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  とあるアパートでの休日 私、神代小蒔は大学生です。 実家を離れ、大学に近いアパートを借りて下宿しています。 テクテクテク…ガチャッ 小蒔「ただいまー」バタン ?「…シュッ!…シュッ!…シュッ!」 鋭く息を吐く音がするその正体は彼、私がお付き合いをしている須賀京太郎君です。 今年から大学生になり、私と同じアパート同じ部屋でつまり、同棲してます。 はあ、また筋トレをしているんですか、今日も精が出ますねー。 京太郎「おう、おかえりー」 小蒔「ただいまー」 小蒔(………。前からずっとしているとか言ってたけど、ホントにいい肉体していますねねー。特に筋肉あるからこそはっきりわかる割れ目が…)ウットリ 小蒔(……………あっ)ピコーン 小蒔「よーし、今日は私を乗せてやってみよー!」ガバッ 京太郎「ちょ、小蒔さん!?いきなり背中に乗らないでくださいよー!」 小蒔「文句は受け付けませーん。腕立て伏せもう一回1から、はい!」ムニュ 京太郎「(ふおおおおおおおお!!おもち!おもちがあああああああ!!今の状況は小蒔さんTシャツ俺上半身裸、つまり背中に広がってる感触がすばらぁ!!!)は、はいぃっ!」 京太郎「……!……!……!ひゃくきゅうじゅう~…きゅうっ!にひぃゃあ…っく!!」バタッ! 京太郎「ぜぇっ!ぜぇっ!ぜぇっ!…ごほっごほっ!」 小蒔「お疲れ様ー。じゃあ次は腹筋ですね!」ゴロン ノソッ 京太郎「え、まさか乗るんですか?」 小蒔「?はい、京太郎君の特訓のためです!」 京太郎「いや、だからってだっこみたいな形にしなくても―――」ギュッ 京太郎(ふぉおおおおおおおお!か、顔におもちがああああああああ!!これ○ねる!呼吸しづらくて窒息しそうだけど天国行っちゃうかも!?) 小蒔「どうしたんですか?はやくパパっとやっちゃいましょう!」 京太郎「(この人天然やろ!いや、前から知ってるけど時々予想を越えたことしてくるからなおさらたちが悪いわー。ってそんなこと考えてる場合じゃねえ!)ぃよっしゃー!」フンッ! 京太郎「はふっ…」グッタリ 小蒔「お疲れ様です京太郎♪それじゃあ夕飯の仕度してきますね!」トテトテ 京太郎(結局あれから腹筋、背筋それぞれ300回、最後にスクワットを200回、もち小蒔を重りにして。きつかったわ~…) 京太郎(それにしても、小蒔さんのおもち…感触がすばらだったなぁ~///普段だったら上の服でテント張ってるの隠せたけど今回は流石に見つかるかと冷や汗が出てしまったぜ…) 京太郎(……また味わえないかなーあの弾りょk…いかんいかん、付き合ったとはいえ、簡単に手を出すわけにはいかんしいや、やっぱりなんとかもう一回触れる機会がないか…うーん…小蒔「京太郎くーん、ご飯できたよー!」 京太郎「おわっ!?お、おう!今行くー!」汗フキフキ 小蒔「それにしても、京太郎君よくあんな回数こなせちゃうね。前から筋力トレーニングをしてるとは聞きましたけど、いつからしているんですか?」 京太郎「そうだな…小蒔さんを初めて見掛けた3年前のインハイの後だから…年明けたぐらいかな。だから…2年半近くなります。」 小蒔「そうなんですかー。でも、どうして昔も今も麻雀部に入ってるのに麻雀とはあまり関係ないことをしてらっしゃるの?それに3年前?初めて京太郎君とお話したのは2年前のインターハイの時では?」 京太郎「うん、実は…3年前に初めて小蒔さんを見たのはってのは本当なんです。実を言えばその時から一目惚れだったんです。」 小蒔「え…?///」 京太郎「でも、俺はその時出場選手ではなく女子部の付き添いで来たんです。」 小蒔「あぁ……清澄の…」 京太郎「はい…小蒔さんとはせめて一言言葉を交わしてみたかったんですけど、地方予選で一回戦で負けた人間が易々とお近づきになっていいのかと思ったらびびっちゃって…」 小蒔「………」 京太郎「だからインターハイが終わった後頑張ったんです。次のインターハイは女子の付き添いではなく出場選手として。」 京太郎「特にやりたいことないし、男子の憧れの的の子が入ってる部活にでも入部しとこうぐらいしかなかった気持ちも、初めて麻雀と向き合って本読んだり上手い人から聞いたり打ち筋を盗んだりしました。」 京太郎「そして、今度こそ小蒔さんと話しかけれるようにと…!」 小蒔「それであの出会いなのかー。」 京太郎「はい。あの時はめっちゃ緊張しましたよ~」 小蒔「ふふっ…。まったく、そんなことしなくても普通に話しかけてくれば対等にお話できましたのに~。」 京太郎「いや、そこは男のプライドみたいなのが許せないんすよ…」 小蒔「ずいぶんと回り道をしたんですね。…あれ、それじゃあ筋力トレーニングの件はどうしてはじめたんですか?」 京太郎「あぁそれはその…インハイ終わってからめちゃくちゃ努力してたんですけど、いわゆるスランプみたいなので麻雀がなかなか上手くならなくて、特に年明け前後はすごい焦ってて…そんな気持ちを落ち着かせるには色々考えた結果、筋トレなんです。」 