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久「そういえば『ファーストキスはレモン味』っていうけど、実際のところどうなのかしらね?」
和「あれは青春の甘酸っぱい思い出という比喩なんじゃないかと」
優希「私はタコス味がするのが一番うれしいじぇ」
まこ「お前さんもぶれんな」
咲「バードキスなら感触と温度だけだよ。ディープは直前に食べたものの味か、相手の唾液の味だから個人差じゃないですか」
和「」(絶句)
久「さ、咲、まるで経験者のように語るわね。それは本で読んだのかしら」(震え声
咲「え? 中学の時に京ちゃんとですけど」
優希「」ガタッ
まこ「お前さんら、付き合っとったんか?」
咲「単なる少年少女の好奇心だったから、付き合うとかないですよ。だって京ちゃんだし」
ガラガラ~
京太郎「ちわー、すみません遅れ、ってなんで優希床に倒れて、部長は卓の山崩して、和は止まってんの?」
まこ「これは……今日は部活にならんな」
諦めの混じった嘆息の声とともに、ダメージを受けた面々の時間が動き出した。
その後のてんやわんやはちょっと表現しがたいものだとしか言いようがないほどの魔境であったため、ここでは割愛する。
カン