「h115-54」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「h115-54」(2018/05/02 (水) 16:51:31) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
三本の斧
むかしむかし、森の中の泉のほとりで、青年が木を切っていたそうな。
ところが青年は、手を滑らせて鉄の斧を泉に落としてしまったのです。
京太郎「参ったな、薪が無くっちゃカピーが凍えちまう」
すると泉が光を放ち、美しい精霊の姉妹が出てきたではありませんか。
照「京ちゃん。あなたが落としたのはこの金の斧?」
咲「それともこの銀の斧かな?正直に答えたら私をお嫁さんにプレゼント!」
照「いや、お嫁さんになるのは私だから…」
咲「京ちゃんの嫁は私に決まってるでしょ!」
京太郎「えぇ…」
青年は、いきなり嫁だのなんだのと言われて答えに窮してしまいました。
そこで彼は一計を案じます。わざと欲をかいて嫌われようと思ったのです。
京太郎「全部の斧をよこして、ふたりとも俺の嫁に来るならいいぞ」
照「…本当にそれが望みなんだね?京ちゃん」
咲「はい言質取ったよ!咲ちゃん今の発言を録音しました!」
京太郎「………は?」
…こうして青年は金銀鉄の斧を手に入れ、ふたりの精霊姉妹を娶ったんだとさ。
それから彼は鉄の斧で森を切り開き、カピバラ農園を作って大成功を収めました。
咲「京ちゃん、今晩は私としようね♪」
照「次の晩は、私と朝までずっと…」
京太郎「ま、待ってくれ!毎日忙しいから、せめて週末は休ませて…」
咲「…え?その日は私とお姉ちゃんと三人で、一日中愛し合うんだよ」
照「ふふ…京ちゃんってば姉妹独占なんて、欲張りさんなんだから」
京太郎「ちょ、待っ…嬉しいけどこれはキツい!助けてくれカピー!」
カピー「キュー?」
子宝にも恵まれた彼は、ふたりの妻と沢山の子孫、カピバラと幸せに暮らしました。
そして三本の斧は、今でも青年の家に受け継がれ、仲良く飾られているそうですよ。
カン!