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時は人が望もうとも望まなくとも平等に降りかかる。須賀京太郎という人間も例外ではない。
初めてのインターハイから早7年、今の彼の肩書は新米アナウンサーである。
久「須賀くん、これとこれとこれ、目を通しといて」
高校時代と同じく平気で仕事を振ってくる先輩上司。
憧「……竹井さん、京太郎にばかり仕事押し付けてませんか?」
久「別に? 正当な評価よ。須賀くんならできるって知ってるもの」
2年前にアナウンサーになった元部長、そして同輩の新子憧。彼女らの影響がないわけではない
だがこの道を彼を進ませた決定的な要因は
『いつか、一緒に仕事できたらいいね』そんなたわいもない、夢物語の約束。
彼女は覚えてるのだろうか、高校の卒業式のあの時の言葉を。
これは彼と彼女の再会、そして動き出した恋を記した物語。
カン