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麻界迷作劇場~金のカレ銀のカレ~
あるところに二人の角を持つ姉妹がおりました。
ある日姉妹は生業である麻雀をしに、卓については丸太の如く対局相手を薙ぎ倒していました。
しかしなんということでしょう、勢い余って大事な幼馴染まで吹き飛ばしてしまったのです。
「ああっ、京ちゃんが池に落ちちゃったよ!」
「咲が四槓子嶺上開花なんて決めるのが悪い」
驚き嘆く二人の前に、池の中から現れた女神が問いかけます。
「お前たちが落としたのはこの金の京太郎か?」
「(うーん、ちょっと髪の毛がキンキラキンだけど京ちゃんだよね)はい!」
妹の方は少し悩みましたが特に疑問も無く答えました。
しかし姉の方はじっと見つめ、首を振って否と答えました。
「ほぉ。ではこちらの銀の京太郎だな?」
「(鏡に映る京ちゃんがちょっといつもより眩しいけど間違いない)はい」
今度は姉の方が少し悩みましたが納得し、そうだと答えました。するとどうでしょう。
「嘘つきに男なんていらないし! チャンプも魔王も馬鹿すぎだし!」
そう叫んで女神さまは池の中に引っ込んでしまいました。
姉妹は京太郎を取り戻せずたいそう嘆き、何日もの間泣き続けました。
そしてついにそれを不憫に思った一人の少女が一計を案じ、
密かに所有していた京太郎抱き枕を池に落としました。
「お前が――げぇっ、原村和!」
「池田さんがなんでこんなことをしているのかは知りませんが。
私が落としたのは金でも銀でも銅でもない、普通のです」
そう、少女は一息に言い切ってじぃっと女神さまを見つめています。
根負けしたのか、女神さまはため息をつきながら言いました。
「分かったし。正直者のお前には金銀銅ダイヤと普通の京太郎をやるし! ……うぅ、生活費がっ」
そうして四人の京太郎を取り戻した少女は――
「ひゅおいえすっ よんえんしぇえっ いひゅ~~~~っ♪」
四人の京太郎と共に肉欲に溺れながら幸せに暮らしましたとさ――――
カンッ