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恭子「夏やし、怪談話いくで」 洋榎「なっ、いきなり何やねん恭子」 絹恵「確かに良いアイデアですね~」 由子「話し手は誰なのよ~?」 恭子「漫ちゃんいってみよか…」 漫「えっ!私ですか」 恭子「ってのは冗談で、私が話すわ」 漫「ほっ…」 洋榎「な、なぁ止めへんか…?アイタタタ!腹痛なってきたわ!」 絹恵「お姉ちゃん…、嘘はアカンで。さっきトイレ行ってたやないか」 洋榎「ぎくっ!ふん!怪談でも何でも来いや、怪談キラー洋榎とは…うちのことやで!」 由子「どこからその自信が湧いてくるのかわからないのよ~」 恭子「じゃあさっそく…。姫松高校の今は使われてない家庭科室の事何やけどな…」 絹恵「あぁ、あの旧校舎の」 恭子「そうそう、それな。使われなくなったんは私らが入学する前のことでな、それには理由があんねん」 洋榎「ごくり…」 恭子「以前、大火災ほどじゃないけど、調理中にボヤ騒ぎがあってな…理由は油に水が入っての火災や。で、目の前に居た女生徒がモロに被ってもうて大やけど」 漫「はー、それは痛々しいですね」   恭子「で、その女生徒は火傷の影響で死んでもうてん。麻雀部の部員やったみたいや」 由子「のよ~」←オチが分かった 絹恵「へー、そうなんですね」←オチが分かった 洋榎「がくがくぶるぶる…」←すでに恐怖 漫「可哀想に…」←もはや普通の話として聞いてる 恭子「で、問題はここからやねん。その生徒が死んでからか、怪現象が頻発しとる。急に皿が割れたり、使ってないコンロがいきなり作動したりな」 洋榎「ひ、ひぇ…」 恭子「で、間もなく閉鎖に至った訳や。で、その子の執念なのか今でも怪現象は止まらへん。ついには本校舎にまで力が及んだ。今でもカツン…カツンと校舎を歩いてる」 カツン…カツン… 洋榎「ひゃっ…!」←もう耐えられない 絹恵「えっ…嘘」←予想外に驚く 由子「のよ~」←何か予想がつく 漫「ん…?」←ちょっと怖さが伝わってきた 恭子「さっき麻雀部言うたな…やから、今も…そこの扉の前で…」  ギギギ… 恭子「嘆いているんや!」 バタン!! 洋榎「ぎゃぁぁあ!!!」←驚愕 絹恵「きゃぁぁあ!!!」←驚愕 漫「ひぇっ…!」←少しだけ驚く 由子「のよ~」←知ってた 扉の先にいたものは…赤阪代行だった。 赤阪「じゃ~ん、ドッキリでした~大成功~」 恭子「ってことで怪談は嘘っぱち…ドッキリです。どうでした?驚きましたか?」 洋榎「……!……!」←驚きすぎて過呼吸 絹恵「ちょっお姉ちゃん!」 由子「やっぱりそうだったのよ~」 漫「は、はぁ…代行でしたか」 赤阪「そうやで~、私が企画したんよ~。末原ちゃんの語りもばっちりイヤホンで聞いて、タイミング良く出たんよ~」 洋榎「はぁ…はぁ…なんや、嘘っぱちかいな!全く驚かせよって!」 恭子「いや、怪談ってそういうものでしょう主将」 洋榎「ふぅ…ま、まぁええ出来とちゃうか?」 絹恵「それ、負け惜しみやでお姉ちゃん…」 赤阪「さぁて、もうええ時間やで~みんなも早く帰りな~」 洋榎「きょ…恭子の奴…って、ん…?なんか聞こえんか?」 恭子「さっそく仕返しですか?そうは…って、え?」 カツン…カツン… 絹恵「え、もう話は終わったんじゃ…?」 赤阪「私は知らんよ~」 漫「じゃあ…これって…」 由子「のよ~」 バタン!!! 洋榎「ぎゃぁぁぁあ!!!!!」 扉の先に人影が…それは…… 姫松高校怪談話──完

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