小蒔「ほえ…??」 京太郎「笑っちゃいますよねー。ホント小蒔さんの言う通りなんで麻雀と関係ないことしてるのか。今思えばアホなことしてしまったな~。」 小蒔「え?え?で、でも、それにしたっては今も継続しておやりになってる理由がやはり…」 京太郎「…うん、今はもうきっかけに過ぎないです。3年前、遠くから見た小蒔さんの印象が純粋な心を持ってるからこそ守ってあげたくなる、でした。」 小蒔「ふぇ…?///」 京太郎「小蒔さんを悪い人から守るのはこの俺だ!誰にも譲らねえ!!」 小蒔「!?///」 京太郎「だから麻雀上手くなる傍ら、今まで筋トレにも精を出してました。」 小蒔「あ、あ、あの、……ありがとう、ございます…///」 京太郎「どういたしまして、かな?」 小蒔「………///」ウツムキー 京太郎「いやーそれにしてもずっと続けてきたもんだから腕立て伏せとスクワットは各連続で300回はできるわー腹筋と背筋は各連続で500回はできるわーやってればできるようになっちゃうもんだなー。」 小蒔「ふふっ、そんなにできるのにマッチョマンみたいにならないんですね。」 京太郎「なー。なんか細マッチョってやつ?ちょっと残念なような…」 小蒔「それぐらいがいいんですよ女の子は。」 京太郎「そっかなー、そんなもんかな?」 小蒔「そんなもんです!…ふふっ本当にありがとうございます。」 京太郎「いいですって、俺が好きで勝手に始めたことですから。」 小蒔「……でも、時々不安になるんです。京太郎君がそこまで想ってくれてるのは嬉しいけど、相手が私でいいのかと…」 京太郎「小蒔さん…」 小蒔「もっと私より相応しい人がいるのはないかとか、…あの時私たちが出会っていなかったら―――はふっ」 京太郎「どうですか?おでん、具がよく染み込んでますよ。」 小蒔「はふっはふっはむはむ…ちくわ、おいひいです…」 京太郎「うん……あまり悩むことはないんじゃないですか?」 小蒔「ふぇ?」 京太郎「俺は小蒔さんを好きになったそしてあの時ビビッときた気持ちは高校で一緒だった誰よりも好きだった。」 京太郎「小蒔さんは俺のことまだそこまで好きになれませんか?」 小蒔「ううん!私も!私も、…京太郎君のことが、誰よりも、一番、……好きです///」 京太郎「ならそれでいいんじゃないですか?」 小蒔「それではこの同棲ももしかして?」 京太郎「うん。っといっても大したことではないですが。」 小蒔「そうですよ、この生活は元々私が高校卒業したら本来そのまま実家で跡継ぎとなり巫女専業となるのをわざわざ東京の神道学部がある大学に通うために下宿してるのですし、京太郎君はどうして私と同じ道を?」 京太郎「小蒔さんと恋人関係になるために努力したけど肝心な、俺が大人になってやりたい仕事」がないし、ずっと夢探しするのも小蒔さんや親にも迷惑かけるし、だったら好きな人と一緒にいられる方法を取りました!」 小蒔「え?……え!?///そんな理由で大丈夫なんですか!?」 京太郎「はい!だから俺も神道学部に通って小蒔さんの実家で宮司?ってやつをやります!」 小蒔「そんな…!それは嬉しいですけど…///」 京太郎「これは、俺が自分の意思で選んだ道です。それにそうすればいつでも小蒔さんの側で守ることができるじゃないですか?」ニカッ 小蒔「……ふぅ、もう、強引な人なんですね」フフフ 京太郎「それと俺が宮司?神主?をやりながら、小蒔さんは巫女をやりながら麻雀のプロになるのもいいかなと。」 小蒔「ええ!?京太郎君はなれそうなのでともかく、私が、ですか?」 京太郎「小蒔さんも高校時代と比べて神様に頼らなくてもかなり戦えるレベルになったじゃないですか。俺としてはなっててもおかしくないと思いますよ。」 小蒔「そっかぁー私がプロ。ですかー。」 京太郎「二人で活躍すれば目立って俺たちの御利益を得たいと霧島神社も人が一杯になったり!」 小蒔「ふふふ。本当に京太郎君は面白いこと一杯に考えるんですね。」 京太郎「そりゃあ好きな人のことだったらいくらでも考えちゃいますよ。」 小蒔「もう!それはいいって!///」 京太郎「あはははは!」 小蒔「ふふふ。」 ホントにこの人は。だから好きになっちゃったのかなー。 せっかくだから私の夢、京太郎君のと一緒に育てちゃいましょうかな。 でも、その前になにか仕返ししようかな。 小蒔「……あっ」ピコーン 小蒔「」ハムッ 京太郎「?どうしたんですか?大根口に加えたまま……っ」 小蒔「………っ」 京蒔「「――――――」」 京太郎「ぷはぁっ……」 小蒔「ふはぁっ、味はいかが?」 京太郎「おいしい…小蒔さんの唾液の味がしてて。」 小蒔「もう……これからもよろしくお願いします!」ニコッ 京太郎「おう!こちらこそ、よろしくお願いします!」ニカッ

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