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ドサッ
京太郎「あー、クソぉ……負けた負けた!」
桃子「おっぱいさんとタコスさん相手にあれだけ食い下がったんすから、かなり成長してるっすよ?」
京太郎「……ダメなんだよ……勝たなきゃ……」グッ
恵『娘が、欲しいだと……?寝言は寝て言え小僧』
和『そんなっ、交際は認めてくれたじゃないですか!』
恵『和は黙っていなさい。……そんなにこの子を嫁に欲しいなら今から出す条件をクリア出来たなら認めてやらんでもない……』
『和に麻雀で勝て、互いに加減なしの全力勝負だ。勝てないなら、一生和は嫁になんぞやらん!』
京太郎「……」
桃子「……いっそ、駆け落ちした方が良いんじゃないっすか?京さんとおっぱいさんならどうとでも……」
京太郎「いや……それは出来ない。俺はもちろんだが、和だってちゃんと両親に祝福されて結ばれたいって思ってる」
桃子「……」
京太郎「だから俺は諦めるわけにはいかねぇんだ、辛かろうが苦しかろうが絶対に逃げない!」
桃子「……ほんと、羨ましいっすよ」ボソッ
京太郎「ん?何かーーーー」
桃子「失礼するっす」
グイッ ポフッ
京太郎「……モ、モモ?これって……」
桃子「膝枕っすよ。何とか勝とう勝とうって真剣に麻雀を何連荘も打ってれば、どんな雀士だって疲れるっすよ……お嫌だったっすか?」
京太郎「いやいや、寧ろ役得……って馬鹿馬鹿馬鹿!俺には和がぁ!」ウガー!
桃子「アハハッ、でも良いんすよ?疲れたなら休憩をとって、それからまた挑む。何も恥ずる事はないっす」
京太郎「……そうかねぇ?」
桃子「そうっすよ。おっぱいさんと結ばれたい……その想いさえ捨てなければ」
京太郎「ぜってぇ捨てない、和を幸せにするのは俺だ……!」ニッ!
桃子「……その意気っす、それでこそ京さんなんすよ」ナデナデ
京太郎「……あふ……なんだ、何か安心したら眠気が……」ファ~…
桃子「寝ても良いっすよ、ちゃんと暗くなる前に起こすっすから」
京太郎「ん、よろしくぅ~」コテッ
桃子「…………京さん?」
京太郎「……」スゥ… フゥ…
桃子「寝るの、早いっすね」クスッ ナデナデ
「……」
桃子「(おっぱいさんの事、本気の本気で大好き……なんすね……)」ポムポム
「……」
桃子「(京さんはすごい人っす、ちょっと一緒にいるだけで色んな雀士とすぐ仲良くなって……一種のオカルトっす)」
「……」
桃子「(まぁ……私も、その一人に過ぎないっすけど。何かを通したりせず、真っ直ぐ見つけてくれたのは紛れもなく京さんだけ……だから気がついたらこんな……)」ナデナデ
「……」
桃子「(本当に罪作りな人っす……でも、そんな貴方が愛してるのはただ一人。あの人だけっす)」
「……」
桃子「(……せめてその傍らに私を……モモをいさせて下さいね、京さん……)」スッ
「……」
桃子「(大好きっす……)」チュッ
カサッ
桃子「!」ビクッ
シィン…
桃子「……風、っすかね?」
「……」
カンッ!