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  灼「京太郎、お風呂沸いたよ」 京太郎「すみません灼さん。まだこの課題が終わりそうにないんで先に入ってもらえませんか」 灼「分かった。でも覗いたらダメだからね」 京太郎「はーい」 灼「……全く」 灼「京太郎、お先」 京太郎「はい、これ終ったら頂いちゃいますね」 灼「……ねえ京太郎、まだ終わらないの?」 京太郎「すみません、灼さん。明日までに出しておかないと単位危ないんですよ」 灼「そうなんだ。うん、勉強も大事だし仕方ないよね」 京太郎「本当にすみません」 灼「はい、京太郎。あったかいコーヒー」 京太郎「ありがとうございます」 灼「課題終わりそう?」 京太郎「ええ、なんとか」 灼「そう」キュッ 京太郎「あ、灼さん?」 灼「何でもない。ちょっと……ちょっと京太郎に構ってもらえなくて寂しかっただけ」 京太郎「え、えっと……そうだ、髪が濡れたままで風邪引くといけないですし髪乾かさせてもらってもいいですか?」 灼「……」 京太郎「あの、灼さん?」 灼「ご、ごめん。その嫌とかじゃなくて、嬉しくて」 京太郎「じゃあドライヤー持ってきますから待っててください」 灼「うん」 京太郎「熱かったら言ってくださいね」 灼「うん、大丈夫」 京太郎「それにしても灼さんの髪、テレビで見るようなモデルみたいにとても柔らかいとかって感じじゃないですけど」 灼(そうだよね。伸ばし始めたのは2年前からだし、憧みたいに丹念に手入れするようになったのも同じぐらい) 灼(そんな私の髪なんて触ってても面白くなんて……) 京太郎「なんていうか、触ってて幸せで気持ちよくなるんですよね」 灼「そうだよね、私の髪なんて…………へぁっ!?」 京太郎「わっ!?急に暴れないでくださいよ」 灼「あ、ごめん。じゃなくて私の髪が気持ちいいって!!」 京太郎「変な意味じゃないです。いつも抱きしめてる時とか思ってましたけど、灼さんの髪の毛は言葉に出来ないですけど気持ちいいんです」 京太郎「だからいつも灼さんがお風呂から出てきた時とか……その、目が離せなかったりとかすることが多くて」 京太郎「え、えーと……つまり今日はとても幸せだってことです!!」 灼「照れてる?」 京太郎「てっ、照れてませんよ」 灼「ふふっ、京太郎はわかりやすいよ」 京太郎「ぐっ」 灼「京太郎、私もとても幸せだよ!!」  

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