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4月1日、お昼
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン
京太郎「だあっ! 連打って何考えてんだ、どなたですか!?」
久「やっほー、須賀くん、お久」
京太郎「部長……もう大学生になるのに何してんすか」
久「いやー、どうしても今日言わなきゃいけないことがあってね。あともう部長じゃないわよ」
京太郎「はあ、もうあなたの無茶ぶりには慣れました。なんですか?」
久「須賀くん、いえ京太郎くん、私とお付き合いしてください。あ、もち恋人としてね」
京太郎(なん、だと? いや待て、なぜ今日じゃなきゃいけない? ――そうか、エイプリルフール!)
京太郎「勿論いいですよ。俺も部長、いや久のこと好きだったんです」
久「嬉しいわ。これからよろしくね。
ところで知ってるかしら? エイプリルフールは午前中までだって。さて今は何時でしょう?」
京太郎(な、なにー!? 12時02分――つまりこれは)
久「恋愛ごとで嘘はいけないわよね、嘘は。そしてここにレコーダーがあります。
『勿論いいですよ。俺も部長、いや久のこと好きだったんです』、んーこれは動かぬ証拠ね」
京太郎「あ、貴方って人は――あれ? そうすると部長の告白は?」
久「ふふ、12時ぴったりの言葉はどっちでしょうね?
じゃあ京太郎くん、これからよろしく♪」
カン