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【名前も知らない病気】 私達は夏のIHの団体戦で優勝し、咲さんは無事にお姉さんと仲直りすることができました。私は父との約束を果たし、転校の話を白紙に戻すことができました。家族の重苦しかった雰囲気も、徐々にほぐれていくのを感じます。今では家族三人でのお夕飯も楽しいものとなりました。 しかし、最近私はある何らかの病気に悩まされています。 京太郎「うーす」ガチャ 和「こんにちは須賀君」 京太郎「おう!他の皆はまだ来てないのか?」 和「染谷先輩…部長はお店のお手伝い、咲さんは日直で…ゆーきは補習を受けています」 京太郎「アイツやっぱりだめだったのか…俺も危なかったなあ」 和「フフッ、二人では麻雀もできませんし…須賀君はネトマを打ってください、私は須賀君のネトマを見ることにしましょう」 京太郎「おっ、そうか、サンキュー」 ・ ・ ・ 和「須賀君、ここはこれよりもこっちを切って待ちを広くした方が…」タプン 京太郎「お、おう///」チラッ 和「この時は鳴いて手を進めるよりも形が良くなるまで待って…」ユサユサ 京太郎「そっそうか///」チラチラッ 和「…須賀君…見てるのバレバレですよ?」ジトー 京太郎「あっ!いや、これは、その…たはは///」 和「……そんなに見たいんですか?」ボソッ 京太郎「え?」 和「…!///な、何でもありません!…お茶淹れてきますね///」 京太郎「ああ、悪いな…うーん…これか?あっ」 ロン! ズドオオオオオン!! IHが終わってから須賀君といると何かヘンです。最初は、男性でしかも胸をイヤらしい目で見てくるから、一緒にいると気が抜けなかったというか、苦手だったというか…。 たしかにイヤらしいところはあるのですが、実質雑用係という立場に文句も言わずに私達を支えてくれたという優しい一面もありますし、 IHが終わっても雑用をこなしつつ、その上で必死に麻雀に取り組むという一生懸命な一面もありますし、 良く見ればサラサラとした綺麗な金髪で、顔立ちも整っていて、身長が高くて、運動も得意で、勉強は、ゆーきと遜色ない程度ですが…須賀君はこんなに素敵な人なのに…。 何というか…落ち着かないというか…須賀君と面と向かって話をしていると、なぜか顔が熱くなって、動悸も激しくなります。 一度父に相談して病院の診察を受けた方が良いのでしょうか? 京太郎「…おーい、和ー?」 和「ハッ!ひゃ、ひゃい!!……///」 京太郎「…?…大丈夫か?もう対局終わったぞ?」 和「そ、そうでしたか///…コホン、では対局の牌譜を検討しましょうか」 和(須賀君に急に話しかけられるといつもこうです…まったく、厄介な病気ですね) やはり父に相談する必要がありますね。こんな調子では須賀君や皆さんに迷惑をかけますし…それにしてもこの病気は一体なんなんでしょうか? カンッ!

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