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京太郎「にしても意外だよなー」
憧「何が?」
京太郎「憧が飯誘ってくるのもそうなんだけど、その飯がラーメンっつーのがさ」
憧「そりゃアタシだってラーメンが食べたいときもあるわよ。何か悪い?」
京太郎「悪かねーよ。ただイメージと違うって話だよ」
憧「ふーん、イメージ」
京太郎「興味無さげな反応だな」
憧「別に興味無いわけでもないけど、食べ物程度で変わるイメージなんて小さい事気にするのもねぇ…」
京太郎「小さいか?」
憧「小さいでしょ。例えばの話だけど、一張羅でも気にせずラーメンを食べるって噂と、ニンニクラーメンが好物って噂。私が嫌なのは前者の方よ」
京太郎「何で?」
憧「後者はただの好き嫌い。対して前者はTPOを弁えないって印象を抱いちゃうでしょ」
京太郎「ふんふん」
憧「女子高生からすれば後者の方が致命的かもしれないわね。でもね、アタシは女子高生である前に社会人なの。常識破りや型破りが評価されるのは前提を理解しててこそよ」
京太郎「ほー」
憧「大体ねぇ、一張羅なんて汚しちゃいけないもの着ながら汚れやすいラーメン食べようってのが気に入らないのよ。料理を十全に楽しめる状況で食べるかでしょうが…ったく、これだから今時の若者ってのは」
京太郎「憧?憧さん?」
憧「…なによ」
京太郎「あくまで例えばだよな?例えばの話」
憧「…そうね、例えばの話ね。別に私がどうこうとかじゃないものね」
京太郎「…闇が深そうだな」
憧「気にしないことをおすすめするわ。そんなことより…注文の品、来たわよ」
京太郎「お、ホントだ」
憧「とりあえず今は美味しいラーメンをゆっくり食べられることに感謝しましょうか」
京太郎「いちいち重たいの止めよう?」
カンッ