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京太郎「はあ」 誠「何ため息吐いてんだ? この幸せ者が」 京太郎「そう、……思うか?」 誠「そりゃあそうだろう? 男子なら羨んで仕方のない彼女がいるんだからな。まさか、ため息の原因は嫁さんと喧嘩でもしたのか?」 京太郎「嫁さんって……喧嘩なんかしてねえよ。今日だってお手製の弁当作ってきてくれたしな」 誠「知ってるよ! 今朝、登校してくるときもイチャイチャしやがって、爆発しろッぉ!」  彼女とは喧嘩なんて全くしていない。むしろ関係は良好であり、ますます深化している。 京太郎「妬くな、妬くな、羨ましいなら誠も彼女を作れば良いんじゃね?」 誠「くっ、簡単に言いやがって……」 京太郎「お前、先日告白されていただろう?」 誠「いや、その……」 「京太郎くん!」 誠「! おい、嫁さんがお呼びだぞ」  誠はこれ幸いと話を切り上げにかかった。まあ、彼女を待たせる気はないので追求はまた今度にしてやろう。  鞄を掴み、教室の入口で佇む彼女の方へと向かっていく。 京太郎「それじゃあ、部活に行くか、和」 和「はい」  微笑みながら返事をし、さりげない動作で俺の腕に絡んでくる。そして、押し付けられる胸の柔らかさにドクンっと心臓が高鳴る。  周囲から向けられる視線には殺意が交じり、血に餓えた野犬のようにしつこい位に睨まれている。別の意味でも心臓が早くなった。  人気のない旧校舎に辿り着くまで、本当に大変だった。嫉妬で殺されるかもしれない。 和「京太郎くん」  上気し、潤んだ瞳で俺の名を呼び見つめる和は可愛い過ぎる。そんな彼女は誰も近くにいないのを良いことに、つま先立ちで目を瞑る。  俺は期待に応えるように和の唇に口づけした。それは単に触れ合うだけではなく、舌が互いの口内で絡み合い、唾液が交換され、嚥下されていく。  粘膜の触れ合いは気持ち良く、微熱は増していく。しかし、ここは少ないが往来もある学校の廊下なのだ。 京太郎「はぁ、……和ぁ、続きはまた後でな」 和「ふぁぃ……残念ですけどぉ、我慢します」  魅せられてしまうような、匂い立つ妖艶さを醸し出す蠱惑的な少女。どうして、こうなってしまったのだろうか。  付き合い始めた当初は初々しく、名前で呼ぶことや手を繋ぐことにさえ顔を真っ赤に染めていたというのに、今では考えられない。 和「どうかしましたか?」 京太郎「何でもないさ」  多分、彼女をこんな風に変えたのは俺ではあるのだろう。しかし、おそらく、俺でなくとも、いずれはこうなっていたのかもしれない。  そう、和は淫乱なんだ。  初めて悦びを知ってしまった時から、眠っていた本質が目覚めてしまったのだろう。  キス、ボディータッチは当然、自然、日常行動。特に予定がなければ、部活が終わった放課後は俺の家か彼女の家で一戦、二戦する。  それから一緒に身を清め、食事を取り、宿題を済ませたりする。親が帰宅する前に帰ることが多いけどな。もう、俺も和も互いの両親には顔見せが済んでいる。  完全に帰宅してからも、最近は異常だ。  和の要望でネットを通じて画面越しにオナニーをしたり、音声のみで擬似セックスすることも多々ある。  部活もない休日はちょっとアブノーマルな性交渉を行うことが多い。SM、青姦、お散歩、アナル…etc.  ド変態淫乱ピンクの彼女だが、それでも俺は嫌いになれない。むしろ、和と一緒にますます深みへと堕ちている。多分、お互いにもう抜け出せない。 京太郎「和」 和「はい、何ですか?」 京太郎「好きだぞ、愛してる」 和「私もですよ」 カンッ!

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