「h98-26」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

h98-26」(2016/12/03 (土) 10:10:17) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

京太郎「…久しぶり、照さん」 照「うん。久しぶりだね、京ちゃん。…見ない間にすごくかっこよくなったね」 京太郎「…ん、あんがと。照さんの方もなんつーか、すげー綺麗になったよ」 照「ふふ、そう言ってくれるのは嬉しいな。…また、照姉って呼んでも良いんだよ?」 京太郎「勘弁してくれ…あの頃ほど子供じゃねえんだ。敬語は使わない様にするからさ」 照「そう、だね…あの頃から、随分経ったから」 京太郎「…照さん」 照「今はわかってる。アレは、全面的に私が悪かった…いくら子供だったからって言ってもね」 京太郎「…」 照「だから、あの子に同じ舞台に立たせようとしてくれたんだね」 京太郎「…そこまで考えてたわけじゃねんだけどな」ポリポリ 照「本当に?」 京太郎「当たり前だ。うちの県予選何て呼ばれてると思ってんだよ…『魔境』だぜ?」 照「ふふ、それもそうだ」 京太郎「…俺はただ、アイツの好きだったものを嫌いになる苦しさを見てたから。また麻雀を好きだって言えるように、背中を押しただけだよ」 照「…優しいね、京ちゃんは」 京太郎「よせやい、別に誰彼構わず優しいわけじゃねえよ。…ただ、ほっとけなかったんだよ。寂しそうな目をしてたアイツがさ。だから、これは俺のエゴだよ」 照「…ううん。やっぱり優しいよ、京ちゃんは」 京太郎「……」 照「…ねえ、京ちゃん」 京太郎「…なんだ?」 照「何であの時、ついてきてくれなかったの?」 京太郎「…何でって、そりゃ親が行かなきゃ俺だって」 照「それは嘘。…私、知ってるんだよ?あの時、おじさんに異動の打診があったっててこと」 京太郎「…何で知ってんの?」 照「お母さん達が話してたのを聞いたから。そして、京ちゃんがごねて結局そのままになったことも」 京太郎「そっか…」 照「ねえ、なんで?…咲が放っておけなかったからって理由もあるだろうけど、それだけじゃ京ちゃんは動かないでしょう?」 京太郎「…動くかもしれないぞ?何たって俺、バカだしな」 照「ううん、それは絶対にない。…おじさん達以外で、一番近くで見てたのは私なんだから」 京太郎「……」 照「…やっぱり、咲のことが好きだから?」 京太郎「…確かにそれもある」 照「…そっか」 京太郎「というか、二人が好きだった。二人が仲良くしてるのが好きだったんだよ」 照「……」 京太郎「照さんさ、ホントはあの時からわかってたんだろ?自分のせいで、仲違いしたって」 照「…そんなこと」 京太郎「あるよ。じゃなきゃ、別れる時にあんな悲しそうな目で咲のことは見ねえよ」 照「……」 京太郎「さっきのおかえし。照姉のこと、一番近くで見てたのは誰だと思ってんだよ」 照「…それじゃあ、なおさらなんで?」 京太郎「…こういう言い方するのは卑怯だから言いたくなかったけどさ。俺は信じてたんだ」 照「なにを?」 京太郎「照姉は、自分の足で立ち上がれるってこと」 照「……」 京太郎「咲はあんなだからさ、俺が手伝ってやらなきゃいけないけど…照姉はさ、一人でだって前を向いて、自分の行きたいところに行ける人だってこと、信じてたから」 照「…ずるいなあ」 京太郎「……」 照「ホント、京ちゃんはずるい子。そんなこと言われたら、納得するしかないよ」 京太郎「…ごめん」 照「ううん、謝らなくて良い。信じてくれてたこと、嬉しかったから。…これで、純粋な気持ちで戦えそう」 京太郎「なんだそりゃ、今まで純粋じゃなかったってのかよ」 照「…うん、正直ね。咲のこと、私から京ちゃんを奪ったやつだって思ってた」 京太郎「…女の情念って怖い。改めてそう思った」 照「ふふ、その通りだよ。女の子ってね、欲しいものはどうやったって手に入れたいって思うんだ」 京太郎「申し訳ないけど貧乳はストライクゾーンから外れてるので…」フッ 照「それなら胸以外で守備範囲に入るだけだよ?」クスクス 京太郎「おおう…」 照「…ちゃんと見ててね、京ちゃん。私達の決勝戦」 京太郎「…おう、全部見てる。その為にここまでついてきたんだ」 照「私、負けないから」 京太郎「うちだって負けねーよ」 照「うん、楽しみ。…じゃあ、またね。京ちゃん」 京太郎「おう、またな…照さん」 照「さっきみたいに照姉、じゃないんだ」 京太郎「う、うるせっ、さっきのはわざとだよ!昔と今の対比的な!」 照「ふふ、わかってるわかってる。お姉ちゃんはちゃんとわかってるよ」クスクス 京太郎「いーや、その顔はこれっぽっちもわかってねぇ!だから俺は…!」 カンッ

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: