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ハギヨシさんに龍門渕の屋敷へ招待された時のこと。 『ハッピーバースデー!』パァンパァンパァン! 扉を開けると同時に、乾いた音とちょっとした火薬の匂い。 そして上空に散らばる色とりどりの紙吹雪に迎えられた。 京太郎「..................」 ハギヨシ「おや、いきなりのことで放心してしまいましたか?」 京太郎「いや......」 そういや俺、今日誕生日だったわ。 そんでサプライズパーティというわけですね。 うん。家でちょっと贅沢な夕食とケーキが毎年だった俺には新鮮なことですよ。 それは素直に嬉しい。 嬉しいんだけどさぁ......。 咲「お誕生日おめでとう! 京ちゃん!」 和「お誕生日会ってちょっと新鮮ですね」 優希「ケーキあるからさっさと食おうじょ!」 照「京ちゃん、早く食べよう」 淡「あーっ!テルーずっこい!」 尭深「緑茶って駄目ですか......?」 穏乃「お肉ーっ! 憧「ちょ、しず!食べに行くの早過ぎ!」 だって待ちきれないしー!」 桃子「友達の 睦月「うむ」 誕生日 ゆみ「今日は無礼講と行こうじゃないか」 パーティ、智美「ワハハー」 初め 佳織「ほわー、会場大きいですねー」 てっすー!」 華菜「 美穂子「私もお料理、お手伝いしてもいいですか?」 久「いいんじゃない?人手は多い方が良いし」 まこ「わしもなんか手伝うかのぉ」 マホ「マホも頑張ります!」 」 一「一番、国広一!脱ぎまーす!」 純「誰だ国広君に 透華「はじめー!?」 酒飲ませた奴 衣「ともき、その瓶はなんだ?」 智紀「......フイッ」 お前かー!!」 爽「あ、やべ! 成香「京太郎君!素敵なお誕生日、過ごしてくださいね」 京太郎来たっぽいぞ!」 揺杏「マジか!メインのやつ食ってたの早く隠せ 由暉子「プレゼントですが、 先輩たちの言う通り 誓子「何やってるのよあなた達ぃー!!」 って先にチカセンかー!」 私にリボンを巻くのがいいのでしょうか?」 菫「騒 憩「怪我人が出たらこちらで対処しますよーぅ」 が 宥「うぅ、あったかくない......」 し 玄「お姉ちゃん。この人口密度で暖房付けたら他が死んじゃうから我慢してね?」 い もこ「......」 な、 灼「早くボウリング大会した...」 全 いちご「こんな豪華なんて考慮しとらんよー」 く 誠子「菫先輩! そのドレスで前に出ようとしないで!」」 白望「...ダ 塞「おっすー。 エイスリン「キョウタロ!Happy 胡桃「シロ!今日という今日は 豊音「えへへー。このドレス似合うかなー?」 ダルい禁止だから!」 Birthday!」 元気してた?」 ル、くない......」 怜「あかんで竜華。 セーラ「今のは俺が先に手ぇ付けたやろ!」 洋榎「やかましわ! 世の中弱肉強食やで!」 あれが一番に切れる未来が見えたで」 恭子「主将、もうちょい行儀よく食べてぇな...」 竜華「ほんまか!?  絹恵「お姉ちゃん、こういう時は 由子「飾りつけが落ちた 泉「セーラ先輩!油が!油が!」 のよー」 がっつくからなー」 はよ 浩子「あ、ちょ!私の携帯になんてことを!」 漫「熱ぁーっ!焼肉がデコにー!」 確保せんと!」 健夜「あれ!? 良子「ここのワイン、ベリー はやり「今日は私の生ライブも楽しんでってね☆」 グッドですね」 ここどこ!?」 恒子「お、よう 咏「お酌いるかいー? えり「も、もう勘弁...」 限界なんざ知らんけどー」 やくお目覚 靖子「カツ丼無い?」 めかい 晴絵「ZZZ」 すこやん」 初美「今日は 哩「ふむ、 ダヴァン「ズルズル」 智葉「おいメグ、こんなとこでまで 霞「あらら?」 カップラーメン啜るな」 こんなもんで 春「ポリポリ」 よか」 姫子「ぶちょー! ネリー「あ、これ高く売れそう」 ないこー  巴「春ちゃん 明華「ラーララー♪」ちょっと零し過ぎ」 これー!」露出三割増し 煌「ああ! 姫子が ハオ「バトルロワイヤルでも開けそうですね」 すばらなキツさの 小蒔「十六歳のお誕生日、おめでとうございます!」 亀甲縛りに!」 ですよー」   京太郎「多くね!!!???」 京太郎「会場めっちゃ広いのにめっちゃ狭ぁぁぁ!! 俺の誕生日如きで色んな人集めすぎでしょ! なんで全国区から夏の大会の主要クラスやプロまで集まってんの!? もうなんか所々パニックになってるし!! 主役差し置いて始めちゃってる人いるし!! 混ざり過ぎて何言ってるかわかんないしぃぃぃ!!!」 ハギヨシ「誕生日のプログラムは数多くありますのでサクサクいきますよ。 十分後、まずはチームを二分してハンドボールをしますので」 京太郎「この人数でとかどんなライトウ○ング!!??」 ハギヨシ「ちなみに早く食べないと......」 京太郎「ああ! ケーキタワーが貪り食われて悲惨な絵面に!! 待って! 俺も食べる!!!」 ハギヨシ「ちゃんと味わって食べてくださいねー」 京太郎「できるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 五時間後。 京太郎「あー.........」 あの後。 ハンドボールをしたりサッカーをしたり大食い大会をしたりコスプレダンスパーリィをしたり麻雀をしたりと、色々騒がしく過ごした。 今は小休止の時間で、あと五分もしたらまた次のプログラムを始めるそうで......。 みんな俺の誕生日にかこつけて騒ぎたいだけじゃねぇかなぁ......。 個人的に麻雀がある意味一番疲れた............。 京太郎「嬉しいんだけどなー......。楽しいんだけどなー......。 でもやっぱみんな我武者羅過ぎるっつーかさぁー......」 誠「バッカお前、なんだって我武者羅にやるから楽しいんだろうがよ」ゴクゴク 京太郎「おぉ、いたのか」 誠「いたぞー、ずっといたぞー。お前のために肩身の狭い思いしながら来てやったんだぞこんにゃろー」プハー 京太郎「押しつけがましい......」 感謝するけど。 流石にあの人数で同性のダチが皆無は胃もたれ起こすから。 誠「んで、どーよ」カラン 京太郎「んあ?」 誠「あんだけの女子から好かれてよ。男冥利に尽きるってもんじゃねぇか?」 京太郎「んー、好かれて......んのかぁ? 夏に知り合った人ばっかだったけどよ」 誠「......知り合った、ねぇ」 訝し気に俺を見る誠。 なんだその目は。まるで俺が困ってる所に声を掛けてちょっと世話を焼いたら恋されたのに、それに気付かないまま彼女ほしいなーと嘆いている鈍感男みたいじゃないか。 京太郎「...ま、でも」スクッ 誠「ん?」 京太郎「十六歳の年も、楽しめそうな気はするよ」 小休止が終わって、会場はまたお祭り騒ぎ。 やれやれ。今夜は眠れなさそうだ。 カン!

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