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智葉「今日は随分と暖かいな」 京太郎「俺には暑いくらいですね、長野は今の時期でも雪降ったりしますから」 ハオ「信じられない……」 明華「でも長野の雪は一度は見に行きたいですね~」 智葉「……そういえば、半ば無意識的に避けていたんだが、須賀は蕎麦つくれるか?」 京太郎「え?はい」 メグ(作れるデスネ……) ネリー(さすが生きるグルメテーブルかけ) 智葉「うん、長野特産のど真ん中メジャーだから逆に避けていたんだが、今日は暑いしな、是非ともざる蕎麦を作ってみてほしい」 明華「あ、興味あります」 京太郎「でしたら皆さんで作ってみますか?案外簡単ですよ」 智葉「え」 メグ「ナイスアイデア!」 ハオ「お一人に任せるのは心苦しかったけど、それなら是非」 ネリー「楽しそうじゃん!」 智葉(参ったな、私は美味い蕎麦が食いたいだけで作るのに興味はないんだが……) 京太郎「サァ皆さん準備はいいですか?」E.三角巾 割烹着 全員((似合う……)) 京太郎「まずは水回しからですね、このように……ボウルの中に入れたそば粉と強力粉を指でかき混ぜながら、何回かに分けて水を加えていきます。なるべく指に水がつかないようにしてください」 ネリー「はーい……うわ、爪に粉が」 京太郎「あとで洗えばいいさ。サラサラになるまで続けましょう」 明華「はい」 智葉(まいったな、蕎麦の香りが……腹が減ってたまらん) ハオ「あ……な、なんだか固まってきてしまいました」 京太郎「それでいいんですよ、全体に水が行き渡ると自然とまとまってきますから。次は練ります。このように……ぐっと体重をかけて。あんまり練りすぎないでください、不味くなっちゃいますよ」グニィ メグ「フッ、フッ、なかなかっ固いっデスね~」コネコネ ネリー「ぜ、ぜんぜん練れない、ネリーの名折れだよ。くぅ……」 智葉(くっ、意外と力使うな、まずい、非常にまずい、そろそろ限界が近いぞ……) 京太郎「お次は菊練りです。まずはこうやって生地の表面が綺麗になるように一箇所にまとめて織り込んで行ってわそれをこのようになります、上から見ると菊のように見えるから菊練りですね」 明華「なるほど……確かに見えます」 メグ「菊練りってアレ!お前のパイ生地菊練りしてやるってヤツ!」 京太郎「それは水どうでしょう」 ハオ「んーっ……か、形がいびつに」 智葉(……蕎麦作るのは以外と手間なんだな、かなり力を使うぞ、うぐぐ、こんないい匂いのなか腹が減ったまま力仕事なんて、酷だ、残酷だ) ……………… 京太郎「はい、切るのまで終わりました、あとは茹でるだけです」 ネリー「終わったー……結構楽しかったねー」 明華「ハオの麺凄く歪!太かったり細かったり……うふふ」 ハオ「し、仕方ないでしょう!」 メグ(……キョウタロウの蕎麦がお店のもののように均等に綺麗に切れてます……) 智葉(やっと、やっと終わった……疲れたな。ようやく蕎麦にありつける) ネリー「いい匂いがしてきた……んー、動いてお腹減っちゃった!ねーまだー?」 京太郎「焦るな焦るな、茹るのはすぐだ……ほいっと。あとは水でぬめりを取って……じゃあ皆さんは机で待っててください、すぐ持って行きますからね」 明華「わかりました!」 智葉(そばつゆの分量を調整しなければな、ちょっと薄めの方が私は好きだ、あとはそばつゆと言ったらネギとわさびだな……そういえば、わさびも長野の特産品かぁ、案外そばつゆにわさびってのは長野で生まれたものなのか?) 京太郎(ガイト先輩終始無言だったな……集中してたのか、それとも……つまらなかったのか……うぅ)ズ-ン ……………… 京太郎「サァ皆さんどうぞ、お蕎麦ですよ。さっき揚げておいた天ぷらもどうぞ」ゴトッ 智葉「おお、これが……天ぷらもあるとは豪華だな」 手打ち蕎麦 ーーー麺がツヤツヤのみんなで打った蕎麦、太さにばらつきがある。 そば粉は長野県産。 つゆにはすりおろしたわさびとネギを好みで合わせる 天ぷら ーーーエビに玉ねぎ、なすとピーマンにかぼちゃと見てて楽しい ネリー「いただきまーす!……んっ!すごい喉越し!」チュルン 明華「噛まずに頂くのがツウなんでしたっけ?」 ハオ「気にしなくても良いのでは?んむっ」ズルルル メグ「もぐもぐ……ラーメンとは違いますが、これも同じくらいいいですね!」 智葉(ん……うまいな!やはりそば粉が違うのか)ズルルルウ 智葉(腹が減る思いをしたことだけはある、これはかなりうまいな、店の蕎麦にだって負けてないぞ。これはあれか、自分で作ったご飯はうまく感じる、というヤツか?それとも、誰かに作ってもらうご飯はうまいってヤツかな?)チラ 京太郎「つゆは濃いめに作ってありますから軽くつけてかじるくらいがいいですね」 ハオ「なるほど……うん、確かに」サクサク 智葉(いや、今回はその両方かもしれんな……うん、天ぷらもうまいな。このカラッとした揚げ方は練習したのだろうか。箸が止まらない、物足りないくらいだな) 智葉「……うん、美味いな。須賀、ありがとうな、いい体験だった」 京太郎「え……? いえ、喜んでもらえて嬉しいです!」 智葉(? そこまで喜ぶようなことを言っただろうか) メグ(……やれやれ、コリャワカッテネーナ鈍感デスネ) 明華「……むむむ」 智葉(まぁいいや、今はこの蕎麦を味わおう、まだまだあるからな……)ズル、ズルルルル 智葉のお蕎麦 カンッ

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