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私の高校生活最後の団体戦、その最後の相手が彼の属する高校であることもあって緊張しているのであろうか、本の内容は頭に入らず、私は物思いに耽っていた。 彼から貰ったこの力もだいぶ自身の力であるように扱える様になったと思う。 相手の隙や傾向を読み解く照魔鏡と相手の攻撃を斬り伏せる八重垣剣は非常に相性がいいし、 障害を薙ぎ、進む道を切り開く草薙剣と日を召す烈火の力も、相手の干渉や支配を受けず、高打点を出すのに都合がよい。 強すぎる力の調節は、天叢雲剣としての力がやってくれるし、更には去年天照大神と呼ばれるようになったおかげで蛇の剣としての力も機能するようになった。 「ほんと。京ちゃんにはずっとささえてもらってるなぁ」 昔の私を支え、今の私を作ったといっても過言ではない、幼なじみのことを思い出し、自然と笑みが零れる。 いつの間にやら卓に全員揃っていたようだ。反対側に座る赤いマントを羽織ってきた彼女から、彼の気を感じる。 照魔鏡でみるまでもない。彼が少し力を貸しているのだろう。 ギ... それでも私は負けない。あなたの選択が間違っていなかったと証明するために ギギ... 私は負けない。“みる”ことしかしなかった、“みる”ことしかできなかった過去と、変わった今の違いを見せるために ギギギ... 私は負けない。あなたに支えられるだけでなく、隣に並び立つ存在となれるように ギギギ--- 容赦も手加減もしない。高天原の出の彼女には特に踊って貰おう。 さぁ岩戸開だ ?「京ちゃん…京ちゃん…」 京太郎「うぅ…またか。何かが俺の布団の上に乗っかって、耳元で囁いてる…!」 ?「幼なじみは可愛い…幼なじみは可愛い…」 京太郎「ぐっ…か、体が動かない…!」 ?「やっぱり京咲がナンバーワン。京咲がナンバーワン─」 京太郎「うぉおおおおおっ!誰だぁ!!」 ?「きゃああぁっ!!」 京太郎「って…咲かよ!何してるんだこんな夜中に!?」 咲「だ、だって京ちゃんおもちばっかり見て私のこと気にかけてくれないし…」 京太郎「それで夜な夜な都合の良いこと吹き込んでたのか…」 咲「ご、ごめんなさい…うう、私の京咲計画がぁ…」 京太郎「…もうこんな真似をしないって約束するなら…一緒に寝てやっても良いぞ」 咲「ほんと?!京ちゃん、だーい好きっ!!」 それからというもの咲は、京太郎に真正面から愛を囁き続け、 いつしか既成事実を作って京咲計画を成就させたましたとさ カン!

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