「h94-11」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

h94-11」(2016/11/27 (日) 08:35:46) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「美穂子姉ちゃん!おれ絶対会いに行くから!!どんなに遠くに行っても必ず会いに行くから待ってて―――」 それは幼い時の記憶。近所に住んでいた年下の男の子との思い出…。その子は私の外見を恐れることもなくいつも後ろをついてきた。 「お姉ちゃん麻雀強いんだね!すごいや!!」 「これおねえちゃんが作ったの!?すごいおいしいよ!」 「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」 華菜「……テン!キャプテン!!」 美穂子「……華菜?」 華菜「どうしたんですかキャプテン?ボーっとしちゃって」 美穂子「ごめんなさい。ちょっと考え事をね」 今頃になってあの時を思い出すなんて…。 ある日引っ越してしまったけど、今にも後にも仲の良かった男の子なんて彼だけだったわね。 幼いながらいろんなことをしたわね。将来の約束とかもしたり……。初恋…だったのかしら? あの子は今どこで何をしてるのかしら…。元気でやっているならいいのだけど。 貴子「福路 !お前に客だ」 お客、上埜さんかしら。全国個人選手の資料を届けに来るって言ってたからそれかしら。 久「やっほー美穂子、来たわよ。言ってた資料を届けに来たわ。須賀君渡してあげて…須賀君?」 上埜さんと一緒に背の高い金髪の男の人が部室に入ってくる。前に上埜さんが言っていた清澄の男子部員かしら。 背の高い金髪の男の子。初めて会った筈なのにどこか見覚えがあって……。 持っていた資料を落としてそのまま私に近づいてきて――― 久「須賀君!?」 華菜「にゃぁ!?」 貴子「ほう?」 京太郎「会いたかった……っ!美穂子姉ちゃん!!」 突然抱きしめられた。そのことにも驚いたけれど私が驚いたのは違うところ……。 京太郎「ずっと会いたかった。あれからずっと探して…。少しでも美穂子姉ちゃんに近づこうと麻雀も始めて…」 美穂子「…京……君…?」 約束の男の子、京君が私のことを抱きしめていた。 京太郎「そうだよ、あの時の約束を果たしに来たんだ」 あんなに小さかった彼がこんなに大きくなって、約束も覚えていてくれて。こんなのずるいじゃない……。 京太郎「俺、美穂子姉ちゃんが好きです!俺と付き合ってくださ――っ!?」 美穂子「…ぷはっ。私も好きよ京君」 久しぶりに間近で見た彼の顔はとても驚いた顔をしていた。 カンッ!

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: