「h87-90」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

h87-90」(2016/08/10 (水) 08:03:57) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

彼のことが男の人としても好きだと気付いた時にはもう私たちの関係は固まっていた 彼にとって私は女の子じゃない、趣味を共有する仲間なのだ どちらかといえば男友達のノリですらあるんじゃないかとまで思う 元々は個人的な趣味で集めていただけの情報も、彼が喜ぶという一味だけでさらに身が入る 彼は私の趣味を変だとは言わなかった、むしろ同調して情報交換をしようと持ち掛けてくれた 多くの人は何故か私のことを変な子扱いするのだが、彼だけはそういう目で見ないでくれる それが嬉しくて、でも女の子としては意識されてないんだと感じると今は憂鬱になる 話題にする内容がいけないんだろうか? でもこの趣味を除けば私たちの繋がりは途端に希薄なものになる いつしか趣味のことを考える時間よりも彼のことを考える時間が増えている気がする 彼の好みの女性像は明白だ、散々語り合ってるのだから間違いない 対して私のその部分はというと、なりそこない 私が彼の恋人になれる目はきっとない、ただでさえ住んでいる場所が遠すぎる このまま私は趣味友達で、彼が他の人と付き合って結婚するんだと思うと胸が引き裂かれそう だからって好きだと言ってしまってこの関係さえ壊れるなんて怖くて絶対に言い出せやしない 山を駆け巡るあの子の積極性があれば正面から行くだろう 自分を磨くことに余念のないあの子なら自分だけの魅力で惹きつけるだろう ただ一人を追いかけるあの子ならその一途さでなんとかしてしまうのかもしれない おねーちゃんは彼の好み過ぎて会わせられない、絶対私じゃなくおねーちゃんを選ぶもん 私には結局この恋心を封印して待つことしかできないんだと思う そんな決心をしても、彼からコールが一つかかればたちまち嬉しさに我を忘れてしまう そう、今みたいに…… 玄「あのね京太郎くん、永水のあのすっごいおもちの子には親戚がいるんだって   その子もおもちがすごいらしいよ!」 こうやってハイテンションで話してしまう 嫌われてないかな? ウザったいって思われてないかな? そんな不安を隠しながらも私は彼と接する 淡い気持ちがいつか叶うんじゃないかとありもしない希望にすがって、私は短冊に願いを託す カン

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: