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私、新子憧という人間にとって須賀京太郎の第一印象は「いかにも軽そう」だった。 そりゃまあ部活仲間や宥ねえのおっぱいに視線をチラチラ送ってたり、会って数分で玄と意気投合してりゃね。 しかも金髪でへらへら笑ってて、女子とのスキンシップに躊躇がない。 「あ-、こいつ遊んでそうだな」とか思っても仕方ないでしょ? そこ、憧が言うんだって言わない。私が男子は苦手なの知ってるでしょ。 それで連絡先聞いてきたら「体目当てだ」って警戒してフリーアドレス教えるのは当たり前でしょ。 初対面にほいほい携帯教える玄やシズが例外なのよ。 だからまあ、どうせやらしいこと聞いてくるからその時はブラックリストに入れようって思ってたのよ。 と・こ・ろ・が、全くの音沙汰なし。しかもシズや玄は頻繁に連絡とり合ってるって部活で話すわけ。 あの二人は警戒心薄い上に自分が女だって自覚がないから、騙されてるって決めつけて和にチクったわけよ。 対して和の返答は「須賀くんは大丈夫ですよ、確かにエッチなとこはありますけど」だったわ。 思ったわ、和もお手付きなんだって。 ……なによ、妄想しすぎ? だってあの和よ。堅物が心を許してるとか怪しいじゃない。 ともかく、これは私が守らないとって思って直接文句言ったわけ。そしたらなんて言ったと思う? 「いや、友達だし普通だろ。新子にはしないけど」、よ。 かっちんときたわね。私のこと眼中になしって感じ。いや後に誤解だと分かったんだけどね。 「へー、私には女の魅力がないってわけ、ふざけんな」って思ったら、きわどい写メとかいつの間にか送ってたわ。 そしたら、そしたら、よ。「ただでさえ可愛いんだからこういうことすんな。男は簡単に勘違いするんだぞ」って忠告が返ってきたわけ。 それでまあ「あれ、こいつもしかしていいやつ?」ってやっとのこと気付いたのよ。 ついでに送った写メの挑発っぷりに頭抱えてベッドで悶絶したわ。 それからまあ、普通に連絡するようになって? たまーに会う時にオシャレとかしてたら、なんだかとんとん拍子で? なんかいつの間にか、付き合ってたのよね。 え、そこはしょるなって? うっさいわね、恥ずかしいのよ、察してよ。 意外と話が合ったし? 他に話せる男子もいなかったし? だから、そうなっても自然なわけ。 はい、私の話終わり! なに、砂糖吐きそう? アンタらが聞いてきたんでしょうが、知らないわよそんなの。 そういうわけなんで、アンタらは京太郎に手を出しちゃだめだから。彼女持ちにちょくちょく連絡しないで。 特にシズと玄、連絡しすぎだから控えて。 横暴? 違うわよ、彼女の権利よ。文句ある? う、浮気するんじゃないかとか心配してないし? 全然、これっぽっちも疑ってないし? ほら京太郎は私をあ、愛してるから。 ……何よその生暖かい目は? べ、別にのろけてないわよ、なんなのよ、もう! ―インターハイ後、冬休みの阿知賀での一幕、新子憧へのインタビューより抜粋― カン

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