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瑞原はやりは国民的アイドル兼プロ雀士であり、その仕事は多岐にわたる。 半引退した某アラフォー雀士とは異なり、忙し過ぎてプライベートの時間がろくに取れない。 だから、下卑た視線をよこすスポンサーこそいても心を許せる男性と逢瀬のひと時を、なんてのは夢に近い。 子供の頃はみんなを幸せにする牌のお姉さんに憧れていた。今だって仕事に誇りはある。 でも、時々寂しくなるのだ。等身大の、弱さもある本当の自分に寄り添って支えてくれる人は少ない。 ファンの笑顔を励ましにしながら、同時に女としての自分は本当にこれでいいのかと悩んでいた。 だから、あの子を見つけられたのは奇跡に近かった。 きっと彼の本当の価値は小娘たちには分からない。 自分を後回しにして周囲のためを思い動き、強者に囲まれているにも拘らず心も折れない。 さらには家事もできて体つきもよくて、顔も性格もイケメンさん。 正直、こういうパートナーを切実に求めているのは学生よりも女子プロだ。 だからはやりは職権乱用だと知りながら清澄麻雀部唯一の男子部員のことを調べずにいられなかった。 好みの女性のタイプが胸の大きい女だと知って内心小躍りした。 主夫でいい。彼が家で待っていてくれて抱きしめてくれるなら、どんな疲れも癒されるだろう。 年こそ離れているけど、男子高校生は大人の女に憧れがあるらしい。 だからはやりはすぐに行動した。わざと彼と道端でぶつかって、変装グッズをまき散らした。 正体を内緒にしてくれる口止め料として料亭に連れ込み、酔ったふりでしな垂れかかった。 「お互いの秘密にしよう」って、ホテルで既成事実をつくっちゃった。 「また会ってくれる?」って上目遣いで連絡先をねじ込んだ。もちろんプライベート用。 賭けに出たのは間違いじゃなかった。責任感の強い彼は私を選んでくれた。 公表するわけにもいかないから内縁状態だけど、世界が彩るぐらい今は幸せ。 彼に目をつけた子は他にもいただろうけど、はやりはスピード勝負が信条。こういうの早い者勝ち。 だからごめんね、はやりは牌のお姉さんを引退したら結婚します! 頑張った分のご褒美、貰ってもいいよね。だから京太郎くん、今日もベッドで…… 『瑞原はやりの暗躍』、カン

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