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宥「んんっ……京太郎君……」
宥は京太郎の両頬に手をあてて、自分の方へと引き寄せた。互いの息がかかりそうな距離にまで顔が近付き、京太郎の心臓は早鐘のように鼓動を打った。
宥「お願い、早く私を抱いて。私もう、我慢できない……」
京太郎「駄目ですよ、宥さん!そんなこと、俺にはできません!」
宥「どうして?私ってそんなに魅力ないかな…?それとも京太郎君は、私よりも玄ちゃんの方がいい…?」
京太郎「いえ、そんなことは……宥さんは、とても魅力的な女性です……」
宥「だったらお願い…。さあ早く、私を抱いて…京太郎君の好きにして…」
京太郎「ゆ、宥さん……!」
少しの沈黙の後。
京太郎(ああ、もう……どうにでもなれ!)
京太郎の頭の中で、何かが弾けた。 京太郎は両手で宥の肩を握り締め、その身体をベッドの上に押し倒した。きゃっ、と小さな悲鳴を漏らす宥の唇を、自分の唇で塞ぐ。すでに半開きになっていた宥の口の中に、京太郎は舌を差し入れた。
宥とのキスを味わうかのように彼女の口壁に、歯に、そして舌に、自分の舌をなぞらせていった。
宥の口はとても柔らかく、今まで感じたことがないほどの温もりを持っていた。
宥「んんっ……んっ……♪」
いきなり舌を入れられた宥は、大きく目を見開き、ギクッと肩を震わせた。だがすぐに気を取り直すと、また目を閉ざして、自分でも舌を動かした。宥は、自分の口の中から京太郎の舌を押し出すと、自分から舌を絡ませたのだった。