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姫松高校冬休みのある日、上重漫宅・お好み焼き屋にて 恭子「後2ヶ月ちょっとで卒業……実感ないわ」 由子「それでも、時間は勝手に流れるのよー」 洋榎「せやなぁ。 当たり前っちゃ当たり前やけど、麻雀漬けであっちゅう間の高校生活やったわ」 絹恵「私も後1年、そんなんかなぁ……」 洋榎「そやでぇ絹、来年からは気張って、ウチの学校引っ張ってきや!」 由子「それで彼氏も出来んまま、花の高校生活終わりなのよー……」 洋榎「うっ……!」 恭子「言わんといて、それ……」 洋榎「……ま、まぁアレや!皆で麻雀競い合って、試合で燃える青春に比べたら、オトコなんて別におらんでも……なぁ!」 恭子「そ、そうそう!そうや! 女子プロ雀士も、独身アラサーやアラフォーの巣窟やしな?」 漫「いらっしゃいませー……何の話してたんですか?」 絹恵「あ、上重さん! お邪魔してます」 由子「みんな仲良く独り身予備軍って話をしてたのよー」 恭子「その話もうやめよや……店の服似合っとるなぁ漫ちゃん?」 漫「あはは……店の手伝いする時はこの格好なんですよ。 あ、ご注文なんにします?」 洋榎「そうやなぁ……」 京太郎「ごめんくださーい、大将は……あ、漫姉見っけ」 漫「へっ……? きょ、京太郎!? はぁっ!? 嘘、なんで?いつこっち来たん!?」 京太郎「ついさっき。 親父の仕事の都合に付いてきてさ……まぁ俺は何も無いし、旅行みたいなもんなんだけど」 漫「そうならそうと前もって言うときや京太郎! むっちゃ驚いたやん!」 ワイワイキャッキャ 洋榎「……なんやアレ……?」 恭子「漫ちゃん、その人誰……?」 漫「あ、えっと……! こ、コイツは、須賀京太郎っていって……あの、幼馴染みみたいなモンです!」 京太郎「どもっス。つっても親同士が仲良い昔なじみってんで、別に家近かったりする訳じゃないんですけど……あ、漫姉の店着久しぶりに見たなぁ。可愛いじゃん」 漫「なぁっ!? やっ、きょうっ……!? アンタ、年上からかうなって何べん言うたらっ……!」 恭子(言葉と裏腹に、顔が全然怒ってへんな……) 洋榎(漫のあんな表情初めて見たで……) 由子(メs……女の顏なのよー) 絹恵(乙女の顔って言いましょう?!) 漫「今日という今日は許さんからな京太郎! 家に上がって待っときや!」 京太郎「はいはい、漫姉のお好み焼き、楽しみに待ってますよーっと」 漫「ほんまにアイツはぁ……あぁ、すんません注文まだでしたね? えっと……」 恭子「漫ちゃん、今日ココの専属でやってくれん……?」 漫「えっ?」 由子「腹を割って話そう、なのよー」 漫「あ、あの、一体何が……?」 洋榎「ココに漫を釘付けにせんとならんなぁ……よし、浩子とセーラも呼んどこか。」 漫(何やろ、先輩方の空気が重いような気が……) 郁乃「みんな楽しそうやねー?」 漫「か、監督!? いつの間に……」 郁乃「さっき金髪のイケメンさんのすぐ後に入ったんやけどー、全然気付いてもらえんかったなー……」 漫「す、すんません! 色々あって……」 郁乃「んー……」 漫「な、何ですか監督? 人の顔じーっと見て……」 郁乃「始まるよ恋してるすーべてが キラキラしーているー♪」 漫「急に歌い出したっ!?」 郁乃「みんなー、センセも混ぜてー?」 恭子「どうぞどうぞ」 由子「尋問官追加よー」 漫「尋問官!?」 京太郎「漫姉、お好み焼きまだー?」 漫「状況見んかい京太郎ぉぉぉっ! 家ん中入って待っとれっちゅうねん!」 この後、上重漫が散々質問攻めされたり増援の船久保浩子の情報分析が炸裂したり 江口セーラが須賀京太郎と無駄に仲良くなったり色々あった漫ちゃんと京ちゃんに一夜の過ちがあったり赤阪郁乃が暗躍したり京太郎印の特製タコスが姫松レギュラーの味覚にクリティカルヒットしたりするのであるが、それはまた別のお話。 カンッ

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