ムッ 照「…邪魔してやる」 照「二人とも、廊下で何をしてるの?」 菫「照」 京太郎「あ、照さん!おはようございます(よかった、マイペースな照さんなら理由を聞いてくれるはず!)」 照「おはよう、京ちゃん」 京太郎「あのですね、見ての通り髪の色変えたわけなんですけど…」 菫「あ、須賀君!」 照(……よく見ると) 照(黒髪の京ちゃんと菫が並ぶと、菫の背丈もあってか凄くお似合いのカップルに見える…!) 照(なんか悔しい!)ゴゴゴゴ 京太郎「その理由は…って、あれ!?」 照「菫…黒髪ロングって、最近流行らないと思うからイメチェンしたら?」 菫「突然何だ!?」 京太郎「だ、誰か話を聞いてくれーー!!」 ――昼食のため屋上へ 菫「なんだ…そういうことだったのか」 照「早く言ってくれれば」 京太郎「こっちの話を一向に聞いてくれなかったのは誰ですか」 照・菫「…ごめん」 京太郎「まあそういうことです。しばらく黒髪で様子見ますよ」 菫「そうか…改めてすまなかった。私としたことが早合点して…」 京太郎「あはは、全然気にしてませんよ。それよりお昼おごってもらってラッキーでしたよ」 菫「はは、ありがとう。それより、照。お前がいきなり怒った理由がわからない」 照「な、なんでもない」 菫「人の髪をつかまえて「短くした方がいい」だの「たまには色変えてみたらどう」だの」 菫「なんでもない訳ないと思うが?」 京太郎(それでもあまり強い言い方にならないのは、やっぱり照さんだなぁ) 照「う…み、認める!嫉妬してた!」 菫「嫉妬?」 照「す、菫が京ちゃんとお似合いのカップルみたいだったから」 菫・京太郎「……それだけ?」 照「そ、それだけ」 菫「はぁ~…勝手な妄想で勝手な言いがかりつけられて…損しかしてないな私は」 照「それだけって!黒髪になって、もっとカッコよくなった京ちゃんといきなり親しげに話してるだけで」 照「私にとっては嫉妬の対象だ!」 京太郎「て、照さん!なんか恥ずかしいです俺が!」 菫「はぁ。なら、今から親しげに話せばいいさ」ドンッ 照「わわっ、ちょ、押さな…」グラッ 京太郎「おっと!大丈夫ですか?」ガシッ ←照を支える 照「あ、うん…ありがとう」 京太郎「照さん照さん」 照「何?」 京太郎「改めて聞かせてもらいたいんですけど…どうですか、この髪」 照「…うん。似合ってる、カッコいいよ」 京太郎「へへ、照さんにそう言ってもらえて嬉しいですよ!」 照「そ、そう。なんか照れるな///」 京太郎「いやぁ、なんだか金に戻したくないかも」 照「ふふ、しばらく様子見って言ってなかった?」 京太郎「そりゃ周りの評価によりけりですよ!」 照「単純」 菫「ホントに、麻雀以外のことはダメダメだな」 菫(まったく…妬けてしまうな) ――放課後・部室 ガチャ 淡「お疲れーーーです!」 誠子「お疲れ、大星」 尭深「……」ペコリ 菫「後は須賀君だけか」 淡「今日は京太郎いないよ?」 菫「いや、いるよ」 淡「だって、京太郎のクラスがグラウンドで体育の時、私見てたんだけど、京太郎いなかったもん!」 照(それって…) 菫「残念だが淡、須賀君はいる。それはお前が見つけられなかっただけだ」 淡「おっかしーな…あの金髪を私が見逃すはずないのに…」 誠子「今日は須賀に会ってないの?クラスが違うといっても同じ1年だろ?」←照たちから髪については聞いてる 尭深「昼休みとか…」←上に同じ 淡「昼休み京太郎いなかった。結構探したのにな~」 照(それは屋上にいたから…)アセ 淡「それに今日、私3,4限調理実習で忙しかったから、ホントに会ってないんだ~」 淡「そうだ、その調理実習でクッキー作ったから、皆食べてみてよ!」 照「お菓子…!」 菫「右手のポッキーの箱を置いてから立とうな」 京太郎「どうも~、お疲れ様です」 淡「あ、京太郎!もう、居たんなら居たって……!?」クッキーポロ 照(危ない!(クッキーが))クッキーキャッチ 誠子(反応早っ!) 淡「そ、その髪…」 京太郎「おお、淡。これどうだ?」 淡「うう…どうして京太郎、私のこと嫌いになった?」シュン 京太郎「ええ!?どうしてそうなるんだ!」 淡「そんな真っ黒にして…私とお揃いがやだったんでしょ?」ウルウル 京太郎「おいおい、そんなはずないだろ?これは、気分転換だよ!」 淡「え、そうなの?」 照「そうそう。心配することない」モムモム 菫(もう食ってる…) 誠子(気分転換…だったっけ?) 尭深(嘘も方便…) 京太郎「な?嫌いになんかなるわけないって」ナデナデ 淡「えへへ、ごめんね」 淡「でも、私は前の方が良かったなー。金の方がなんとなく京太郎っぽい」 京太郎「どういう意味だよ…」 淡「ふふふ、それは私にしかわからないよ!」 京太郎「ドヤ顔で言われましても」 淡「ねえ、皆はどう?」 菫「すまない淡。黒派だ」スッ 照「私も」スッ 誠子「特にどっちとかはないかな」 尭深「私も…」ズズッ 淡「ええー、金髪の方がいいのに。お揃い…」 淡「……もう、いっその事私が黒髪にしようかなー」 照「えっ」 京太郎「おいおい、それはダメだろ、こんな綺麗な金髪を…」 淡「…だよね!はい、あ~ん」 京太郎「え?な、なんだよ」アーン 淡「おいしい?これ、私が作ったクッキーなんだよ?」 京太郎「うん、美味い…ていうか、お前が何をしたいのかわからんぜ…」モムモム 淡「……えへへ、私の髪褒めてくれてありがとう…ってことかな~」 京太郎「へ?」 菫(なかなか策士だ…) 尭深(小悪魔…) 誠子(甘~い…なんて) 照「淡。そこまで。とっとと練習を始めよう」ゴゴゴゴ 淡「はーい。今日も頑張ろう!」 京太郎(照さんの異様な雰囲気に気づかない…だと!?) 照(飛ばす…!お菓子に免じてコークスクリューはやめてあげるけど…!)ゴッ 菫「まったく、大人げない。さて、須賀君。卓につこうか」 京太郎「え、俺が、この卓にっすかぁ!?」 菫「ふふふ、黒髪に変わった君の力、見せてもらうぞ?」 京太郎「む、無茶だぁ~~!!」 京太郎が金髪に戻る日は…とりあえず未定。 カン!  

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