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新子憧は大学生になった。麻雀が好きで、高校1年の団体戦でいい成績は残せた。 けど2年からは個人戦に出るしかなくなった。他のメンバーの目的は麻雀そのものじゃなかったから。 で、個人戦の戦績はっていうと、全国でそこそこ活躍できるけどトップクラスではないって感じ。 だから、プロ入りの話は残念ながらかからなかった。というかね、同学年に化け物がいすぎんのよ。 こうなったらインカレで頑張るしかないなって思ってる。 阿知賀の他の子と違って私は次女で好きに生きられるしね。 そんなわけで単身都会の大学に入学したわけなんだけど、結構大変なのよね。 主に満員電車が。ぎゅうぎゅう詰めだし、男が近くに来るし。 普段は女性専用車両に乗るわけなんだけど、休日はやってないから逃げられないわけよ。 今日もまた化粧品の買い足しに出たら満員電車。しかも金髪の若そうな男がすぐ傍。 軽そうだしナンパとか痴漢とかされたら即通報よ。 けど何だろう、満員電車のはずなのにいつもと違って苦しくない。 気が付くと、金髪の男の手が他の人間と私との間にバリケードを作ってた。 それで恩に着せてナンパしてくるのかって思ったら、それもない。 普通に私の降りようとしたら自然に腕を動かして群衆の間に手で道を作って、何でもなさそうな顔をしている。 名前も何も知らない彼との一度目の邂逅はそれで終わって、なんだか私は不思議な気持ちになった。 次にその姿を見たのは、私の通う大学の中。同じ学校なんだって知った。 仲がよさそうに女の子と笑顔で話しながら歩いてて、彼女なのかなって思って、なんだか胸がチクってした。 三度目は、麻雀サークルの新歓。ここで新入生がそれぞれ自己紹介したから、初めて名前を知った。 須賀京太郎、どこかで聞いたような気がするような、でも思い出せない名前。 でもまあ、同じサークルに入るんなら、また会う機会もあるでしょ。 なんだか少し楽しみな自分がいた。 カン

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