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竹井久はごろごろと自分のベッドの上で枕を抱えて転がる。 その手には一つのレコーダー。 『勿論いいですよ。俺も部長、いや久のこと好きだったんです』 『勿論いいですよ。俺も部長、いや久のこと好きだったんです』 久「ん~、これいい、最高~。私グッジョブ、完璧すぎじゃない?」 にへらと人に見せられないほどに崩れた笑みを浮かべて顔を真っ赤にしながら再び再生ボタンを押す 『勿論いいですよ。俺も部長、いや久のこと好きだったんです』 久「くぅ~っ、はあ、はあ、あー、威力凄いわ。目覚ましの音声にできないかしら?   いやでも目覚ましにしたらそのまま京太郎くんのとこ行っちゃうかも? それは危険ね、うん危険」 『勿論いいですよ。俺も部長、いや久のこと好きだったんです』 久「やった、やった、やった。不意打ちだったけどありよね。これあり。   あの子『嘘だったの?』って目を潤ませれば突き放したりきっとできないし。   後々離れられなくすればいいのよ、うんうん」 『勿論いいですよ。俺も部長、いや久のこと好きだったんです』 久「勝った、私大勝利! よし、京太郎くんにお弁当作っちゃお、男はまず胃袋から   あ、でもその前にもう一回だけ」 『勿論いいですよ。俺も部長、いや久のこと好きだったんです』 久「くっ、すごく自慢したいわ。でも咲に和に優希はダメ、あの子たちちょいちょいアピールしてる気がするし   そうだ、まこよ、まこ! お弁当の手ほどきしてもらいつつ自慢! まこならいける!」 こうして1学年下の親友の下で料理を勉強したものの、途中で何度も再生しようとしたため染谷まこにレコーダーは没収されてしまった 久「くっ、誤算だわ、なーんてあるわけないじゃない。ちゃんと保管用もあるもん、ぽちっと」 『勿論いいですよ。俺も部長、いや久のこと好きだったんです』 久「ずっと聞いておきたいわ、これ、えへへ」 竹井久は完全に色ボケして他人に見せられない状態であったという カン!

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